第17節
2026明治安田J1百年構想リーグ
2026.5.17日
セレッソ大阪
田中 駿汰 (12')
横山 夢樹 (22')
横山 夢樹 (39')
チアゴ アンドラーデ (54')
櫻川 ソロモン (87')
櫻川 ソロモン (89')
6
HOME
FULL TIME
1
YANMAR HANASAKA STADIUM
3-1
3-0
名古屋グランパス
木村 勇大 (42')
YANMAR HANASAKA STADIUM
19,001人
ニッコンホールディングスサポーティングマッチ
ギャラリー
MATCH REVIEW
監督コメント
■アーサー パパス監督
「素晴らしい結果とパフォーマンスでした。それもリスペクトする相手に達成できました。ただし、簡単な試合ではありませんでした。ハードワークしないといけなかったですし、時間帯によっては、相手に持って行かれる可能性もあった試合でした。ただ、流れが良くない時間の中で、うまく持ちこたえることができた、マネジメントできたと思います。自分たちの流れが来た時には、前へ向かってプレーができていました。奪って前に付ける、素早く攻める、前にランニングする、その選手をしっかり使う、ペナルティーエリア内で人数を掛ける、という意味でも素晴らしい内容でした。また、途中から出てきた選手たちがさらにゲームのパフォーマンスを上げたということで言えば、チーム全体のパフォーマンスが素晴らしかったです。サポーターの皆さんに、まさにこのような試合を見せたいと思っていました。今シーズンも素晴らしいサポートを見せていただいています。今日は我々の成長もこの試合で見せることができたと思います」
Q:まず一言、ファンタスティックなゲームを見せていただいて、ありがとうございます。前半はスコアほど内容に差はないと言いますか、お互いにチャンスを作り合ったゲームだったとは思いますが、セレッソが奪った6得点を見ると、まさに練習の成果が発揮されたように感じます。相手のプレスを逆手に取った崩しやビルドアップ、奪ってからシュートまでの縦への意識の高さ、スペースの使い方、さらにはクロスへの入り方など、監督がこれまで指導されてきた攻撃が全て発揮された試合になったと思います。その意味では、監督にとっても嬉しい試合になったのでは?
「言われたように、前半はお互いにチャンスがありました。3-1で前半は終わったのですが、名古屋は攻撃的なチームなので、このままでは終わらない、ということも理解していました。前回、名古屋とアウェイで対戦した試合では、相手のマンツーマンの守備に苦しみました。敵陣にうまく進めませんでした。なので、そこはスタッフと入念にやってきた部分でした。前回はうまくいかなかったので、今回はやり方を変えたところもあります。いかに相手陣地まで効果的に進めるかがカギになると思っていました。一度、そこまで運んでしまえば、そこからの崩しに関しては、我々は日本でナンバーワンのチームだと思っています。いかに相手陣地に進めるかが今日のカギでした。もう一つは、ハードワークとマインドです。後半に向けて、あの点差だったので、守備的なマインドセットで試合を進めてもおかしくなかったですが、最後の1分までゴールを目指して選手がプレーしてくれました。それはまさにこれまで求めてきたことでした。選手のメンタリティーが素晴らしかったなと思います」
選手コメント
■横山 夢樹選手
Q:J1カテゴリーでの初ゴールです。決めた気持ちは?
「ホッとしています」
Q:前節、良いパフォーマンスをして、「あとはゴール」という状況だったと思います。この1週間、練習でイメージしていたことは?
「結果につなげるためには外で張っているだけではなく、中にポジションを取ることも意識しました。今日のゴールもサイドだけじゃなくて中にポジションを取ったことで生まれたと思うので、このポジショニングを忘れずこれからもプレーしていきたいです」
Q:1点目はダイレクトで打ちましたが、中島選手のパスを受ける前からそのイメージでしたか?
「そうですね。止めてから考えるのではなく、シュートを打つことを考えていたので、結果につながって本当に良かったです」
Q:香川選手に「左足で振れ」とアドバイスを受けていたようだが?
「はい。『タイミングを外して左足でシュートを打て』とアドバイスをもらっていたので、それが頭によぎって、『打っちゃおう』と思って打った結果、得点につながったので良かったです」
Q:クロスに対してファーで詰めた2点目は練習通りでしたか?
