【9/18 浦和戦】Match Preview

≪ACL敗退からの再出発。リバウンドメンタリティーを発揮し、浦和レッズとのアウェイ戦に挑む≫

直近の公式戦、AFCチャンピオンズリーグのラウンド16・浦項スティーラーズ戦は、残念な結果に終わった。前半、エンジンのかかりが遅く、先制を許すと、後半は猛攻を仕掛けるも無得点。特に終盤はゴールまであと一歩まで攻め込んだだけに、悔しさが残った。ラストプレーで放ったシュートがクロスバーを越え、試合後は大の字で倒れ込んだ西川潤も、「勝利という結果で終れなかったことは残念。自分自身も決められるシーンはあったので、そういうところは突き詰めていきたい」と試合を振り返った。

そうした試合後の生々しい感情や情景も脳裏に焼き付いている中で、セレッソ大阪は休む間もなく中2日で、明治安田生命J1リーグ第29節、浦和レッズとのアウェイ戦に挑む。この試合は公式戦13連戦の11試合目。試合ごとに選手を入れ替えながらここまで戦ってきたが、細かいケガを抱えている選手もいるなど、蓄積された疲労があることは否めない。「私自身、今までのキャリアの中でこれだけの連戦は経験したことがない。満身創痍の中で戦ってくれている選手たちに感謝しています」と率直に話すのは小菊昭雄監督だ。もっとも、そうした厳しい環境だからこそ得られる部分も多いことを、指揮官は実感している。「選手たちがさらに逞しく成長する部分も多いと思いますし、どの選手が出てもチーム力が落ちないようにという意味で、チームのベースアップにもつながっていると思います」とポジティブな側面にも言及する。ACLの激闘の傷跡も残っている中で、心身ともに準備できた選手がピッチに立つであろう今節は、まさにそうしたチームの底力を発揮すべき試合になる。

もっとも、浦和は現在、リーグでも1、2を争う好調を維持しているチーム。この夏に加入した選手たちもフィット感を強め、監督の戦術も浸透が進み、直近のリーグ戦は5試合負けなしで4試合連続無失点。ルヴァンカップ準々決勝でも、劇的な展開で川崎フロンターレを下して準決勝進出を決めるなど、ノリに乗っている。そうした相手のホームに乗り込む今節は、セレッソにとって試練の一戦になるだろう。直近の公式戦2試合、セレッソは前半の内容に課題を抱えているだけに、その部分での改善も求められるが、浦和も自分たちが主導権を握って戦うサッカーを志向しているだけに、今節も我慢の時間帯はあるだろう。そうした時間帯でいかに耐えるか、そして、いかに意思統一された鋭い攻撃を繰り出していけるか。攻守に狙いを持ったサッカーを表現することが大事になる。粘り強い戦いの中から勝機を掴みたい。

ACLでの敗退後、小菊監督は、「リーグ戦の1試合1試合を大切に戦って、セレッソの力を皆さんにお見せしよう。順位を一つひとつ上げていけるように、全員で団結して戦おう」と選手たちに訴えた。今後、ルヴァンカップに天皇杯と、カップ戦の戦いも残っている。セレッソのシーズンは、まさにここからだ。まずは目の前の今節。リバウンドメンタリティーを発揮し、強敵・浦和に立ち向かい、再出発となる勝点3を持ち帰りたい。

≪試合前日コメント≫

■小菊昭雄監督

Q:今節の浦和レッズ戦に向けて
「先日のACLから中2日でのゲームで、しかもアウェイ。メンタル的にもコンディション的にも満身創痍の中で戦うことになると思いますが、試合をやれることは本当に幸せなこと。いま、しっかりと、チームでいい競争ができていますし、ACLのあとのこの2日間も、選手たちは元気に、ピリピリとした雰囲気の中でトレーニングに取り組んでくれましたので、回復は出来ていると思っています。こういう状況下ではありますが、やることは変わらず、全員の力で、1戦1戦、勝てるようにしっかりと準備してきました」

Q:北海道コンサドーレ札幌との2試合目、ACLと結果が出ない試合が続いているが、コンディション以外で、修正しないといけない、改善しないといけない部分について
「試合の入り方ですね。いかに我々の入りを良くするか、ゲームコントロールができるか。そういったところは、もう一度、自分たちでいい入りをしたい。この数試合は、後半から自分たちがペースを握って試合を進めることはできていますが、やはり前半から、入りのところから、自分たちで前にボールを運ぶ、常に圧力をかけていく、そういったことは(今節に向けて)徹底してきました。戦い方のところを、より強く要求する、求める作業をしてきました」

Q:浦和レッズについて。夏に大型補強もあり、戦い方としても、3バックと4バックを併用しているが、どう見ていますか?試合のカギになりそうな部分は?
「補強もされて、チーム力が数段アップしたと思いますし、監督のサッカーも、時間の経過とともにクオリティーが磨かれていると思います。ですので、自分たちの時間帯もあれば、我慢しなければいけない時間帯も当然あると思います。いかに自分たちがゲームをコントロールする時間を長くしていけるか。そして、耐えなければいけないところで、チームとして我慢強く耐えしのぐことができるか。そういったところがキーになると思います」

Q:ACLを欠場した坂元達裕選手の現状は?
「連戦のリーグ戦ラスト3試合に向けて、本人も高い意識で1日も早く復帰できるようにと努力してくれています。メディカルサイドも素晴らしいサポートをしてくれています。ギリギリまで、復帰できるかどうか、探っていきたいと思います」

