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【5/8 名古屋戦】Match Preview

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≪新たな段階に入ったチーム作り。2位を相手に上位戦線に加わっていくための重要な一戦≫

リモートマッチとなったホームでの“大阪ダービー”から中5日。セレッソ大阪は、敵地に乗り込み、名古屋グランパスとの一戦に挑む。

リーグ戦では41回目となった前節の大阪ダービーは、後半、途中出場した中島元彦のゴールで先制するも、終盤にPKで追い付かれ、1-1の引き分け。前半から優勢に進め、待望の先制点も奪っただけに、勝ち切りたい試合ではあったが、今後へ向けた明るい材料も多かった。

その一つが、坂元達裕の復帰。開幕から好調を維持し、3月には自身初となる日本代表にも選ばれた中での負傷離脱は悔しさもあったと思われるが、「ケガしたのも自分の責任。切り替えてやらないといけない」とリハビリに励むと、「チームのリズムを変えられるように意識して」臨んだガンバ大阪戦では再三、チャンスを演出し、ゴールに迫った。復帰明けということで出場時間は63分に留まったが、今後、より試合における影響力を増していけば、チームの勝利も近づくだろう。

また、揃って先発し、セレッソでの初出場を飾ったチアゴとダンクレーのCBコンビも、その存在の大きさを見せつけた。クロス対応には無類の強さを発揮し、両者とも積極的にビルドアップも試みるなど、攻撃の第一歩としても機能。層の厚みを増したCBに関しては、レヴィー クルピ監督も「全員がいい競争をしている状態」と、嬉しい悩みを抱えることに。FWでは、今節は名古屋のGKランゲラックとの豪州代表対決としても注目されるアダム タガートも前節、Jデビューを果たし、随所に非凡な能力を見せた。チーム内での激しい競争が、チーム全体のレベルを押し上げていく。

今節の相手である名古屋は、直近こそ川崎フロンターレとの首位決戦で連敗を喫したが、リーグにおける強豪の一角であることに変わりはない。セレッソとしては、いかに名古屋の“堅守”を打ち破っていくか。清武弘嗣、坂元を起点に両サイドバックやボランチも関わり攻撃に厚みを作り、チアゴとダンクレーの加入で迫力を増したセットプレーも有効に使って、ゴールをこじ開けていきたい。守備では、個の対決で負けないことが重要。マテウスや相馬勇紀ら��イドのドリブラーに対しては、粘り強い対応で突破を防ぎたい。また、名古屋で最も点を取っている稲垣祥のミドルシュートや、昨季までセレッソでプレーしていた柿谷曜一朗の抜け出しにも警戒が必要だ。

新外国籍選手が合流し、今季のチーム作りは新たな段階に入った。ここからさらに完成度を高め、本格的に上位争いに加わっていくために、2位を相手に迎える今節は格好の一戦。敵地で上位を撃破し、勢いを加速させていきたい。

≪前日コメント≫

■レヴィー クルピ監督

Q:新外国籍選手も本格的に加わり、チーム作りも新たな段階に入ったと思われるが、現在のチームの状態をどう見ている?
「新たに加わった選手に関しては、ある程度、継続して試合に出ることが必要です。そうすることで、出てくる修正点もあります。試合を重ねるごとにコンディションも上がり、チームの完成度も高まっていくと思います」

Q:チーム内での競争も増したのでは?
「チーム内での競争は、どのチームにおいても重要です。私を含め、我々スタッフが目を光らせながら、チームの中で、レベルの高い競争が続いています。シーズンを通して安定した戦いをするために、競争は一番、大事な部分だと思います」

