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【3/10 清水戦】Match Preview

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≪連敗を止めるべく恩師の前で躍動感みなぎるプレーを披露し、勝点3を掴みにいく≫

開幕戦を勝利で飾り、新シーズンをスタートさせたセレッソ大阪だが、アウェイ連戦となった先週は、川崎フロンターレ、FC東京に連敗。いずれも先制し、2度リードする展開に持ち込みながら、優位な状況を生かせず、2-3で逆転負けを喫する悔しい結果となった。

直近のFC東京戦では、開始14分、大久保嘉人が自身初の開幕3試合連続ゴールとなる先制点を決めると、後半に追いつかれた直後、複数の選手が連動した鮮やかな崩しから、最後は原川力がミドルシュートを決めて再び勝ち越しに成功。ただし、リードも束の間、直接FKから同点ゴールを決められると、終了間際、再びセットプレーから失点。決勝点を献上した。


試合直後は打ちひしがれた様子も見られたチームだが、「ポジティブに捉えれば、3試合目で課題が見えたことは、まだまだ試合が多い中、早く見つかって良かったと思います」とは大久保。課題の中身について、原川は、「時間帯や流れを見ながら、もっとピッチの中で意識を合わせていかないといけない」と具体的に言及した。試合の進め方や締め方、前と後ろでプレスの意識やタイミングを合わせる守備の意思統一など、今後、試合を重ねる中で突き詰めていきたい。

もっとも、レヴィー クルピ新監督の下、得点力の向上と攻撃力のアップを目指してスタートさせたシーズンで、開幕から3試合連続複数得点を取れている事実は明るい材料。FC東京戦の2得点を振り返っても、パスの出し手と受け手の呼吸は合っており、どこからでも点が取れるチームになりつつある。相手に与える脅威は確実に増しているだろう。

収穫と課題を得た中で挑む今節の明治安田生命J1第3節。開幕戦以来となるホームに戻って迎える相手は、昨季までセレッソを指揮していたロティーナ監督が今季から就任した清水エスパルス。第3節で早くも実現した“ロティーナ・ダービー”となる。オフに大型補強も行った清水。ストライカーのチアゴ サンタナは懐の深いポストプレーに特長があり、シュートも強力。左サイドのカルリーニョス ジュニオと右サイドの中山克広にも警戒が必要だ。

セレッソとしては、2試合連続3失点の守備を修正しつつ、ロティーナ監督が構築する組織的守備をどう打開していくかが今節のポイント。昨季までの恩師の前で躍動感みなぎるプレーを披露し、勝点3を掴みにいく。過密日程が続く序盤戦。“元監督”率いる清水から勝利を収め、再び上昇気流に乗っていきたい重要な一戦だ。

≪前日コメント≫

■レヴィー クルピ監督

Q:昨季までセレッソ大阪を率いていたロティーナ監督が就任した清水エスパルス。意識はされますか?
「特別な意識は全くありません。自分も以前、セレッソを率いていた監督、という意味では同じ立場です(笑)」

Q:今季の清水について
「もちろん、他の対戦相手と同様、映像で確認し、分析はしています。間違いなく、難しい試合になるとは思いますが、対策は今日の練習でもできたので、明日、ピッチの上で表現するだけだと思います」

Q:直近の2試合、3失点が続いています。前節の試合後は「攻守のバランス」という言葉もありましたが、選手たちと共有したことは?
「サッカーにおいて大事な、しっかり攻めること、しっかり守ること。この二つのバランスをどう取るかは、選手にも話はしています。具体的にここでお話できないですが、映像を見ながら、練習のピッチの中で、できる範囲でやっているところです。チームとして、オフェンシブな姿勢を出そうという意気込みは凄く感じられるし、勝利を目指して戦う意欲も本当に素晴らしい。あとは守備とのバランス。そこがカギになると思います」

Q:昨季まで在籍していた選手の中に、ロティーナ監督の哲学は感じられますか?
「もちろん、いい部分は残していきたいですし、我々のエッセンスもプラスしていきたい。ただし、昨年までの監督というのは、言ってみれば元カノ。以前、付き合っていた彼女のことをアレコレ知ろうと思わないことは、当然の感情だと思います。もちろん、選手たちを見て感じるモノはあって、いいモノは残そうと思っていますが、敢えて細かく、昨季はどうだったのか、というところを追求しようという気持ちはありません」

Q:開幕3試合連続ゴール中の大久保嘉人選手について
「彼は実力を証明しています。まさしく、その一言だと思います。点を取りたいという貪欲な姿勢を見せてくれています。どこまで記録を伸ばせる���楽しみですし、シーズンを通して彼の力をどんどん還元して欲しいと思います」

■大久保嘉人

Q:前節は、終了間際に決勝点を食らっての逆転負け。ダメージが残る試合になったと思うが、チーム全体のメンタル面は?
「2試合続けて逆転されたことは痛いですけど、監督が替わってまだ3試合目。すぐに完成するのも怖い。課題も出て、より身が引き締まる思いで改善できると思う。今年は試合もいっぱいあるので、課題も徐々に改善されて、良くなっていくと思います。終わった試合を取り戻すことはできないので、次、いい形で勝って、自信を取り戻して、勢いを付けたい。絶対に上に行けるチームだと思います」

Q:収穫と課題が見られた3試合だが、チームの方向性をどう感じている?
「レヴィーになって、昨季とはやり方も変わったと思う。その中で、最初の試合から、レヴィーがやろうとしているサッカーは出せている。特に攻撃の面ではできています。残り何十試合もある中で、これからさらにどう進化、成長するか楽しみ。勝てれば勢いに乗っていけるチーム。そういう雰囲気のあるチームなので、これからが楽しみです」

Q:自身は開幕から3試合連続ゴール。どこまで記録を伸ばすか周囲の期待もあるが、プレッシャーもある?
「全くないです。楽しみながらやれています。常に目の前の1試合1試合に懸ける思いでやっているので、前のことは忘れて、次に臨みます。自分はもう、必死なので。点を取ってみんなを楽にさせたい、勝ちたい、という思いでやっています」

Q:試合を重ねて研ぎ澄まされてきたモノは?
「ゴール前での集中力、前に点を取っていた時のようなボールが来たときのワクワク感を思い出してきました。セレッソに来て、その感覚を取り戻せてきました。それは凄く感じます。ボールが来たときにどうリラックスしてシュートを打てるか。そこに集中できています」

Q:背番号20の大先輩・西澤明訓さんから何か言葉はかけられましたか?
「『ノってるね』みたいに話してくれました。乗り移っているんじゃないか、という気もしますね(笑)」

≪清水エスパルス戦 特設サイト≫

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