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「サポーターズコンベンション第2部」レポート

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今シーズンのチーム、事業部の方針について(トークショー形式)
参加者 : 強化部 部長 梶野 智
        事業部営業チーム マネージャー 砂金哲之
司会 : スタジアムDJ西川大介

西川
2012年シーズンはどうでしたか?

砂金
事業部としては去年のこの場で20試合で30万人お越しいただくというお話をさせていただきました。
結果は21試合で317,611人でした。1試合平均15,000人の目標をクリアしました。
リーグ戦だけを見ると、一昨年が14,145人に対して、2012年度は16,913人でした。
約120%の伸びということで、大変みなさまにご来場いただきまして、良い結果を出すことができました。
本当にありがとうございました。

梶野
昨シーズンは、この場をお借りして皆さまにお詫びしなければいけないと思っています。
昨シーズンはタイトル獲得を目指ざしてスタートしたものの、最後は残留争いという形で終わり、なんとか残留できたことだけが良かったというだけでした。本当に申し訳ございませんでした。
今シーズンはなんとか目標を達成したいと思っています。

西川
チームについて事前にたくさんのメールをいただいている中で、多かった質問をします。
「天皇杯を軽視したのではないか?」という質問がありました。

梶野
今シーズンは新しい監督でスタートして、実は5月の時点で良くないなと思い、一度レヴィーに助けてもらおうと連絡したのですが、時期があわないということになりました。
そこでなんとか乗り切って目標を達成したかったのですけど、やはり難しくなり、結果として8月の終わりにもう一度レヴィーに連絡しました。
そこで、とにかくJ1に残すということだけをレヴィーも引き受けて、ただ3ヵ月限定でJ1に残すことしかやらないという約束で来日しました。

西川
3ヵ月限定とは非常に珍しいケースですね。

梶野
実際には、レヴィーは一昨年セレッソを辞める時に日本ではもう仕事をやらないつもりでした。
「もう5年もやったので、次の監督がやるべきだろう」という気持です。まさか戻ってくるとは思ってなかったと思います。

西川
その中で、軽視したというご意見もありますけど、小菊さんの経験とか、チームの経験とかは無限大に拡がったんじゃないかなと思うのですが。

梶野
天皇杯に関しては、実はレヴィーに変わった時点でタイトルというクラブの目標を、下方修正して残留に変えました。
残留をしたとして、レヴィーが続投するとしたら天皇杯は小菊に指揮をさせる、続投しないなら2013年の新しい監督が指揮を執るのが一番良いと思っていました。
天皇杯は時期的に非常に難しいものがあって、監督は3ヵ月限定のため帰国していて不在の中で、選手も契約を更新するかしないかという状況の中、例えば噂で海外からオファーがあるとかないとかがあるので、非常に難しい時期にあります。
そこで軽視したワケではなく、逆にこのタイトルを取るために一番大事と考えたのが、選手のメンタルの部分。とにかく「戦える気持の選手」でないと、この天皇杯を戦えないだろうと。
「俺はやるんだ」という気持ちがある選手でないとダメだということで、日本人も外国人も含めて全選手1人1人と、ミーティングをして、やれるかやれないかという話をした結果で、小菊とも話をして、結果的にあのメンバーで戦う事がベストだろうというクラブの判断で臨んだ天皇杯でした。

西川
小菊セレッソもすごいなと思いました。

梶野
このクラブもいつかは日本人の監督がやらないといけない時が絶対に来ると思うので、そういう意味では今回小菊がやったという事に関して、小菊の中でも色々と目標が変わってきた。

西川
小菊さんも、そして初代8番の方もこれからライセンスを狙っていくということになると思いますが…

梶野
おそらく小菊は近いうちにS級を取りに行くことになると思います。
モリシに関してはまだ不確定です。

西川
次は今年、2013年はどんなチームになるのか。今年の補強はどうですか。

梶野
レヴィーが続投したということは、とにかくトップ3に入らないといけない。それが最低のノルマだと思っています。毎年毎年同じ気持ちではいるのですが、特に今年は新たな強い決心をして臨んでいます。
補強に関して、一つは今まで半年ごとに若くて優秀な選手が出ていきましたが、一度それを止めないと絶対に勝てないなと。
最低一年間は海外流出を抑えていこうという考えでやっていますので、今年一年間は中心選手が海外に出て行く可能性はあまりないと思います。
それともう一つは、11人の先発メンバーと11人の最強のサブ。おそらく今回は2チーム分の良いチームができると思います。プラスアルファ、ユースから上がってきた若手という感じで補強しました。
あとは右サイドバックとシャドウの補強に重点を置きました。

西川
その3ポイントが強化ポイントということですね。
海外からの助っ人というのはありますか?

梶野
もうすぐ契約できると思います。ただまだ交渉している状況なので…。

西川
2013年は事業部としての、昨年からの改善ポイントはあるのですか?

