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【9/5 G大阪戦】Match Preview

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≪準決勝進出へ向けて、条件は勝利のみ。強い気持ちでゴールを目指し、逆転での準々決勝突破を果たしたい≫

史上初となった“大阪ダービー3連戦”の締めくくりとなる今回の一戦。セレッソ大阪が、ガンバ大阪とのJリーグYBCルヴァンカップの準々決勝・第2戦に挑む。

ホームで迎えた第1戦は、直前のリーグ戦から先発8人を入れ替えて戦った中、攻守ともに相手を上回る時間帯も多く、山田寛人や中島元彦ら若手選手が躍動。チャンスも多く作った。ただし、1点を奪えずにいると、89分、ガンバにワンチャンスをモノにされ、失点。アウェイゴールを奪われ、0-1で敗れる結果となった。もっとも、試合後に悲壮感はなく、「敗戦は悔しいですし、残念に思いますが、守備や攻撃は準備していたところがいっぱい出ましたし、内容的には満足しています。選手たちの戦う気持ち、役割を全うする自己犠牲の気持ち、そういったところは十分に伝わりました。大きな収穫のあったゲームだと思います」と小菊昭雄監督も試合を総括。第2戦に向けて、「次はシンプルに、アウェイで勝つだけ。逆にハッキリしたと思います」と力強く語った。

第1戦から中3日。舞台を敵地に移して迎える第2戦。セレッソが準決勝進出を果たすための条件は、勝利のみ。90分で2点以上を取っての勝利で、逆転での突破が決まる。この条件からも明確なように、セレッソにとってこの試合のポイントは、いかに得点を決め切るかということ。これまでの2試合、リーグ戦もルヴァンカップ準々決勝・第1戦も、主導権を握る時間が長かったのはセレッソだが、その上で、作ったチャンスでいかに仕留めるかが問われる。1発の怖さがある選手が並ぶガンバの攻撃にもしっかりと対応しつつ、アグレッシブな姿勢で向かっていきたい。攻撃陣では、豪州代表に召集されたアダム タガート、リーグ戦で負傷した清武弘嗣は不在になるが、直近2試合の内容も踏まえると、十分に逆転は可能だ。「最後の質を上げていく」(丸橋祐介)ことにフォーカスし、自信を持って挑みたい。そうした中で、注目選手の一人が乾貴士。8月31日にセレッソ加入が発表されたばかりだが、9月3日にはJリーグの登録選手としても追加されており、この試合に出場することは可能。ピッチに立て���、国内では約10年ぶりのプレーとなる乾。逆転での準決勝進出を目指すチームのキーマンになるか。期待したい。

17年の同大会では、準決勝でガンバと対戦した。第1戦を2-2で終えて臨んだアウェイでの第2戦。セレッソは、1-1で迎えた90+5分に決勝点を奪い、ドラマチックな形で決勝進出を果たした。当時のチームでコーチを務めていたのが、現監督の小菊昭雄。「(17年に獲得した初タイトルは)今でも大切な思い出。あの光景はすぐにでも思い浮かぶ。今大会も本気でタイトルを獲りにいきたい」と語る。“大阪ダービー3連戦”の第3ラウンドを勝利で飾り、勝ち越すとともに、ルヴァンカップ準決勝進出を果たしたい大一番だ。

≪試合前日コメント≫

■小菊昭雄監督

Q:第1戦の結果を踏まえ、準決勝進出へ向けては勝利が必要な第2戦になりました。意気込みをお願いします。
「第1戦は残念ながら敗れてしまいましたが、私の中で、全員で、2戦合計で勝ち上がるという当初からの目標がありました。今の時点では、前半を終了して0-1の状況だと捉えています。1戦目で休養が取れた選手、ケガが癒えた選手など、明日は復帰できる選手もいますので、全員の力で準決勝進出に向かいたいと思います」

Q:得点が必要な試合で、乾貴士という力強い選手も加わりました。現時点で、起用のイメージについて
「貴士は試合ができるコンディションにはあると思います。ただ、ゲームから少し離れている現状もあるので、そのあたりも含めて、これからしっかり考えていきたいと思います」

Q:第1戦で喫した失点の分析について
「今日のトレーニングでもそうですし、ミーティングでも映像を使って話しました。試合ごとに課題を克服できているところもあれば、もう少し全員で共有しないといけないところもあります。当然、一つひとつ積み上げていかないといけないと思っています。明日の試合に向けても、ガンバは個の質が高いので、全員で規律を持って、1試合を通して守備をしっかりやらないといけないと思っています」

Q:リスク管理も徹底しながら得点を奪いにいくイメージですね
「そうですね。勝たないといけないので、ゲームをコントロールしながらも、攻撃的にと考えています」

Q:��武弘嗣選手の離脱も発表されたが、受け止め方は?
「キヨは私の中でも特別な選手の一人です。(新体制の)初陣で、彼自身も凄くいい入り方をしていた中でのアクシデントでしたので、個人的にも凄く残念な気持ちですが、彼も前を向いて、1日でも早く回復できるように努めています。そこはしっかりチームで支えながら、いいチーム状態で彼を迎えられるようにしたいです。そして、彼の代わりに出る選手たちが躍動してくれることを願っています」

