2026/27明治安田J1リーグ第8節

2026/27明治安田J1リーグ

2026.9.19土

V・ファーレン長崎

マテウス ジェズス (34')

1

AWAY

FULL TIME

1

1-0

0-1

セレッソ大阪

ルーカス フェルナンデス (51')

PEACE STADIUM Connected by SoftBank

20,330人

HIGHLIGHTSハイライト

ギャラリー

MATCH REVIEW

前節の大敗から半歩前進。先制されるも、ルーカス フェルナンデスのゴールで追い付き、今シーズン敵地で初の勝点を獲得


1-6で敗れた前節のサンフレッチェ広島戦から中6日。セレッソ大阪は、アウェイに乗り込み、V・ファーレン長崎との明治安田J1リーグ第8節に臨んだ。前節の大敗を受け、どう修正し、立ち直った姿を見せるか。スタメンは前節から2人変更。左ウイングバックに大畑歩夢が戻り、岡澤昂星が第2節・アビスパ福岡戦以来6試合ぶりのスタメンを果たした。

前節は立ち上がりからピンチを招いたセレッソ。「前節は入りで集中力が足りませんでした。まずそこを徹底することを求めました」と試合後にパブロ マチン監督も話したように、ボールを握りながら攻から守への切り替えも早く敵陣に入ると、5分、ルーカス フェルナンデスのパスから右サイドの背後を取った奥田勇斗に決定機。ただし、切り返して左足で放ったシュートはわずかに枠を外れた。13分にもディオン クールズのクロスをDFがクリアしたこぼれ球をルーカスがシュート。相手ゴールを脅かす。16分には畠中槙之輔が太もも裏を痛めるアクシデント。急遽ハビ エルナンデスが入り、井上黎生人が3バックの中央にポジションを移した。それでもセレッソの流れは変わらない。22分には、3バックの左に入ったエルナンデスのパスを櫻川ソロモンが収めたところから前進。厚みのある攻撃を繰り出すと、最後は井上が高い位置でカットしたボールをそのまま前線へつなげ、奥田の落としを岡澤がシュート。この試合ではシャドーの一角で先発した岡澤が積極的に狙っていく。試合の入りとともに、もう一つの改善点が「リスク管理」(パブロ マチン監督)。この試合ではジャクソン アーバインがしっかりとピッチ中央で構えることで、スペースを封鎖。長崎の2列目に起点を作らせず、有効な攻撃を許してなかった。ただし、攻守に自分たちのリズムで試合を進めていた中で、34分に失点。低い位置でボールを受けたマテウス ジェズスが前線のチアゴ サンタナに預けて前方へ走り出す。ここでサンタナを潰し切れず、ワンツーを許すと、背後に抜け出したジェズスを捕まえ切れず、GKとの1対1に持ち込まれてループシュートを決められた。「相手のストロングを理解した上でディフェンスしていましたが、そこで失点につながってしまった」と指揮官。まさに分かっていた長崎のストロングだが、止めることができなかった。43分にもジェズスのミドルシュートがポストを直撃する。その直後、セレッソにも決定機。右サイドを起点に分厚い攻撃を仕掛けると、最後はジャクソンの落としを受けた岡澤がシュート。前半アディショナルタイムにも高い位置でボールを奪ってショートカウンターを仕掛け、田中駿汰が反転してシュート。いずれもビッグチャンスだったが、仕留めることはできず、前半は1点ビハインドで折り返した。

後半も開始から攻め立てたセレッソ。47分、右サイドを崩すと、最後はルーカスのパスを受けた岡澤がシュート。その後、相手DFのタックルが岡澤の足首に入ってPKを獲得。51分、これをルーカスがゴール右に落ち着いて決め、同点に追いついた。ルーカスにとっては、これが嬉しい復帰後リーグ戦での初ゴール。今節は復帰後初めて2試合連続で先発。「状態はどんどん良くなっています」と話し、クールズ、奥田とともに右サイドの攻撃を引っ張った。ここからの時間帯はピッチにスペースも生まれ始め、互いにカウンターやセットプレーからチャンスを作り合う。セレッソは63分、ルーカスのCKに合わせたジャクソンのヘディングは決定的だったが、クロスバーを越えた。81分にも、途中出場のチアゴ アンドラーデが放ったシュートがDFに当たって前方へはね返ると、詰めた大畑に決定機も、右足でのシュートは相手GKの好セーブに阻まれた。勝ち越しゴールは奪えなかったが、守備では最後まで体を張って相手のシュートをブロック。後半アディショナルタイムには中村航輔が相手の決定機を止めるスーパーセーブも見せて、試合はこのまま1-1で終了。前節の大敗を払拭する勝利を何としても掴みたかったが、敵地で先制された中、追い付いて得た勝点1をプラスに捉えたい。

