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【5/23 広島戦】Match Preview

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≪ヤンマースタジアム長居のラストマッチ。有終の美を飾る勝利を収めたい≫

勝利をほぼ手中に収めながら、ラストプレーで勝点2を失う悔しい結果となった前節のヴィッセル神戸戦から中7日。セレッソ大阪は、ホームに戻り、サンフレッチェ広島を迎え撃つ。

5月に入り、2分1敗と勝利から遠ざかっているセレッソ。3試合とも拮抗した展開の中、競った試合には持ち込んでいるが、チャンスの数は少なく得点力に課題を残し、1点を守り抜く勝負強さ、試合巧者ぶりにも欠け、突き抜け切れない状態が続いている。今節こそ、攻守がガッチリと嚙み合った戦いぶりを披露し、勝利を掴みたい。

注目は、20日に日本代表に選出された坂元達裕。初選出された前回のシリーズでは、直前のリーグ戦で負ったケガにより離脱を余儀なくされただけに、今回に臨む思いは強い。先制点を奪った前節の試合後、「今日はゴールという結果は残せましたが、それ以外の動きはまだまだ。代表という以前に、まずは自分のコンディションやプレーを良くしていかないといけない」と殊勝に話していたが、ここから代表へ合流するまでの3試合、チームでのパフォーマンスもさらに高めていきたい。

守備では、前節、外国籍選手としてはJリーグ史上2人目となる偉大な記録、J1通算300試合を達成したキム ジンヒョンに期待が懸かる。直近の3試合で続けて先発しているチアゴ、ダンクレーの両CBは強さ、高さに秀でており、前に出る守備にも特長がある。背後をキム ジンヒョンがしっかりとケアし、より盤石な守備組織を構築していきたい。勝利へ向けて、4試合ぶりの無失点にもこだわりたい試合になる。

対する広島は、昨季までの代名詞でもあった[3-4-2-1]から今季は4バックへシステムを変更。前線からのプレスを強め、より攻守で主導権を握る戦い方を志向している。もっとも、0-3で敗れた直近の公式戦、JリーグYBCルヴァンカップグループステージ第6節・ベガルタ仙台戦後に城福浩監督は、「チームとして危機感を持って次のリーグ戦に向かわないといけない。粘り強さや守備の堅さというところはチームの骨格なので、絶対に取り戻さないといけない」と強い言葉も残している。今節に臨むにあたり、やり方を変えてくる可能性もある���けに、セレッソとしては相手の出方も見極めたい。ここ数年、広島戦は堅い試合になることも多いだけに、相手の守備をどう打ち破るか。焦れない粘り強さを発揮することが重要だ。

そして何より今節は、これまでセレッソのホームとして幾多の名勝負の舞台となってきたヤンマースタジアム長居のラストマッチ。国内最大級の収容人数を誇り、2002年には日韓ワールドカップの舞台にもなり、森島寛晃社長もゴールを決めた思い出が詰まったスタジアムの有終の美を飾り、リニューアルされたヨドコウ桜スタジアムにバトンを渡したい。緊急事態宣言下の大阪府。今節も、第12節・ガンバ大阪戦に続くリモートマッチとなることは残念だが、節目の試合を現地で見届けることができないサポーターの思いも胸に、勝利へ向かって戦い抜きたい。

≪前日コメント≫

■レヴィー クルピ監督

Q:今節はヤンマースタジアム長居でのラストマッチになります。数々の思い出もあると思いますが、そうした試合に臨む心境は?
「正直、何と言っていいか分かりません。数多くの思い出があり、数多くの試合をしてきたスタジアムなので、悲しさ、寂しさ、複雑な思いがあります。セレッソのサポーターがいつもすごくいい雰囲気を作って応援して下さったことは忘れられないです。そういう意味で、言葉にしにくい、辛い思いは正直あります。ただ、いつも私はこういう時に思うのですが、新しいスタジアムになれば、もっといいことがあるだろうと。そういう楽しみな気持ちもあります。そう捉えようとしているのが、正直な気持ちです」

Q:1試合には絞れないと思うが、特に印象に残っている試合はありますか?
「こうした質問を受けた時、思い出に残る試合を1試合選ぶと、後で『ああー、あの試合もあったな』と思い返すモノですよね(笑)そうした意味で、1試合に絞ることは難しいのですが、1試合、挙げるとすれば、マンチェスターユナイテッドとの親善試合ですね。あの試合は特に印象に残っています」