「そうですね。シュート練習は全体練習が終わった後もずっとやっていたので、それがゴールにつながったので良かったです」
Q:スペースもあり、後半も楽しそうにプレーしていました。今日表現できた自分自身のプレー全体については?
「だんだん自分の特長を出せる試合も多くなってきて、ボールが来る回数も増えています。欲を言えば、もっと得点に絡みたかったです。ポジショニングは常に気を付けてプレーしているので、オフ・ザ・ボールの動きでもっと違いを作れたらと思います」
■石渡 ネルソン選手
Q:前半は互いにチャンスを作り合った中で、名古屋の攻撃を受ける時間もあったと思います。その中で効果的に得点を重ねたが、ピッチでプレーしていてどう感じていましたか?
「相手もビルドアップが上手く、対角に蹴ってくるボールも多かったので、その度にスライドするしんどさはありましたが、(田中)駿汰くんが良い時間帯に先制点を決めてくれました。押し込まれる時間もありましたが、立ち上がりにポン、ポンと入ったので良かったです」
Q:2点目は柴山選手が相手のパスをカットして、そこから石渡選手、中島選手と縦につないで横山選手のゴールにつながりました。監督も試合前に話していましたが、今日は試合開始からゴールへの意識は高かった?
「はい。『今日は何点取れるか』ということも大事でしたし、『奪ったボールはどんどん前に付けろ』ということはボス(パパス監督)も言っていたので、あの瞬間は意識しました。もっくん(中島)も頭にあったと思います。ゴールまでつながって最高でした」
Q:3点目は、柴山選手との右サイドでの崩し方が上手かったが?
「相手がマンツーで来るのは分かっていたので、自分が前に抜けたり、シバくん(柴山)と距離を近づけてワンツーで抜けたり。(抜け出した後の)クロスも良いところに行きました。(記録上)アシストは付かないみたいですが、(横山)夢樹のゴールをアシストできて良かったです」
Q:今日も対人で強さを発揮していたが、目の前の相手に負けないことも意識していた?
「それは自分の一つの強みでもあるので。目の前の相手に負けずに剥がして運ぶことは武器なので、そこは回数を出せたと思います」
Q:欲を言えば、この大会中にゴールを取りたいですね?
「そうです。(田中)駿汰くんが取り過ぎです(笑)。俺も取らないと、ですね」
Q:田中選手も生き生きしています。お互いに相乗効果で良いプレーができているのでは?
「駿汰くんはうま過ぎます。自分も駿汰くんを見ながらプレーしていますし、自分が前に行ったら後ろをカバーしてバランスを取ってくれるので、やりやすいです」
■柴山 昌也選手
Q:前半3得点の全てに絡む活躍でした。まず1点目に関してはどのような狙いがありました?田中選手が上手かった?
「あのゴールは駿汰くんのスーパーゴールでした。駿汰くんのおかげでアシストになりました。アシストが連続して付いているので、良い感じです」
Q:2点目は、柴山選手のパスカットから始まりました。前半からサイドに大きく展開されるシーンも多かったですが、守備で意識していたことは?
「守備のところでは、前半は特に対角に蹴られたので、前から奪いに行くところと、対角に蹴られた後に下がるところの塩梅は、自分の中でも考えながらやっていました。2点目の場面は、自分がプレスバックして戻ってカットできたので良かったです」
Q:3点目は、井上選手が高い位置でカットした中から、柴山選手と石渡選手の連係で右サイドを上手く取りました。マンツーマンの相手を上手くはがせた?
「自分が最初に(石渡に)当てて、潜って、そこからネルが抜けて、練習通りでした。相手もマンツーマンなので、ボス(パパス監督)も『付けたら潜れ』とずっと言っていました。それが頭に残っていたので、イメージしていました。スタッフが提示してくれた内容が今日はうまくハマった感じです。それに、ネルとは毎日、電話をつないでゲームをしているので、呼吸はバッチリです(笑)」
■中島 元彦選手
Q:今日も惜しい場面が続きましたね
「ちょっと迷い過ぎてるなー、と思います(苦笑)」
Q:決定機では、より慎重にいこうとしていた?
「ちょっと考え過ぎていましたね。考えずに、昔のように、本能のままにシュートを打った方が良い方に転ぶというか。そのほかはチームのために上手くプレーできていると思うので、(ゴール前でのシュート場面は)考えないようにしても良いのかなと思います」
Q:崩しの場面での貢献度は今日も高かったです。2点目は絶妙なパスで横山選手のゴールをアシストしたが?
