【3/6 FC東京戦】Match Preview

≪開幕から続いた公式戦5連戦のラスト。リーグ戦の今季初勝利で締め括りたい≫

鹿島アントラーズとのJリーグYBCルヴァンカップグループステージ第2節から中3日。ホームにFC東京を迎え、セレッソ大阪は明治安田生命J1リーグ第3節に挑む。

鹿島との一戦では、直近のリーグ戦から先発7人を入れ替えて臨んだ中、北野颯太に待望のプロ初ゴールが生まれ、CBの西尾隆矢と舩木翔を中心に守備陣も奮闘。今季初のクリーンシートを達成し、敵地で鹿島に1-0で勝ち切った。これでルヴァンカップは開幕から2連勝を達成。「チームは素晴らしい雰囲気で切磋琢磨しながら、レベルの高い競争が、日々、行われています」(小菊昭雄監督)「日頃から一人ひとりがいい準備をしてアピールしているので、チーム状態はいいのかなと思います」(奥埜博亮)と監督、選手も声を揃えるように、チーム内の競争は一段と活発になり、一体感は増している。今節は、先発、ベンチも含め、どのような18人が名前を連ねるか。メンバーの顔ぶれにも注目したい。

対戦相手のFC東京は、今季から、昨季までアルビレックス新潟を率いていたアルベル監督のもと、良いポジションを取りながらボールを前に運ぶポジショナルプレーに取り組んでいる。その一端はリーグ開幕の川崎フロンターレ戦でも見られ、川崎相手にボール保持率で上回るという、昨季までとは異なる姿も示している。長谷川健太監督が率いた昨季までの「ファストブレイク」からスタイルが変化しており、セレッソとしては、パスの出どころに激しく寄せ、自由にプレーさせないことが重要になる。もっとも、そうしたスタイルの変化はあるにせよ、外国籍選手を筆頭に前線の個の脅威やカウンターの鋭さは不変。アダイウトンや紺野和也らドリブラーに1対1で負けないことも大事になる。FC東京には、昨季はホーム、アウェイともに3失点を喫し、1分1敗と勝てなかっただけに、今季最初の対戦でリベンジを果たしたい。

今節はリーグ開幕戦から続いた公式戦5連戦のラスト。ここまでは、リーグ戦、カップ戦とメンバーを入れ替えながら2勝2分と負けなしを継続している。「この4試合、たくさんの選手を起用しながら、一致団結して一体感を持って戦えた。5連戦最後のゲーム、ホームで勝って締め括りたい」と小菊監督も話すように、ホームのサポーターの前でリーグ戦今季初勝利を飾り、5連戦を締め括りたい。

≪試合前日コメント≫

■小菊昭雄監督

Q:今節は、開幕から続いた公式戦5連戦のラストになります。どのような試合を見せたいか、意気込みを聞かせて下さい。
「ホームでの試合は、前回は京都と引き分けて、セレッソファミリーの皆様と喜びを分かち合うことができなかったので、明日は5連戦のラストを勝利で飾りたいです。 この4試合、色んな発見も学びもありました。そういった中で、チームは素晴らしい雰囲気で、キャンプから切磋琢磨しながらチーム力、個々の能力を上げています。このいい雰囲気を持続できるように、明日はいい競争の中からメンバーを選択して、結果を出していきたいと思います」

Q:ルヴァンカップでは連勝を飾るなど、現在は控えに回っている選手の質の高さも感じるが、メンバー選考には、いい意味で悩みも増えているのでは?
「そうですね。ルヴァンカップで結果を出しているメンバーを見て頂いたらお分かりだと思いますが、レベルの高い競争が、日々、行われています。その中でメンバーを選ぶことは嬉しい悩みではありますが、シーズンは長いので、一喜一憂せずに常にいい競争をして、一人ひとりの能力を上げていくことがチームの成長につながると思います。今、調子がいい選手、ケガなどを抱えていない選手を優先し、フレッシュな選手で明日は臨みたいと思います」

Q:FC東京について。長谷川健太監督が率いていた昨季までは、「ファストブレイク」と呼ばれた縦に速い矢印が特長でしたが、今季はアルベル監督になってスタイルに変化も見られています。どのように分析されていますか?
「昨季、(アルベル監督が率いていたアルビレックス)新潟とも天皇杯で当たっていますし、(FC東京も)昨季とはまたスタイルが変わった中で、昨季の良さと、今季、新監督が求めるサッカーがうまく順応して、チーム力が上がっていると思っています。明日はタフなゲームになるとは思いますが、集中力、団結力、そういったところが最後は結果に表れると思います」

Q:FC東京で警戒すべき選手や試合のポイントについて
「まず、選手個々の能力が高いですし、そこにプラスアルファ、新監督の戦術が浸透してきている印象もあります。組織と個が融合された素晴らしいチームですので、明日は難しいゲームになると思いますが、私たちも積み上げてきたことが成熟されてきています。一つひとつ丁寧に、攻守にやり続けることがポイントになってくると思います」

