第14節
2025明治安田J1リーグ
2025.5.3土
京都サンガF.C.
原 大智 (12')
松田 天馬 (14')
2
AWAY
FULL TIME
3
サンガスタジアム by KYOCERA
2-2
0-1
セレッソ大阪
ルーカス フェルナンデス (18')
古山 兼悟 (43')
中島 元彦 (65')
サンガスタジアム by KYOCERA
18,452人
ギャラリー
MATCH REVIEW
監督コメント
■アーサー パパス監督
「まず一言、このチームの選手たちを誇りに思います。今は(選手の)人数も少ないですが、全てを出し切ってくれました。アウェイの地で、開始14分間で2失点。その難しい状況から立ち向かっていく姿勢は素晴らしかったです。勝ちにつなげようとする姿勢、選手一人一人が持っている個性を存分に出してくれた試合でした」
Q:本当に感動しました。京都のチーム力も含め、素晴らしい一戦だったと思います。今節は古山選手と上門選手を先発で起用されました。良いパフォーマンスを発揮した彼らの評価は?
「(古山)兼悟はプロのキャリアで初めてのスタメンでした。これまで(前節・町田戦以外)試合に出ていませんでしたし、メンバーにも入っていなかった選手ですが、裏では頑張っていました。チャンスを掴み取ったと思います。チャンスを掴むことは難しいことですが、しっかりと掴んだと思います。彼にとって、今日は特別な瞬間になったと思います。いつかサッカー人生を振り返った時、今日が最初に出てくるのではないかと思います。ジョー(上門)のパフォーマンスも素晴らしかったですね。なかなか出番が回ってこない中、彼も腐らず練習に打ち込んで、チャンスを掴みました。2人とも、自分が試合に出て結果を残すということを意識して臨んでくれたと思います」
Q:今節はベンチにCBがいませんでしたが、最後は阪田選手を入れて、奥田選手を3バックの右にして、後ろを5枚で締めた守備に、監督の勝利に対する執念を感じました。また、今日は前半からルーカス(フェルナンデス)選手がウイングバックのような形で、後ろは3枚で守っていましたが、今日のシステムについては?
「なかなか試していないシステムで今日は戦いました。練習では30分程度しかできていない形でしたが、一人一人が持っている力をどう生かせばいいか、パズルのように組み合わせながら、はめた感じですね。よくやってくれたと思います」
Q:試合開始から3バックという認識で良いですか?
「そうですね。細かい話になるのですが、(奥田)勇斗も体調不良から復帰して間もなかったので、90分出るためにケアしないといけなかったですし、畠中にしても(西尾)隆矢にしても、試合に出続けているので、システムを活用して、試合の中でうまく休めるように、という意図がありました」
選手コメント
■古山 兼悟選手
Q:ゴールおめでとうございます。
「ありがとうございます!」
Q:J1初先発で結果を出しました。決めた瞬間の思いは?
「キャンプでは点も取れて手応えがありながらも、(開幕してからは)苦しい日々が数ヶ月続いたので、『ここで絶対にやってやろう』という思いは人一倍ありました。チームメートからも『決めてくれよ』と期待してもらっていたので、同点にした瞬間、みんなが一緒に喜んでくれている姿が嬉しかったです」
Q:ゴールの形は、ボールを収めてから反転してのシュートでした。泥臭くねじ込むストライカーらしい形でしたね。
「はい。大学時代からずっと練習していた形だったので、意外と冷静にあの形に持っていけました。良かったです」
Q:背負って受けた時から打つことは決めていた?
「ボールが来た瞬間、足の裏で止めた瞬間、『はがせる』と思ったので、本当にはがせて、良いところに飛んでくれました」
Q:前節の試合後、「このチャンスをモノにしないと自分はダメ」という言葉もありましたが、今日に懸ける想いも強かったのでは?