「ユメ(横山)は速過ぎるので難しい場面もありますが、あそこは良いパスを出せたので良かったです」
Q:横山選手の2点目も、石渡選手のクロスに対してニアで潰れて、間接的なアシストになったが?
「そうですね。『いつか返ってくる』と、さっきシン(畠中槙之輔)にも言われたので。ああいうニアで潰れる動きも大事ですし、あの場所にしっかり入れていることは良いこと。チームのゴールにつながって良かったです」
■井上 黎生人選手
Q:6-1で勝利という結果を振り返ると?
「点差のことより、『借りを返した』。その一言だけです」
Q:相手もロングボールや対角のパスが多く、守備は難しかったと思いますが、極力ラインを高く取ろうという意識も見られたが?
「そうですね。ラインを高く設定している中で、相手のセンターバックが1本のパスでサイドの裏に入れてくることは分かっていたので、分かっていれば対処はできます。サイドにディオン(クールズ)もいて、(奥田)勇斗もいて、上手く対応してくれたので、そこが大崩れしなかった要因かなと思います」
Q:3点目は井上選手が高い位置で奪ってゴールまでつながりました。全部が全部、前から行けるわけではないですが、うまく高い位置で奪えたシーンもあったのでは?
「そうですね。前半の途中から、ネルソンが僕の右側にいた木村選手に付いてくれて、ジャストで嵌まったシーンもありました。それがすごく良かったし、試合の中で選手同士が話をして、それがうまくつながりました。それに今日は試合前から、『今までで一番いい入りをしよう』という話もしていた中で、(前半で)3得点という結果を出せたことは良かったです」
Q:前半はお互いにチャンスがあって、「やるかやられるか」というヒリヒリする展開でもあったと思います。後半も互いに攻め続けてやり切った意味では、マインド的な成長も感じたが?
「紙一重な部分もあったとは思いますが、どのチームも『どっちに転ぶか』というところで戦っていると思います。今日は相手も1位で攻撃力のあるチーム。紙一重で守れた部分もあったし、わずかな差でオフサイドになったこともありました。後半、最初の時間帯であのピンチを作られたことは、今日の反省点でもありました」
■櫻川 ソロモン選手
Q:4-1の時間帯で投入されましたが、考えていたことは?ボールを収めてリードを守るだけではなく、やはり追加点の意識もありましたか?
「パパス監督のサッカーはリードを守り抜くのではなく、さらに攻撃をするサッカーなので。『キープをしながらチームのリズムを作って、ゴールも狙って欲しい』ということは伝えてもらっていました。その役割をしっかり果たせたと思います」
Q:2列目の3選手が代わって、再び攻撃へのスイッチが入った感もあったが?
「チーム全体の層の厚さを証明できたと思います。チーム全体のクオリティーの結果だと思います」
Q:自身の1点目は、本間選手のパスを受けてうまく前を向いた印象だが?
「最初は落とそうと思ったのですが、自分も結果が欲しい中で、そういった気持ちがあの形につながりました。至恩くんのパスも、スピードと出してくれた位置が自分の1番欲しいところでした」
Q:2点目は、本間選手が運んで打つかなとも思ったが、パスを受ける準備もされていた?
