【Match Preview 鳥栖戦】気持ちの強さ、球際への執着で負けず、攻守における質を示し、勝点3をモノにしたい一戦

互いに組織化されたチーム同士、ピッチの至るところで駆け引きが繰り広げられるなど、中身の濃いスコアレスドローとなった前節のヴィッセル神戸戦。各方面から試合内容を称える声も聞かれたが、「やっていた中では、より僕たちの方が勝利に近かったという手応えもあったので、悔しい試合でもありました」と、古巣戦となった藤田直之が率直に振り返ったように、セレッソ大阪としては、後半、幾度となく決定機も作っただけに、勝ち切りたい試合ではあった。それでも、ビルドアップの内容で互角に渡り合い、作ったチャンスの質では神戸を上回ったように、これまでの積み重ねを具現化できた、収穫の多い一戦でもあった。

中3日で続く3連戦の3試合目となる今節は、アウェイに乗り込んでのサガン鳥栖戦だ。昨季のリーグ戦ではホーム、アウェイどちらも1点差での決着となるなど、最後まで勝負が分からない拮抗した試合となった。「今年も拮抗した、難しい試合になると思います。最大限のリスペクトを持って臨みたい」と、ロティーナ監督は試合に向けた意気込みを話す。



今季、鳥栖はまだ勝利がないが、開幕戦では川崎フロンターレと引き分けており、直近のホームゲームでは、サンフレッチェ広島、清水エスパルスを相手に、2試合続けて相手を上回る内容を示している。「自分たちが上位にいて、鳥栖が下位にいる、という意識で臨むのは良くない」と、前節に続き古巣戦となる藤田も戒めるように、現在の順位を額面通りに受け取ることは危険だ。また、鳥栖は失点も6試合で『5』と、決して崩れない粘り強さも発揮している。セレッソとしては、「神戸戦と同じ姿勢、同じアイディアで」(ロティーナ監督)、決して油断することなく試合に臨みたい。

リーグ戦の再開後、約3週間で今節が6試合目というハードな日程を戦っている。状態が万全ではない選手も徐々に出て来ているが、「誰が出ても、誰が抜けても、毎試合、オーガナイズされたプレーを見せることは出来ると思う。決して崩れることなく、自分たちのサッカーを90分間、出せる自信はあります」と柿谷曜一朗からは力強い言葉も聞かれた。7月、最後の一戦。上位に食らい付くためにも、チームの総力で今節を勝ち切りたい。

サポーターの声援を背に今季初勝利を求めて戦ってくる鳥栖に負けない気持ちの強さ、球際への執着。そして、ロティーナ監督の元で積み重ねてきた攻守における質の高さを示し、8月に向けて勢いを加速させる勝点3をモノにしたい一戦となる。
■ロティーナ監督

Q:サガン鳥栖とは、昨季はリーグ戦の2試合とも競った試合になったが?
「今年も拮抗した難しい試合になると思います。最大限のリスペクトを持って臨みたいと思います。このリーグは、もし我々がいいプレーをできなかったら、どのチームも我々に勝ち得るし、我々がいいプレーをすれば、どのチームにも勝てるチャンスがある。そういうリーグだと思っています。いつもと同じアイディアで試合に臨みたいと思います」

Q:鳥栖は、順位としては下位だが、直近のホームでは2試合続けて引き分けています。順位を額面通りに受け取れない部分も?
「順位表を見て勘違いしてしまうことが、一番、最悪なことです。我々は、前節の神戸戦は、いい姿勢で臨んで、いいプレーができました。同じ姿勢で臨むことが重要です。サッカーは、どちらのチームも勝ち得る、どんなことも起こり得るスポーツです。アイディアとしては、神戸戦と変わらず臨みたいと思います」

■柿谷曜一朗

Q:リーグ再開後、ここまで5試合を戦いましたが、結果および内容については?
「悪くないと思います。昨季からやり続けていることで、攻撃も守備も、しっかりとオーガナイズされた組織的なチームになってきた実感もありますし、どんな相手でも、どんな状況でも、コンセプト通り、試合を進められているのかなと思います。全員が同じ意識で試合に臨めていますし、毎試合、崩れることなく、やってきたことをチームとして出すことに集中できています」

Q:今節はアウェイでのサガン鳥栖戦ですが、試合に向けた抱負をお願いします。
「試合に向けての準備は毎回、変わる部分もあります。試合をやってみないと、準備してきたことがどこまで通用するか分からない部分もありますが、誰が出ても、誰が抜けても、毎試合、オーガナイズされたプレーを見せることは出来ると思う。決して崩れることなく、自分たちのサッカーを90分間、出せる自信はあります。ホームでもアウェイでも、自分たちのやることは変わりません。今、サッカーができる喜び、楽しさを、画面越しに応援して下さるサポーター、さらには、来てもらえるお客さんに見せることができたらいいかなと思います」

■藤田直之

Q:前節のヴィッセル神戸戦を振り返って
「スタッツを見ても、拮抗した試合だったと思います。実際、プレーしていても、僕たちがやりたいことを出せた時間帯もあり、押し込まれた時間帯もあり、見ている人からしたら、いいゲームだったと思いますが、やっていた中では、より僕たちの方が勝利に近かったという手応えもあったので、悔しい試合でもありました」

Q:昨季の神戸との試合に比べると、成長も示せたのでは?
「そうですね。昨季、神戸のホームで対戦した試合は、結果も内容も負けを認めざるを得ないほどボールも持たれました。そういうところから、ウチのスタッフが分析して、守備の仕方を落とし込んでくれました。それをフィールド上で表現できて、相手のポゼッションもかなり抑えることができた。決定機もあまり作らせなかったと思います」

Q:前節に続き、今節も古巣相手となります。現在のサガン鳥栖の状況をどう見ているか、また、試合に臨む意気込みについて
「ゴールもなかなか入っていないようですが、この前、広島と鳥栖の試合を見たんですけど、広島よりいいサッカーしているな、という印象も受けました。監督がいつも言うんですけど、『Jリーグは全チームが拮抗している』と。自分たちが上位にいて、鳥栖が下位にいる、という意識で臨むのは良くないですし、気が抜けない試合になると思います。古巣ということで、自分自身、より気持ちが入る部分もありますが、より目の前の試合に集中して戦いたいと思います」