試合後は、「上に行くためには勝って行かないといけないので。勝点3を取れなかった悔しさの方が強い」と話したキャプテンの田中。得点数が伸びていかない現状については、「もう少しチーム全体で落とし込んでいかないと流れの中からの得点は増えていかないと思う。少しリーグ戦が空くこの期間で、チーム全体で方向性を合わせていきたい」と前を向いた。ここから代表ウィークでリーグ戦は3週間の中断期間に入る。ジャクソンとクールズはぞれぞれの代表活動でチームを離れるが、次なる公式戦、9月29日のルヴァンカップ2回戦・藤枝MYFC戦へ向けて、攻撃の形を磨いていきたい。

監督コメント

■パブロ マチン監督

「前節の大敗からチームのイメージをひっくり返さないといけないと選手たちにも話して試合に臨みました。試合が始まってから最初のチャンスを含め、前半は3回ぐらい自分たちが先にチャンスを作りましたが、相手が作った1回のチャンスで失点しました。相手のストロングを理解した上でディフェンスもしていましたが、そこで失点につながってしまったことは反省しないといけないです。とは言え、前半は主導権を握りながら攻撃できていましたし、後半の入りも良かったです。押し込んだ展開からPKを取って1点を取って引き分けで終わりました。“戦う”ことをテーマにこの試合に入りましたが、その点でも選手たちはよくやってくれたと評価したいです」
 
Q:前節の6失点から修正をかけた部分と、勝ち切るために足りなかった部分はどう振り返りますか?
「前節からの修正として、まずは試合の入りです。前節は入りで集中力が足りませんでした。そこは気持ちだけで整理できる部分ですので、まずそこを徹底することを求めました。試合展開の中では、リスク管理を徹底することです。マテウス ジェズス選手、チアゴ サンタナ選手を抑えながら攻撃を展開すること(を意識した)。それでも相手の強みで失点してしまったのですが、他の部分ではしっかり守備ができたと思います。攻撃で足りなかったことは、ボールタッチやコントロール、コンビネーションのつながりです。そこがもう少しかみ合えば、ゴールも増えていくと思います。チャンスの数は長崎さんより多く作れたと思いますが、最後に違いを見せるのは、正確性やボールのフィーリングが合うか合わないか、というところになると思います」
 
Q:岡澤選手をシャドーで先発起用された意図について
「田中駿汰とジャクソン アーバイン、彼らボランチ2人とフィジカル的な部分で差はあるのですが、練習でもいい姿勢を見せていますし、日々の積み重ねを評価しています。前節を振り返ると、中盤から前線のつなぎ役がいませんでした。前と後ろをしっかりつなげることを期待して、(岡澤)昂星を起用しました。戦う気持ちもしっかり出せますし、連係も取れる選手です」

選手コメント

 ■ルーカス フェルナンデス選手

Q:2試合連続での先発ということで、前節よりもさらにコンディションが上がってきた手応えもありますか?
「そうですね。状態はどんどん良くなっています。前節は守備に回る時間が長く、チーム全体が機能しませんでした。今節に関しては、引き分けに終わりましたが、ある程度チャンスも作れましたし、機能した部分はかなりあったと思います。そこに貢献できたことは良かったです。毎試合、そのような感覚を持って試合を終えたいです」
 
Q:開始早々、ルーカス選手から奥田選手へのパスで決定機も作りました。ディオン クールズ選手も含めた右サイドは特に機能していたと思うが?
「そうですね。そこの関係性は、時間が経てば経つほど自動化されて、機能していくと思います。勇斗もディオンも良い選手ですので、自分たちの右サイドからチームを活性化していきたいです」
 
Q:PKで今季初ゴールを決めました。キッカーに名乗り出たことも含め、得点シーンを振り返ると?
「状況を言うと、(田中)駿汰とソロ(櫻川)と話し合って、『自分が蹴ってもいい』と。むしろ『蹴って欲しい』と言われたので、キッカーを務めました。久しぶりにゴールを決めることができて嬉しいですし、今後もキッカーを任せてもらえるように日々の練習から高めていきたいです」
 
Q:試合後の中継インタビューでも話されていましたが、お父様のことも含め、精神的にも大変だったと思いますが、どう乗り越えられた?
「正直、まだ完全には乗り越えることはできていません。まだ時間は経っていないので、今でも思い返す瞬間はあります。ただ、自分のエネルギーになったことは、妻を含めた家族のサポートと、チームメイトと一緒にプレーすることで気持ちを上げていくことができます。一人のプロとしてやらないといけないですし、父の夢でもあった『息子がプロサッカー選手として活躍する』ことをしっかり頭に入れて、これからもプレーしていきたいです」

■岡澤 昂星選手

Q:リーグ戦では第2節以来の先発でした。シャドーのポジションでしたが、どのような思いで試合に入りましたか?
「前節はメンバーから外れて、チームも大敗して、チームも僕自身もこの1週間はピリッとした雰囲気で練習に挑みました。今日は僕自身、久しぶりの先発だったので、何か結果を残したいと思って臨みました。何よりチームが勝点3を取ることを意識して試合に挑みました」
 
