2026/27明治安田J1リーグ第5節

2026/27明治安田J1リーグ

2026.9.2

セレッソ大阪

櫻川 ソロモン (20')

櫻川 ソロモン (68')

2

HOME

FULL TIME

0

1-0

1-0

柏レイソル

YANMAR HANASAKA STADIUM

15,526

HIGHLIGHTSハイライト

ギャラリー

MATCH REVIEW

櫻川ソロモンの2発にGK中村航輔を中心とした堅守を発揮し、首位に立っていた柏レイソルを撃破。今後へ向けて自信となる大きな1勝を掴む


0-1で敗れたヴィッセル神戸戦から中3日。セレッソ大阪は、ホームに戻り、柏レイソルとの明治安田J1リーグ第5節に臨んだ。先発は神戸戦から3人変更。香川真司が2試合ぶりに戻り、チアゴ アンドラーデ、奥田勇斗がリーグ戦では今季初先発を果たした。

前半は立ち上がりこそ柏に自陣左サイドを攻められたが、10分前後からはセレッソがボールを持ち始め、試合をコントロールしていく。15分に最初のチャンス。スローインの流れから井上黎生人が高い位置でカット。そのまま前に出ていくと、左サイドを破ったチアゴのクロスに合わせてシュート。崩した形だったが、相手DFのブロックに遭いゴールとはならず。それでも続く20分、FKから先制に成功する。キッカーは奥田勇斗。「今日はキッカーを任されたので、そこで違いを見せたかった」とファーサイドへ絶妙なキックを届けると、相手CBに競り勝ち、打点の高いヘディングで合わせたのは櫻川ソロモン。「あそこにボールが来れば自分の強さを発揮できる。本当に(奥田)勇斗が良いボールを出してくれた」と見事ゴール左隅に流し込み、待望の先制点を奪った。以降もセレッソがボール保持で押し込むと、25分には大畑歩夢のパスを受けて背後を取ったチアゴのクロスにゴール前で4人が飛び込み、ビッグチャンス。惜しくもゴールとはならなかったが、迫力ある攻撃を見せた。飲水タイム明けは再び柏にボールを握られたが、32分に受けた杉岡大暉の強烈なミドルシュートはGK中村航輔が左手で好セーブ。ゴールを割らせない。すると前半の終盤にかけて再びセレッソが盛り返し、前半アディショナルタイムに決定機。左サイドでテンポよくつないで崩すと最後はチアゴがシュートを放ったが、古賀太陽のブロックに遭い、決め切ることはできなかった。2点目こそ奪えなかったが、この試合の前半の出来は素晴らしく、攻守で柏を上回ったセレッソが1点リードで折り返した。

後半は一気に3選手を同時に代えてきた柏。攻撃のスイッチを入れて猛攻を仕掛けてきた相手に対し、後半の序盤は立て続けにサイドを破られてピンチの連続。ディオン クールズの懸命なカバーなどで防ぐと、パブロ マチン監督は57分に最初の選手交代。香川とチアゴを下げて岡澤昂星と横山夢樹を投入。攻撃で押し返す狙いを持つと、61分、岡澤のパスを受けた横山が縦に突破してクロス。反撃の姿勢を見せる。柏に押し切られるか、セレッソが裏返して追加点を奪うか。次の1点が勝負を分ける匂いが漂う中、62分、柏に決定機を作られる。自陣でのパスミスを発端にサイドを崩されると、最後は久保藤次郎のクロスに合わせた細谷真大に決定機。ただし、至近距離から受けたシュートは中村航輔が顔面で阻止。絶体絶命のピンチを特大のビッグセーブで防いだ。すると66分、ジャクソン アーバインが相手のパスをカットし、カウンターを発動。横山がドリブルで仕掛けてスルーパスを送ると、後ろから懸命に走り込んだ櫻川が相手GKに倒されPKを獲得。68分、櫻川が自ら決めて、セレッソがリードを2点に広げた。この一連の流れで勝機をグッと引き寄せたセレッソは、以降の時間帯も守備で集中力を切らさず柏の攻撃をシャットアウト。2-0で勝ち切り、開幕4連勝で首位に立っていた柏を撃破した。