「スタメンで出て、ゴールを決められなかったり、勝てなかったら、またしばらく(チャンスは)無い、と思っていたので、結果を出せてホッとしています。でもホッとしているだけではなく、すぐ中2日で次の試合が来るので、浮かれているのもそろそろ終わりにして、切り替えて次の試合に準備します。でも、嬉しいです(笑)」
Q:試合後も、ホームのような雰囲気を作ってくれたゴール裏のサポーターと喜びを分かち合っていたが?
「サポーターの方もずっと『頑張れよ』と言ってくれていたので、ファン、サポーターの方たちの笑顔のためにも決めることができて本当に良かったなとホッとしています。でも、ここからです。また頑張ります」
■中島 元彦選手
Q:凄まじい試合でした。試合を終えた今の思いは?
「疲れました(笑)。嬉しいより、今は疲れている方が大きいです(笑)」
Q:0-2から逆転勝ちすることは相当エネルギーを使うと思うが、諦めていなかった?
「2点を決めたことで京都さんが少し下がったのかなと思いますし、自分たちもメンバーが変わって、フォーメーションもいつもと違ったので、最初は飲まれた部分もあったのですが、もう一度、チーム全体で活力を出していこうと向かっていきました。諦めない気持ちは大事だなと思いました」
Q:負傷者も増えている苦しい状況の中、出た選手が結果を残し、選手一人一人の意地、チームとしての底力を感じました。
「良いチームは、どこでチャンスが来ても結果を残せる選手が多いチームだと思います。今日は(古山)兼悟が初スタメンで出て結果を残しましたが、チームとして大きなことでした。全員がそういうパワーを出していけば、もっと強いチームになれると思います。今日は初ゴールをお祝いしてあげたいですね(笑)」
Q:古山選手のゴールで2-2になって、「まだまだいける」という空気になりましたね。周りからの祝福も凄かったです(笑)。
「キャラ的にもチームのムードメーカー的存在なので(笑)。FWとして『点を決める』という強い気持ちは僕らにも伝わっていたので、本当に『おめでとう』と伝えたいですね」
Q:とは言え、ヒーローは中島選手でした。決勝点の瞬間は?
「良いところをもらっちゃいました(笑)。ヘディングが得意で良かったです。でも今日はチームみんなで頑張って勝ち取った勝利だと思います。アップでスタジアムに入った時からサポーターの皆さんが凄い熱量で応援して下さったので、絶対に勝ちたかった。良かったです」
Q:チーム事情もあり、守備的な役割を求められることもありますが、やっぱりゴールを挙げたことは気持ち的にも大きい?
「そうですね。ゴールからしばらく遠ざかっていたので、ホッとしています」
■奥田 勇斗選手
Q:欠場理由は体調不良と聞いていました。
「高熱が10日ぐらい続いて(苦笑)、ずっと倒れ込んでいました。試合の3日前ぐらいに合流して、今日を迎えました」
Q:その中で、このタフなゲームでフル出場しました。最後は大丈夫でしたか?
「病み上がりでしたが、監督から『やってくれるか?』と聞かれて、必要としてくれたのは嬉しかったですし、『出るからには最後まで走ろう』という決意でピッチに立ちました。逆転勝ちができたので良かったです」
Q:今日は奥田選手が3バックの右のような立ち位置を取っていました。攻撃になったら、ルーカス選手も前に出て行くいつもの形でしたが。
「今日は可変でしたね。3バックと4バックを両方やっていました。相手も把握し切れていなかったと思います。自分たちのミスも含めて早々に2失点しましたが、攻撃でチャンスは作れていたので、『慌てずやろう』ということはみんなで話していました。前半で追い付けたことは良かったです」
Q:奥田選手が入ると、ルーカス選手もより生き生きしますね。
「そうですか?(笑)。まぁでもルーカスとは昨年からやっていますし、特長は分かっているので。僕も攻撃は好きですし、そこは信頼関係がある…と思いたいですね(笑)。徐々に彼からの信頼は得ていると思いたいです(笑)」
Q:3バックの右は、すんなり入れましたか?
