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【7/21 FC東京戦】Match Preview

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≪ヨドコウ桜スタジアムでのリーグ戦初勝利へ。試合終了の笛が鳴るまで一丸で戦い抜きたい≫

前節に続き、AFCチャンピオンズリーグに出場していたため、未消化となっていたJ1第21節を戦うセレッソ大阪。舞台は再び、ヨドコウ桜スタジアム。リーグ戦4連勝中のFC東京を迎え、ヨドコウ桜スタジアムでのリーグ戦初勝利を目指して臨む。

ACLから戻って最初の公式戦となった前節のヴィッセル神戸戦、セレッソは、前半に先制される苦しい展開となるも、選手交代も含めて後半は躍動。「試合を支配するゲームができた」とレヴィー クルピ監督も振り返ったように、神戸を自陣に釘付けにし、ボールを持って押し込み続けた。その中で、いくつかの決定機を逃して迎えた89分。ついに歓喜の瞬間が訪れた。1分前の88分に途中出場した鳥海晃司が丸橋祐介のクロスに頭で合わせ、起死回生の同点弾。試合を振り出しに戻した。後半アディショナルタイムも逆転を目指して攻めるなど、ヨドコウ桜スタジアムのこけら落としを勝利で飾るべく、選手たちは最後まで奮闘。最終的には引き分けに終わったが、新たなホームが作り出す空気感は、間違いなくチーム、選手に勇気を与えた。

この結果、セレッソは公式戦としては9試合負けなしとなり、好調を維持。ACLで全体の底上げも図られ、チーム状態は上向きだ。ただし、リーグ戦に関して言えば、7試合勝利がないことも事実。今節は勝点3に強くこだわり、リーグ戦の流れも変えていきたい。もっとも、対戦相手のFC東京は、現在リーグ戦4連勝中と絶好調。一時の不調を脱却し、チームとして勝つ形を取り戻している。森重真人を中心とした守備は、4連勝中は全て無失点で、攻撃でも、レアンドロ、アダイウトン、ディエゴ オリヴェイラのブラジル籍トリオが揃い踏みしたことで、彼らの連係から織りなす攻撃は破壊力が増している。強力な相手と言わざるを得ないが、もちろん、勝機もある。攻撃では、得点を奪うために、押し込んだ状態からサイドを攻略してのクロス、セットプレーを有効活用していきたい。古巣戦となる大久保嘉人や松田陸、中学時代をFC東京のアカデミーで育った坂元達裕には期待が懸かる。守備では、ブラジル籍トリオを中心としたFC東京のカウンターをどう阻止��るか。スピードに乗らせない対応を心がけていきたい。

猛暑が続く大阪。体力面での消耗も激しい試合になると思われるだけに、前節と同様、途中から入る選手のプレーもカギを握る。ヨドコウ桜スタジアムでのリーグ戦初勝利を掴むべく、まさにチーム、選手、サポーターが一体となり、試合終了の笛が鳴るまで戦い抜きたい。

≪試合前日コメント≫

■レヴィー クルピ監督

Q:前節の勝点1について
「最後、同点には追いつきましたが、勝点3を取れる内容だったと思います。正直、勝点1では悔しいです。もちろん、最後に追いついたことは、相手から勝点2を奪い、我々が1を積み上げたということ。そういう意味では嬉しいです。これからも、勝点3を狙うと同時に、試合のパフォーマンス、プレーの内容も重視していきたいと思います」

Q:内容面で向上している手応えもありますか?
「試合それぞれにメンバーも変わり、環境や条件など、毎試合、違う側面はあります。一言で成長したかどうか、お話するのは難しいですが、今までの私のキャリアの中でも、選手の持ち味を最高に引き出せるチームを作り上げたことが何回かあって、どこと対戦しても勝てる、内容もいいと。そのような選手の組み合わせを考えていくということで言えば、これからも試行錯誤が続いていくと思います」

Q:選手の能力を引き出すチームを作るにあたり、ACLでの経験が生きている部分もある?
「そうですね。勝利を積み重ねることができたので、大きなエネルギー、大きな自信になりました。自信を持った中でプレーすることで、選手たちの持ち味もより発揮できる部分はあります。選手一人ひとりが、チームにとって大切なメンバーの一人だと感じられた意味でも、大きな大会になりました。選手の表情、プレーからも自信を感じ取れます。その自信がパワーにつながります。そこへ加えて、厳しい環境を乗り越えた一体感も身に付いたと思います。選手だけではなく、スタッフ、サポーター、みんなが一丸となって戦うことが、大きな力の源になります」