Q:これまで、清武選手は左サイドやトップ下でプレーし続けてきた。そこでまた新たな競争があると思うが、そのあたりで期待することは?
「若い選手もギラギラした選手がたくさんいますし、経験を積んでいる選手も非常にコンディションがいい中で、毎日のトレーニングも、こっちが少しストップをかけないといけないくらい、アラートな状態で、いいトレーニングができています。これからもいい競争が続くように、毎日のトレーニングを目一杯やっていきたいと思います」

Q:乾選手について。練習でも合わせてきたと思うが、今までのチームにない何かを与えてくれている部分もありますか?
「貴士とは長い付き合いでもありますし、彼のテクニック、シュート力、突破力、そういったところは日本でもトップクラスの選手です。彼がセレッソに入ってくれたことは、チームとしても大きいです。プラスアルファとして、彼のサッカーへの取り組み、サッカーへの情熱は、選手たちにも大きな影響を与えてくれていると、日々、感じております」

Q:10年前と比べ、世界でも様々な経験をしてきた分、人間的な成長も感じられますか?
「そうですね。当時はまだ若かったですし、偉大な先輩たちもいたので、今と比べると、明るい中にも控えめなところもあったと思います。ただ、今は、彼が過ごしてきた時間、経験、そういったモノをクラブに還元しようという姿勢を強く感じます。何より、リーダーシップを取って、明るく、先頭を走ってくれていることは、私としても心強いですし、ありがたく思っています」

Q:就任後、早速、大阪ダービー3連戦になったことについて
「アカデミーの頃からガンバに勝ちたい思いだけで、今日まで過ごしてきました。このタイミングでのガンバとの3連戦は、深い縁を感じましたし、運命だなと思いました」

Q:長らくセレッソに関わってきた中で、徐々にガンバに���する思いが強くなっていったのか、それとも最初から強い思いがあったのか
「最初は私もアカデミーだったので、スカウト活動にしても、色んなスタッフと選手を発掘する時に、大阪だけではなく、近畿、関西、色んな所を回って声をかけたのですが、その度に、ほとんどの選手はガンバに行ってしまう歴史を見てきました。正直、ガンバの背中は遠かったですが、常に私の中では、追いつきたい、追い越したい思いでやってきました」

Q:準々決勝・第1戦では敗れてしまったが、リーグ戦では直近5試合で負けなし(3勝2分)。遠くに見えていたガンバの背中が縮まってきた、または並んでいるなど、率直にどのような心境ですか?
「かなり遠かった背中ですが、ウチもアカデミーの選手がたくさん日本代表に上り詰めたり、W杯にも出場したり、ようやく今、背中を捉えたかな、という思いでいます。お互い切磋琢磨して、クラブ力を高めている状態だと思っていますので、明日のゲームは、3連戦の最後ということで、明日のゲームで立ち位置を確認できる、ビッグゲームだと思っています。お互い、ケガ人や代表で何人か抜けている中で、総力戦になる試合だと思います」

Q:準決勝進出以外にも、懸かっているモノがある試合ですね。
「そうですね。クラブの歴史、様々な人の思い、そういったモノも明日の一戦に懸かっていると思っています」

■丸橋祐介

Q:第1戦の結果を踏まえ、準決勝進出へ向けては勝利が必要な第2戦になりました。意気込みをお願いします
「ホームで負けてしまったんですけど、ハッキリしたというか、アウェイでしっかり勝ちたいと思います」

Q;小菊監督になり2試合を戦いました。直近の試合は、丸橋選手は出場されていませんが、内容としては2試合ともいいサッカーができていると思います。この2試合、どのような手応えを持っていますか?
「90分を通して、全体的にコンパクトにできていると思いますし、守備の行きどころ、奪いどころも整理できてきた感じはあるので、そこは継続しつつ、攻撃の部分で、いいところまでは行けているので、もっともっと最後の質を上げていければと思います」

Q:小菊監督が「こっちが少しストップをかけないといけないくらい、アラートな状態」とトレーニングについて話されていたが、練習が活性化された部分もありま���か?
「そうですね。監督が代わり、やり方も多少変わりましたし、雰囲気も良くなっていると思います。いい感じで試合にも臨めるのではないかと思います」

Q:乾貴士選手が加入し、左サイドで縦関係を組む可能性もあると思うが、どのようなイメージを持っていますか?練習でも、すんなりとやれている?
「スッと入れていますね。昔、乾くんともやっていたので、どういう選手かもある程度、分かっているので。試合に出たら、できるだけ自由にさせてあげたいと思いますし、僕もしっかりサポートしたいと思います」

Q:ピッチ内外で変わった部分、変わっていない部分など、感じることはありますか?
「前と変わらず元気ですし(笑)技術面の部分でもさらにレベルアップして帰ってきているので、楽しみです」

Q:乾選手が入ったことで、チームの雰囲気に変化はありますか?
「より明るくなりました。結構、ズバズバ言ってくれるので、僕たちからしても心強いです。チームにとってプラスなのは間違いないと思います」

Q:差し支えなければ、どのようなことをズバズバ言われているのですか?
「どうすかね(笑)チームに足りない部分を、練習からみんなに声をかけてくれています」

Q:そのような意見で気付かされる部分もありますか?
「そうですね。しっかり日頃からやっているつもりでしたが、改めて言われて気付いた部分もありますし、改めて、もっともっと質を上げてやっていかないといけないと感じました」

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