砂金
まずは安心安全なスタジアム運営をずっと心がけてきたのですが、昨年の夏に大変残念な事故が同じ長居公園の中で起こりまた。多分今年も同じような気象条件、ゲリラ豪雨だったり雷だったりがあると思います。
私たちは去年からスタジアム運営、警備を非常に慎重に、安全安心を第一に考えて行ってきました。
去年はWeather NewsというJリーグのスポンサーさんでもある天気を事細かに教えてくれる会社と提携をして、5分後に雷が鳴りますよ、30分間雨が降り続きますよとか、雨雲、雷雲がどこで発生しているかとかをリアルタイムに教えてくれる会社とリアルタイムでつないで運営をしています。
昨年の9月15日の名古屋戦、1時間15分遅らせて、本当にみなさんにご協力いただいて、無事試合を運営することができました。
あの時も雷は鳴っていたのですが、5分後には試合を開催しても大丈夫だということをWeather Newsの担当の方が言ってくださったので、梶野も交え、じゃあ15分後にキックオフしようと判断が的確にできたのです。
もちろん今年も情報・知識を充分に準備した上で、みなさんをお迎えするという体勢を整えています。
また、キンチョウスタジアムは屋根がありませんので、どこが安全で、どこのお客様を先に誘導しなければいけないかということを勉強しています。
キンチョウスタジアムでは4月以降になりますが、今年はシーズン前に避難訓練だとか、そういうことをキッチリやってみなさまをお迎えしたいと思います。

西川
それは確かに昨年からのパワーアップですよね。

砂金
「おもてなし」と言いながらも、安全を担保しなければ皆さまをお迎えできません。そこは我々も慎重にお迎えしたいと思っています。

西川
チケットに関してもパワーアップしたと聞いたのですが。

砂金
昨年の今頃は、ファンクラブの会員証が届かないとか、年パスが届かないなどのヒューマンエラーも含めて色々な不備があり、みなさまにご迷惑をおかけしたと思います。
そこでこの一年間かけて本当に信頼できるパートナーとしてチケットぴあさんを迎え、ファンクラブ事務局、年間パスポート、オーナーズシートなどがスムーズに、しかも正確に運営できるようなシステムを導入しました。
スタッフも常勤で我々のクラブ事務所にいてくださるので、お返事が遅かったところが、より早くお問い合わせにお答えできる体制を整えることができました。そういうところも改善できたかなと思います。

西川
最後の質問にしたいと思います。
これは個人的な質問なのですが、8番、20番、この二つの番号を生え抜きの選手が付けるという決断というか、これに込めたメッセージというのはありますか?

梶野
僕が一人で決めたわけじゃないのですが、8番についてはモリシからシンジが受けて、昨年清武が付けた時には、サポーターの中からは「なんで?」という声が聞こえました。
その時はそれほど思わなかったのですが、やはり8番というものは、我々もそうですがサポーターの方にとって非常に大きなものであって、やはりウチの中からずっと育ってきた人間が付けられる時が一番良いものじゃないかと。
今回、曜一朗が付けるに当たっては、モリシの了解も得ました。モリシがOKをして、本人が「じゃあ、僕が本人に言います」ということで付けさせたということです。
そして西澤が付けていた20番は、ウチのストライカー。健勇に関しては昨年終盤、ケンペスを返して健勇にチャンスを与えて成長させようということで…

西川
ケンペス選手が帰国したのはそういう意図があったのですね。

梶野
そこそこ勝点も取れ、ほぼ残留も決まっただろう…結果として最終節まで行ってしまったのですけど…という状況の中で、僕と監督が2人で相談をして、ケンペスを返して健勇をずっと使おうと。
これはジンヒョンがウチに入ってきた時の例に似ています。

ジンヒョンはある意味成功した。健勇もそのケースで…と思っていたのですけれど、健勇はまだまだです。まだまだチャンスを活かしていないという状況です。

西川
20番を与えてもらい、彼はやってくれると思います。トークショーはここで終了します。


【質疑応答】
Q:去年1万5千人達成できたというのはすごく誇らしいと思う。
今年関西2チームが落ちたので、アウェイサポーターが減るのではないか?
今年の年間入場者数の目標と、アウェイサポーターの見やすい環境だとか、素晴らしいスタジアムの環境作りの戦略は?
また、今年は最低3位というのは妥当な目標だと思いますが、サポーターは初タイトルを期待している。
ステップアップしていくために、あと何が足りないのか。
サポーターとしてもっと役に立てるものがあれば教えてください。