Q:特にCBの競争は激しくなっていると思うが?
「おっしゃる通り、CBは全員がいい競争をしている状態です。能力の高い選手が揃っています。その意味では、セレッソにとって、今後、守備において安定した戦いができるのではないかという手応えも感じています。誰を使うか、贅沢な悩みがあります。その中で、私の考え方としては、97年に初来日した時から変わっていません。それは、『次の試合で一番いいパフォーマンスが出せる選手を起用する』ということです。将来性、ということも考えないわけではないですが、あくまで実力、勝負の世界です。何試合後かに活躍できるかも知れない、という予想をしながら起用するわけではありません。例えば、明日の試合に向けて、ベストなパフォーマンスができると思われる選手を起用しますし、これからも、(ポジションに関わらず)基本的には、そういった競争の中から勝ち取った選手が試合に出ることになります」

Q:前節、途中から試合に入っ���アダム タガート選手について
「来日してから、だいぶ時間が経ちました。日々、コンディションを高めながら試合に向けての準備を進めています。彼も日本のサッカーに馴染むべく努力をしているのは間違いないですし、そういった姿はチームメートも見ています」

Q:上位である名古屋グランパス戦に向けて、どのような試合を見せたい?
「試合前にできるコメントとしては限られてしまいますが、確かに彼らはリーグの中で強さを見せて、2位にいます。そういった相手に対して、我々も互角以上の戦いをしたいです。できるだけ多くのチャンスを作って、勝利に結び付けていきたいと思います」

■坂元達裕

Q:復帰戦となった前節について
「個人的には、復帰して時間も経っていない中で、100%のプレーではなかったですが、その中でも、できること、ドリブルでチャンスを作ったり、中に入ってパスをつないだりはできましたが、もう一歩、ゴールやアシストは足りなかったと思います。チームとしても、勝たないといけないダービー。色んな人が試合に向けて準備してくれて、勝たないといけない試合だったので、引き分けという結果は悔しかったです」

Q:63分での交代は、ある程度、当初の予定通りですか?
「そうですね。試合の中で、データとしても走れていない部分もありましたし、『全部は出られない』とも言われていたので、そこは仕方ないかなと思います」

Q:坂元選手が入ることで攻撃の流れがスムーズになったと思うが、意識的にチャンスの数を増やしていこうという気持ちも?
「そうですね。自分の得意なドリブルやクロスを出していこうという思いで臨みました。今までのチームのリズムを変えられるように意識してプレーしました」

Q:負傷は日本代表に選出された直後。悔しさはあったと思うが、気持ちはどう切り替えた?
「悔しい気持ちは大きかったですが、ケガしたのも自分の責任ですし、切り替えてやらないといけないと思いました。次また入れるように、イチからやろうと。あと一歩のところで代表に行けなかったので、より代表への思いは強くなりました」

Q:代表の試合はどういう目線、気持ちで見ていた?
「もし自分が入ったら何ができるかを考えながら、今まで代表に絡む機会がなかったので、自分が入っているところを想像しながら���新鮮な気持ちで見ていました」

Q:離脱していた間、あえて前向きに捉えられる部分は?
「リハビリの中で、体幹や筋トレなど自分に足りないところを意識してトレーニングできたことはプラスに捉えてもいいと思います。また、試合を上から見ることで、より客観的に、今までと違った視点で見ることができたことは良かったです。中でやっていると、プレッシャーを感じたり、空いているところが見つからない場面もありますが、外から見ていると、大外のファーがフリーだったり、ニアも斜めに選手が走ったところにパスが出せたり、今までであればパスを出さなかったところにスペースが空いていることも分かったので、そこは今後に生かしていけると思います」

Q:今節に向けて
「仕掛けられるところは仕掛けて、チャンスメイクすることが自分の仕事。一人で打開しないとチャンスにならない部分もあるので、そこはどんどんチャレンジしていきたいと思います。自分がチャンスを作ったり結果を残せれば勝てると思うので、しっかりプレーしたいです」

Q:名古屋グランパスには、昨季のチームメートである柿谷曜一朗選手と木本恭生選手もいるが?
「昨年1年間、お世話になった先輩、色んなことを教えてもらった先輩ですが、その上で、負けたくない気持ちも強いです」

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