試合終了の笛が鳴った瞬間、何人もの選手がピッチに倒れ込む激闘の末に掴んだ大きな一勝。「一言で言えば、戦い、死闘でした」と試合後に第一声を発したパブロ マチン監督。「デュエルのところ、1対1のところで勝てるかどうかにフォーカスして臨んだ中、それを我々が見せることができたと思います。デュエルで勝てたことが大きかった」と試合を総括した。「ここまでレイソルは4連勝していますし、その相手に上手く対応することは簡単なことではなかったですが、我々は今日、上手く対応できたと思います」と振り返ったのは、古巣相手に好セーブを連発したGK中村航輔。前節・神戸戦で敗れた悔しさも胸に、チーム一丸で成し遂げた首位撃破。ここからさらにチーム力を高め、上位を目指していきたい。

監督コメント

■パブロ マチン監督

「一言で言えば、死闘でした。相手は開幕から4戦全勝している良いチームであることは分かっていました。システムも相手と同じだったので、デュエルのところ、1対1のところで勝てるかどうかにフォーカスして臨みました。それを我々が見せることができたと思います。攻撃のところでも相手をはがせていましたし、ブロックを引いた守備もしっかりとできていた感触があります。どちらに転んでもおかしくない内容でしたが、決定機を決め切れた、セットプレー2発を決め切れたことが勝敗に大きな影響を与えたという感想です」

Q:デュエル、出足が90分を通して素晴らしかったことが大きな勝因だと思いますが、前半の戦い方として、ボール保持に長けた相手に対してこちらが6割近いボール保持率を記録しました。押し込んだ前半の内容で良かったところはどのように考えていますか?
「仰る通りで、前半は自分たちがプラン通り遂行できました。自動化された攻撃、コンビネーションを展開するチームに対して、相手への分析も上手くハマったと思います。自分たちがボールを保持できたことも、デュエルで勝てたこと、それによって自分たちに転がってくるボールを自分たちのボールにできたことが大きかったと思います。相手の陣地で押し込んでプレーできた時間も長かったので、攻撃面の良いところも出たと思います。後半に関しては相手もフレッシュな選手を入れて背後を突いてくることは分かっていました。そこでもしっかりバトルしたこと、戦ったことは守備も素晴らしかったです。前節も良い試合はしましたが、勝点を取れませんでした。今節はすごく良い試合をして、さらに勝点3を取れました。(内容は)ちょっとした違いですが、(結果は)大きな違いになりました。決定機を決めたこと。それが勝因になったと思います」

Q:相手の決定機を止めたGK中村航輔選手のセーブについてはいかがですか?
「この試合に関しては3つカギがありました。まずはセットプレーでのソロモンの高さ、2つめが航輔の1対1のセーブ、前半オフサイドになったところも含め、何度も決定機を止めてくれました。そこはすごく大きかったです。最後のカギは、チームとしてしっかり守れたこと。攻め込んでくる相手に対してローブロックをしっかり引いてやらせなかった。この3つがこの試合では大きかったです」

Q:開幕から5試合を終えて、勝ち、負け、勝ち、負け、勝ちと来ています。連敗しない、ホームで3連勝といったトピックもありますが、現状をどのように捉えていますか?
「一言で言うと、少しずつ前進している感触です。アウェイで戦った第2節に関しては良くないところが出ました。全てが良くなかったわけではないですが、しっかり戦えないと、あのような敗戦につながります。ホームで勝てていることに関しては、続けていきたいです。戦うことで勝利につながることは、これまでも言っている通りです。前節の神戸戦に関しては、しっかりと戦いましたが、勝点を持ち帰れませんでした。ディテールを詰めていくことがアウェイでの勝利にもつながると思っています。全体的に評価すると、チームとしては前進していますし、成長している感触はあります。ただ、これに満足することはできないですし、まだまだ自分のパフォーマンスを出せていない選手もいます。そうした選手のパフォーマンスも上がってくることに期待しながら、チームとしてしっかり成長できるように指導していきたいです」

Q:後半途中から出場してキレのあるドリブルやPKを誘発した横山選手のプレーについて
「前提として、個人に焦点を当てて話すことはあまり好みません。チーム、集団が一番に来ます。もちろん、仰っていただいたように、カウンターで起点になってPKを獲得したシーンを含め、(横山)夢樹が凄く良いプレーをしてくれました。ソロモンに関しても、攻守においてデュエルで戦って、ボールの逃げ道にもなってくれました。凄く良い活躍をしてくれました。夢樹の話に戻りますが、後半から出ることで、フレッシュな状態で入ることで、あのようなプレーをしてくれることは期待していました。ただ、彼は攻撃のところでアクセントになる、カギになる選手ですが、奪われた後のトランジションや守備のフェーズでは、まだまだ改善しないといけないところがあります。そうした部分でも成長してくれると、それが自分の強みにもなり、より良い選手になっていくと思います」