Q:ルヴァンカップの鹿島戦では、北野颯太選手がプロ初ゴールを決めました。これまで、小菊監督は香川真司選手や柿谷曜一朗選手ら10代でプロとしてプレーしてきた選手も指導されていますが、そうした例も踏まえて、今後、北野選手にとって大切になることは何でしょうか?
「名前が挙がった真司や曜一朗、そして南野拓実。歴代、セレッソは素晴らしいアタッカーを輩出してきましたが、颯太も彼らと遜色ない才能の持ち主だということは、ハッキリ言えると思います。その中で、彼らも困難な時期もありました。今後、颯太にも高い壁や悩み、苦しい困難な時期は来ると思います。そうしたときでもブレずに努力し続けることができるか。自分の課題に対してコツコツと努力をして、毎日を大切に、自分の夢に向かって進んでいくことができるか。そうしたことが大事になると思います。間違いなく素晴らしい才能を持ち合わせている選手なので、これからも、クラブ、スタッフ全員でサポートしながら、彼の成長を促していきたいと思います」

Q:素晴らしいゴールを決めた一方で、リーグ戦、カップ戦とGKとの1対1を外す場面もありました。監督から何かアプローチをされた部分もありますか?
「まず、キャンプの練習試合や練習で、素晴らしいゴールをたくさん見せてくれていました。公式戦という本番では、なかなか決め切ることはできなかったですが、決定機をあれだけ作れることがまず素晴らしい才能です。エラーを恐れず積極的にトライする姿勢を大事にして欲しいですし、そこが彼の良さです。エラーから学ぶこともたくさんあります。これからも、失敗を恐れずトライする姿勢で挑み続けて欲しいと思います」

Q:FC東京の松木玖生選手については、どう見ていますか?
「高校時代から拝見していましたが、将来が楽しみな選手だと思っています。颯太も松木くんもそうですが、ルヴァンカップではたくさんの若い選手が結果を出しています。それは日本サッカーにとっても素晴らしいことですし、颯太も松木くんも刺激を受けながら、お互いが切磋琢磨して成長していく素晴らしい環境になっていると思います」

Q:加藤陸次樹選手のゴールも待たれるが?
「ムツキは確かに、今季はまだノーゴールですが、昨季と同様、チームの攻守のスイッチ役になってくれています。チーム内での貢献度は非常に高い選手です。やり続けることで、間違いなく彼自身の結果も付いてくると思います。引き続き、彼が大事にしてきた攻守のスイッチ役をやって欲しいなと思います」

Q:ルヴァンカップの鹿島戦では、毎熊選手が移籍後初出場を飾ったが、パフォーマンスはどう映ったか?
「30分ほど出場したのですが、コンディションはあまり良くない中での出場でした。本来であれば、もう少し時間が経過して、コンディションが上がった状態で出場させてあげたかったのですが、連戦ということで、総力戦の中でプレーしてもらいました。コンディション面で少し難しかったと思います。そして、流れの中で、チームが厳しい状況での出場でした。ただ、その中でも、彼はいまできることをしっかり出して、チームの勝利のために戦ってくれました。これからコンディションはもっと上がってくると思います。セレッソの右サイドバックには松田陸という素晴らしい選手がいるのですが、毎熊選手の素晴らしい才能も私は高く評価しています。あとはコンディションのところだけだと思っています」

Q:鹿島戦では、相手のディエゴ ピトゥカ選手を鈴木選手が前に推進させなかったことも大きいと思うが、移籍早々、彼がここまでフィットしている要因と、彼の評価について
「毎試合、私たちはフィジカルコーチが出す走行距離、スプリント回数の数値を共有しているのですが、今までに見たことのないような数値を徳真は出しています。おっしゃる通り、チームの勝利のために、攻守に常にいいポジションを取りながらハードワークする、自己犠牲する。そうしたプレーは私も高く評価しています。先日の鹿島戦でも、彼のそうした貢献度があったからこそ、勝利できたと思っています。サッカーIQの高い選手で、キャンプのときから、我々がやろうとしているサッカーをすぐに吸収して、ピッチで表現してくれた、能力の高い選手です。奥埜、原川という素晴らしいボランチがいるのですが、その競争に割って入ってくれると期待しています」

■奥埜博亮

Q:直近のルヴァンカップでは、鹿島アントラーズに1-0で勝利。層の厚みを示したと思うが、競争も含め、現在のチーム状態について
「シーズンが始まって4試合、負けていない状況で、新しく入ってきた選手もそうですし、若い選手も本当に能力があって、いい選手が多い。試合でも結果を残していますし、全員がいい準備をして、全員が試合に関われる状態です。その中でメンバーを選ぶのは監督ですが、日頃から一人ひとりがいい準備をしてアピールしているので、チーム状態はいいのかなと思います」