「普段とは異なるポジションだったのですが、昨年に少し練習試合でやりました。今日は守備の意識というか、センターバックになりきる思いでやりました。攻撃に関してはビルドアップもしっかりやっていこうと考えていましたが、今日はより守備を意識しました」
Q:最後は阪田選手が右のウイングバックに入り、後ろを5枚で守り切りましたが、最後の時間帯については?
「(阪田)澪哉とは日本語が通じる分、より細かく指示はできます。彼も対人には強いので、自分としても助かった部分はありました」
Q:サイドバックだけではなく、3バックの右もできることを示しましたね。
「そうですね。多くのポジションをできた方がプレーの幅は広がりますし、監督の選択肢も増えると思うので。自分もやっていて楽しかったです」
■髙橋 仁胡選手
Q:今日のシステムでプレーした感触は?
「最初は慣れていないポジションだったので、ボールになかなか触れず。サイドバックなら結構、触れるのですが、ウイングバックだと、なかなか触れない…。ただ、チームのためにプレーすることが大事でしたし、頑張って走りました。途中からはスムーズにやれました」
Q:0-2から逆転することは、今年のセレッソを象徴するというか、攻撃的なサッカーが実を結んだ形になったが?
「そうですね。すぐに0-2になりましたが、チームも勝つことを諦めていなかったですし、自分たちのプレーを信じて戦いました。もちろん最初に2失点はきついですが、まだ14分だったので。時間はあったので、自分たちを、監督を信じて戦うことだけを考えていました」
■畠中 慎之輔選手
Q:今日は後ろが3枚と4枚の可変だったということですが、試合を終えた今の思いは?
「前半のあの時間帯で2失点をして、自分たちのミスもあったので、今までだったらそのまま飲み込まれていたと思いますが、しっかり立て直して、良い形で前半を終えたことが今日は大きかったと思います。全体として、チームのために走って体を張れていたので、それが今日は勝利に結び付いたと思います」
Q:まさに気持ちが見えた試合でした。苦しい試合をチーム全体で勝てたことは大きいですね。
「そうですね。今までは勝ってもおかしくない試合を落としたり、引き分けたり、勝点が付いてこなかったですが、逆に今日はこういう試合で勝点3を取れたので、みんな報われたと思います。今日はみんなで掴んだ意味のある勝点3になったと思います」
Q:中2日ですぐ次節が来ます。畠中選手も復帰後、連戦での出場が続いているだけに、まずはリカバリーですね。
「そうですね。次に向けてチーム全体で良い準備をしたいと思います」
■ルーカス フェルナンデス選手
Q:見ていて感動するゲームでした。プレーヤーとして、こうした展開を勝ち切った思いは?
「早い段階で2失点してしまい、もちろん精神的なダメージはありました。ただ、チームは難しい状況に立ち向かい、逆転まで行けました。ただの勝利ではなく、逆転で勝てたことは、チームに勢いや自信をもたらすと思います」
Q:振り返ると、0-2から1点を返したルーカス選手のゴールがチームを勇気づけたと思います。あのゴールについては?
「ボールが自分のところに流れてきて、しっかり決め切ることができました。時間帯も良かったです。失点して、チームがどうしても落ち込んでしまう中で、『まだ終わっていない』と示すことができました。チームにプラスのエネルギーを与えることができたと思います」
Q:同点ゴールは、ルーカス選手のアシストから古山選手のゴールでした。彼はプロ初先発でプロ初ゴール。彼の良さとは?
「彼が点を決めたことは本当に嬉しく思います。というのも、普段から練習で誰よりも手を抜かずにやっています。たくさん良いところはありますが、若い選手なので、色々と吸収している段階だと思います。これから素晴らしいキャリアを築いていくと思います。そういった意味でも、今日のゴールは彼に大きな自信をもたらしたゴールになったと思います」
Q:0-2からの逆転に、5枚で守り切った守備も含め、勝利に対する執念を感じた試合でした。今日の勝利が持つ意味をどう考えますか?
「不運にもケガ人が多く出ている中で、連戦ということもあり、今日はシステムを変えて臨みました。大前提として、監督が求めていることを選手たちが愚直に実行した結果だと思います」
Q:1得点2アシスト。今日の全得点に絡んだ自身のプレーについては?
