【11/27 名古屋戦】Match Review

≪特別な思いで挑んだホーム最終戦は劇的な逆転勝利。大久保嘉人の“ホームラスト”を笑顔で飾る≫


■試合データ(選手・監督コメント/スタッツ)
https://www.cerezo.jp/matches/2021-11-27/


名古屋グランパスを迎えて今季のリーグホーム最終戦に臨んだセレッソ大阪。前節の川崎フロンターレ戦から先発を2人変更。今節がJ通算350試合目となる藤田直之がボランチに、引退を表明し、今節が“ホームラスト”となる大久保嘉人が2トップの一角に入った。立ち上がり、中盤でボールを奪われ名古屋のシュヴィルツォクにシュートを許したセレッソだが、6分、大久保が前からのプレスでスイッチを入れて、相手のビルドアップを阻止。ここから試合のペースはセレッソが掴む。ボールを握って縦への意識も強めると、8分に決定機。清武弘嗣のパスに抜け出した大久保がCBの裏を取ってGKとの1対1を迎えたが、シュートはわずかに枠を外れた。その後も13分、16分と絶妙な動き出しから好機に絡む大久保。試合前日、現在の大久保について、「18、19歳の頃の嘉人を見ているような、素晴らしいコンディション」と表現したのは小菊昭雄監督だが、ゴールへ向かう意欲、嗅覚を存分に発揮した。


名古屋のクリアも拾って押し込み続けたセレッソは、29分にも決定機。瀬古歩夢が高い位置でカットし、奥埜博亮が前線へパスを送ると、背後を取った山田寛人が胸でうまくトラップ。前を向いてシュートを放ったが、GKランゲラックに止められた。ここで得たCKから再び決定機。丸橋祐介のキックに瀬古がニアで合わせたが、ここもランゲラックの好セーブに阻まれた。その後も33分に大久保、34分にはCKから西尾隆矢とセレッソが立て続けにチャンスを作るなど、前半はセレッソが試合を支配して折り返した。後半もボールを握ってチャンス伺うセレッソだったが、67分、この男にやられた。昨季まで桜の8番を付けていた柿谷曜一朗だ。ゴール前で味方のトラップが流れたこぼれ球を拾うと、自らボールを浮かせて、オーバーヘッドキック。このアクロバティックなシュートがゴール左スミに吸い込まれた。「技術とセンスが表現されたスーパーゴール」と小菊監督も称えるしかないゴラッソにより、名古屋に先制を許したセレッソだが、選手たちは下を向かずに攻める。


72分、絶好の位置で獲得したFKは、キックがクロスバーを直撃した藤田だが、80分に同点ゴールを決めた。丸橋の蹴ったFKのクリアボールを左足でダイレクトシュート。ここもクロスバーに当たったが、跳ね返りがGKの背中に当たってゴールイン。ヨドコウ桜スタジアムのボルテージが一気に上昇すると、87分、勝ち越しゴールが生まれた。清武のCKに合わせたのは西尾。打点の高いヘディングを叩き込み、逆転に成功した。試合はこのまま終了。今季のホーム最終戦を見事な逆転勝利で飾ったセレッソが、約1ヶ月前にJリーグYBCルヴァンカップ決勝で名古屋に敗れた借りを返した。


試合後は、ホーム最終戦セレモニーとしてキャプテンの清武と小菊監督がサポーターへ挨拶した後、大久保の引退セレモニーも行われた。感謝の思いが込められたスピーチの後は、奥さまからの手紙が「サプライズ」(大久保)で読み上げられ、ご家族から花束が贈られた。選手からは20回の胴上げが行われ、スタジアムには、それぞれの時代の大久保のユニフォームやタオルマフラーを掲げたサポーターの姿も。「自分が想像していた以上。多くのファン、サポーターの皆さんが素晴らしい送り方をしてくれたので、感謝しかありません」と話した大久保。セレッソで生まれ、セレッソで最後を迎えた偉大なプレーヤーへの惜別の余韻が残る中、今季のホーム最終戦は幕を閉じた。




2021明治安田生命J1リーグ 第37節 名古屋グランパス 2021明治安田生命J1リーグ 第37節