Q:試合前日の会見では、ウイングバックについて、「守備に回る形よりも攻撃に出る、ウイングのような仕事をしてもらいたい」と話していましたが、今日の両ウイングバックはかなり高い位置を取っていたと思います。評価についてはいかがですか?
「昨日も話したように、攻撃的な姿勢を求めました。両ウイングバックとも素晴らしい活躍をしてくれたと思います。普段であれば、消耗するポジションなので交代も考えるのですが、今日に関しては相手とのマークの距離感や自分のチームのCBとの距離の掴み方も素晴らしかったので、代えない決断をしました。(奥田)勇斗に関しては、今日はリーグ戦では初先発で90分プレーしましたが、完璧な試合をしたと思います。(大畑)歩夢に関しても成長しています。両ウイングバックにさらに求めることとすれば、相手陣地に入った後のクロスの質です。それが得点につなげるためには大事です。そこも成長していけるように指導していきたいです」

選手コメント

■櫻川ソロモン選手

「4連勝中の相手に対して、チームとしても気合いが入っていましたし、僕自身、(前節の)神戸戦ではチャンスもあった中、自分のゴールで勝ちに持っていけなかったので、今日は自分のゴールで勝たせるイメージを持って臨んだので、良い結果で終われて良かったです」

Q:セットプレーから決めた先制点を振り返ると?
「あそこにボールが来れば自分の強さを発揮できるので、本当に(奥田)勇斗が良いボールを出してくれたと思います」

Q:百年構想リーグを除くと、J1での複数得点は初めてだと思うが、複数得点に関しては?
「初めてですね。僕自身、まだまだ成長過程ですし、少しずつ自分の成長に自信も出てきているので、これからもっともっと自分のレベルを上げていけるようにやっていきたいです」

Q:「チームも気合いは入っていた」という言葉もありましたが、1対1も含め、チーム全体の戦う姿勢を感じたが?
「やっぱり連敗はできないですし、自分たちも首位を目指す中で、首位を相手にどれぐらい自分たちのサッカーができるか。チームも練習から集中して臨めていましたし、良い準備ができたのかなと思います」

Q:相手のお株を奪うようなつなぎもありましたが、手応えも掴める勝利だったのでは?
「今日は(香川)真司さんが(先発に)入って、チームをまとめてくれたことは大きいです。試合が始まる前、ウォーミングアップから選手に声を掛けてまとめてくれたので、そういうところが試合の結果にもつながったのかなと思います」

Q:どのような声掛けがあったのでしょうか?
「相手に対してどう攻めるか、監督から言われたことも踏まえて、個人、個人に伝えていました。他の選手に何を話していたのかは分からないですが、僕には背後のランニングやタイミングなど、細かい部分で指示を受けていました。それが良い方向につながったと思います」

Q:PKは「自分で蹴る」と志願した?
「はい、もちろん。ストライカーなので」

Q:最初、ジャクソン アーバイン選手がボールを持っていたが?
「ジャコはVARが入ると思っていたようで、一回、落ち着かせるためにボールを持っていたようです。『PKが確定したら渡すよ』と言ってくれました。ああいうところもキャプテンシーと言うか、周りが見えている選手だなと思います」

Q:PKにつながった背後へのスプリントについては?
「ユメ(横山)がボールを持ったら違いを出せる選手なので、信じて何の疑いもなく走り出せました。それがあの結果につながったと思います」

Q:これでホームではリーグ戦3戦全勝だが?
「ホームは絶対に勝たないといけないので全勝できていることは良いことですが、アウェイでも勝てるようにしないといけません。次の試合もホームなので、しっかり勝てるように準備します」

■中村 航輔選手

Q:後半、細谷選手との1対1を止めたシーンがありました。あのシュートを止めるか止めないかで、試合の流れも大きく変わったと思うが?
「あのような決定機に備えて準備しているので、良い結果を出すことができて良かったです」

Q:前半からオフサイドの場面でも1対1を全部、止めていました。セーブの感覚は良かった?
「良い準備はできていたと思います。チームとしてもしっかりオフサイドを取れたことは良かったです」

Q:古巣の柏レイソルとの試合を終えた感想は?
「自分自身が今ここにいるのは柏レイソルの育成組織を始め、そこでの時間は大きかったので感謝の気持ちはありますが、だからと言って負けても良い理由にはならないので、今日、勝点3を取れて良かったです」

