2026明治安田J1百年構想リーグ第7節

2026明治安田J1百年構想リーグ

2026.3.18

セレッソ大阪

櫻川 ソロモン (19')

1

HOME

FULL TIME

2

1-1

0-1

ファジアーノ岡山

ウェリック ポポ (45')

山根 永遠 (69')

ヨドコウ桜スタジアム

13,230

エレコムサポーティングマッチ

HIGHLIGHTSハイライト

ギャラリー

MATCH REVIEW

横山夢樹から櫻川ソロモンのホットラインで先制に成功も、無念の逆転負け。ホーム連戦となる次節・ヴィッセル神戸戦に必勝を期す


劇的な逆転勝ちを収めた前節・京都サンガF.C.戦から中3日。セレッソ大阪は、ホームにファジアーノ岡山を迎え、明治安田J1百年構想リーグ地域リーグラウンド第7節に臨んだ。先発は前節から1人変更。前節、途中交代した畠中槙之輔に代わり喜田陽が入り、喜田がボランチに、田中駿汰がセンターバックに下がった。

冷たい雨が降りしきる中で始まった試合は序盤、岡山にボールを握られワイドも使われ、岡山の左ウイングバック山根永遠にクロスやカットインからシュートを許す。攻撃でもマンツーマンではめにくる岡山に対し、立ち上がりはボールを運べずにいたが、櫻川ソロモンへのロングボールも効果的に使って前進すると、13分、櫻川が競ったセカンドボールを拾った横山夢樹が背後のスペースへパス。惜しくも中島元彦には合わなかったが、合えば決定機という場面を作ると、19分、先制に成功。GK中村航輔が中央にパスを通したところから始まり、石渡ネルソンを経由して左サイドへ運ぶと、そこから再び中央で喜田陽がサポートし、櫻川が起点となり、右サイドへ展開。前向きな状態で横山が1対1を迎える状況を作ると、横山がフェイントで対面の相手を交わして素早くクロス。空間に上げたボールに飛び込んだのは櫻川。打点の高いヘディングを決めた。ここからはセレッソがボールを保持して相手陣でプレーする時間を増やしていったが、45分、岡山の攻撃に対して一瞬、中盤からディフェンスラインが下がると、クロスからウェリック ポポのヘディングを一度はディオン クールズがブロックしたが、そのこぼれ球を逆サイドの山根に拾われ、高い位置でのクロスを許すと、ファーサイドでウェリック ポポに頭で押し込まれた。展開を考えると、少なくとも1点リードで折り返したい前半だった。

後半は立ち上がりから岡山の攻勢を受ける。55分、ウェリック ポポに背後に抜け出され、GKと1対1になるも、ここは中村航が体を広げてシュートを打たせず。攻撃では、前半と同様、後半も立ち上がりは櫻川に収めたところからチャンス。54分、チアゴ アンドラーデ、60分にはディオン クールズがシュートまで持っていく。ただし、攻撃が単発で終わると、69分、岡山に勝ち越しゴールを許してしまう。前半からフリーになる回数が多かった山根に対し、寄せが甘くなると、右足で巻いたクロスがそのままファーサイドに吸い込まれた。アンラッキーな形ではあったが、押し込まれたことで起きた“事故”でもあった。前節と同様、後半は途中から2列目を総替え。柴山昌也、阪田澪哉、本間至恩が立て続けに投入されると、3試合ぶりにメンバーに入った香川真司も途中からボランチに入り、左右に散らしてゲームを作る。74分、櫻川がターンし、柴山がドリブルで運んでラストパス。本間がカットインしてシュートもDFにブロックされた。82分にも本間のパスから櫻川にチャンスもシュートは打ち切れず。前半は無双した櫻川だが、後半はタイトに付かれることも増え、岡山の前向きな守備を受ける。84分、5人目の交代枠として金本毅騎が投入された。「ソロくん(櫻川)が競ったボールを拾ってから周りに展開して、クロスに対して中に入っていく」(金本)狙いで最後の反撃に出るも、思うように決定機を作り切れず、タイムアップ。金本にとってもほろ苦いプロデビューであり、チーム全体としても悔しさの残る逆転負けとなった。

前半は長いボールと足元を使い分けて運び、櫻川に横山と新加入選手のフィット感も高まってきたプラス要素もあった。ただし、後半は終始、岡山のゲームとなり、「ホームでやるには十分なパフォーマンスではなかった」とアーサー パパス監督も悔し気な表情を浮かべた。中3日で行われる次節は再びホームにヴィッセル神戸を迎える。今節は雨中の逆転負けで、肉体的、メンタル的な疲労も残った一戦となったが、プレーを見直すとともに、最も大事なリバウンドメンタリティーを発揮し、“ヨドコウラストマッチ”を勝利で飾りたい。

