2026明治安田J1百年構想リーグ第4節

2026明治安田J1百年構想リーグ

2026.2.28

V・ファーレン長崎

マテウス ジェズス (38')

1

AWAY

FULL TIME

0

1-0

0-0

セレッソ大阪

PEACE STADIUM Connected by SoftBank

19,941

HIGHLIGHTSハイライト

ギャラリー

MATCH REVIEW

GK中村航輔がビッグセーブを連発。守護神の奮闘が光った一方、敵地でのV・ファーレン長崎戦は攻守に課題が残る内容で敗戦


サンフレッチェ広島との明治安田J1百年構想リーグ地域リーグラウンド第3節から中5日。セレッソ大阪は、敵地に乗り込み、V・ファーレン長崎との明治安田J1百年構想リーグ地域リーグラウンド第4節に臨んだ。先発は広島戦から1人変更。畠中槙之輔が開幕戦以来3試合ぶりにスタートからピッチに立った。前節、前半のみで交代した井上黎生人も先発に名を連ね、田中駿汰が再びボランチに戻り、香川真司とコンビを組んだ。

入りはボールを握って押し込んだセレッソだが、開始10分前後から自陣でのパスミスが増え始め、試合の主導権を長崎に渡す。11分、長崎にこの試合最初の決定機を与えたが、マテウス ジェズスのシュートはGK中村航輔がビッグセーブ。12分にも長崎のサイドからのダイレクトボレーを中村航が好セーブ。その後も相手の前向きな守備からボールを奪われ、攻撃を受ける展開が続く。20分にもCBからのパスをカットされてミドルシュートを浴びた。防戦一方となった前半30分だが、守護神の活躍もあり失点は許さずしのぐと、30分以降はセレッソも敵陣に入る機会を作る。31分には香川のパスを受けたチアゴ アンドラーデに決定機。33分にも波状攻撃から最後は柴山昌也がシュート。いずれも相手GKの好セーブに阻まれたが、セレッソが盛り返しそうな雰囲気はあった。ただし、38分に失点。香川と田中のボランチ間でのパス交換がズレたところをプレスバックしてきたチアゴ サンタナに奪われ、そこから前方に運ばれると、最後はジェズスに強烈な無回転のミドルシュートを決められた。前半アディショナルタイムにも長崎にゴールを脅かされたが、2点目は許さず前半は0-1で終えた。

後半は立ち上がりからセレッソが高い位置で攻撃を仕掛けると、47分、阪田澪哉のパスから背後に抜け出した柴山がGKと1対1になりかける。50分にもセレッソに決定機。大畑歩夢、チアゴとつなぎ、最後は柴山がシュート。DFに当たってゴールに吸い込まれかけたが、GKに防がれた。後半はボールを握る展開に持ち込んだセレッソだが、前線の外国籍トリオを中心とした長崎の鋭いカウンターも受ける。それでも前半と同様、中村航がビッグセーブを連発。井上黎生人が顔面でシュートをブロックするシーンもあった。守備陣の奮闘に応えたい攻撃陣は、57分に最初の選手交代。柴山、阪田に代えてアーサー パパス監督は中島元彦、横山夢樹を投入すると、早速、右ウイングに入った横山が縦への突破からチャンスを作る。58分には中島のクロスに櫻川ソロモンが合わせて決定機も、GKの好守に阻まれた。途中から横山が左ウイングに移ると左サイドが活性化。大畑の攻撃参加も含め、相手ペナルティーエリア内に進入していく。この時間帯はセレッソが猛攻を仕掛けたが、依然として長崎のカウンターは脅威であり、69分には自陣右サイドを突破されかけたが、ディオン クールズが体を張って阻止。ここで与えた長崎のCKからの決定機では、中村航が驚異的な反応でジェズスのヘディングシュートをセーブ。長崎に追加点は与えず後半は押し返したセレッソだが、この日は1点が遠い。85分のCKでは、中島のキックに畠中がニアでうまく合わせたが、わずかにクロスバーを越えた。結局、前半の1失点が重くのりかかり、0-1で敗戦。長崎にJ1昇格後のホーム初白星を献上する結果となった。

