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【9/1 G大阪戦】Match Preview

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≪新体制として初のホームゲーム。舞台はカップ戦に変わり、“大阪ダービー2連勝”を目指す≫

小菊昭雄新監督にとって初陣となった前節の明治安田生命J1リーグ第27節。セレッソ大阪は、ガンバ大阪に1-0で勝利した。就任してすぐの一戦で快勝を収めた試合後、「準備期間も短い中、選手たちがメンタル面、コンディション面、全てを整えてくれて、この一戦に向けていい準備をしてくれたおかげで、勝利することができました。選手だけではなく、スタッフも全員がこの試合に向けて、本当に一生懸命、取り組んでくれました。この場を借りて、選手、スタッフ全員に感謝の気持ちを伝えたいと思います」と小菊監督は一言一句を噛みしめるように話した。

チームは限られた準備期間の中で、戦い方を意思統一して試合に臨んだ。「(戦術の)練習は1日だけしかできなかったですが、戦い方を共有する部分の練習はしました」(松田陸)と、ビルドアップでの立ち位置や守備のやり方などを確認。ピッチ上のトレーニングで足りない部分は、「スタッフが遅くまで、寝る間も惜しんでまとめてくれた」(小菊監督)映像を駆使して頭も整理。全員が迷いなく動ける下地を作った。また、前日会見で「守備でハードワークできない選手は使いません。守備をしっかりやってこその攻撃。攻撃に長けた選手が守備も頑張るからこそ、チームが引き締まり、一体感が生まれます」と話した小菊監督の言葉どおり、ピッチに立った選手たちは、プレスの意識、セカンドボールに寄せる反応の速さ、球際の強さでも相手を凌駕。大阪ダービーに懸ける気迫でも相手に負けない気持ちのこもったプレーを見せた。

新体制の方向性をしっかりと示した一戦を経て、新たに迎える戦いは、JリーグYBCルヴァンカップの準々決勝。リーグ戦に続き相手はガンバであり、リーグ戦とカップ戦を合わせた史上初の“大阪ダービー3連戦”となる。まずはホームで第1戦を戦うセレッソとしては、直近のリーグ戦で勝利した勢いそのままに、宿敵撃破を目指す。連戦が続く中、どのようなメンバーで試合に臨むかもポイント。リーグ戦では、決勝点を決めた松田陸やアシストした丸橋祐介、中盤をコントロールした藤田直之といった中堅やベテランの選手だけではなく、瀬古歩夢と西尾隆矢のCBコンビ、攻撃陣では加藤陸次樹に山田寛人、西川潤と若手の活躍も光った。今回の一戦も、攻守において勢い良く試合に入りながらも、締めるべきところはきっちりと締めるメリハリの利いた内容で相手を上回りたい。

アウェイに乗り込む第2戦にいい形でつなげるためにも、まずはホームで先手を取りたい第1戦。ガンバにアウェイゴールを与えないことも意識しつつ、ホームの応援もエネルギーに変えて、攻守にアグレッシブな姿勢で挑みたい。“大阪ダービー3連戦”の第2ラウンド。
新体制としてはホーム初戦となるヨドコウ桜スタジアムで、大阪ダービー2連勝を目指す。

≪試合前日コメント≫

■小菊昭雄監督

Q:本日の午前中には乾貴士選手の加入も発表されたが、前節の大阪ダービー勝利も受けて、ここ数日のチームの様子はいかがですか?
「監督に就任してから選手たちも本当に前向きに明るく取り組んでくれていましたが、宿敵、ガンバ大阪に素晴らしい内容で勝利できたことで、さらにこの2日間は全員がアラートに、明るく、ピリピリとした雰囲気でもあり、充実感のある時間を過ごせていると思います。貴士に関しては、持ち前の明るさでチームを引っ張ってくれていますし、コンディションも凄くいい状態です」