監督コメント

■アーサー パパス監督

「残念な結果になりました。ホームでやるには十分なパフォーマンスではなかったです。攻撃の際に間延びしてしまい、ロングボールを使うのが早すぎて中盤で握れなかった。そうなるとセカンドボールが増えて、相手が回収することが多く、試合を難しくしたと思っています。水曜日の夜の開催ということで、皆さんを喜んで帰せなかったことが残念です。恐らく仕事をされてからスタジアムへ足を運んで下さったファン・サポーターの方々も多くいらっしゃると思いますが、喜んで帰っていただけなかったことが残念でした」

Q:横山選手について伺います。昨季までは左サイドや中央でプレーしていたと思いますが、直近は右サイドでの先発が続いています。それでも試合を重ねるごとにフィット感が増して、今日はアシストも決めました。右サイドでも持てる力を発揮できるという評価でしょうか?
「よく成長していると思います。若手として、一つのポジションに固まるのも良くないと思っています。左右、真ん中でプレーできるスキルを獲得してほしいと思っています。今日は相手を突破してアシストもあったので、順調に成長していると思います」

Q:前節は後半に出力を上げて逆転しましたが、今節は後半にパワーを上げ切れなかった印象です。ボールを握れずセカンドボールを拾えなかったという話もありましたが、中3日によるコンディション的な問題か、戦術的に岡山に上回られたのか、どう見られていますか?
「まず一つは、中盤の選手がボールを受けて支配することができませんでした。後方からの(組み立てという)部分では、ロングボールを早く選択し過ぎたことで、間延びして大きなスペースをカバーしないといけなくなりました。もう少し距離感を良くする必要がありました。疲労に関しては、言い訳になりません。岡山さんと同じ日程で試合をしているので。ただし、競争力を出すこととプレーの意図に波があり、十分なチャンスは作れませんでした」

選手コメント

■櫻川 ソロモン選手

Q:敗戦という結果は悔しい思うが、試合を振り返ると?
「もう、悔しいの一言ですね」

Q:先制点に関しては、形も含めて今季の理想の一つだと思うが、得点場面については?
「良い形で中に入れて得点も取れましたし、周りを生かすプレーもできたと思うので、あとはチームとして勝つことかなと思います」

Q:前半は先制したあとは攻撃にリズムも出てきたので、1-0で折り返したかった?
「もちろん、1-0で折り返したかったですし、追加点も取りたかったです。後半ももう少しチャンスを作りたかったですね」

Q:岡山でプレーした時期もあり、試合に向けた思いも強かったのでは?
「もちろん、ありました。勝ちたかったです。より一層、強い思いはあったので、そこは本当に悔しかったです」

■横山 夢樹選手

Q:アシストの場面も含めて、試合を重ねるごとに右ウイングでのプレーも良くなってきた感覚はありますか?
「結構、慣れてきました。左と遜色ないぐらいにもっていきたいです」

Q:櫻川選手の高さを生かすことはイメージ通りでしたか?
「そうですね。ヘディングが強いので、GKとDFの間にボールを落とすことは狙っていました」

Q:後半はチャンスを作り切れなかったが?
「後半は自分たちのやりたいサッカーができず、自分にもあまりボールが入らなくなり…。全体的にバタバタしていたと思うので、もう一つ落ち着いてマイボールにして、自分たちのサッカーができたら良かったです」

■井上 黎生人選手

Q:試合の流れについて
「先制した後は押し込んではいるけど、少し危ないな、という空気感もありました。試合中に(中村)航輔さんも同じことを思っていて、他の選手にも伝えたのですが、前半の最後に決められたのが悪い終わり方だったというか、締め方が悪かったです」

Q:前半の失点場面は、全体として少し下がってしまった?
「ハーフタイムでも、監督から映像で、『プレスで行けなかった時にピンチになっている』というシーンは見せられました。先制して気が緩んだ部分があったのかも知れません。後ろは攻めている時こそ集中しないといけなかった。クロスの後、全員がボールに執着してマークを見れなかった。クロスでやられたことは課題です」