前節の広島戦に続き今節も前半から主導権を握られた中、守備陣は最少失点で抑える奮闘を見せた一方、攻撃で思うようにシュートや決定機の数を増やすことができずに連敗。ビルドアップ、中盤でのセカンドボール争い、ゴールへ向かう迫力と回数、今節に関しては多くの課題が残った。ホームに戻って迎える次節・清水エスパルス戦では改善した姿を見せて、ヨドコウ桜スタジアムに集うサポーターとともに今シーズンのホーム初勝利を手にしたい。

監督コメント

■アーサー パパス監督

「まずは長崎の勝利を称えたいと思います。素晴らしい雰囲気でしたし、クラブとしての取り組みは称えられるべきです。クラブとして野心的ですし、何かを成し遂げようという意思を感じます。試合に関しては、これ以上にガッカリすることはないような終わり方でした。ここ2試合、私もそうですし、チームは判定の部分でフラストレーションを溜めています。もちろん、我々が素晴らしい試合をしたとは思いません。前半は簡単なミスもありました。ただ、失点直前には明確なファウルもあったと感じます。決めたマテウス ジェズス選手の左足でのシュートは素晴らしかったです。後半に関しては、相手はより守備的になったので、崩さないといけないシチュエーションになりました。その中で相手のペナルティーエリア内で後ろから押されるシーンもありましたが、ファウルは取られませんでした。もちろん、試合に負けたことは残念ですし、内容はしっかり振り返りたいと思います」

Q:その内容という点でお伺いすると、前半は30分ぐらいまでは相手に押し込まれて、こちらは自陣からなかなか前に出ることができませんでした。相手のシステムが前節までとは違うなど想定外のこともあったと思いますが、あのような展開になった要因はどう考えますか?
「そこまで悪くなかったとは思いますが、相手が切り替えのところでパワフルな部分もあり、プレッシャーがそこまでない中でも、自分たちのイージーミスが続きました。ミスを誘うようなプレスを受けたというより、自分たちでミスをした。そこが流れを持っていかれた要因になったと思います。そこまでアグレッシブなプレスを受けていたわけではなかったので、『しっかり判断して、パスの精度を上げよう』という話をハーフタイムにして後半に臨みました。後半は良くなりましたが、決め切るところで違いを作れませんでした。相手のゴールを見れば、個人の質が高かった。距離がある中でも足を振って決めた。対して我々は同じような状況があっても打たなかった、というシーンもありました」

Q:前半30分以降と後半はボールを握りながら押し込んで、チャンスの数も増えました。ただし、ゴールを奪う部分で今日の攻撃で足りなかったと思うことは?
「今年のメンバーでチャレンジしている途中でもあります。良いシチュエーションは作れているので、あとは決め切ること。相手はそこで決め切ったと思います」

選手コメント

■柴山 昌也選手

Q:前半は攻撃に出ていく回数を増やすことができませんでした。相手の圧力も感じた?
「相手というより自分たちに問題があったと思います。前半は全体的に距離感が悪かった。もっと良い距離感でやらないといけなかったです。一人一人がもっとボールを受けないといけないですし、怖がらずにどんどんボールを受けて、動かしていかないといけないと前半は思いました」

Q:チーム全体としてパスが短くなったり、届かないシーンもありました。芝生にアジャストできなかった部分も感じたが?
「正直、ボールが走らないとは感じましたが、だからこそもっと距離感を良くしないといけないし、長いボールだけではなく、ショートパスを入れて相手の目線を変えながらサッカーをしないといけなかった。相手の目線としてはずっと一緒だったと思うので、そこは自分たちの課題かなと思います」

Q:後半の立ち上がりはボールも前に運べるようになり、柴山選手にも立て続けにチャンスが訪れるなど、前半とは試合の展開も変わったが?
「後半はスペースが空いてくることは自分たちも分かっていました。どの試合でも後半はスペースができます。まず前半を0-0で耐えないといけなかったですし、後半は空いてきた中でスペースも見つけやすくなりました。『ここから』というところで自分は交代になりましたが、個人としてもチームとしても無得点で終わったことは悔しかったです」

■香川 真司選手

Q:前半は30分ごろまで相手に押し込まれる展開が続いたが、その要因をどう振り返りますか?
「ビルドアップの過程でミスが続いた中で、なかなかリズムを掴めなかったところもありましたし、外国籍選手も含めた相手とのデュエルで、(自分たちの)CB、ボランチがセカンドボールも含めて相手に優位に立たれてしまった。単純に、負けてしまったと感じました。もちろん、0-1という展開は想定内というか、アウェイではあり得ることです。後半、巻き返せるチャンスは十分あると思っていました。その中で巻き返せなかったことは、自分たちの実力不足。勝つために欠けているモノがあるのかなと思います」

