第2節
2026/27明治安田J1リーグ
2026.8.15土
アビスパ福岡
藤本 一輝 (35')
辻岡 佑真 (43')
ウェリック ポポ (73')
3
AWAY
FULL TIME
0
ベスト電器スタジアム
2-0
1-0
セレッソ大阪
ベスト電器スタジアム
11,659人
ギャラリー
MATCH REVIEW
監督コメント
■パブロ マチン監督
「ダイレクトプレー、空中戦に強みがあるチーム、(ウェリック)ポポ選手が強みのチームに立ち向かった試合でした。入りは良かったと思います。しっかりと崩しからチャンスも作れていましたが、決め切れませんでした。オフサイドか、そうではないか、数センチでの違いが結果に大きく左右すると再認識しました。その後、前半の内に2点目を奪われて難しくなりました。後半に入ってからは、(櫻川)ソロモン選手のヘディングがポストに当たったシーンもありました。あのシュートが入っていれば、流れも変わったと思います。そこからゴール前までは行きましたが、ゴールにつながらなかった。カウンターで3点目を取られてからは、相手の流れに飲み込まれてしまい、こちらもゴールを奪えないまま終わってしまった試合でした」
Q:試合前に監督が仰っていた、クロス対応とセカンドボールの奪い合いが勝敗を分けたポイントになりましたが、前半で気になったことは、相手のプレスに対し、こちらがビルドアップでボールを前に運べず、シュートまで行けなかったこと。それが前半の流れを作ったように思いますが、前半のボール保持をどう見ていましたか?
「試合前から相手の分析をして、どうビルドアップしていくか確認はして臨んだのですが、左右にボールを動かすことができなくて、ハマってしまうシーンが多かったです。サイドで詰まってしまった展開で、相手に押し込まれて、相手に流れを持っていかれたことは反省しないといけないですし、修正しないといけない点です。後半に入ってからは自分たちのリズムも生まれてボールを握る展開も増えて、局面で戦えるシーンも多くなりました。ただし、決め切れなかったり、フィニッシュで終われなかったりしたので、そこでの効率性は、より向上させないといけないポイントだと思います」
Q:後半開始からジャクソン アーバイン選手を起用されました。後半途中からは小見選手、パブロ サバック選手らも投入されました。個々で良いプレーも見られましたが、特に合流して間もない中でJリーグデビューとなった外国籍の2選手について、起用の意図と評価をお願いします
「ジャクソン選手に関しては、相手はロングボールも多いということで、その対策も含めて試合開始から使うことも考えていました。ただし、(岡澤)昂星も開幕戦で良いパフォーマンスを見せてくれたので、代える理由はなかったですし、今節も先発で起用しました。後半開始からジャクソン選手を投入しましたが、もっと選手を代えても良かったかなと思います。サバック選手に関しては、長い間プレーしていない時間もありましたが、これから重要な選手になりますし、練習の中でもいいところを見せていたので、起用する決断をしました。チアゴに関してもケガ明けですが、開幕戦でもしっかりといいパフォーマンスを出していたので起用しました。小見選手もプレシーズンからいい活躍をしていたので、こうした場面でチャンスを与えたいと思って起用しました」
選手コメント
■田中駿汰選手
Q:試合前から監督も、「クロス対応やセカンドボールへの反応が大事になる」という話はされていましたが、それ以前に、今日はビルドアップの部分でなかなか前にボールを運べなかったことが課題になった印象です
「そうですね。もっと自分たちでボールを持って前進しないといけなかったです。相手の得意な土俵で戦ってしまったのかなと。足元で回して、プレスに来たら背後を使うなど、もっとうまくやらないといけなかった。情けない試合をしてしまったな、と思います」
Q:開幕戦では1トップ2シャドーにいい形でボールが入る場面もありましたが、今日に関しては、櫻川ソロモン選手に入った後のサポートも遠かった?
「距離感も悪かったですし、セカンドボールもなかなか自分たちのボールにできず、相手に拾われて相手のペースにもなっていたので、前半の飲水タイムで何かしら変えることができれば良かったのですが、前半はそのままズルズル行ってしまったので、もったいない前半であり、試合になってしまったのかなと思います」
Q:その前半も耐えていれば、という展開でしたが、終盤に崩れてしまった。1失点目に関しては、左右に揺さぶられて、後ろに重くなってしまった?
「失点場面もそうですが、揺さぶられて目線を変えられて、という部分はありました。自分たちもウイングバックがいるので、スライドして対応すれば防げると思うので、もう一度、映像を見返してどうすれば良かったのか、みんなで共有したいです」
Q:後半からジャクソン アーバイン選手が入って、ボールを前に運ぶシーンも増えました。点差的にこちらが攻める展開になった側面もあると思いますが、公式戦で初めてボランチで組んでプレーした感触はいかがでしたか?