Q:そうした中、明日と週末はルヴァンカップで再び大阪ダービーを戦います。相手はリーグ戦の借りを返すべく強い気持ちで臨んでくると思います。セレッソとしても一戦必勝の2試合だと思うが、ホーム&アウェイで勝ち上がりが決まる中、メンバーも含めてどのようにマネジメントされるお考えですか?
「この夏の連戦もタフなゲームが続きましたし、先日のダービーもあのような激しいゲームになったので、数人、痛みを抱えている選手もいます。そうした選手たちや、疲労が残っている選手に関しては、リフレッシュも必要なので、休ませる方向で考えています。8月はあまり試合に絡めなかった選手も、時間を大切に、コンディションをキープして、トレーニングに精一杯、取り組んでくれていましたので、チャンスに飢えている選手に出場機会を与えるタイミングなのかなと思っています」

Q:交代枠も含め、この2連戦は総力戦になる?
「はい、総力戦で考えています。ただ、間違いなく私たちはこのタイトルを獲りに行っていますし、そのために一番いい方法をチョイスして臨みたいと思います」

Q:リーグ戦の大阪ダービーで負傷交代した清武弘嗣選手の状態について
「すぐに復帰できる状態ではないことは確かです。清武キャプテンはちょっと離脱しますが、先日の試合でも、代わりに入った山田や西川、ギラギラした選手たちが活躍してくれました。そのような形で、総力戦で、明日の試合も全員がいいパフォーマンスを出せるよう、いい準備をしてくれていると思います」

Q:山田選手や西川選手、喜田選手など、前体制では出場機会が少なかった選手たちが前節は活躍して活性化もされたと思うが、彼らに期待することは?
「やはり彼らは持っている潜在能力は非常に高いモノがあります。私自身は、彼らが今後、中心選手としてこのクラブを引っ張っていかないといけないと思っています。私が大切にしていることは、平等な競争。その中でチャンスを与えたいと思っています。彼らが若いからと言って年齢だけで出すことはないですし、正しい競争の中で、彼らは今回、出場機会を勝ち取ったと思います」

Q:選手は固定するのではなく、幅広く競争させていく?
「いい準備をしている選手には、常にチャンスを与えていきたいと思っています。逆に言えば、少し気持ち的に折れてしまったり、チームの輪を乱すようなことがあれば、そうした選手にはチャンスを与えません。そのあたりは平等に、しっかりとした競争の中で、日々、見極めていきたいと思います」

Q:改めて、乾選手が加入した効果と、彼に期待するプレーを教えて下さい
「皆さんもご承知のとおり、プレーヤーとしての実績、センス、そういったところは申し分ないですし、私自身も非常に力強く思っています。それに加えて、乾貴士という一人の男としても魅力的で、本当に明るいですし、常にチームメートの雰囲気を良くして、気配りもできる。本当に素晴らしい人間性を持ち合わせていますので、そういった意味でも、チームには色んなことを還元してくれると思います」

Q:ホーム&アウェイ方式の中で、ホームの初戦はどのような戦いを目指しますか?
「やはりアウェイゴールは許したくないので、理想はリーグ戦の大阪ダービーと同様、全員でしっかり守備をして、勝つことです。失点ゼロと、勝ち切るところにこだわって臨みます」

Q:小菊監督にとって、17年のルヴァンカップのタイトルはどのようなモノでしたか?
「みんなでタイトルを獲得した瞬間は今でも大切な思い出ですし、あの光景はすぐにでも思い浮かびます。今回、監督に就任した時に選手の前でも言ったのですが、『本気でタイトルを獲りにいきたい。全員の力で獲りにいきたい』と伝えました。私にとっても、明日のルヴァンカップ準々決勝第1戦は、リーグ戦でのダービーと同様、ビッグゲームになります」

Q:小菊監督にとっての理想のゲームモデルや、よくご覧になっている海外のクラブなどはありますか?
「一つ例に出すのは難しいですが、今まで私が教えていただいた歴代の監督、ロティーナ監督、ユン監督、レヴィー クルピ監督を始め他にもたくさんの素晴らしい監督の元でコーチをさせていただいた中で、それぞれの監督に素晴らしい特長がありましたので、私が大切にしたいところをミックスしながら、私流のサッカーを皆さんに理解いただけるように取り組んでいきたいと思っています」