Q:今節に関しては、狙っているところは良くても、パスが短くなったり、届かないシーンも見られました。芝生にアジャストできなかった部分も感じたが?
「そうですね。でも、それは単純に技術ミスなので。個人的にもチームとしても、それは言い訳になる。ピッチ状況も含めた中でどう戦うのかは、僕たちはもっとスマートにならないといけないですね」

Q:後半は自分たちがボールを握りながら相手を押し込む展開が続きましたが、得点は奪えませんでした。相手の守備を崩すために足りなかったと感じたことは?
「ペナルティーエリア内にかける人数を含めて、もっと絡んでいかないといけないですし、点と点だけではなくて、もっと人数をかけていかないとゴールのチャンスは出てこない。3枚目、4枚目がもっと絡んでいけるような攻撃の工夫は必要かなと思います」

■大畑 歩夢選手

Q:今シーズン初のフル出場になりました。始動からコンディションを高める部分で苦労していた様子も見られた中で、だいぶ上がってきましたか?
「まだまだですね。もっと90分を安定して出続けた上で、もっとスプリントも増やして強度も出して、走っていかないといけないと思います」

Q:今節の長崎はこれまでとは異なり4バックのスタートでした。大畑選手の対面もこれまでは途中出場が続いていたノーマン キャンベル選手でした。バチバチのマッチアップが見られた中で、彼には決定的な仕事をさせずに抑えていたと思うが、対峙を振り返ると?
「(相手の)見せ場はなかったと思います。1回、後半の途中で抜かれたシーンはありましたが、それ以外は対応できたと思います」

Q:攻撃では、前半30分以降はボールを前に運んでチャンスも作れていました。後半は大畑選手の立ち位置も含めて前へ向かう姿勢が見られたが、あと一歩、崩せませんでした
「その時間帯あたりから自分たちで相手を見てプレーできた部分はありました。後半もゴール前までは入っていけましたが、相手も後ろを固めてきた中で(どう崩すか)。押し込んでからの、サイドからのクロスの質も上げていかないといけないです。自分たちは先制されてもひっくり返す力はあると思うので、また全員でやっていきたいです」

■中村 航輔選手

Q:1試合を通してビッグセーブの連続でした。試合には敗れてしまったが、個人としてのパフォーマンスを振り返ると?
「悪くはなかったと思います。ただ、結果を見ると、まだまだ満足できないところはありますので、次は勝てるように頑張りたいと思います」

Q:後半もCKからの相手の決定機を防いだセーブは素晴らしかったです。あそこで2失点目をしなかったことも大きかったと思うが?
「良い準備から、しっかり反応できたと思います」

Q:試合を重ねていくことで、セーブもそうですが、コンディションも高まっている部分もありますか?
「どの試合でもそうですが、自分自身が何を証明するかが大事だと思うので、引き続き、続けていきたいと思います」

■横山 夢樹選手

Q:今節は前節よりさらに早いタイミングでの出場となりました。どういうことを意識して試合に入りましたか?
「負けていたので、自分の特長を出すためにどういうポジショニングを取ったら良いかを考えながら入りました。ドリブルは通用すると思っていたので、その状況を何回作れるかを考えながらプレーしていました」

Q:左サイドに移ってからさらに突破で相手に脅威を与えていました。ただし、「その先のゴールやアシスト」ということも試合前には話していたので、今日のプレーも自分の中では納得はできない?
「ドリブルだけできても何の意味もないので。クロスやシュートに持ち込む形やバリエーションが自分はまだ少ない。単調にドリブルするだけの選手にはなりたくないので、もっと考えて練習からやっていかないと、この先、行き詰まるだろうなと感じています」

Q:個人でやれるプレーを増やしていくこともそうですし、周りとの連係を高めていくこともそうですか?
「はい、両方ですね。(連係面では)裏に抜けるタイミングもそうですし、『ここに欲しい』と味方に伝えることもそう。(個人としては)ドリブルからシュートにつなげていかないといけない。バリエーションが少ないので、次の段階という意味で、自分もさらに上に行くために、セレッソも上に行くために、ただ突破してクロスを上げるだけではダメなので。ゴールやアシストにどうつなげるかが次の課題です」