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Match Preview

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正真正銘、“ユン・セレッソ”ラストの一戦。去り行く指揮官の花道を勝利で飾りたい 今季の最終節となるJ1第34節、横浜F・マリノス戦を翌日に控えた30日は、今季のチーム全体で行われる最後の公式練習だった。 「18年のこのチーム、スタッフを含めてこのメンバー全員で練習をするのは今日が最後。今日で終わるのは寂しいけど、毎年、この時期はやってくる。僕自身、仲間に助けられたことも多かったし、みんなが最後は一つになって、笑顔で終われたらいいなと思って練習に取り組みました」。練習後に報道陣に囲まれた水沼宏太は、努めて明るく振る舞った。 今季の最終節であると同時に、尹晶煥監督にとってはラストゲームとなる今節。キャプテンの山口蛍は、「来季は監督が替わるけど、今の監督はユンさん。ユンさんと積み上げたモノを出したいし、それを全員で表現できたらいい。勝って終わりたいのはもちろんだけど、結果はどうあれ、前節のような姿ではなく、しっかりと戦う姿を見せないといけない」と話す。 副キャプテンの清武弘嗣も、「(前節は)ユンさんのホーム最後の試合であり、今季のホーム最終戦でああいう負け方をして、悔しかったし、不甲斐なかった。ラスト1試合、サポーターの皆さんに勝つ姿を見せたい。このチームで戦える試合も次が最後。セレッソ大阪の今後のために、勝ちだけを目指してプレーしたい」と必勝を誓う。 試合翌日、12月2日に30歳の誕生日を迎える山村和也にとっては、明日の試合は29歳、最後の1日。「ちょうどこの時期、いつも最終節と重なるんですよ(笑)30か、歳を取ったなと思います」と苦笑いを浮かべつつ、尹晶煥監督と歩んだ2年間については、「個人的には、ポジションも新たなところで使ってもらい、成長させてもらった2年間でした。チームとしても、今季は苦しい時期もあったけど、昨季は結果も出て、どういうふうにしたらチームは勝てるか、というところをみんな学んだと思う。そういう経験ができたことは今後につながる」と振り返り、「最終戦は勝って、ユンさんを送り出してあげたい」と話した。 今節のもう一つのトピックは、かつてセレッソでプレーした扇原貴宏と、横浜FMのゲームキャプテンという立場でぶつかること。「試合に出ていない時期もあったし、メンバーに入っていない時期もあったので、ちょっと心配していたけど、キャプテンまで任されて。すごいなと。“横浜FMのキャプテン”という姿に違和感はあるけど(笑)キャプテンすること自体は、そういう器というか、メンタルを持っている選手」。扇原の1年後輩である杉本がそのように称えれば、扇原の1年先輩であり、今節は主将同士として向かい合う山口蛍は、「元々、キャプテンシーを持った選手だった。キャプテン同士で向かい合えるのは、個人的には楽しみなところ」と柔らかな笑みを浮かべた。 泣いても笑っても今季のラストゲーム。リーグ戦における順位を一つでも上げて終えるために。そして、今季は悔しいシーズンになってしまったとは言え、一つの歴史を築いた指揮官との最後の一戦。正真正銘、“ユン・セレッソ”のラストゲームを勝利で飾るため、チーム一丸となって試合に臨みたい。
■尹晶煥監督 Q:セレッソ大阪で指揮を執る最後の試合になるが? 「特に今までと気持ちは変わりません。『最後の1試合まで頑張ろう』という思いだけ。相手もあることなので、結果はどうなるか分かりませんが、選手たちには、今までやってきたことを見せて欲しい気持ちはあります」 Q:改めて、この2年間を振り返ると? 「『このチームが発展して欲しい』という気持ちを就任した時から持っていましたし、そのためにこの2年間を戦ってきたので、悔いはありません。ただ、まだまだ発展していかないといけないクラブなので、もっと成長させたかった気持ちは残っています」 Q:トレーニングとしては今日が最後になりましたが、トレーニングの中からこのクラブに残せたと思うモノは? 「それは僕の口から言うより、選手やクラブがどう感じているか。僕としては、試合のために必要な反復練習を行ってきたつもりです。すべての練習は、試合で使うためのモノ。キック一つにしても、うまくなっている選手もいるし、成長している姿を見ることができたことは良かったです。球際にしても、常に試合を想定して、練習から戦う姿を求めてきました」 ■杉本健勇 「『今季、最後の1試合を全員で勝とう』という話をチームでしていますし、『もう一回、一つになってやろうぜ』という雰囲気で明日の試合に向かっています。ホームの最後でユンさんを勝たせてあげられなかったことは本当に悔しかった。最終節となる今節は、勝つことだけを考えて試合に臨みたい。ユンさんと2年間やってきたことをしっかり出したいし、自分が決めて、最後に勝てるようにしたい。どんな形であれ、最後は勝って終わりたい」 ■マテイ ヨニッチ Q:尹晶煥監督との2年間を振り返ると? 「ユンさんはこのクラブに初タイトルをもたらしただけではなく、二冠を獲得した監督。素晴らしい成績を残した。今季は、期待も高かった中でかみ合わない部分もあり、難しい1年にはなったけど、この2年よくチームを引っ張ってくれたし、感謝の気持ちしかない。個人的にも、ユンさんとは2年間、良い関係を保てたので、感謝の気持ちを持っています。次、どのクラブに行っても、タイトルを狙って頑張って欲しいです」 Q:今季は得点数が昨季より少なく勝ち切れない試合も目立ったが、昨季より失点は減っています。1年間を通して守備陣の奮闘は光ったのでは? 「そうかも知れませんが、正直、勝ちにつながらなければ意味はありません。今季はタイトルに届かず、来季のACLに出ることもできない。今季の倍、失点したとしても、優勝する方がいい。個人的なプレーに少しは満足していますが、この成績ではうれしくありません。前節も悔しい負け方をして、たくさんのサポーターをガッカリさせてしまった。今節は今年ラストの試合になるので、サポーターのためにも、勝って、今季を締めくくりたい」

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