「結果として良かったですね。得点、アシストとも、昨シーズンの前半の記録をすでに超えることもできています。これからもピッチに立ち続けて、数字を残して、勝利に貢献したいと思います」
■上門 知樹選手
Q:見ていて感動する試合でしたが、プレーしていた選手として、この試合を振り返ると?
「0-2になって、メンタル的に難しい部分も多少はありましたが、そこからひっくり返したことは、これからの長いシーズンの中でも、自分たちに自信を与える試合になったと思います。みんなが最後まで諦めずに、監督を信じてやれたことが、一番大きかったと思います」
Q:アウェイの中、立て続けに2失点して、心が折れてもおかしくなかった中で、ひっくり返せた要因は、監督を信じてやれたことと、他に何か要因はありますか?
「早々に2失点して、今まではそこで崩れた試合もありましたが、今日はあれだけ多くのサポーターがアウェイにも来てくれていたので、サポーターのために、という想いを僕自身も強く持っていました。それと、今日は普段出ていない選手が出た試合でもありました。悔しい思いをしている選手がピッチに立って、『何か残してやろう』という思いがこの結果につながったと思います。でもやっぱり、一番はサポーターの応援だったと思います」
Q: 「悔しい思い」という意味では、古山選手と2人、試合前に何か話して臨んだ?
「(古山)兼悟も前節デビューして、何かやってくれそうな予感をみんなが感じていました。自信を持ってやってくれているので、そこを信じて僕らもあいつにパスを出そうと。試合前にもみんなで『兼悟にボールを入れていこう』と言っていました。点を取って欲しい思いはみんなが持っていると思います。点を取ったのは彼の力ですし、素直に『おめでとう』と伝えました。でも、まだまだここから、という思いを持っていると思います」
Q:前節からの短期間で、新しいシステムで臨んだ試合になりましたが、上門選手としては、ルーカス選手の位置を常に見ていた?
「そうですね。ルーカスがボールを持って、相手のサイドバックが出てきた時は、常にその背後は狙っていました。その形が何度か出ました。あとは、この短期間で監督も今回のシステムをしっかり提示してくれました。それで選手も自信を持って、信じてプレーした結果が勝利につながったと思います」
Q:上門選手自身もリーグでの先発は久しぶりでしたが、それを感じさせない動きを見せていたと思います。今後のスタメン争いも活性化しそうだが?
「今日に関しては、魂というか、気持ち、自分自身のサッカー人生を懸ける思いで臨みました。少ないチャンスをモノにしたい思いでみんなやっていますし、僕自身、今日に懸ける想いは人一倍強かったです。やっぱり最後は気持ちの部分だと常に思っているので。今日はディフェンス陣がみんな頑張ってくれて勝てたので、みんなに感謝して、次は自分もゴールを取れるようにやっていきたいです」
2点をひっくり返す大逆転劇!古山兼悟にプロ初ゴールが生まれ、決勝点は中島元彦。総力を結集させて掴んだ大きな勝点3
4試合ぶりの勝利を目指して臨んだ今節。セレッソ大阪は、アウェイに乗り込み、京都サンガF.C.との明治安田J1リーグ第14節に挑んだ。先発は前節のFC町田ゼルビア戦から7人変更。前節、J1デビューを果たした古山兼悟がプロ初先発、上門知樹が今季リーグ戦では初先発、さらには奥田勇斗が3試合ぶりに戻ってきた。
