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【Match Preview】令和での初戦。反転攻勢をかける5月にすべく、勝利でスタートさせたい

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「平成」から「令和」に元号が変わり、最初の一戦。セレッソ大阪は、松本山雅FCのホームに乗り込み、アウェイ戦に挑む。このカードは、J2でJ1昇格争いを繰り広げた2016年以来。このときは、互いにアウェイチームが勝利を収めている。J1のカテゴリーでぶつかるのは、今節が初となる。 前節、松本と同じく昇格組の大分トリニータをホームに迎えて行われた一戦は、スコアレスドローに終わった。これで、直近のリーグ戦は4試合未勝利となったセレッソだが、この間、奪った得点はわずかに『1』。現在は3試合連続で無得点であり、「チャンスを作る部分で課題を残している」(ロティーナ監督)ことは明白だ。前節は奥埜博亮や高木俊幸を先発起用するなど選手も入れ替えつつ打開を試みたロティーナ監督だが、現状を打破したい今節、どのようなメンバーやシステムで挑むのか。注目したい。 一方の松本も、ここまでリーグ戦で奪った得点は6。セレッソと同じく得点力に課題を残している。ただし、裏への抜群のスピードを誇る前田大然に、パンチ力のあるシュートが武器のレアンドロ ペレイラ、元セレッソの永井龍も含め、個での脅威はあるだけに、セレッソとしては「守備でのリスク管理」(木本恭生)が問われる、気の抜けない90分となる。精度の高いキックを蹴る宮阪政樹のセットプレーにも警戒する必要があり、危険な位置でのファウルには、普段以上に気を付けたい。 失点は少なく堅守は維持しつつ、得点力に課題を残しているという、似た悩みを抱えている両チームの事情を踏まえると、今節もロースコアでの僅差の決着が濃厚であり、「点が入らない時間帯が続いても後ろは我慢強く守って、1点を決めて、勝点3をモノにしたい」(木本)試合になる。先制点の重みも増してくるだろう。昨季はJ2の舞台でしのぎを削ったロティーナ監督と反町康治監督。細部にまで目を向ける緻密なチーム作りに定評がある指揮官同士、セットプレーを含めた細かいプレーが勝敗を分けそうだ。 現在、松本はホームのサンプロアルウィンでヴィッセル神戸とサガン鳥栖を破ってリーグ戦2連勝中。圧倒的な声援がホームチームに注がれるゲーム環境の中、セレッソとしては、スタジアムの雰囲気に飲まれることなく、冷静に戦いたい。その一方で、肉弾戦も予想される今節は、戦術を超越したメンタル面で相手を上回ることも求められる。苦しんだ4月を経て、反転攻勢をかけたい5月。その初戦、敵地で勝点3をもぎとり、勝利でスタートさせたい。
■ロティーナ監督 「松本は今季から1部で戦っていますが、1部に順応しているチームだと思います。インテンシティーが高く、攻撃では深さを持って攻撃してくる。ディフェンスも粘り強い。リスペクトを持って戦う必要があります。前節の試合後も話しましたが、いま、我々はチャンスを作る部分で課題を残しています。今週は、より深さを持って攻撃するトレーニングをしてきました。ディフェンスでは大きな問題はないので、ディフェンスの強固さは維持したまま、得点を取るためのプレーを改善することが必要です」 ■都倉賢 「積み重ねてきた部分と課題が見えている中で、チームとしていい練習はできています。準備して、実行して、検証することを繰り返す中で、時間はかかっていますが、チームとして成長はできています。あとは結果がかみ合ってくれば、という段階。チームとして、前節もできている部分はあるので、そこは引き続きしっかりとやって、あとは、どうゴールを取るか、というところをみんなで共有していきたいと思います。リーグ戦で勝てていない間も、ルヴァンカップに出ている選手たちがモチベーション高くやり続けて、いいサッカーをしています。チームとしてのレベルアップは見られているので、あとは、チーム全体として、リーグ戦でも勝利を掴む流れに持っていきたいと思います」 ■高木俊幸 「(リーグ戦では今季初先発となった前節は)結果だけを求めて試合に臨みました。自分の得点というだけでなく、現状を打開すべく、チームの勝利を目指して戦いました。前半、チャンスはあったので、そこで決めることができていたら、試合の展開も変えることができたと思います。いまはなかなか得点につなげることができていませんが、自分たちから攻撃を仕掛けていく形をもっと作り出していきたい。失点は少なく戦えていて、課題は明確なので、チームとして修正していきたいと思います。その中で、自分としても、そろそろ結果を出さないといけない時期。いまの自分たちの得点数と失点数、松本の得点数と失点数を考えると、今節も固い試合になるのかなとも思うので、先制点が大事になると思います。先に取って、追加点を狙う流れに持ち込めればベストだと思っています」

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