【12/12 浦和戦】Match Preview

≪3度目のタイトル獲得へ向けて。圧倒的なアウェイを乗り越え、いざファイナルへ≫

今季のリーグ最終戦となった清水エスパルス戦から1週間。セレッソ大阪は埼玉スタジアム2002に乗り込み、浦和レッズとの天皇杯の準決勝に挑む。

清水戦では、清武弘嗣のCKに大久保嘉人が合わせてオウンゴールを誘い、先制するも、セットプレーとミドルシュートから失点し、逆転負け。有終の美を飾れず、昨季の4位から大きく順位を下げる結果でリーグ戦を戦い終えた。ただし、セレッソの今季はまだ終わっていない。ガイナーレ鳥取、アルビレックス新潟、サガン鳥栖、名古屋グランパスを破って準決勝進出を果たした天皇杯が残されている。そして、その先には、3度目の戴冠へ向けた決勝戦が待っている。「今季はリーグ戦では安定した戦いができず、ルヴァンカップもあと一歩でタイトルを獲れず、期待に応えることができませんでした。天皇杯では、たくさんの方々と感動と笑顔を分かち合えるように、ラスト2試合、まず明日の準決勝に勝って、決勝へ進みたいと思います」と小菊昭雄監督。現役引退を発表した大久保嘉人にとっては、今大会が、国内での優勝を掴む最後のチャンス。「ここまで来たら、決勝まで行って優勝したい。(個人としても)あと2試合、走って、体力を全部、使い切る」と天皇杯に懸ける思いは強い。

対戦相手の浦和とは、今季5度目の対戦となる。過去4度はセレッソの2勝1分1敗。対戦を重ねるごとに内容は良くなり、直近の対戦、JリーグYBCルヴァンカップ準決勝・第2戦での勝利は記憶に新しい。浦和のビルドアップに対し、セレッソの守備での対応力向上が内容良化の要因だが、そうなると、今度は浦和もその上を行くべく、立ち位置に変化を加え、よりゴールへ向かってくるだろう。セレッソとしては、今回の一戦でも、連動した守備が生命線になる。いつも以上にプレスに行くところ、ブロックを作るところのメリハリを付け、うまくスペースを消しながら浦和の進入を防ぎたい。その上で、「いかにゴールに迫るか。鋭く、怖い攻撃ができるか。しっかりと矢印を前に向けて、ゴールを脅かすシーンを作る」(小菊監督)ことが求められる。

ホーム&アウェイで雌雄を決したルヴァンカップ準決勝とは異なり、今回の天皇杯は1発勝負。舞台は埼玉スタジアム2002であり、この一戦は観客数に上限がない。言わば「どアウェイ」(大久保)が予想される環境だが、「それはそれで気持ちいい」と大久保は不敵に笑う。小菊監督も、「アウェイの雰囲気を逆に力に変えて戦いたい」と意気込みを語った。ルヴァンカップでは、決勝まで進みながら、戴冠へあと一歩届かなかった。「ルヴァンの忘れ物を国立へ取りに行く」(小菊)ために、全員の力でファイナル進出を目指す。

≪試合前日コメント≫

■小菊昭雄監督

Q:1発勝負の天皇杯準決勝へ向けて、チームの様子、準備状況はいかがでしょうか?
「全員がモチベーション高く、元気に、今週もいい競争ができました。明日、その競争の中から勝ち取った選手たちが躍動する準備はできたと思います」

Q:浦和レッズとの対戦は今季5度目。セレッソとしても、対戦を重ねるごとに対策も進み、成長を遂げたと思うが、いいライバル関係を築けている感覚もありますか?
「そうですね。(浦和は)立ち位置を変えながら、ボールを保持して、前進してくるチーム。個のクオリティーも高く、組織としても攻守に規律を共有しながら、安定感という意味では、Jリーグでもトップクラスのチームだと思います。過去4度の対戦、どの試合も厳しいゲームでしたが、そうした試合を重ねるごとに、私たちも大きな学びがありました。アウェイでのリーグ戦では、結果以上に内容でも上回られて、そこから私たちも、より一層、ボールを奪いに行く意識、ボールを保持してゴールに迫る必要性を感じました。トレーニングから高い意識で取り組むようになったのも、そういった試合があったからこそ。5度目となる今回も、アウェイの中での厳しいゲームになるとは思いますが、セレッソサポーターもスタジアムに応援に来てくれると思いますし、たくさんの方がテレビを通して応援してくれると思うので、アウェイの雰囲気を逆に力に変えて戦いたいと思います」

Q:ルヴァンカップ決勝での敗戦から得たモノ、取り組んできたことは?
「まずは、改めて、全員で3つ目の星をユニフォームに刻みたい思いが強くなりました。この1ヶ月半の時間の中で、一人一人が成長すること、チームが成長すること、1日1日、高いモチベーションでトレーニングに臨んでくれました。ルヴァンカップ決勝から学んだ部分としては、ボールを握った中で、いかにゴールに迫るか。鋭く、怖い攻撃ができるか。そこは時間をかけて取り組んできました。明日も、お互いボールを握りながらも、隙を作らず、しっかりと矢印を前に向けて、ゴールを脅かすシーンを作りたいと思います」

Q:ルヴァンカップ決勝を経て、選手の目の色が変わった部分もありますか?
「トレーニングでの一つ一つの球際、1対1のバトル、セカンドボールの攻防の強度は上がりました。技術的なところでも、一つ一つのパス、ドリブル、全員のこだわりが高くなったと思います。そういった普段の積み重ねがチーム力のアップにつながると思います」

