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【Match Preview】組織的な守備を継続し、攻撃力の高い名古屋を抑えて開幕連勝を目指す

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今年も日常にJリーグがある日々が始まった。そのオープニング。セレッソ大阪は、ホームにヴィッセル神戸を迎え撃ち、1-0で勝利した。フライデーナイトJリーグとして他のカードに先駆けて行われたこの試合は「Jリーグ史上最上級の開幕戦」とも銘打たれ、大きな注目を集めた。試合前日にチケットは完売し、試合当日はホーム開幕戦としてはクラブ史上最多となる42.221人を動員。期待感が充満する素晴らしい雰囲気の中、勝利で飾れたことはこの上ない喜びであり、新体制となった2019シーズン、最高のスタートとなった。 神戸戦で何より目を引いたのは守備だ。神戸にボール保持こそ許したが、一糸乱れぬ統率の取れたディフェンスで対応。決定機らしい決定機は、後半、初瀬亮のクロスから西大伍に許したヘディング1本くらいであった。リーガ・エスパニョーラでも守備構築に定評があったロティーナ監督。早速、その手腕を発揮してみせた。 迎える第2節。相手は、こちらも開幕戦を勝利で飾った名古屋グランパス。今季の名古屋は既存の戦力に実力ある選手たちが加わり、確実にバージョンアップを果たした印象だ。サガン鳥栖との開幕戦では、昨季の得点王・ジョーが2得点を挙げて今季も健在ぶりを示せば、昨季、セレッソもやられた大卒ルーキー相馬勇紀もゴール。ガブリエル シャビエルに加え、新外国籍選手、ジョアン シミッチのパスセンスも光り、FC東京から加入した米本拓司も早速、フィットしていた。風間八宏体制になって3年目。ボールを握るスタイルは成熟されており、神戸との開幕戦と同様、今節もセレッソは守備で我慢する時間帯は増えるだろう。 「ボールの出どころにはプレッシャーをかけること。誰かがボールに行ったら誰かがカバーすることを徹底したい」(奥埜博亮)。「(名古屋のFWの)動き出しをみんなでカバーできるように守っていきたい」(山下達也)。前節の勝因となった組織的な守備を継続することが、今節もセレッソが勝利を掴むためには欠かせない。 その上で、「攻撃の部分でも、もっともっと自分たちでボールを握って、自分たちの意図したボール回しでゴールにつなげていきたい」と語るのは奥埜。名古屋戦に向けたミーティングでも、「前節、特に前半は焦って攻撃してボールを奪われる場面が多かった」(奥埜)ことが課題として挙がったようだ。“ロティーナ・セレッソ”が目指す、ボールを丁寧につないで相手を攻略していく攻撃。その質を高めていく作業も並行して行い、ゴールに結び付けていきたい。 開幕戦に続き、ビッグネームとの対峙。アウェイでの一戦ということを踏まえても、今節が厳しい試合になることは明白だ。それでも、当然、この試合でもセレッソが求めるモノは、勝点3のみ。前節、掴んだ確かな手応えと、飽くなき成長への意欲を胸に、敵地に乗り込み、開幕連勝を目指す。
■ロティーナ監督 Q:今節について 「試合に向けて、いい準備ができました。より重要なのは、日々、少しずつ成長していくことです。それに加えて、我々は相手に対する準備もしてきました。相手の特長は、攻撃力が高いということ。守備の仕事は、より強い要求をしていく必要があると思います」 Q:ということは、今週は守備のトレーニングを重点的に行った? 「いえ、必ずしもそうではありません。サッカーは攻守が関連しており、どのような守備をするかによって、どのような攻撃をするかにもつながり、逆もまた然りです」 Q:前節を踏まえて、より修正していきたいところは? 「開幕戦に向けた準備は自分たちが思っていたほど整っていたモノではありませんでした。というのも、ケガ人が多かったからです。そこから1週間、より時間があって、トレーニングを重ねたことで、成長できた部分もあると思っています。前節、一番良かったのは、選手たちの戦う姿勢と集中力です。その部分は満足できる内容でした。その他の部分では、より成長の余地が残っています。どのように攻撃するか、どのように守備をするか、切り替えの場面でどのような行動を取るか。そこに関しては、成長の余地が大きくあると思っています」 Q:前節はセレッソの監督として初めて指揮を執られた試合でした。チケット完売、満員のスタジアムを見てどういう感想を持ちましたか? 「満員のスタジアムは美しいモノです。これからもいい仕事を続けて、サポーターの皆さんが我々の近くにいて下さることを願っています」 Q:今節はアウェイですが、多くのセレッソサポーターが駆けつけると思います。そういったサポーターへ向けてメッセージをお願いします。 「我々にとって、サポーターの皆さんが近くでサポートして下さることはとても重要なことです。今節も、アウェイまで応援に来て下さるサポーターの皆さんに喜びを与えることができるよう戦い、勝利を掴みたいと思います」 ■キム ジンヒョン Q:前節を振り返って 「いいスタートが切れました。ホームで勝てたことも良かったです。相手に強烈な選手がいた中で完封できたことは自信になりました。みんながうまくポジションを取りながら、サポートする形で抑えることができました。全員の守備意識が高く、周りの選手を助ける意識も高くやれているので、それを続けることが大事です」 Q:今節について 「ジョー選手は開幕戦でも2点を取っているし、ゴール前で仕事ができます。そこに対してしっかり抑えていかないといけません。(名古屋は)攻撃力があり、(ジョーも)いい選手であることは間違いないけど、僕らは神戸戦も無失点で抑えたし、そのままやり続けていけば、名古屋の攻撃陣も抑えることができると思います」 ■木本恭生 Q:今節について 「ポゼッションに長けたチームとやるときは、自分たちが我慢する時間帯も出てきます。前節も、相手につながれても、自分たちが我慢強くやれたことが勝利につながりました。今節も、持たれる時間は長くなるかも知れないけど、我慢してやることが大事。その上で、自分たちもつなぐところはつなぐことができれば、相手も我慢しないといけない時間帯で集中力を欠くシーンが生まれてくると思います」 Q:ジョー選手と対峙することについて 「世界のトップレベルの選手を完ぺきに抑えることは難しいかも知れないけど、自由にやらせないようにしたい。最後のところで体を一歩寄せることで、相手もイヤがる。そこは最低限、やっていきたい。(前節のルーカス ポドルスキに対しても)自由にやらせないことはできた。今節も、気持ちで負けずに戦いたい」

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