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【Match Review】水沼宏太の2得点に、西川潤も初アシストで輝き放つ。今季のルヴァンカップ初勝利を飾る

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■試合データー(選手・監督コメント/トラッキングデーター/スタッツ) https://www.cerezo.jp/matches/2019-04-10-1930/ 試合後、殊勲の2得点を決めた水沼宏太の声は枯れていた。 「試合前にも言いましたけど、いろいろな思いを持って試合に臨んだメンバーだったので、こういうふうに結果として出せたのは良かったです」 安堵の表情で、柔らかな笑みを浮かべた。 “奪還”を目指してスタートした今季のJリーグYBCルヴァンカップ。今節の名古屋グランパス戦を迎えるにあたり、ここまでグループステージの2試合を1分1敗で終えていたセレッソにとって、今節は、「より結果にこだわらないといけない」(藤田直之)試合だった。 開始から、その熱がピッチに現れる。試合後、敵将の風間八宏監督は「入り方がすべて」と受けに回ったことを敗因に挙げていたが、今節のセレッソは、今季の公式戦としては初めて4バックでスタートし、前からアグレッシブにプレスをかける形で相手を追い込んだ。すると、10分、藤田が高い位置でボールを奪うと、そこからショートカウンターが発動。水沼が藤田とのワンツーでゴール前に進入し、鮮やかに先制点を奪った。 直後の15分、今度はGK圍謙太朗のキックが伸びてバウンドすると、目測を誤った名古屋GK武田洋平の頭上を越え、裏に走り込んだ水沼が無人のゴールへ蹴り込み、セレッソが追加点を挙げた。 これで一気に試合を優位に進めることになったセレッソは、前半の終盤こそ名古屋に押し込まれる時間帯もあったが、41分の決定的なピンチも圍が好セーブでゴールを許さない。 後半もセレッソが試合をコントロールする。前がかる名古屋に対してしっかりボールをつなぎつつカウンターを仕掛けると、高木俊幸や田中亜土夢がサイドからカットインしてシュート。貪欲にゴールを狙う。左サイドバックの舩木翔が鋭いクロスでゴールを脅かすシーンもあった。守備でも名古屋に決定機を作らせず、後半、名古屋に許したシュートは3本。全てペナルティーエリア外からであり、圍が慌てるような場面はなかった。 すると、82分。後半、スタジアムがもっとも沸くシーンが訪れた。高木に代わって68分からピッチに入っていた西川潤が絶妙なスルーパスを前線の福満隆貴に通すと、福満は右足のアウトサイドでトラップ。GKとの1対1を冷静に仕留めて、C大阪が試合を決定付ける3点目を奪った。試合後、「ホームでサポーターの皆さんが温かく迎えてくれたので、試合に入りやりやすかった」と屈託のない表情でJでの2試合目を振り返った西川。 試合翌日、ロティーナ監督は、「勝ったことにも満足ですが、私がそれ以上に嬉しいのは、チームがいいプレーを見せたこと。各選手が1ヶ月前より成長していることを証明したこと。それが私にとっては嬉しい」と名古屋戦を振り返った。 リーグ戦では出場機会の少ない選手たちがしっかりとピッチで自己を表現するとともに、グループステージ突破のためにも貴重な1勝を掴み取った。

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