A:(砂金)昨年はビッグマッチと言われる試合が数試合かありました。
長居スタジアムで運営の不備もありながら、たくさんのお客様にご来場いただいてビッグマッチを何試合か作れました。
今年は関西1チームということでみなさんの期待も大きいと同時に責任も大きいと感じています。しかし去年のように4万人を目指すような試合はなかなか組めないと思っています。
ですが、去年の夏以降、人数が伸びてきたのも、若い選手がオリンピックなどで活躍して、今までセレッソ大阪というチームを知らなかった方達が、ちょっと気になるチームだな、格好いい選手を見に行こうかなということでキンチョウスタジアム、長居スタジアムにたくさん足を運んでいただきました。
結果として、年間パスポート、オーナーズシートは昨年以上に順調にお買い求めいただいています。
新規に来られたお客様へのファーストタッチ、お迎えと、今日のみなさんのようなロイヤルカスタマーと言われる、ずっとセレッソ大阪を愛していただいているみなさんに対してのアプローチを変えながら、来られたお客様には二度三度と、年間パスポートを購入していただいたお客様には、さらにお友達を連れてスタジアムにお越しいただくと、少しずつ去年よりベースアップするような形で集客を考えています。
なかなかビッグマッチというのは難しく、何かイベントがないと作れないので、今年は去年と同じように飛躍的に来場者数を伸ばすのはなかなか難しいと我々も認識しています。
去年来てくださったお客様、それとセレッソ大阪を少し気になるなと思っているお客様にスタジアムに足を運んでいただくということで、去年同様の来場者数を目標にお客様をお迎えしようと思っています。

(西川)ホームゲーム時のルールの改定があるそうです。待ち列のルールが変わるというのがあるのですが…

(砂金)我々からみなさんへのご案内は、待ち列、場所取りをしてはダメですよ、ガムテープを貼ると剥がしますよという一方的なご案内だけになってしまっていました。
言い換えれば、今まではみなさんの良識あるマナーに頼るところで維持されていました。
しかし、たくさんのお客様をお迎えするに当たり、少しずつですが、秩序を保つのが難しくなってきました。
今年は待ち列・場所取りのルールをハッキリとクラブとして打ち出します。
我々だけではこのルールは決められず、長居スタジアムの警備会社と入念な打ち合わせをして決めました。
まずやってみなければ良いか悪いかは分からないのですが、我々が今考えているルールとしては、ホームゲームの前日の19時から場所取りすることを認めさせていただくことにしました。
細かいルールはまたご案内します。
長居スタジアムの公認のもと、競技場の場長も公認のもと、場所取りを認めさせていただきます。
当日は一般開門の1時間前に再集合していただいて、そのままスタジアムにご入場していただくという形を、いったんクラブとみなさんとのルールとして決めさせていただこうと思っています。
当然、やっていく中で不都合や、より良い案がでてくるかも知れませんが、一旦今年はこの形でスタートします。

(梶野)今年の補強は満足しています。
ベテラン、優勝した、タイトルを取った、取り続けてきた新井場という選手が獲れたり、最終的にはウチの中心になる楠神だったり、両サイドも補強ができました。
このメンバーでタイトルを取れなくは無いと思います。
必要なのは本当に我々自身の覚悟というもの、そしてサポーターのみなさんに助けていただけるのであれば、毎試合たくさんの人を連れて応援していただきたい。
そして勝った時はとにかく選手を褒めてもらいたい。
負けた時はブーイングしていただきたい。
それだけです。
足りないものというか、タイトルだけを求めてやりますので、よろしくお願いします。

Q:今の村田選手の状況を教えてください。

A:(梶野)海外のクラブからオファーがあるのですが、その海外のクラブが国内の選手の契約を先にして、外国人に当たる村田選手の契約を後回しにしている状況ですが、もうすぐ決まる段階でもあります。
なぜ村田選手かというと、昨シーズンはその前のシーズンよりも、パフォーマンス的に良くなかった。
やっぱり試合に出続けないと選手は伸びないので、ちょうどその辺りの最終年齢かなと思って、試合チャンスを本人も求めているし、
クラブとしても彼の成長を望んで、レンタルという形で海外のクラブと交渉をしている状況です。
本人はトレーニングは一緒にはやっていませんが、ずっとをやっていますので、まだ正式に発表できませんが、決まり次第発表します。

Q:ソアレス監督が何故失敗して、それをレヴィーに向けてどうやって活かしていこうと考えておられますか?

A:(梶野)セルジオ・ソアレス監督の昨年のシーズンスタートは非常に良かったと思います。
勝ちが先行した非常に良いスタートで、トレーニング内容も日本人にあったトレーニングをやってました。
ただ負け続けた時に、攻め続けて勝ちを狙うのではなくて、負けないサッカーに変わってしまった。それはトレーニングの中でもそうでしたし、それが一つの原因でした。ここだけは全く違うのは、レヴィーという人は常に攻撃、負けている時こそ攻撃しに行くというところが違います。
今回レヴィーが「もう5年やったから良いよ」と言ったのに、新たにまた今年一年やるのは、本当にタイトルだけを目的にレヴィーもこの一年をやります。
レヴィーもみなさんにここで挨拶をしたと思いますが、その時もそういう話があった通り、とにかくレヴィーがやるということは上を取らなきゃダメだという覚悟でおります。

最後に

(梶野)本当にいつもたくさんの人達がセレッソのことを思って応援していただいて有り難うございます。
昨シーズン不甲斐ない成績で最後までハラハラさせてしまって、とにかく今シーズン最低のノルマがトップ3だと思っており、
そういう覚悟を持って臨みますので、最後まで一緒にとにかく応援していただきたいと思います。よろしくお願いします。

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