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【2/10 FUJI XEROX SUPER CUP 2018川崎F戦】Match Review

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山口蛍!清武弘嗣!高木俊幸!圧巻の3ゴールで快勝したセレッソが、幸先良く今季をスタートさせる 新シーズンの到来を告げる「FUJI XEROX SUPER CUP」。昨季の天皇杯王者として初めてこの大会に挑んだセレッソ大阪が、昨季のJリーグ王者である川崎フロンターレを3対2で下し、2018シーズン最初のタイトルを手にした。 試合は立ち上がりからセレッソペースで進んだ。左サイドの清武弘嗣と柿谷曜一朗を中心にチーム全体で小気味よくパスをつなぐと、2分、5分、7分と立て続けにチャンスを作る。19分には、スローインから杉本健勇がヒールで柿谷へ落とし、柿谷がシュートを狙うも惜しくも枠を外れた。守備でも切り替えが早いセレッソは、しっかりと中を閉じ、川崎Fに思うような攻撃を許さない。すると、26分、待望の先制点が生まれる。試合後に清武も「理想的な形だった」と振り返った1点は、左サイドから右サイドへ展開、山村和也と水沼宏太がサイドを崩し、山村の折り返しを杉本が足裏で止めて、ターン。落としたパスを、後ろから走り込んできた山口蛍が狙い済まして決めた。その後は川崎Fにボール保持こそ許したが、山口のプレスバックや中央で跳ね返すマテイ ヨニッチの堅守もあり、相手に決定的なチャンスを許さず前半を終えた。 後半開始から大久保嘉人と大島僚太を投入してきた川崎Fに対し、セレッソも柿谷に代えて、新戦力のヤン ドンヒョンがピッチに送られた。この交代策が最初に的中したのはセレッソ。48分、キム ジンヒョンのキックをヤン ドンヒョンが競り、その後ろを「狙っていた」という杉本がヘディングで前へ送ると、清武が頭で流してDFを振り切り、GKとの1対1を落ち着いて決めた。 直後にPKから1点を返されたセレッソだが、試合の主導権は渡さない。68分、松田陸のクロスをヤン ドンヒョンがニアでヘディング。72分にも、ヤン ドンヒョンがペナルティーエリアの外から思い切ったシュート。いずれもわずかに枠を外れたが、ゴールへの貪欲な姿勢が伝わってきた。74分にもセレッソにビッグチャンス。プレスでハメ込み、カウンターを発動させると、途中出場の高木俊幸のクロスに杉本が決定機を迎えたが、シュートはバーを越えた。それでも、78分、PKを与えたヤン ドンヒョンが名誉挽回とばかりに高木に素晴らしいスルーパスを通すと、抜け出した高木が落ち着いてゴールに流し込み、セレッソが再びリードを2点に広げた。 セレッソへ移籍後、初の公式戦で初ゴールを決めた高木は、得点後、ベンチから飛び出してきた選手たちにもみくちゃにされた後、両手で自身の背中を示してゴール裏のセレッソサポーターへアピール。試合後の取材エリアでは、「サポーターに(自分を)覚えてもらいたくて(笑)」とパフォーマンスに込めた意図を明かし、はにかんだ。 試合終了間際に大久保に1点を返され、スコアこそ1点差での勝利となったが、内容を振り返れば、セレッソの完勝に終わったこの試合。「選手たちは今年1年を通してやっていかないといけない部分を示してくれた。出発点としては悪くなかったと思います」と尹晶煥監督は試合を総括。“堅守とハードワーク”といった昨季の土台に加え、“攻撃での質の向上”にも取り組む今季。目指すサッカーの一端も披露した。 先制点を決めただけでなく、ボールを奪い取る守備でも圧巻のパフォーマンスを見せたキャプテンの山口も、「自分たちがやるべきことはできた。チームとしても個人としても非常にいいスタートを切れた」と試合を振り返ったが、息つく間もなく、中3日で次の試合、AFCチャンピオンズリーグMD1、アウェイでの済州ユナイテッド戦がやってくる。「コンディションが一番大事。コンディション調整に努めながら、しっかり試合に臨みたい」(山口)と視線を先に向けた。

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