Q:前節から何かを変えないといけない、というところでは、守備で強く行く部分、攻撃のつながりなど、良さも出ていたと思います。チームに何をもたらそうと思っていましたか?
「前節の試合を見ていて、広島さんに対して守備のプレスもハマっていなかったですし、攻撃でも起点となる場面が少なかった。そこは自分が入ることでハードワークできますし、狭いところで受けてはたくことも自分の良さだと思っているので、そういうところで違いを見せようと思ってプレーしました」
 
Q:前半はシュートもかなり打っていました。2列目ということもあり、シュートやゴールへの意識も高かった?
「普段はボランチとしてプレーしているのですが、シャドーもできるようになりたいと思っています。1列上がることでゴールへの距離も近くなりますし、FWのソロくん(櫻川ソロモン)との関係性も求められる中で、ソロくんが起点を作ってくれることで、2列目も空いてきます。(前半44分の決定機は)決めれたのではないか、という後悔はありますし、PKのシーンも僕が一発で決めたかったです。ラストの精度はもっと上げていかないと、勝てる試合も勝てなくなるので、そこは反省したいです」
 
Q:PK獲得のシーンは足首にタックルが入っていたが、痛みは大丈夫ですか?
「はい、大丈夫です。ああいう形でPKを取れたのは大きなことですし、流れの中からも取れるようにしていきたいです。次はルヴァンカップがありますが、色んな形でゴールを生み出せるようにチームとして取り組んでいきたいです」
 
Q:そのルヴァンカップ2回戦は藤枝との試合です。相手のホームでの開催ということも含め、気持ちが入るゲームになるのでは?
「そうですね。僕自身、藤枝さんとの試合が決まった瞬間から楽しみにしていました。僕にとっては初めてのJ2で1年半お世話になって、本当に良いチームに行けたと思っています。藤枝だったから成長できて、セレッソに戻ることもできたと思います。感謝の気持ちがあるので、その気持ちを恩返し弾であったり、チームの勝利につなげていきたいです」

■奥田 勇斗選手

Q:前節の大敗を受けて、立ち直った姿を見せたい試合でした。入りを含めてどう臨みましたか?
「前節は対人や球際のところで立ち上がりから良くなかったので、今節は入りをしっかりやろうと挑みました。そこはチーム全体として入りは良かったです。先制点は取られましたが、前節から改善できた部分は多くあったと思います」
 
Q:開始5分、カウンターから奥田選手にビッグチャンスも来ました。切り返して左足で打ったシーンは惜しかったが?
「そうですね。ウイング(バック)だと、ああいうカウンターで出ていく場面も増えていきます。サイドバックとはまた違う、最後のシュートの質が求められます。(GKとの)1対1はもっと練習していかないといけない。ゴール前でしっかり仕留めることは今日の課題になりました」
 
Q:逆に相手はこちらのウイングバックの裏を狙ってきました。前半17分という早い段階で畠中選手のアクシデントによる交代もありましたが、3バックを含めて守備で意識したことは?
「ベンチにいる選手を含めて誰が出ても同じサッカーができることがセレッソの強みです。ハビ(エルナンデス)にはハビの良さもありますし、アラートにできたかな、と思います。最後の最後で体を張ることはできていたので、あとは流れの中でもっとチャンスを作れたら良かった。強引に1対1で仕掛けていくことも含め、そういう場面を増やしていけば、もっとチャンスは広がるのかなと個人的には思いました」
 
Q:PKに至った場面は、奥田選手、ディオン選手、ルーカス選手で右サイドを崩した形でした。あのような回数を増やしていきたい?
「そうですね。ディオンも攻撃型の選手なので、そこは上手く彼を生かすことが大事ですし、ルーカスも自由に動く分、彼の動きに合わせてサイドを制圧したいと思っています。今日も上下動を意識していたので、自分の背後に良いボールが来てチャンスを作れたことは良かったです」

■田中 駿汰選手

Q:前節の大敗を受けて気持ちを強く持って臨んだ試合だったと思います。最後はどちらに転んでもおかしくない激闘になりましたが、引き分けという結果を振り返ると?
「まだまだですね。負けていないですけど、もっともっと内容も改善が必要な試合になったと思います」
 
Q:後半は体を張ってシュートブロックするシーンも多かったですが、そこまで運ばれている感覚もありましたか?
「そうですね。その前で防げたら良かったですが、試合を通して何度かチャンスは作られます。それをできるだけ少なくすることが自分たちの課題かなと思います」
 
Q:先制されながら追い付いて掴んだ勝点1はどう捉えていますか?
「最低限という感じです。上に行くためには勝っていかないといけないので。勝点3を取れなかった悔しさの方が強いです」
 
Q:勝つためにもう少し攻撃でチャンスも増やしたかったと思うが、保持からシュートにつなげる部分では課題も残った感じでしょうか?
「前半からボールを持てていたシーンは多かったですが、効果的かと言われれば、そこまでかなと。相手にとって嫌なボールの動かし方はあまりできていなかったと思います。もう少しチーム全体で落とし込んでいかないと流れの中からの得点は増えていかないと思うので、少しリーグ戦が空くこの期間で、チーム全体で方向性を合わせていきたいです」