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【9/14 磐田戦】Match Review

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現キンチョウスタジアムでのJ1ラストマッチは引き分け。それでも、最後まで攻め抜く姿勢を貫く ■試合データー(選手・監督コメント/トラッキングデーター/スタッツ) https://www.cerezo.jp/matches/2018-09-14-19/ 「今後2年間使えなくなるキンチョウスタジアムでの最後の試合であり、カップ戦で敗退し、リーグ戦に集中する段階での最初の試合」(尹晶煥監督)となった今節のジュビロ磐田戦。セレッソ大阪は、ケガで杉本健勇と清武弘嗣の主力2選手を欠くも、序盤からしっかりボールを握って試合を支配。磐田を押し込んでいく。 9分、ソウザがドリブルからシュートを放つと、15分、今度は山口蛍がミドルシュートを狙う。25分にも、丸橋祐介のクロスを山村和也が落とし、山口がシュート。30分には、山口の縦パスから柿谷が決定機を迎えかけるも、シュートには至らなかった。攻撃から守備への切り替えも速いセレッソは、磐田にチャンスらしいチャンスを作らせない。中村俊輔のCKもGKキム ジンヒョンを中心とした守備陣が集中力を高く保って対応した。すると、43分に決定機。中盤で山口がボールを奪うと、山村、高木と素早く縦にボールを運び、最後は高木が右サイドから中へカットイン、左足でシュートを放ったが、ここは惜しくもポストに弾かれた。45分、セレッソはこの試合、初めて磐田にサイドを破られ、山田大記にシュートを許したが、キム ジンヒョンが落ち着いて対応した。 主導権を握った前半を経て、後半も最初のチャンスはセレッソ。48分、山口の縦パスから柿谷がチャンスを迎えかけると、51分にも左サイドを崩して丸橋がクロス。山口が詰めるもシュートに一歩及ばない。すると、53分、木本恭生が小川航基との接触で膝を痛め、一時、ピッチの外に出るアクシデントが発生。直後、セレッソが一瞬の隙を突かれて失点した。 右サイドを上がってきた高橋祥平のクロスをキム ジンヒョンがキャッチし切れずボールをこぼすと、相手と競り合いながらも自ら弾いたが、その先にいたのは磐田の櫻内渚。抑えの利いたシュートを叩き込まれ、磐田に先制点を許した。 ただし、ここから“ホーム”キンチョウスタジアムの真骨頂が発揮される。アウェイであれば下を向きがちな展開の中、ゴール裏を中心としたセレッソサポーターが大歓声でピッチに立つ選手たちを後押しすると、失点後は攻めあぐねていたセレッソも次第に反撃開始。78分、山口、柿谷、山村、高木、丸橋とつないで左サイドを崩し、丸橋がクロス。DFにクリアされたボールをソウザがミドルシュートで狙うと、ここもDFにブロックされたが、CKを獲得。スポットへ向かうソウザが両手を広げてスタンドを煽ると、より一層、声援が大きくなり、セレッソのゴールを呼び込む雰囲気が作られていく。すると、このCKから同点弾が生まれた。ソウザがニアに蹴ったボールに合わせたのはオスマル。背番号43のリーグ戦2試合連続ゴールにより試合を振り出しに戻したセレッソは、なおも攻め立てる。82分にもCKから決定機。ソウザの蹴ったボールを再びオスマルがGKと競り合いながらもヘディングで枠に飛ばすと、クロスバーに当たる。この跳ね返りをオスマルがヘディングで叩きつけたが、磐田DFの懸命にブロックに遭い、得点ならず。「ゴールラインテクノロジー」があればどうだったか、という極めて微妙な場面だったが、ゴールは認められず。こぼれ球を柿谷がシュートするも、ここもDFにブロックされた。 その後、86分にキム ジンヒョンと大久保嘉人が激突し、試合は約4分間、中断。無事、キム ジンヒョンが立ち上がり、再開されたときには後半アディショナルタイムに入っていたが、セレッソは最後まで逆転目指して攻め込んだ。90+4分には、ソウザから柿谷、柿谷から高木へと流れるようにパスがつながり、最後は高木がシュートを放ったが、磐田のキャプテン大井健太郎に阻まれた。その一方、試合終了間際には磐田にカウンターを許し、あわや失点という場面も迎えたセレッソだが、ここは山口が懸命に戻り、相手にシュートを許さなかった。 結局、試合はこのまま1-1で終了。現キンチョウスタジアムでのJ1ラストマッチを勝利で飾りたいセレッソだったが、前節の名古屋グランパス戦での大敗を払拭すべく体を張って懸命の守りを見せた磐田の前に、2点目は奪えなかった。それでも、最後まで気持ちを出して戦った両チーム。試合後は、台風による被害を受けた大阪を励ます横断幕を掲げた磐田サポーターの元へセレッソの選手たちが挨拶へ向かい、磐田サポーターが「セレッソ大阪」コール。それに呼応する形でセレッソのゴール裏からも「ジュビロ磐田」コールが送られるなど清々しい光景が広がり、現キンチョウスタジアムでの戦いの幕が閉じられた。 10年8月から数々の名勝負の舞台となったキンチョウスタジアム。改めて感謝の気持ちを送るとともに、改修後の新たな姿にも期待したい。

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