Q:押し上げ切れなかった、という話もありましたが、2失点目も含め、結果論ではなくて、前半から岡山の左ウイングバック、山根選手をフリーにさせ過ぎていることは気になっていました。システム上のミスマッチは起こりますが、ウイングが下がって見るのか、スライドしてディオン クールズ選手を押し出すのか、ハッキリしなかった感もあった?
「本当におっしゃる通りで、90分を通してあのポジションがフリーになるシーンが多くて。サイドバックとしては、枚数が足りないからウイングの選手を降ろしたい気持ちも分かるし、ウイングとしては、下がり過ぎると攻撃に出て行けない、という気持ちも分かります。では、どうするのか。センターバックがスライドしてディオンを押し出すのか、ボランチを落としてディオンを押し出すのか。その判断が遅かったし、1失点目も2失点目も寄せが甘かったなと思います。ボールホルダーに行けなかったら、良いボールが上がってきます。寄せの部分で距離はできてしまったと思います」

Q:2点目については、中でのクロス対応もそうですが、良い形でクロスを上げさせることも避けたかった?
「(前提として)フリーで上げさせることは避けたかったですが、後ろとしては、良いクロスが上がってくることを想定しないといけない。ラインを下げ過ぎたら相手は大きい選手がいるので空間を作ってしまう。だからラインを上げたくて上げたのですが、ああいうクロスが入ってきたときに、スリッピーなピッチもあり、触れそうで触れなかった。さっき航輔さんとも話しましたが、僕と航輔さんの間で解決できること。そこは修正が効くというか。僕としても、もっと下げた方が良かったのか、あのとき後ろの状況が見えていなかったので、一回、首を振るとか、できれば良かったと思います」

Q:攻撃に関しては、京都、岡山とマンツーマンではめてきた中、櫻川選手に当てて、速く縦に狙う形ができている部分と、急ぎ過ぎてボールを失う部分と、両面があると思うが?
「ソロ(櫻川)が本当によく収めて頑張って、キープして起点を作ってくれている、という思いはあります。1人で相手2人を引き付けている場面もあるので、それはありがたいですが、そこに頼り過ぎている部分もあるので、使い分けが必要かなと思います。(下からつなぐ部分も)練習ではやっているので、試合の中で使い分けることができればいいと思います」

Q:前節に続き古巣戦となったが、今節へ向けた思いも強かったですか?
「J3からJ2で初めてプレーしたクラブで、(前節の)京都と同じように思い入れのあるクラブなので、気持ちは入っていました。もちろん、どの試合も気持ちは入っていますが、より『やってやる』という思いはありました。『成長した姿を見せる』、と言うと、(言っていることが)若すぎるとは思いますが、そういう姿を見せたかった、という思いはありました」

■本間 至恩選手

Q:前節、今節と途中出場から決定機も作っていますが、現在の自身のプレーを振り返っていかがですか?
「前節、今節と同じような形でチャンスは作りましたが、京都戦は(阪田)澪哉に、今日はソロにパスを出しましたが、もう少し自分が完璧なパスを出していたら、2人とももっと打ちやすかったと思います。細かいところにこだわっていかないといけない。今日、シバ(柴山)からパスをもらったシーンも、相手に当たってしまった。入ろうが入らなくても、しっかりいいシュートを飛ばしたい。自分自身のクオリティーが足りないと感じています」

Q:周りをよく見てパスを出している印象もありますが、シュートの場面も含めてもう一つ、という部分では、昨シーズンに引き続いての課題を感じている?
「そうですね。あと一歩というところ(は続いています)。ゴール、アシストができれば気持ちも楽になると思いますが、普段の練習が試合に出るので、しっかり練習したいと思います」

■金本 毅騎選手

Q:プロデビュー戦になりました。ピッチに立った感想はいかがですか?
「デビューをホームのヨドコウでできたことは嬉しかったですが、チームが負けてしまったので悔しいです。少しの時間でも得点を取ることが自分の仕事なので、そこは悔しいです」

Q:終盤はチャンスシーンを作り切れずに悔しい試合になったと思いますが、アディショナルタイムも含めた約10分間のプレーをどう振り返りますか?
「ソロくん(櫻川)が競ったボールを拾ってから周りに展開して、クロスに対して中に入っていく狙いがあったのですが、収めても、出した後に次がない、という部分もあったので、チーム全体としてやっていかないといけない課題が見えたと思います」

Q:純粋な2トップというより、少し下がった位置でしたか?
「ポジションとしてはシャドーっぽかったですが、基本的にはソロくんの競ったボールを拾うことを意識していました」

Q:プロとしての1歩を踏み出しました。今後へ向けた思いについて
「もちろんFWなので、得点という結果は残したいのと、ソロくんとはプレースタイルが全く違うので、そこで違いを見せることができたらと思います」