Q:今のメンバーでできる最後の大会。何としても決勝へ進み、タイトルを獲りたい思いは強い?
「ルヴァンカップで悔しい思いをした分、選手全員の天皇杯へ懸ける思いの強さを感じます。選手、スタッフ、全員の力で明日の試合へ向かっていきたいと思います」

Q:大久保嘉人選手とともに戦う最後の大会だが、改めて、彼をタイトルで送り出したい?
「そうですね。嘉人もこの1週間、アラートに準備してくれました。リーグ戦から引き続き、好調を維持してくれています。あと1週間、この素晴らしいグループで、引き続きトレーニングしたいので、明日、決勝へ向けてしっかり頑張りたいと思います」

Q:最後に、スタジアムへ駆けつけて下さるサポーター、テレビを通して応援して下さるサポーターへメッセージをお願いします。
「天皇杯のタイトルを獲ることは、ファミリーの皆さんも強く期待して頂いていると思います。今季は、リーグ戦では安定した戦いができず、ルヴァンカップもあと一歩でタイトルを獲れず、皆さまの期待に応えることができませんでした。天皇杯では、たくさんの方々と感動と笑顔を分かち合えるように、ラスト2試合、まず明日の準決勝に勝って、決勝へ進みたいと思います」

■瀬古歩夢

Q:日本代表への選出、おめでとうございます。今季はマテイ ヨニッチ選手が抜けて、CBの軸となって引っ張るべく臨んだ1年でした。必ずしも全てがうまくいったわけではなく、苦しい時期もあったと思うが、最後に西尾隆矢選手とともに日本代表へ選出されたことで、少し報われた気持ちもありますか?
「そうですね。自分自身、今年はディフェンスリーダーとしてやっていく覚悟を持って挑んだ中で、最初は隆矢と組んで、途中からチアゴと組んで、最終的に再び隆矢と組むことになりました。隆矢とは、ジュニアユースの頃から一緒にやってきたので、意思の疎通は取れていたと思います。ただ、隆矢も初めてのJ1で、どう引っ張れば隆矢がうまくいくか、どう教えれば、隆矢ももっと良くなるかを今季は考えながらやっていました。その上で、自分の成長も考えないといけないということで、プレーの幅も広がったと思いますし、リーダーシップの面でも少しは成長できたと思っています」

Q:明日の試合が日本代表の選手として戦う最初の試合になります。周囲の注目度は上がるが、心境的には大きな変化はない?それとも自覚が増す部分もある?
「正直なところ、あまり気にせずやりたいと思います。自分はそういうタイプなので。ただ、今回、セレッソのセンターバック2人が日本代表に選出されたことで、プレーで示さないといけない部分はあります。そういう責任感は持ちながら、気にし過ぎずプレーしたいと思います」

Q:浦和とは今季5度目の対戦です。相手のやり方や長所に対する理解も進んでいる中で、しっかりと攻撃を抑えたい?
「浦和は立ち位置で崩して来るチームという印象があります。その中で、自分たちがどう人を捕まえて、ハメていくのかは、1試合を通して大事になる。それを90分間通してできれば、勝てる自信はあります」

Q:その上で、最後はユンカー選手らFWの選手をしっかり抑えることが求められますね。
「そうですね」

Q:江坂任選手をどう止めるかも重要になると思います。言える範囲で、どう止めるイメージを持っていますか?
「何回も対戦していますが、ボランチとCBの間の、嫌らしいポジションにいつも立っています。そこで自分たち(CB)が行くのか、ボランチにパスコースを消させるのか。そこが重要になる。1試合を通して消すことができれば、浦和の攻撃もシャットアウトできると思います」

Q:代表に選出された選手同士の対戦という見方もあるが?
「先ほども言いましたが、僕はあまりそういうタイプではないので(笑)代表だからとかではなく、いつも通りにプレーできたらいいかなと思います」

Q:明日の一戦は観客数の上限が撤廃され、かなりのアウェイ感が予想されるが?
「やっぱり、真っ赤なサポーターがスタジアムを埋め尽くすとなれば、多少のプレッシャーはありますが、その中でもセレッソのサポーターも駆け付けてくれると思うので、その応援を背に戦いたいと思います」

Q:大久保選手も含め、今のメンバーでできる最後の大会。できる限り多くの試合を戦い、最後は優勝して終わりたい気持ちは強い?
「おっしゃる通りです。Jリーグであれだけ点を取っている選手が、国内では一度も優勝したことがないことは、正直、あり得ない。今回、セレッソとしてチャンスがある中で、僕自身だけではなく、セレッソにいる全ての人たちが、(タイトルを)取らせてあげたいと思っています。そのために、1試合1試合を全力で戦って、最後に優勝できれば幸いです」

Q:ルヴァンカップ決勝で敗れたことは、瀬古選手としても悔しい気持ちは強かったと思う。改めて、天皇杯のファイナルへの思いを聞かせて下さい。
「チームとして、今季はリーグ戦でうまくいかない中、ルヴァンカップでは決勝に進み、天皇杯でも優勝できる位置にいます。何かしら、今季の集大成を見せないといけないと思っています。自分自身、ルヴァンカップでは、初めて決勝の舞台に立たせて頂いて、負けたことは相当、悔しかった。もう一度、リベンジするチャンスが天皇杯であります。最後にみんなと喜びを分かち合うために、明日の準決勝を全力で戦いたいと思います」

天皇杯JFA全日本サッカー選手権大会 準決勝 浦和レッズ 天皇杯JFA全日本サッカー選手権大会 準決勝