第3節
2026/27明治安田J1リーグ
2026.8.22土
セレッソ大阪
チアゴ アンドラーデ (62')
1
HOME
FULL TIME
0
YANMAR HANASAKA STADIUM
0-0
1-0
清水エスパルス
YANMAR HANASAKA STADIUM
19,024人
ギャラリー
MATCH REVIEW
監督コメント
■パブロ マチン監督
「勝利に価する試合だったと思います。ただし、相手も良かったので、少しの違いだったと認識しています。その中で、我々も最後まで集中力を高く、相手のダイレクトプレーに対しても守れていました。前半で代えた(香川)真司に関しても、しっかりと特長を出しながら間で受けるプレーは凄く良かったのですが、相手のラインが高くなってきたので、速い選手、背後を使える選手として後半から小見を起用しました。そうしたアクションを後半も続けることで、最後はチアゴの能力が出たと思います。チーム全体としても競争心を見せてくれました。11人だけではなく、ベンチから出た選手がやるべきことを表現してくれました。強度も高く発揮できた試合になったと思います」
Q:前半は、ボール保持率は高い一方で、アタッキングサードまで行く回数やシュートの数は少なかったです。後半に向けたジャブのような展開にもなったかなとは思いますが、前半の展開については、どう見ていましたか?
「仰る通り、前半はソロ(櫻川)にボールが入った後の推進力や、深い位置まで入っていく動きが足りませんでした。長いボールを使った後のこぼれ球の反応や、2列目の選手が受けるプレーが少なかったことが課題でした。後半は前にボールを入れた後に拾って背後に抜ける動き、コンビネーションを活かしながら突破していくプレーを増やしたかったので、それが選手交代にもつながりました。後半は長いボールを入れるだけではなく、長短のパスで崩していくこともできたと思います」
Q:横山選手からチアゴ選手への交代について。この試合でも横山選手は再三、縦に突破して相手に脅威を与えていましたが、後半の早い時間帯に代えた理由は?
「(横山)夢樹に関しても、プレーが悪いから交代させたわけではありません。マークを外す動き、プレッシング、強度をしっかりと発揮してくれました。今日の試合では60分で十分だったのではないかと思います。チアゴを入れた理由は、チアゴにも強みがありますし、相手をどう崩すかと考えた時に、あの時間帯でチアゴを使う決断をしました。結果的にゴールも決めてくれましたし、集団としてのデュエル、こぼれ球を拾うこと、そうしたことが全部つながった得点であり、勝利だったと思います。交代の理由に関して、プレーの質が欠けていた、というわけではありません」
Q:J1初スタメンで決勝アシストも記録したジャクソン アーバイン選手についての評価をお願いします
「まず前提として、集団あっての個人だと思っています。その上でお話すると、今日のジャクソンのプレーは素晴らしかったです。代表選手らしく、リーダーシップや経験値を落とし込んでくれました。それに加えて、後半は守備でも攻撃でも支配する彼の強みが出たと思います。その上でアシストもしました。こぼれ球を拾って自分たちのボールにする奪取能力がズバ抜けていたと思います。総合的に、今日の出来に関しては凄く良かったと認識しています」
Q:守備陣も今季初の無失点に抑えました。次につながる試合になったのでは?
「集団で守ることに関して、3枚のセンターバックに加えて、ジャクソンと(田中)駿汰が助けてくれました。空中戦が多くなる展開の中、3センターバックの前で彼ら2人が戦うこと、しっかり競ることで失点を防いでいました。さらには、最初にプレッシングを掛けるのは攻撃陣ですし、ボランチ2人の助けがあり、3センターバックが跳ね返す。そして最後はGKが守る。集団の頑張りが無失点につながったと思います」
Q:監督就任以降、戦術的にウイングバックの重要性を話されていますが、攻撃面でウイングバックとシャドーの関わりについて、どう見ていますか?
「10番(シャドー)のタイプによって、ウイングバックが高いポジションを取るのか、低いポジションを取るのか変わりますし、10番との連係における崩しの形は今後の練習で深みを増していかないといけないと思っています。ウイングバックの攻撃参加やクロスに至る形については、さらに突き詰めていかないといけないと思っています」
選手コメント
■チアゴ アンドラーデ選手
Q:決勝点となったシュートが決まった瞬間の気持ちについて
「ジャコ(ジャクソン アーバイン)から本当にいいパスが来ました。しっかりGKを交わして流し込めたことは良かったですし、決まった瞬間は嬉しかったです」
Q:GKを交わして流し込む判断がスムーズだったが?
「GKが出てきていることは見えました。そこで少しズラせば、GKの体勢は崩れると思っていました。それが頭にあったので、GKを外して打つ決断をしました」
Q:チアゴ選手のスピードを生かすジャクソン選手からのパスでした。彼はすでにチームメイトの強みを理解している?
「そうですね。他の選手に対してもスペースへのパスを要求していますが、彼(ジャクソン)も自分の良さを理解して出してくれました。彼のパスがゴールにつながったことは、彼にもアシストが付いたので、それも良かったと思います」
Q:新監督になってシステムも変わりましたが、チアゴ選手は今の役割をどう捉えていますか?
