【Match Review】今季最高の内容を演じるも、終盤に2失点で逆転負け。「勝つべき試合」とロティーナ監督も無念さを滲ませる
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■試合データー(選手・監督コメント/トラッキングデーター/スタッツ)
https://www.cerezo.jp/matches/2019-03-17-15/#tab1
開幕戦以来となる勝利を目指して臨んだ今節の浦和レッズ戦。「積み重ねてきたコンセプトを体現したい」(都倉賢)と試合に挑んだセレッソ大阪は、試合開始から果敢に前に出る。「勝つためには最初からアグレッシブにプレーしないといけないとみんなで話し合って、今日は最初からアグレッシブに行こうと決めていた」と試合後にマテイ ヨニッチも明かしたように、勝利、そして得点への意欲が漲る立ち上がりとなった。
7分、松田陸のクロスから都倉がファーストシュートを放てば、以降も右サイドの松田と片山瑛一が積極的に攻撃に絡み、柿谷曜一朗も含めたトライアングルが機能。28分には、清武弘嗣のパスから裏を取った松田がゴールに迫ると、直後のCKから、丸橋祐介、都倉とつながり、都倉にチャンスが訪れたが、シュートは枠を外れた。浦和の堅守こそ崩せなかった前半だが、しっかりとボールを保持して攻め込んだセレッソは、守備でも浦和に決定機を与えず、優勢のまま前半を折り返した。
後半もアグレッシブな試合の入りを見せたのはセレッソ。52分、この試合、抜群の収まりで攻撃を引っ張った都倉のポストプレーから清武がダイレクトで裏へパス。これを受けた丸橋がクロスを上げると、ファーサイドで柿谷がビッグチャンスを迎えたが、ヘディングはDFに防がれた。56分にも丸橋の鋭いクロスから好機を迎えると、64分、セレッソに待望の瞬間が訪れた。
清武のパスを受けた都倉が相手DFの前に体を入れ、ターンして抜け出したところを倒されてFKを得ると、これをソウザが直接決めて、セレッソが先制に成功した。その後も攻め手を緩めないセレッソは、69分にも決定機。丸橋、ソウザ、清武と流れるようにパスがつながり、浦和のペナルティーエリアの角のスペースに走り込んだ清武が深い位置からクロス。都倉がニアで合わせたが、ヘディングシュートは惜しくも枠を外れた。
両ウィングバックが高い位置を取り、後ろから積極的に追い越していく分厚い攻撃を発揮した今節は、守備にかかる重さもなく、「自分たちがゲームをコントロールできていた」(ソウザ)理想的な試合運びを見せたセレッソだったが、残り15分。思わぬ展開が待ち受けていた。
76分、浦和のオズワルド オリヴェイラ監督が山中亮輔とマルティノスを2枚同時に投入して勝負に出ると、直後のFKのキッカーは、入ったばかりの山中。ライナー性のボールを興梠慎三に合わせられ、同点に追いつかれると、82分には、直前にレアンドロ デサバトの負傷交代で生まれた隙を突かれ、マルティノスの突破にたまらず片山がファウル。PKを献上してしまう。これを昨季までのチームメート、杉本に決められ、浦和に逆転を許してしまった。
85分、ロティーナ監督は、ブルーノ メンデスと高木俊幸をピッチに投入し、布陣も[4-4-2]に変更。反撃に出ると、90+5分、ソウザのクロスを都倉と相手GKが競ってこぼれたボールにブルーノ メンデスが反応。シュートを放つも、ポストを直撃。劇的な同点弾とはならなかった。
攻撃のコンビネーション構築が進み、途中までは会心の内容を演じながら、終盤にまさかの2失点でリーグ3連敗を喫したロティーナ監督は、「勝つべき試合だった」と悔しさを滲ませた。それでも、「自分たちは良くなっていることを示せたので、続けていくことが大事」とソウザは前を向き、次節での連敗阻止を誓った。