Q:クラブに関わる全ての人が勝利で終えたい気持ちを持っていると思うが、今節に向けてどう準備されてきた?
「監督という立場として、試合前日に1週間してきた準備を具体的に言うことは難しいですが、��つ言えるとすれば、選手たちがポジション争いという意味で、いい競争を続けている、ということ。そして、いい雰囲気で、モチベーション高く、明日の試合に臨めるということ。残念なことは、リモートマッチになってしまったこと。それでも、私はテレビの前で応援して下さっている皆様の力というのは、選手たちは絶対に肌で感じる部分があると思います。選手たちに求めたいことは、100%の力を出し切って欲しいということ。それを選手たちに強く求めたいと思います」

Q:坂元達裕選手が再び日本代表に選ばれたが?
「彼は代表にふさわしい活躍をしていると思います。ただし、そのニュースはありがたくない側面もあります(笑)なぜなら、その間、チームの練習や試合もあるからです。代表というのは、常にそういう側面があります。もちろん、代表に招集されたら嬉しいですし、おめでたいこと。快く送り出したいと思います」

Q:前節もゴールを決めたが、彼に対しても数字の要求はしている?
「間違いなく、数字の要求はしています。逆に、なぜ彼が代表に選ばれたかと言えば、ゴールやアシスト、ドリブルの数など、色んな数字を残しているからこそ。明日も活躍してくれると思いますし、数字、結果を残して、気持ち良く代表に行って欲しいと思います」

■チアゴ

Q:ここまで3試合を戦ってきた中で、Jリーグの印象や特長をどう捉えていますか?また、自身初勝利が懸かる今節に向けて
「この3試合で、だいぶ日本のサッカーにも慣れてきました。Jリーグは技術の高い選手、スピードのある選手が多い印象です。そうした相手に対しては、常に集中して守らないといけません。自分一人ではなく、チームメートと協力して守る必要もありますし、連係面でも慣れてきた感覚はあります。初勝利へ向けてワクワクした気持ちは常にあります。明日、自分たちがやってきたことを発揮して、勝利を掴みたいと思います」

Q:この3試合、自身のパフォーマンスを十分に出せている手応えはある?
「自分としては、ベストを尽くしています。前節に関しては、最後の最後でやられてしまったことは残念ですが、自分たちは準備してきたことをピッチで表現しています。自分としても、早く勝利をサポーターの皆さんに届けたい気持ちでいっぱいです。自分はヘディングも武器なので、セットプレ��からゴールを決めて、勝利に導きたい気持ちもあります。練習から、キッカーとも合わせています。キヨ(清武弘嗣)やタツ(坂元達裕)は本当にいいボールをくれます。早く自分の強みを見せたいと思います」

Q:今節も含めて、セレッソサポーターの前でプレーできていないことについては、寂しさもありますか?
「そうですね。まだサポーターと会えていない悲しさはありますが、自分たちはプレーでしか応えることはできません。サポーターの後押しを受けて戦うことを楽しみにしていますし、サポーターの前で戦う雰囲気を早く味わいたいです。サポーターの前で勝利して、皆が喜ぶ顔を見たいです」

Q:かつてブラジルでレヴィー クルピ監督の指導も受けていますが、当時と比較して同じ部分や違う部分はありますか?
「監督は、常に勝利を求めています。それはブラジルのときから変わりません。監督が言っていることを選手がグラウンドで表現できるように努力しないといけません。選手全員で勝利に向けてプレーすることが、監督が求めていることだと思います」

Q:チームに合流して約1ヶ月が経ちますが、日本の生活にも慣れてきましたか?
「そうですね。だいぶ慣れてきました。素晴らしい国だと思うので、幸せな気持ちでいっぱいです。選手たちとの関係にも慣れてきました。さらに絆を深めて、チームの順位を一つでも上げていきたいです」

Q:これまでに覚えた日本語はありますか?
「コンニチワ、オハヨウゴザイマス、オオキニ、マエ、ウシロ、ワタシハチアゴデス。アブナイ!(笑)まだまだ色々あります。通訳の人とも、日々、日本語の勉強をしているところです」

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