Q:前節の後半は、まさにそうした一体感が感じられたが?
「仰ったように、前節の後半は試合を支配する、相手を押し込むゲームができたと思います。明日の試合では、その勢いを立ち上がりから見せたい。ただし、試合ごとに違った側面があるので、必ずしも思うようにはいかないことも、サッカーの面白さかなと思っています」

Q:前節、約3ヶ月ぶりにホームの観客の前でプレーした感想は?
「よく冗談で言うのですが、『サポーターのいない試合は、妹とダンスを踊るようなモノ』だと。何も面白くないと(笑)5千人という制限付きではありましたが、本当に大きな力、エネルギーを感じました。満員になった時、もっともっと大きなパワーをチームに与えてくれるのではないかと、改めて思いました」

Q:以前、キンチョウスタジアムについては「圧力鍋」とも評されたが、ヨドコウ桜スタジアムについてはどんなスタジアムだと感じられた?
「独特の雰囲気、オーラを感じました。制限付きの試合にはなりましたが、試合に関わる人間としては、ピンクに染まるスタジアムで試合ができたことは嬉しかったです。制限がなくなり満員になった時は、私も現役に復帰したいと思うくらい、素晴らしいスタジアムです(笑)」

Q:FC東京の印象と、試合に向けてのポイントは?
「日本に初来日してから、日本のチームに対する印象は大きく変わりません。それは、各チーム、レベルに大きな差がないということです。FC東京に関しても、そのような印象を持っています。今季は川崎フロンターレが独走状態にありますが、日本ではなかなか見られないこと。試合に向けては、とにかく勝利にこだわって戦い抜くことがカギになります」

Q:FC東京は、ブラジル籍の3選手が揃って先発してから4連勝しているが?
「Jリーグにおいて、ブラジル人選手が活躍することは珍しいことではありません。FC東京の3選手も、それぞれが違った特長を持った強力な選手です。ただし、我々にもチアゴがいますし、どのチームにも、外国籍選手で違いを見せる選手はいます。いずれにしても、彼らをしっかりマークすることが明日は大事になると思います」

■キム ジンヒョン

Q:サポーターが入ったヨドコウ桜スタジアムでプレーした感想について
「久々だったので、ドキドキしました(笑)サポーターの皆さんも、楽しめたと思います。結果は引き分けでしたが、サッカーを楽しめたと思います。自分もすごく楽しめた試合でした」

Q:やはりゴール裏の近さは実感��ましたか?
「そうですね。ウォーミングアップで、GKコーチのノブさんのシュートや選手のシュートがサポーターに当たることが気になりました(笑)やっぱり、距離は近いですね」

Q:プレーに与える影響としては、特に大きな違いはありませんか?
「変わらないようにはしていますが、いつも以上に緊張感もあり、ドキドキワクワクしながら試合をしていました。アドレナリンがさらに出たという印象もありました。拍手などの応援も近くで聞こえますし、選手も乗りやすくなると思います」

Q:ACLではほぼ全ての選手がプレーしたことで、チームの一体感が増した部分もある?
「元々、みんな高いモチベーションを持って、チームのために、前向きにプレーしています。その中で、試合に出るチャンスが来ました。それぞれがいい準備をして、試合に臨んだと思います。全員でグループステージ突破を決めたことは、良かったと思います。Jリーグに戻ると、相手のレベルも違いますが、しっかり切り替えて戦うことができていると思います」

Q:現在も“バブル方式”によりホテルでの生活が続いているが、体調管理で気を付けていることはありますか?
「外に出られないので、体を動かしたいけど、動かせない。部屋にいても、なるべくベッドから離れるようにしています。寝転ぶ時間が長いと、体がベタッとなってしまう。ストレッチをしたり、部屋にいても、なるべく体を動かすようにはしています」

Q:FC東京について。ブラジル籍トリオなど強力なユニットも擁するが、どう戦いたい?
「前回のFC東京戦では、自分のミスから失点して、雰囲気が悪くなって崩れたような試合にもなったので、明日はシンプルにプレーしたい。ブラジルの3選手も強烈ですが、なるべくやらせないように。チーム一人ひとりが責任感を持って戦って、みんなでカバーして戦えば、止めることもできると思います。みんなで距離を保ちながら、守っていきたいです」

Q:FC東京はカウンターの鋭さにも特長があるが?
「速い選手が揃っているし、後ろから出てくるスピードも速い。外国籍の選手が前で残ったりもします。僕らも切り替えを速くして、なるべく相手にカウンターをさせないようにしたい。最後は自分が止めたいと思います」

Q:リーグ戦で勝点3を取るために必要だと思うことは?
「焦れないことが大事だと思います。嫌な話になってしまいますが、僕���マル(丸橋祐介)は(J2に降格した)14年も経験していますが、その経験も踏まえて、焦れないことが一番、大事。1試合に懸ける思いを強く持って、戦うことが必要です」

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