「ジャクソンは経験もありますし、試合の流れを読める選手でもあるので。チームにいい影響を与えてくれる選手なので、そこは自分も学びながらやっていきたいです」
Q:終盤はパブロ サバック選手も入り、前に人数をかけた攻撃も見られましたが、ラストの時間帯については?
「全体を通してチャンスの数が少なかった。もっともっと多くチャンスを作ることは課題なので、今日の痛みを忘れず、しっかりと次節に向けてまた1週間やっていかないといけないと思います」
■ジャクソン アーバイン選手
Q:Jリーグデビューになりました。0-2という難しい状況でのプレーでしたが、後半開始からピッチに入った瞬間の思いと、試合を終えた感想について
「忘れることができないデビューになりました。ショッキングな敗戦でした。ピッチに入る時は0-2の状況だったので、チームに違うエネルギー、ポジティブで、チームを上向きにできるエネルギーを与えたいと思って入りました。櫻川選手のヘディングシュートがポストに当たる不運もありました。あそこで1点を返していれば、また流れを盛り返すことができたと思います。3失点目に関しては、失い方が良くなかった。このレベルでああいった失い方をすれば、失点につながる。避けないといけない失点でした」
Q:前半はボールを前に運べない時間が続きました。後半開始からジャクソン選手がボールを受けて前に運び、押し上げる場面もありました。プレー面ではどういったプレーを心掛けていましたか?
「0-2だったので、僕たちは失うモノがなく、相手は下がる。そうした状況もあり、後半は前進することは簡単になりましたが、意識したことはリンクマンになろうということです。ボールがサイドにある時は中に入ったり、ショートパスやロングパス、違った視点で色んな形を織り交ぜながら、チャンスを作りたいと思ってプレーしました」
Q:球際のバトルは1試合を通して激しかったです。ジャクソン選手自身、負けていない部分も多々ありましたが、J1リーグの強度を体感した感想は?
「どのリーグでも、サッカーでは球際がカギになります。開幕戦は立ち上がり10分で苦労しましたが、そこからしっかり改善できたことが勝利にもつながったと思います。ただ、今日の試合に関しては、ファーストボール、セカンドボール、両方でかなり苦労しました。チームとしてやり切れなかった部分です。フィジカル的に、相手にゲームを支配されたと思います。僕が入ることによって、そこはもたらしたい要素でした。中盤での強度や存在感を増やしていきたいと思っています」
■小見洋太選手
Q:後半15分にピッチに入り、セレッソデビューになりました。ビハインドの展開でしたが、どのような意識で入りましたか?
「これ以上、失うモノはなかったので、とにかく前に、ゴールを意識して入りました」
Q:シャドーに入って、仕掛けるプレーも見られました。良さを出せた部分もありますか?
「持ち味を出せた部分もありますが、そこからシュート、ゴールやアシストにつなげることができなかったことは課題です。次の試合ではそこに結び付けられるよう、1週間トレーニングしたいと思います」
Q:終盤はウイングバックに移りました。チームとしてどう攻めていく意識でしたか?
「より攻撃的に、ということで右のウイングバックに配置されましたが、クロスを上げ切れなかった。ウイングバックをやるのはキャンプでの栃木シティ戦以来でしたが、ビハインドの展開ではあのポジションで使われることもあると思うので、やり切れるように改善していきたいです」
Q:試合に出たことで、次へ向けた思いが新たになった部分もありますか?
「敗れてしまったので、そこに対する悔しさはありますし、スタートから出たい気持ちも強くあるので、ポジションを奪えるようにアピールしていきたいです」
■パブロ サバック選手
Q:Jリーグデビューになりました。0-3というビハインドの状況で入った難しさはあったと思いますが、プレーを終えた感想は?
「前半をフイにしたことがもったいなかったと思います。特に、ボールを持ってうまくいかない時間帯こそ、もっと戦わないといけない、走らないといけない。そこは今後、意識して向上させていかないといけないところです。後半は交代選手がうまく試合に入れたことは良かったですが、あの時間帯に3失点目を喫したことが良くなかったです。個人的には、この2ヶ月間、試合をしていなかった中で、少しでも出場時間を積めたことはポジティブです」
Q:プレーとしては、収めて左足でシュートを放ったり、味方を使ったり、良さを垣間見ることもできました。今後、味方との連係も含めて高めていきたいところは?