Q:柏のゴール裏の前で、相手として戦った心境はいかがでしたか?
「もちろん、柏レイソルのサポーターの皆さんと多くの勝利の喜びと敗北も味わってきていますので、もちろん思いはありますが、繰り返しになりますが、負けて良い理由にはならないので、しっかり勝てて良かったです」

Q:前半は内容としても柏を上回っていました。チームとしても手応えの掴める勝利だったのでは?
「ここまでレイソルは4連勝していますし、その相手に上手く対応することは簡単なことではなかったですが、我々は今日、上手く対応できたと思います。様々な場面で上回ることができれば勝ちにつながると思うので、良い準備をして臨めたのだと思います」

Q:後半は守勢に回る中、守備陣も体を張って戦っていました。監督も「デュエルで勝てれば試合にも勝てる」と仰っていましたが、チームのスタンダードにしていきたいですか?
「そういったチームとして共有していることを選手が上手く体現したことで、結果につながったのだと思います」

■奥田 勇斗選手

Q:リーグ戦では今季初先発となったが?
「ウイングバックでのスタメンは初めてだったので、入りは徐々に慣れていこうという思いでした。今日はキッカーを任されたので、そこで違いを見せたかったので、早速アシストできたことは良かったです。流れ的には守備重視の試合になるかなと思ったので、失点ゼロで抑えることができたことも良かったです」

Q:ウイングバックをやる上で意識していたことは?
「最初の4試合は(中村)拓海くんが出ていたので、ポジショニングを見ながら勉強していました。ウイングバックは上下運動が重要ですし、監督の求めるウイングバックはポジショニングが大事なので、幅を取ることは意識しました」

Q:試合の中では、ディオン クールズ選手が幅を取って、奥田選手が中に入る場面も見られたが?
「試合前に真司さんやディオン(クールズ)とも話しながら、ディオンがサイドバックというか、ウイングバックっぽく高い位置に出ることもあるので、その動きを見ながら自分が中に入ることもありました。周りを見ながら自分でポジションを変えて、スペースを見ながら有効に使っていくことは自分の武器なので、ウイングバックというポジションに囚われずプレーした部分もあります」

Q:前半はこちらの保持率が6割近い数字(58%)を記録しました。もっと相手に持たれるかなと思ったのですが、これだけこちらが支配できたことに関しては、ボール保持で手応えもありましたか?
「そうなんですか?もっと守備をしているイメージだったので、6割と聞いてビックリしました。相手はつなぐチームなので、守備で前からハメて、つながせないぐらい前から守備で行くことは試合前から話していたので、しっかり奪いに行けたことが良かったと思います。ミラーゲームなのでポジション取りは難しかったですが、真司さんが幅を取ったり、ディオンが前に出たり、僕が中に入ったり、そういう動きがハマって流動的に動けたことが、その前半のボール支配率になったのかなと思います」

Q:パブロ マチン監督は「ウイングバックにウイング的な攻撃の関わりを求めたい」と話しています。奥田選手はサイドバックが本職ですが、監督の求めるウイングバック像をどう表現していきたいと考えていますか?
「サイドバックとウイングバックは全く違うポジショニングや役割ですが、僕は攻撃が好きなので、そこはサイドバックやウイングバックに囚われずに、監督の求めるサッカーを汲み取って表現したつもりです。もう少しボールに触ったり、試合の中でクロスを上げる動きを増やせていけたらなと思います。今日こうしてチャンスをもらえて、今日は生かせたと思うので、試合の中でもっと自分を表現して、もっと使ってもらえるようにしていけたらと思います」

■横山 夢樹選手

Q:後半途中からの出場でしたが、どういったプレーを意識して入りましたか?
「自分が投入される意味は、ドリブルで仕掛けてチャンスを作ったり、結果で示すことだったので、自分の特長を出してやろう、という思いで入りました」

Q:展開的に押し込まれる中で、横山選手のドリブルでの陣地回復はかなり効いていましたが、チームのために、という思いもありましたか?
「そうですね。今日は体の調子も良くて、自陣から仕掛けても取られないだろうな、という感覚はありました。それを上手く生かせて、ドリブルではがしてスルーパスも出せたので良かったです。こういうプレーを毎試合、続けていきたいです」

Q:PKを誘発したシーンは櫻川選手へのパスを選択しましたが、自分で行くことも考えつつ、という感じだったと思うが、どういうイメージでラストパスを出しましたか?
「自分で行ってもシュートまで行けたと思いますが、あの瞬間は2対1だったのでパスを選びました。次はああいう場面で自分で行っても良いのかなとも思うので、当然状況にもよりますが、次は自分でもトライしたいです」