「もちろん、新しい監督が来れば、やり方や各ポジションの役割が変わることもあります。彼が目指すサッカーを遂行するべきですし、与えられた時間の中でどれだけできるか。そこが大事になります」
■ジャクソン アーバイン選手
Q:加入後初スタメンで勝利、決勝アシストと素晴らしい試合になったと思います。試合を終えた感想をお願いします
「まず先週より全然良かったです(笑)。とてもとても嬉しいです。デュエルのところでもチームとしての強さを見せることができました。先週に続いて今週もロングボールが多い相手でしたが、先週よりもチームとして戦うことができたことが良かったと思います」
Q:色々と素晴らしいプレーがありましたが、試合の終盤になるにつれ、より存在感を発揮されていたことが何より素晴らしいと思いました。スタミナも武器でしょうか?
「そうです!ハイエナジーです(笑)。それは若い頃から出していて、33歳になった今も継続しています。どの局面でもアクティブでいることを意識していますし、チームメイトが得意なエリアで集中してプレーできるように、その助けになれたらと思っています」
Q:アシストの場面ですが、左足で出したスルーパスはチアゴ選手のスピードを生かしたスペースへ走らせるパスに見えました。短期間ですでにチームメイトの特長は頭に入っていますか?
「毎日、少しずつチームメイトとのつながりは強くなっています。それこそがフットボールでは一番大切です。特に僕みたいなタイプは、チームメイトの強みやクオリティーを理解するだけではなく、それを引き出すことが大事。チームメイトが強みを出して輝けるように、毎日少しずつ、つながりを強くしていけていると思います」
Q:アシストという数字が付いたことは、メンタル的にもプラスに作用するのでは?
「もちろん得点やアシストは嬉しいですが、それよりもピッチの上で存在感を出すことを意識しています。今日はその部分で発揮できたことが、アシストよりも個人的には満足しています」
Q:時間が進むにつれてチームメイトがジャクソンン選手を探しているような様子も見受けられました。ご自身の中でも、試合を掌握できた手応えはありましたか?
「今日の試合は僕のエリアの中でセカンドボールやデュエルが多かったと感じています。そこで僕が勝つことによって、チーム全体が自信を持ったり、勢いを与えることができればと思っていました」
Q:ホームデビューになりましたが、スタジアムの雰囲気はいかがでしたか?
「素晴らしいファン・サポーターの後押しを受けました。開幕戦は、言うなればファンと同じような目線でピッチの外から見ていましたが、外から見たことで、より今日の試合が楽しみになりました。実際にピッチに立って、今日の雰囲気も素晴らしかったですし、最後まで選手の背中を押してくれたと思っています」
Q:今日の活躍により、サポーターの期待値もさらに上がったと思うが?
「ハハハ(笑)。高い基準を設けられることは嫌いではないので、それも良いと思います。チームメイトも、僕のプレーの基準ができたと思います。さらにはチーム全体のパフォーマンスとしても、この試合を基準に、毎試合、続けていけるようにしたいです」
■大畑 歩夢選手
Q:球際の強さを最後まで発揮した試合になりました。悔しい結果に終わった前節から、今節に向けてどう意思統一をして臨みましたか?
「まずは根本的な球際、1対1で負けないこと。ホームということで、前節みたいな試合は見せられないという思いの中で、全員の魂がこもった戦いができたと思います」
Q:試合終盤は大畑選手の守備も光っていたが?
「後ろは5枚で守っているので、競る選手、カバーする選手がしっかりいるので、上手く守れたと思っています」
Q:今節は攻撃への関わり方も、前節より前に出ていく回数は多かったと思います。立ち位置も含め、攻撃への関わりで意識したことはありますか?
「両ウイングバックのポジショニングが前節は課題になったので、そこはビデオミーティングでも確認しました。でも、まだ課題ばかりなので、1試合ずつ改善していきたいです」
■井上 黎生人選手
Q:前節は悔しい試合になりましたが、今節を迎えるにあたって全員で確認したことは?
「前節は本当に情けない結果だったので、もう一回ホームに帰って勝点3を取るという強い気持ちで臨みました。あと、前節はビルドアップで上手くいかなかったので、立ち位置の修正を今週はやりました。スタッフや選手同士でも話し合って修正したので、前節よりは改善されたと思います。ただ、かといってめちゃくちゃ良いわけでもないので、積み重ねていければ良いと思います」
Q:前節はウイングバックの位置が低く、押し込まれてしまったが、井上選手がサイドに広がって受けることも大事?
「そうですね。僕は右利きなので、どうしても内側に入ってしまうのですが、開いて受けることで、斜めにパスを差し込むこともできます。ノボリさん(登里)にも話を聞いたりして、修正を心掛けました。中に入ったり外に開いたり、工夫をしながら続けていきたいです」
Q:今日もカバーリングで失点を防ぐプレーがありました。セカンドボールも含め、チーム全体で球際の強さを発揮できたように思うが?