「フィジカル的にまだ100%ではないので、90分できるコンディションではありません。そこは練習を重ねて上げていきたいです。今日に関しても、『試合に出ることでより早く状態を上げていける』ということで試合に出場することができました。早くコンディションを高めて、100%の力でチームの助けになれたらと思います」
Q:来週はホームでの試合があります。ホームでのプレーを楽しみに待っているサポーターへ向けてメッセージをお願いします
「今日もたくさんの方に来ていただいて感謝しています。次のホームゲームでは、できれば満員を期待しますが、来て下さったサポーターの皆さんに勝点3を届けられるようベストを尽くします」

新体制における初のアウェイゲームは0-3の完敗。後半に見えた光明を次節に生かしたい
見事な逆転勝ちを収めたファジアーノ岡山との開幕戦から中6日。セレッソ大阪は、連勝を目指して敵地に乗り込み、アビスパ福岡との明治安田J1リーグ第2節に臨んだ。先発は開幕戦から1人変更。ホルシュタイン・キール(ドイツ)へ期限付き移籍した髙橋仁胡に代わり、大畑歩夢が左ウイングバックに入った。
立ち上がりはドルトムント戦や岡山戦でも機能したディオン クールズ、中村拓海、香川真司で組む右サイドからチャンスを作る。9分には、カウンターから左サイドで横山夢樹がドリブルで持ち込みカットインからシュート。惜しくも枠には行かなかったが、可能性のあるフィニッシュを放った。ただし、10分を過ぎたあたりから福岡のプレスに対してボールを前に運べなくなると、12分、自陣左サイドではめられて、クロスから決定機を与えてしまう。ここはウェリック ポポのヘディングが枠を外れて事なきを得たが、以降も試合の流れは変わらない。「距離感も悪かったですし、セカンドボールもなかなか自分たちのボールにできず、相手に拾われて相手のペースになっていた。前半の飲水タイムで何かしら変えることができれば良かったのですが、前半はそのままズルズル行ってしまった」と試合後に田中駿汰も振り返ったように、その後も後ろに重く、WBが高い位置を取れないまま試合が進むと、35分に失点。左右に揺さぶられ、最後は自陣右サイドからのクロスに逆サイドのファーで競り負けて、混戦になった中央で相手に押し込まれた。それでも、悪い流れなりに1失点で前半を終えることができれば良かったが、43分に2失点目。サイドからのクロスをクリアしたボールを拾われて、ミドルシュートを叩き込まれた。失点シーンを見れば、クロス対応やセカンドボールの争いで課題が残った形となったが、相手のプレスを回避できず、自陣に閉じ込められたビルドアップの不全が前半の流れを呼び込んだとも言えた。
後半開始から岡澤昂星に代えてジャクソン アーバインが入った。「0-2だったので、僕たちは失うモノがなく、相手は下がる。そうした状況もあり、後半は前進することは簡単になりました」と試合後にアーバインも話したが、後半はセレッソがボールを握って敵陣に入る時間が増える。「意識したことはリンクマンになろうということ」というアーバインがボールを受けて運び、縦に付けることで攻撃にリズムも生まれた。57分には決定機。セカンドボールを田中が拾ったところから、最後は横山のクロスに櫻川ソロモンがうまくヘディングで逸らしたが、惜しくもポストを叩き、ゴールならず。直後の60分には、横山と香川に代わり、チアゴ アンドラーデと小見洋太がピッチに入る。この時間帯はセレッソが押し気味に試合を進めたが、74分、自陣右サイドでボールを失いカウンターを受けると、最後はポポに抜け出され、クールズの懸命なカバーも及ばずGKとの1対1を決められた。78分、4枚目の交代カードとして中村拓海に代わってパブロ サバックが投入されると、小見が右ウイングバックに落ちて、前線は左からチアゴ、櫻川、サバックが3トップで並ぶような形に変更。より相手に圧力をかける布陣で攻め込むと、後半アディショナルタイムには高い位置を取ったクールズのスルーパスから抜け出した田中に決定機も、シュートは惜しくも枠を外れた。試合はこのまま0-3で終了。新生・セレッソにとっては開幕2戦目で多くの課題を突き付けられる敗戦を喫した。
戦術的な駆け引き、1対1の戦い、様々な要素で福岡に上回られた試合となったが、この時点で課題が出ることは悪いことではない。アーバイン、小見、サバックの3選手がセレッソデビューを果たしたことも、今後につながる要素。「この試合ではフィジカル的に、相手にゲームを支配された。僕が入ることによって、中盤での強度や存在感を増やしていきたい」(アーバイン)、「仕掛けるプレーからシュート、ゴールやアシストに結び付けたい」(小見)、早くコンディションを高めて、100%の力でチームの助けになれたらと思います」(サバック)と試合後に話した彼ら3選手の今後に期待するとともに、次節のホーム・清水エスパルス戦に向けて今節の課題を洗い出し、勝点3を奪いに行く。