【Match Preview 札幌戦】完全アウェイが予想される今節。攻守に一層の集中力を高め、3連勝を目指す

横浜FCをホームに迎えた前節、セレッソ大阪は、主導権の握り合いとなった前半を0-0で折り返すと、攻撃のスピードと守備の強度を高めた後半、よりゲームを支配し、立て続けにセットプレーを獲得。自らの流れに持ち込んだ中で、61分、ショートコーナーから片山瑛一のクロスにブルーノ メンデスが頭で合わせて先制。試合を動かすことに成功した。その後は2点目を狙いつつ、瀬古歩夢を投入して後ろを固める盤石の試合運びを披露。後半は相手のシュートを2本に抑え、決定機を与えることなく1-0で締めて、連勝を達成した。


シーズン中盤は勝利から遠ざかる時期もあったが、ここに来て、堅守を発揮しつつボールも握ってゲームをコントロールする勝ちパターンを取り戻し、勝点を上積みできていることは大きい。前節の試合後、ヒーローインタビューでGKキム ジンヒョンは、「ロティーナ監督の退団が決まって、残りの試合は全部勝ち続けていきたい」と話したが、チームの団結力は高まっている。前節は、2位のガンバ大阪、3位の名古屋グランパスが揃って引き分けたことで、上位との勝点を詰めることにも成功。天皇杯に出場できる2位という明確な目標も見えてきただけに、モチベーションも一層、高まる。

もっとも、今節の相手、北海道コンサドーレ札幌はシーズン終盤に来て調子を上げており、一筋縄ではいかない強力なチーム。明確なスタイルを持つミハイロ ペトロヴィッチ監督の下、アグレッシブな守備、推進力のある攻撃と、ハッキリした特長を持ち、突破力のあるウィングバックに高さやパワーのある前線と、選手個々の能力も高い。2試合連続で直接FKを決めている福森晃斗の左足にも警戒が必要だ。セレッソとしては、相手のプレスをどう回避してゴールに迫るか、そして、相手の攻撃に対して守備で忍耐強く耐えることができるか。この2つが勝利を掴むためには求められる。


今節を前に、試合の前日会見に応じたロティーナ監督は、「この2年間、このチームは全ての試合で、戦う姿勢を見せてきた。仕事に向かう姿勢がこのチームの強み。ファン・サポーター、クラブのために、できるだけ上位で終わりたい」と抱負を述べた。シーズンも残り4試合、2位に入るためには一つも落とせない必勝戦が続く。今節は、札幌の今季ホーム最終戦でもあり、セレッソにとっては完全アウェイが予想されるが、どんな内容でも、勝利を掴むことが大切。北の大地で3連勝を果たし、翌節以降のホーム2連戦につなげていきたい。
■ロティーナ監督

Q:直近2試合は、選手や配置も変えながら、連勝を達成されました。4戦未勝利から立て直せた実感はありますか?
「そうですね。勝つことは、チームに自信や喜びを与えてくれます。システムを変えることによって、もちろん戦術的なこともそうですが、立ち位置が変わることで、より選手たちが集中する側面もあります。(システム変更は)より戦術的に、効果的にプレーすることが一つの意図ですが、もう一つの意図としては、メンタル面で、よりアラートに、集中力を持ってプレーする、という効果もあります」

Q:今節は北海道コンサドーレ札幌のホームに乗り込む一戦です。プレスの強度が高く、攻撃の推進力もある相手だが?
「札幌は、J1昇格後も、いい戦いを続けています。現在の監督になってから、明確なアイディアで、いいプレーを続けているチームだと思っています」

Q:直近2試合は無失点で抑えているが、攻撃力のある相手と対戦する今節は、より一層、守備での集中力が求められるのでは?
「この2試合も、無失点ですが、(キム)ジンヒョンのスーパーセーブもありました。今節は、相手も攻撃力のあるチームですし、より難しい試合になると思います。ただ、我々のメンタリティーとしては、“失点をしない”ということではなく、“ゴールを入れていく、得点を決める”というメンタリティーを持って戦うべきだと思います」

Q:前節の試合後、キム ジンヒョン選手は「ロティーナ監督の契約満了が決まって、残りの試合は全部勝ち続けていきたい」と話していたが、今季限りでの監督の契約満了発表後、選手たちがより一丸となって試合に臨めている感覚もありますか?
「そうかも知れませんが、この2年間、このチームは全ての試合で、戦う姿勢を見せてきました。試合だけではなく、練習に対する態度も素晴らしいです。私はこのチームが大好きです。タレントだけではなく、仕事に向かう姿勢が、このチームの強みだと思います。選手たちもできるだけ上位で終わることの重要性は分かっています。ファン・サポーターのために、クラブのために、最後まで戦って上位で終わることの重要性は分かっています。そういったメンタリティーや、日々の仕事に向かう姿勢、試合に臨む姿勢、戦う姿勢という部分で、このチームに対する疑問は全くありません」

■松田陸

Q:直近の2試合は無失点で連勝を達成。4戦未勝利から立て直せた実感はありますか?
「そうですね。みんなでもう一回、守備からしっかり入れていますし、無失点で抑えていることは自分たちの自信にもなっているので、立て直せたかなと思います」

Q:今節の相手、北海道コンサドーレ札幌は、前からのアグレッシブな守備と推進力のある攻撃に特長があります。直近の2試合以上に、攻守に集中力が求められそうだが?
「外国籍選手は強烈ですし、両ウィングバックにはドリブラーもいます。攻められる時間も多くなるとは思うので、そこでいかに耐えて、自分たちの攻撃の時間を増やせるかが大事。相手がプレスに来ても、いなしながらプレーする時間帯も絶対に必要です。蹴ってばかりだと守備の時間が増える。自分たちがボールを大事にしながら攻撃していく時間も作って、しっかり守って、勝ち切りたいです」

■ブルーノ メンデス

Q:自身が先発に復帰してから連勝です。チーム全体としても、勝ち方を取り戻せた部分もあるのでは?
「チームには、いい時期も悪い時期もあります。僕が出ていない時期も、チームはベストを尽くしていました。たまたま今回、僕が先発に戻って勝利できたことは、嬉しく思います。残り4試合、僕もベストを尽くしますし、チーム全員、ベストを尽くせるように準備しています。1戦1戦、目の前の試合をしっかり戦って、一つでも上の順位で終われるようにプレーしていきたいです」

Q:前節のゴールで、自身としては昨季のゴール数を上回りました。チームの勝点としても、昨季を超えたい気持ちも強いのでは?
「そうですね。僕自身、前節、ゴールを決めたことは嬉しいです。ただ、チーム全員がいいプレーをしたからこそ、試合に勝てました。残りの4試合も、誰が点を決めたとしても、チームの勝利が一番、大事なこと。チーム全員が勝つために準備していますし、チームのために力を尽くして、最後まで戦いたいと思います」

Q:これまでは奥埜博亮選手と2トップを組む試合も多かった中で、直近2試合は坂元達裕選手と前線で組む時間も長いが?
「システムも変わったのですが、やっているメンバーは、1年間ずっと一緒にやり続けてきた選手たち。どういう癖を持った選手かは分かっていますし、誰がどのポジションで出ても、スタイルは分かります。どのポジションで誰が出ても、ベストを尽くしてくれています。全員でベストを尽くして、勝利を求めていきたいと思います」

2020明治安田生命J1リーグ 第31節 北海道コンサドーレ札幌 3 - 1 2020明治安田生命J1リーグ 第31節