「練習でも対人の部分はしっかりやりました。『対人に負けなかったら試合にも勝てる』と監督も言っていました。僕もそこは凄く大事だと思うので、続けていきたいです。ジャコ(ジャクソン アーバイン)もファイトしてくれました。凄く逞しくて、本当に凄いなと。でも彼に頼り過ぎるのではなく、みんなで積み上げていけたらと思います」
Q:新監督になったチームとして、連敗しなかったことは大きいですね
「連敗は絶対に避けないといけない。優勝するためには連敗は絶対ダメ。連勝することも大事なので、今日勝っても誰も浮かれていません。どんどん次を見て、悪いところは修正して、連勝できるように次節に臨みます」

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ジャクソン アーバインのスルーパスに抜け出したチアゴ アンドラーデが決勝点。球際で戦う姿勢を前面に出し、ホーム連勝を達成
0-3の敗戦を喫した前節・アビスパ福岡戦から中6日。セレッソ大阪は、ホームに戻り清水エスパルスとの明治安田J1リーグ第3節に臨んだ。先発は福岡戦から1人変更。岡澤昂星に代わりジャクソン アーバインがボランチに入り、J1リーグ初先発を飾った。
試合の入りでは両サイドの背後を攻められたセレッソだが、すぐさま主導権を奪い返す。3分、櫻川ソロモンが収めた形から香川真司が左サイドへ展開。田中駿汰のクロスにファーサイドへ香川が飛び込みチャンスを作ると、8分には再び櫻川の落としを拾った横山夢樹が縦に突破してクロス。14分にもペナルティーエリア手前から横山がドリブルで運んでシュート。キレのある突破でスタジアムを沸かせた。立ち上がりの15分、ボール保持率で57%を記録するなどセレッソが押し込むと、26分には左サイドから中央へ進入した井上黎生人にボールがこぼれて決定機も、シュートはわずかに枠を外れた。15分から30分までのポゼッション率は73%とさらにセレッソがボールを握る時間を増やしたが、「前半はソロ(櫻川)にボールが入った後の推進力や、深い位置まで入っていく動きが足りませんでした」とパブロ マチン監督も振り返ったように、前半はアタッキングサードに進入する回数が少なく、シュートも井上が放った1本のみ。後半に向けては、「前にボールを入れた後に拾って背後に抜ける動き、コンビネーションを活かしながら突破していくプレーを増やしたかった」(パブロ マチン監督)と積極的な交代策に打って出た。その後半に入る前、前半38分、セレッソはこの試合最大のピンチを迎えたが、オ セフンの決定機をGK中村航輔がビッグセーブで阻止。試合の流れを考えると、非常に大きなプレーとなった。
後半開始からパブロ マチン監督は香川に代えて小見洋太を投入。「相手のラインが高くなってきたので、速い選手、背後を使える選手として起用しました」と交代の意図を話した。後半の立ち上がりはその小見が右サイドのポケットを取ってチャンスを作るなど試合に動きが出始めると、58分、パブロ マチン監督は横山に代えてチアゴ アンドーデを投入。さらに勝負に出ると、この采配がズバリ的中。63分、セレッソが先制に成功した。GK中村航輔のキックに櫻川が競り、相手DFがクリアしたセカンドボールに反応した田中が体を当ててボールを奪うと、ジャクソンが左足で前方のスペースへスルーパス。走り込んだチアゴが前に出てきたGKを交わし、腰を捻りながら左足でゴールに流し込んだ。この時間帯は前掛かりになっていた清水に対し、セレッソが鮮やかに裏返してゴールを決めた。これでメンタル的にも優位に立ったセレッソは、以降の時間帯は攻守で清水を圧倒。67分、FKのサインプレーから大畑が強烈なミドルシュートを放てば、82分には複数の選手が絡んだ崩しから、最後はジャクソンが狙い澄ましたシュート。いずれも相手GKの好セーブに阻まれて追加点とはならなかったが、貪欲に2点目を狙いにいった。終盤は清水のセットプレーも増えた中、しっかりとはね返して試合をクローズ。今季初の無失点を達成し、1-0で勝利を収めた。
福岡に完敗した前節から1週間。「前節は本当に情けない結果だったので、もう一回ホームに帰って勝点3を取るという強い気持ちで臨んだ」と井上。この試合ではチーム全体が1対1も含めた球際での戦いで相手に勝った。また、今節がホームデビューとなったジャクソンが出色のパフォーマンスを披露。時間の経過とともに凄みは増していき、試合終盤は自らボールを奪い、前に付けるなどピッチを掌握。「今日の試合は僕のエリアの中でセカンドボールやデュエルが多かった。そこで僕が勝つことによって、チーム全体に勢いを与えることができればと思っていた」(ジャクソン)と「エナジー」を注入した。シーズン序盤、連敗は避けたい一戦で見事な勝利を飾り、節目のJ1通算350勝目を手にした。