Q:公式戦13連戦というのは、過去にあまり経験がない過酷な連戦だと思うが、やはり選手のコンディション維持で難しさも感じていますか?
「そうですね。私自身、今までのキャリアの中でこれだけの連戦は経験したことがないです。しかも真夏の連戦ということで、満身創痍の中で戦ってくれている選手たちには感謝しています。ただし、その中で、こういう厳しい環境下で連戦を戦うことによって、選手たちがさらに逞しく成長する部分も多いと思いますし、どの選手が出てもチーム力が落ちないようにという意味で、チームのベースアップにもつながっていると思います。大変な連戦が続いていますが、1戦1戦、大事に戦っていきたいと思っています」

Q:ACLで敗退し、多少、モチベーションが落ちた部分もあると思うが、今後のリーグ戦も含めて選手たちにはどのようなことを求めていく?
「監督に就任した時にも伝えたのですが、ACLの敗退を受けて、選手たちにはもう一度、『リーグ戦の1試合1試合を大切に戦って、セレッソの力を皆さんにお見せしよう。順位を一つひとつ上げていけるように、全員で団結して戦おう』と伝えました。また、ACLは残念ながらタイトルは獲れなかったのですが、我々はルヴァンカップではセミファイナルまで来ていますし、天皇杯もベスト8に残っているので、タイトルのチャンスはあります。どの試合も、大切なゲーム。私はどの試合も勝ちたいですし、全員で1試合1試合、いい準備をしよう、という話はしました」

Q:西川潤選手について。出場機会も伸ばしているが、現状をどう見ていますか?
「今までセレッソから世界に飛び立った選手たち、日本代表で活躍した選手たちと比べても、本当に素晴らしい才能、高いポテンシャルを持っている選手です。将来、セレッソだけではなく、日本を代表する選手にならなければいけない選手だと思っています。あとは彼次第だと思います」

Q:調子が上がってきた時にケガも多かったが、現状は問題なくやれている?
「そうですね。彼も色んな壁に当たりながらも、心身ともに成長著しいですし、ここからのさらなる成長を楽しみにしています」

■西川潤

Q:ACLは、1点が取れそうで取れない悔しい試合でしたが、試合後に感じたことは?
「チーム全体として、ACLは大事にしていましたし、勝利という結果で終れなかったことは非常に残念です。自分自身も決められるシーンはあったので、そういうところを自分としては突き詰めていきたい。チームとしては、切り替えて、次に向かっていきたいと思います」

Q:最近の試合では、途中出場で攻撃を活性化しているが、交代でピッチに入る際、どういう意識で試合に入っていますか?
「チームのために走ることや、負けている状況であれば、自分が点を取って、チームに勢いを付けていけるようにという思いで、毎回、試合に入っています」

Q:そういった思いをピッチ上で出せるようになってきたように映ります。1年前や今年の開幕した頃に比べると、自身のプレーを表現でき始めている手応えもあるのでは?
「そうですね。今まで、試合に出られなかった時期もトレーニングはしてきましたし、監督やコーチとも話しながら、試合に出た時にどういうプレーをすればいいのか考えながらやってきたつもりなので。それが徐々に、試合に出るにつれて、ピッチで出していけているかなと自信にもつながっているので、継続して出せるように今後もやっていきたいです」

Q:小菊監督がコーチの頃の指導で、今に生きている部分はありますか?
「日頃の練習から継続して取り組むことですね。試合に出られなかった時期も、『腐らずやり続けろ』と監督は言ってくれていました。そういう時期のことを忘れず、その時の思いも持ってトレーニングに励んでいることが、今につながっていると思います」

Q:試合に出られない時期は、どんなことが足りないと自身では感じていた?
「ポジションによって違いますが、守備の強度であったり、ボールを受けるタイミングであったり、首を振る位置であったり、そのあたりは自分自身、まだまだ物足りなかった。自分の攻撃のポテンシャルというか、そこは自分の中でも自信があったので、それをうまく出せるように、オフザボールの部分を磨く必要があると思っていました」

Q:守備に対するアプローチで意識していることは?
「日頃のトレーニングから意識を高く持ち、強度を上げて、試合のように取り組むことを意識してやっています。試合形式であれば、前に出ること、プレスバックすることについても、意識を変えて、やっていました」

Q:試合に向けて、コンディション面の準備で心掛けていることは?
「今までもストレッチはしていましたが、補強のポイントを変えたり、バランスが悪いところはトレーナーの方に聞いたりして、補強したりしています。(昨年あった)成長痛はなくなったんですけど(笑)細かい筋肉系でケガすることもあるので、足りないところは随時、考えながらやっていく必要があると思っています」

Q:今節の浦和レッズ戦に向けて
「連戦も続いているので、チームで一丸となって、勝利に向かって頑張っていきたいと思います」

Q;浦和の守備陣には代表クラスの選手もいる中で、自身の成長度を試せるいい場になると思うが、どういうプレーを表現したい?
「相手が誰であれ、自分のプレーを出せるように準備したいですし、チームの勝利が一番なので、チームの勝利に貢献できるプレーをしていきたいと思います」

2021明治安田生命J1リーグ 第29節 浦和レッズ 0 - 2 2021明治安田生命J1リーグ 第29節