Q:奥埜選手自身はキャンプでは別メニューが続いていたが、開幕以降は試合に出続けています。自身の現状については?
「ケガで出遅れましたが、試合に出るからには言い訳はできません。まだまだ自分の出来には満足できていません。その中でも、試合を重ねるごとに体が動くようになってきたり、試合勘も少しずつ戻ってきています。試合に出させてもらっている中で、もっともっと結果を出していかないといけないと思います」

Q:FC東京について。今季からスタイルに変化も見られるが、どう分析されていますか?
「自分たちでボールを握って、いい立ち位置を取りながらプレーするスタイルだと思います。昨季も天皇杯で(アルベル監督が率いていた)新潟と対戦して、楽しいサッカーをしているな、というイメージもあります。いま、状況としては厳しいかも知れませんが、試合ができることに感謝をして、東京さんもいい準備をしてくると思うので、こちらもいい準備をして試合に挑みたいと思います」

Q:前節の京都サンガF.C.戦では、相手のプレスをどううまく外すか、という部分が大きなポイントになったが、今回は、相手のパスワークをこちらがプレスでどう抑えるかも大事になりそうだが?
「そうですね。自分たちが前向きな矢印で守備をすることによって、そのまま奪って攻撃にも行けると思う。守備で、前から行く部分と、ブロックを作る部分はメリハリを持ってプレーしないといけないと思います」

Q:そのあたりの守備の使い分けはスムーズにやれている手応えもありますか?
「そうですね。行くところと我慢するところは、リーグ戦でもカップ戦でもできている部分はあります。ただ、もっともっとチームとしてレベルを上げていけると思うし、上げていかないと勝っていけない。試合を重ねるごとに良くなっているなと思ってもらえるようにやっていけたらなと思います」

Q:冒頭で、若い選手についての話もあったが、代表格の北野颯太選手はルヴァンカップで結果を残したが、どのようなところが持ち味として良さを感じる?
「まずは技術の高さだと思いますし、それプラス、スピードもあるので、相手は抑えるのが難しいのかなと思います。あと、チームとしての約束事もしっかり考えてできる選手なので、頭もいい選手なのかなと思います」

Q:自身については、「満足していない」という話だったが、小菊監督のサッカーの中で、どういうプレーをもっと出していきたい?
「ボランチで出ているときはチームの中心にいるので、攻撃でも守備でもチームがうまく回るような声掛けをしていかないといけません。あと、チームが苦しいときに、自分のところで時間を作ったり、一つはがすことも大事になってきます。得点やアシストといった目に見える結果でチームに貢献することも大事ですが、チームがうまく回るような気配りをもっとして、周りの選手が気持ち良くプレーできるようなプレーをしていきたいと思います」

Q:守備の部分では、開幕の横浜F・マリノス戦に比べて、その後の3試合は前から取りにいく意識が高まっているように見えるが、横浜FM戦からの修正がうまくできている?
「マリノス戦に関しては、ブロックを作って守備をする時間が長かった。自分たちの矢印を前に向ける守備がなかなかできず、自分たちがボールを保持する時間も取れなかった。そういうところはチームとしても課題になり、監督からこうやっていこう、という話もありました。チームとして、前から守備をしてショートカウンターをすればチャンスも作れるので、なるべく前から行こう、という話はしています。ただ、その中でも、前から行くだけではなく、押し込まれたときはブロックを作ってからもう一回、前に出て行くこともできている部分も多いので、そこはチームとして共有できていると思います」

Q:奪った後の攻撃も、昨季よりゴールやシュートに向かうスピードが増しているように映るが?
「監督からも、取ったボールはなるべく前に付けるように言われていますし、前には能力が高く、個で持って行ける選手もいるので、そういった(速い)プレーにつながっているのかなと思います」

Q:奪った後に、縦に速く付けるのか、ボールを握るのか、ボランチとしては、そのあたりの状況判断が求められる?
「求められていると思います。試合の流れを見て、速く前に付けて得点に結びつけることも大事ですし、自分たちの時間がないと思ったときは、落ち着かせることも大事。その判断はもっと良くしていきたいです」

Q:個人としては、自身がもっとゴール前に入っていきたい部分もありますか?
「自分たちが相手陣地に押し込んで、相手陣地でボールを回す時間が増えれば増えるほど、ボランチの選手もゴール前に顔を出せると思うので、チームとしてそうした時間を多く作れるようになれば、もっと良くなっていくと思います」

Q:FC東京戦で重要になること、警戒する選手について
「まずは、自分たちが準備してきたことを試合で出すことが一番だと思います。その上で、自分たちの時間ではないときに、どう自分たちの流れに持っていくかが、いま求められているので、そこも意識してプレーしたいです。東京さんも厳しい状況で、どういう選手が出てくるか分からないですが、能力の高い選手は多いですし、特に前線の外国籍選手たちは一人で打開する力があるので、そこは注意していきたいです」

≪FC東京戦は、映画「ウェディング・ハイ」とタイアップ≫


2022明治安田生命J1リーグ 第3節 FC東京 0 - 1 2022明治安田生命J1リーグ 第3節