■西尾隆矢

Q:小菊監督の初陣ともなった前節の大阪ダービーを振り返ると?
「その前の試合で大敗してしまって、チームとしても苦しい状況でした。その中で新たに小菊監督とスタートする形になり、どうしても勝ちたい気持ちは僕自身もありましたし、チーム全体としてもありました。そこで結果として勝てたことは凄く良かったと思います」

Q:湘南ベルマーレ戦で5失点した守備をどう立て直すかもポイントの一つだったが、瀬古選手と組んでラインも高く保ち、バランス良く守れた?
「歩夢とは今までずっと組んできたので、お互いの関係性は僕自身も凄くやり易いですし、5失点を重く受け止めていたので、『まずは失点しない。シンプルに』ということも試合前からずっと話していました。歩夢も僕も、細かいラインコントロールもできたと思いますし、それが結果につながって、失点ゼロで抑えることができたと思います」

Q:ロティーナ前監督の守り方に近いのかなと思ったが?
「湘南戦で5失点して守備が崩れた部分があったので、そこは小菊監督も含め、みんなで意思統一をしようということで、ミーティングをしました。短い準備時間でしたが、全員で一つになって同じ方向を向くことができたと思います。みんなが同じ意識でサッカーできたので、それが良かったと思います。ディフェンスラインでは僕たちがリーダーシップを取って、歩夢ともいい関係を築けたと思います」

Q:ガンバ大阪はレアンドロ ペレイラ選手、チアゴ アウベス選手の2トップで先発し、途中からは宇佐美貴史選手やパトリック選手も出てきましたが、U-23での大阪ダービーとは違った緊張感や充実感もありましたか?
「そうですね。僕はアカデミー出身でずっとダービーも戦ってきたので、色々な思いがある中で、一番のトップレベルのJ1という舞台でダービーに出たことは凄く嬉しかったですし、レベルの高い相手ともできて、勝てたことは、僕自身も自信になりました」

Q:開幕戦も含め、ピッチ上で落ち着いてプレーしているように見えるが?
「いや(苦笑)落ち着いているというより、元々あまり緊張しないタイプ。この選手がうまいから怖い、という気持ちもありません。人に感心を持たないタイプなので、それが物怖じしない面につながっているのかなとも思うので、プラスに考えています(笑)」

Q:明日と週末と、今度はカップ戦での大阪ダービーになります。一戦必勝で臨むことは変わらないと思うが、リーグ戦とは違う心境の持ち方はありますか?
「リーグ戦でもカップ戦でも負けていい試合は1試合もありません。どの選手が出るか分かりませんが、出た選手で勝ちを取ることは大前提だと思っています。出る選手、ベンチ外の選手、全員で一つになって、勝ちを取りにいきたいと思います」

Q:ガンバの松波正信監督とはアカデミー時代に指導を受けたと思うが、印象に残っている言葉や思い出はありますか?
「僕が高校に上がった時に、松波監督がBチームの監督をされていて、最初は出る予定はなかった試合で人が足りなくなり、いきなり僕を使ってくれた思い出があります。松波監督もかつてはプロで活躍された方なので、色々指導もしていただきましたし、その時期がいい経験にもなったので、感謝の気持ちは今でもありますね」

Q:その松波監督がガンバの監督として対戦したことについて
「そこに対しては、あまり気にはしていないですが、やるからには負けたくないので、3連勝したいです」

Q:先ほど守備の話もありましたが、練習や試合も含め、監督が代わってどのあたりに変化を感じますか?
「守備では、どこでボールを取るのか意思統一を、映像やミーティングでハッキリさせました。あと、湘南戦では個人個人、思うことはあったと思うし、僕自身も反省することがありました。ガンバ戦は、選手一人ひとりが色々考えた中でのゲームでした。そういうところで、一つにならないといけない危機感がありました。ミーティングによる効果もありましたし、個人、個人が変わった部分もあったと、試合をしながら感じていました」

Q:雰囲気については?
「ピリッとするところはピリッとしています。小菊監督はオンとオフがハッキリしていて、やるべきところはやる、ということを徹底されている方なので、そういうところでの変化もあったと思います。小菊監督はよく声も出されるので、僕たちはそれに応えるのが役割だと思います」

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