【8/9 仙台戦】Match Preview
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≪リーグ戦10試合ぶりの勝利へ向けて。先手を取り、隙を見せずに試合を進めたい≫
直近の公式戦、天皇杯3回戦・アルビレックス新潟戦から中4日。セレッソ大阪は、ベガルタ仙台をホームに迎え、明治安田生命J1リーグ第23節に臨む。現在、チームは公式戦12試合負けなしと好調を持続する一方、リーグ戦では9試合勝ちなしと足踏みが続いている。これ以上、上位に離されないためにも、今月はリーグ戦でも巻き返しを図りたい。新潟戦では、ケガからの復帰戦となったアダム タガート、ここ数試合はスーパーサブとして活躍していた高木俊幸、さらには7月にJFLのFCティアモ枚方から期限付き移籍で加入した新井晴樹が先発。攻撃陣にテコ入れを図ると、試合の序盤から主導権を握り、トップ下の清武弘嗣が見事なキック精度で2得点を決めた。後半は西川潤、加藤陸次樹、中島元彦ら若手選手が交代で入り、彼らが絡んだ形で3点目を奪うなど、チームを活性化。新潟の反撃を2点に抑え、3-2で競り勝ち、天皇杯のラウンド16進出を果たした。
舞台をリーグ戦に戻す今節。相手は5月末にアウェイで対戦して1-1で終えた仙台。今季から就任した手倉森誠監督の下、組織的な守備が機能し始め、カウンターにも鋭さがあるソリッドなチームだ。セレッソとしては、ボールを保持した状態からいかに相手の守備を崩して得点を奪うか、さらには攻撃時の守備でのリスク管理も求められる一戦になる。直近の公式戦では3試合連続3得点と攻撃陣が調子を上げている一方、ACLから戻って行われたリーグ戦3試合はいずれも前半に失点を喫しているだけに、今節こそ立ち上がりから集中して試合に入り、先制して優位な状態で試合を進めていきたい。
選手個々では、東京五輪を戦ったU-24日本代表から瀬古歩夢も戻り、チームに合流している。今節、メンバー入りするか注目だ。
リーグ前半戦を終えた現在、セレッソは12位。ここから勝利を重ねていくことで、一桁順位、さらにはその先へと進んでいきたい。今月と来月は、次節のリーグ戦から中2日や中3日で公式戦が続く過密日程との戦いにもなる。いい形で連戦に入っていくためにも、今節の勝利は必須。リーグ戦10試合ぶり���なる勝点3を掴み、ヨドコウ桜スタジアムでのリーグ戦初勝利をサポーターと分かち合いたい。
≪試合前日コメント≫
■レヴィー クルピ監督Q:東京五輪でのサッカー、ブラジルの優勝おめでとうございます。
「ブラジルが金メダルを取ったことは本当に嬉しいです。また、サッカーに限らず、世界のトップアスリートが一堂に集まるという意味では、五輪は見て楽しいモノだなと改めて感じました。日本を応援しつつも、ブラジルを応援する、そういったこの2週間でした」
Q:瀬古歩夢選手がチームに戻ってきたようだが、現状について
「昨日、大阪に帰ってきて、練習に合流したのは今日になります。明日の試合になるかどうかは分かりませんが、コンディションが整っていれば、できるだけ早く試合で起用しようとは思っています。コンディションに関しては、本人とも話をしながら確認しています」
Q:出場機会には恵まれなかったが、監督からは、瀬古選手にどのような声をかけられた?
「残念ながら試合に出られなかったことについては、悔しさを本人は持っていると思います。『その悔しさをしっかりと今後のサッカー人生にぶつけて欲しい』という話をしました」
Q:直近の公式戦では得点も失点も多い試合が続いているが、チーム状態をどう見ている?
「サッカーは、極論すれば、二つの局面しかありません。攻めること、守ること、そのどちらもしっかりとプレーすることが大事です。その中でも、仰るように、いい攻めはできていますが、数字の上では守備が物足りないと、ここ数試合では傾向として出ています。チームを安定させるためには、守備のところでもう一度、基本に戻って、立ち位置をしっかり考えていかないといけないと思っています。守備の改善という部分では、選手たちもしていかないといけないと、意識して取り組んでくれています。明日の試合からそうした試合ができることを楽しみにしています」
Q:天皇杯3回戦では清武弘嗣選手が負傷交代したが、現在の状態については?
「状態としては、良くなっています。今日も練習には合流しています。状態は決して悪くないと思います。ただ、試合に絡むとなると、また違う側面もありますので、最終的には本人とも話をした上で、試合に関しては考えたいと思います」
Q:ベガルタ仙台および手倉森誠監督の作るチームの印象について
「仙台さんは、しっかりとオーガナイズされたチームです。手倉森監督は勝負にこだわった戦いをされる監督という印象があり、手倉森監督が作るチームに勝つためには、細心の注意を払って、隙を見せない試合をしなければいけません。そうした意味で、選手たちに伝えたいことは、アラートに、隙を見せない戦いをしないといけない、ということ。それを明日の試合前にもう一度、確認したいと思います」
■西尾隆矢
Q:直近の公式戦、数試合を振り返ると?
「ACLから帰ってきてからのリーグ戦では、早い時間帯に失点しているので、チームとしても個人としても課題になっています。前の選手の頑張りで同点になっている部分はありますが、試合の入りを大事にすることが、今の課題です」
Q:失点を減らすために必要になることは?
「僕を含め、試合の入りが緩くなり、チーム全体として前からプレスに行く部分が曖昧になり、隙を作っている。そういうところは、ディフェンスラインを含めて、練習のところから意識付けてやっていこう、という話はしています。数的不利ではなく、人数が揃っているのに失点する場面もあります。それは一人ひとりの球際もそうですし、ちょっとしたポジショニングも影響していると思うので、そういうところは、僕も含め、周りをしっかり動かして守りたいです」
Q:ディフェンスラインの連係も含めた意思疎通が大事になる?
「そうですね。日本人同士と同じというわけにはいかないですが、チアゴ選手ともできる限りのコミュニケーションを取らないといけないですし、CBだけではなく、両サイドバックも含めて、もっとコミュニケーションを取っていかないといけないと思います」
Q:明日の仙台戦へ向けて
「アウェイではセットプレーから点を取りましたが、明日もセットプレーは生かしていきたいですし、相手の速いカウンターには気を付けたいです。(選手個々では)誰がFWに来ても負けたくない気持ちはあるので、しっかり抑えたいです」
Q:東京五輪が終わり、今後、次の五輪へ向けた新チームも始動すると思うが、現時点で、パリ五輪はどのような目標になっていますか?
「目標としては、五輪という舞台でプレーしたいとは思っています。ただ、今はパリ五輪のことを考えるよりも、自分が置かれた状態でできることを100%出すことを考えています。チームの中で、自分の立場でできることをやっていけば、自ずとそういう代表にも選ばれることはあると思います。今は今を全力に頑張っています」
Q:ちなみに、サッカー以外で、東京五輪で見ていた競技はありますか?
「見て凄いと思ったのは、スケートボードです。僕たちより全然年下で金メダルを取った選手(西矢椛選手)がいたじゃないですか。たまたまテレビで見ていたんですけど、凄いなと思いました。個人競技で、あの年齢で、五輪で金メダルを取るのは凄いなと。スケボーですか?僕は怖くてできないですね(苦笑)」