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【Match Review 川崎戦】持てる力は存分に発揮したが、一歩、及ばず。首位相手に悔しい敗戦を喫する

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■試合データ(選手・監督コメント/スタッツ) https://www.cerezo.jp/matches/2020-10-03/ ホームに首位の川崎フロンターレを迎えた大一番。コロナ禍による中断明けとしては初の1万人超えを果たした一戦で、セレッソ大阪は素晴らしい戦いを見せた。ただし、川崎はさらにその上を行き、1-3で敗戦。首位との勝点差は『14』に広がる結果となった。 立ち上がり、川崎に攻め込まれたセレッソは、4分に家長昭博のシュート、7分にはCKからジェジエウのヘディングと決定機を作られるも、GKキム ジンヒョンが素早い反応でビッグセーブ。その後は、次第に落ち着きを取り戻し、自分たちのリズムで試合をコントロールしていく。15分には、坂元達裕のFKにブルーノ メンデスがヘディングで合わせ、際どいコースに飛ばしたが、相手GKの好セーブで防がれた。
ここからセレッソ優勢の時間が続いたが、ゴール前で、あと一歩、合わないシーンが続く。すると、37分、川崎に先制を許す。CKをクリアしたセカンドボールを右サイドに展開されると、脇坂泰斗のシュート性のクロスに対し、瀬古歩夢がクリアし切れず、オウンゴール。それでも、すぐさまマテイ ヨニッチが鼓舞。気持ちを落とすことなく後半を迎えると、53分、マテイ ヨニッチのロングパスに坂元が抜け出し、ゴールに迫ったが、ギリギリの対応で相手に防がれる。
55分には、片山瑛一がカットインからシュートを放つも、惜しくも枠の外。それでも、ここから立て続けにCKを獲得するなど得点の機運を高めていくと、62分、待望の瞬間が訪れた。キム ジンヒョンのキックにブルーノ メンデスが競り、こぼれ球を拾った藤田直之が右サイドへ展開。松田陸にボールが渡った瞬間、「来る」と感じた奥埜博亮がゴール前でCBの間に入り、絶妙なポジションを取ると、松田のクロスに完璧なヘディングを叩き込み、ネットを揺らした。大きく沸きあがる場内。ここから逆転へと突き進みたいところだったが、川崎も、すぐさま大島僚太と三笘薫を投入。流れを引き戻しにかかる。
ロティーナ監督も、ブルーノ メンデスに代えて藤尾翔太を投入。「トレーニングからいいプレーをしていた」という期待のルーキーで勝負を懸けた。ただし、試合終盤、セレッソは守勢の時間が続くと、83分、CKのセカンドボールから再び失点。クリアボールを拾った旗手怜央が強烈なミドルシュート。ここは何とかキム ジンヒョンが防いだが、こぼれ球を、入ったばかりのレアンドロ ダミアンに詰められ、川崎に勝ち越しを許した。直後の84分にも三笘に押し込まれ、試合を決定付ける3点目を奪われた。
試合後、「全体的にいい試合ができたと思っています」とロティーナ監督も振り返ったように、セレッソが見せた戦いは十分に川崎を苦しめた。ただし、「CKのこぼれ球から2失点をしてしまったことは、今後に生かしていかないといけない課題」(ロティーナ監督)と、わずかな隙を突いてくる強かさと勝負強さが首位チームにはあった。勝点差は開き、悲願の逆転優勝は極めて厳しくなったが、川崎との2試合で得た教訓を胸に、ここから残り13試合、1戦1戦、「目の前の試合に勝つこと」(ロティーナ監督)を目指して戦い抜くだけだ。

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