「もちろんパスを受ける準備をしていましたし、そのための動き出しがしっかりできました」


攻め続ける姿勢を発揮し、圧巻の6得点。今大会、積み上げてきた成果を披露し、首位・名古屋から大きな一勝を掴む
3-2で勝利した前節のV・ファーレン長崎戦から中7日。セレッソ大阪は、ホームに首位・名古屋グランパスを迎え、明治安田J1百年構想リーグ地域リーグラウンド第17節に臨んだ。残り2試合と大詰めを迎えた地域リーグラウンド。前節終了時点で数字上はWESTグループ優勝の可能性も残っていただけに、「全てを懸けて戦う。複数得点を取る必要もあるので、立ち上がりからアグレッシブに戦いたい」(アーサー パパス監督)とチームは強い気持ちで試合に入った。
立ち上がりは名古屋にボールを支配されて押し込まれたが、セレッソも柴山昌也がボールを受けて、保持の時間を作って押し返すと、12分、前からのプレスで追い込み、相手のCBから中盤に出たパスを田中駿汰がカット。そのまま高い位置まで上がると、柴山のパスを巧みに左足でトラップし、右足でシュート。相手GKも反応できない、流れるようなフィニッシュでネットを揺らした。その後もボール保持は名古屋だが、セレッソもDFラインを高く上げ、対角に蹴ってくる攻撃に対してもスライドも怠らずに対応すると、22分に追加点。今度は相手のボランチから出たパスを柴山がカット。石渡ネルソン、中島元彦とつなぎ、中島のスルーパスに抜け出した横山夢樹がダイレクトで左足を振り抜き、ニアを打ち破った。横山にとっては嬉しいJ1を舞台にした初ゴール。試合後は「ホッとしました」と安堵の表情を浮かべた。ここから名古屋の攻撃はさらに圧力を増すが、中村航輔の好セーブや奥田勇斗のシュートブロック、井上黎生人のカバーなど守備陣も集中力を高く保って応戦。35分には大外から大外のパスで振られ、最後は木村勇大に決められたが、オフサイドで事なきを得た。すると39分、名古屋の攻撃をしのいだセレッソが3点目。相手のパスを井上が高い位置で奪い、柴山、石渡のコンビネーションで右サイドを打開。石渡のクロスにニアで中島が潰れ、ファーでフリーになった横山が押し込んだ。試合前に指揮官がポイントに挙げていた「試合の流れを掴むこと」を実践。相手の時間帯ではしっかり耐えて、好機を確実に仕留める決定力を発揮した。42分にCKの流れから1点を返されたが、前半は3-1と上々の結果で折り返した。
後半も立ち上がりは名古屋の幅を使った攻撃を受けると、47分、FKから野上結貴にヘディングシュートを決められてしまう。ただし、ここはVAR判定によりオフサイドで得点は取り消しに。セレッソとしては胸をなでおろす結果になると、54分、カウンターから4点目。この試合、攻守にスプリントを繰り返していたディオン クールズのパスに抜け出した石渡がドリブルで右サイドを運び、中を見てパスを出すと、チアゴ アンドラーデが相手との駆け引きを制してフリーな状況を作り、ダイレクトでゴールに流し込んだ。1点差に迫られるピンチから一転、3点差に広げたことで一気に優位に立つと、尚もセレッソが攻め立てる。56分には左サイドを突破した横山の右足アウトサイドでのクロスに逆サイドからクールズが飛び込み決定機。58分にも柴山と中島で中央を崩し、最後は中島に決定機。60分、今度は柴山のパスから背後に抜けたチアゴに決定機。いずれも仕留めることはできなかったが、相手を崩した形を作った。その後は名古屋の攻撃が続き、セットプレーも連続して受けたが、失点せずにしのぐと、終盤は途中出場の選手たちが躍動。87分、相手のポストプレーのミスを拾った上門知樹から香川真司、本間至恩とつなぎ、本間が香川とのワンツーで敵陣に進入。左サイドから中央の櫻川へパスを付けると、相手DFを背負いながら前を向いて収めた櫻川が反転してシュート。豪快に決めた。さらに2分後、本間がピッチ中央でボールを奪い、ドリブルで加速。並走しながらボックス内に入った櫻川へパスを送ると、背番号9がニアを打ち抜きネットを揺らした。上門、香川も絡んだ形で本間から櫻川のラインで2点を追加したセレッソ。トータル6-1の大差で首位・名古屋から大きな勝利を掴んだ。
試合後は、開口一番、「素晴らしい結果とパフォーマンスでした」と話したパパス監督。「(点差ほど)簡単な試合ではありませんでした」とも話し、「時間帯によっては、相手に持って行かれる可能性もあった試合でした。ただ、流れが良くない時間の中で、うまく持ちこたえることができたと思います。自分たちの流れが来た時には、前へ向かってプレーができていました」と総括した。今節ヴィッセル神戸が勝点を積んで32まで伸ばした結果、最終節でのセレッソのWESTグループ首位浮上の可能性は消滅したが、今節示した気概は確かに伝わった。圧巻の6得点を生み出したパフォーマンスは今大会で積み上げてきた成果だ。地域リーグラウンド最終節となる次節はアウェイでのファジアーノ岡山戦。ホームでの前回対戦で敗れた相手にしっかりとリベンジを果たし、3連勝で地域リーグラウンドを締めくくりたい。