この試合、セレッソは、守備時は奥田が3バックの右、ルーカス フェルナンデスが右ウイングバックに入る3-4-2-1、攻撃に移った際はルーカスが高い位置を取る4-2-3-1と可変式を採用。開始8分、ルーカス、上門とつないで最後は古山がシュートを放つなど、入りは悪くなかった。ただし、12分にクロスから失点。この試合は1トップで先発した京都の原大智のヘディングを一度はGK福井光輝が弾いたが、こぼれ球を原に詰められ、京都に先制を許した。このゴールで勢い付いた京都に対し、セレッソは14分にも失点。西尾隆矢から喜田陽へ出たパスがズレて相手に奪われると、平戸太貴のシュートをここでも一度は福井がセーブしたが、弾いたボールを松田天馬に決められた。厳しい展開になったが、18分、すぐさま1点を返す。中島元彦のパスを受けたチアゴ アンドラーデが左サイドで溜めを作り、古山、上門とつなぐと、最後は上門のスルーパスに抜け出したルーカスがGKとの1対1を落ち着いて決めた。「失点して、チームがどうしても落ち込んでしまう中で、『まだ終わっていない』と示すことができた」と自身も振り返ったルーカスのゴールでチームが再び前を向くと、38分に決定機。奥田のパスから背後を取った上門の落としを古山がシュート。良い形を作ったが、シュートはクロスバーを越えた。直後の41分には決定的なピンチを招くも、ここは相手のシュートがクロスバーを越えて事なきを得ると、43分、同点に追い付く。高い位置でのスローインからセカンドボールを喜田が奪い、ルーカスがつなぐと、最後は古山が相手CBを背負った状態から反転してシュート。「大学時代からずっと練習していた形」というストライカーらしい一撃を叩き込み、感情を爆発させた背番号29。待望のプロ初ゴールにベンチも大盛り上がり。「みんなが一緒に喜んでくれている姿が嬉しかった」(古山)とチームの一体感はさらに増した。2点のビハインドにも下を向かず、「しっかり立て直して、良い形で前半を終えたことが今日は大きかった」とは、この試合でキャプテンマークを巻いて引っ張った畠中慎之輔の言葉だ。
後半も立ち上がりは京都の攻勢を受ける形となったセレッソだが、50分、55分のピンチでは、前半のミスを取り返すように西尾が体を張ってシュートブロック。京都の勢いに飲まれず耐えると、65分、FKからセレッソが勝ち越しゴールを奪う。ルーカスのキックに中で合わせたのは中島。「元々はこぼれ球を狙う役割だった」と話すが、「決めた過ぎて、(北野)颯太と代わってもらった(笑)」とペナルティーエリアに残ると、相手のマークを巧みに外してフリーになり、ヘディングを叩き込んだ。2点をひっくり返したセレッソは、ここから守備時は明確に5枚になり、5-4-1で対応。84分にはペナルティーエリア内の深くまで進入されてヒヤリとしたが、畠中が気迫の守備でカバー。シュートは打たせず、ガッツポーズも飛び出した。攻撃では、古山、上門とこの試合で出番を得た選手たちが力を出し切ってバトンを渡すと、76分には、彼らに代わって入った北野、ラファエル ハットンが絡んで好機も作る。相手を突き放す4点目こそ奪えなかったが、逆転してからも守備の集中力は途切れず、後半アディショナルタイムに迎えたピンチも相手のシュートを西尾がブロック。試合終了の笛が鳴った瞬間、決勝点を決めた中島がピッチに大の字になるなど力を尽くした激闘となった。
連敗中という状況に加え、離脱者も増えている中での過密日程。それでも、今節の試合前、「選手一人一人がいい準備をしていますし、これまでチャンスがなかった選手がメンバーに入って試合に出る可能性もあります。そういった選手たちが鼻息荒くやってくれると思います」とGK福井も話していたように、古山、上門、喜田、髙橋といった、これまでのリーグ戦では控えに回ることが多かった選手たちが活躍。「チームは難しい状況に立ち向かい、逆転まで行けました。ただの勝利ではなく、チームに勢いや自信をもたらすと思います」と殊勲の1得点2アシストを決めたルーカスも強調する。もっとも、プロ初ゴールを決めた古山も、「すぐ中2日で次の試合が来るので、浮かれているのもそろそろ終わりにして、切り替えて次の試合に準備します」と話したように、一息つく間もなく、中2日で次節・アウェイでのヴィッセル神戸戦が控えている。復調してきた昨季王者との一戦。再びタフな試合になることは間違いないが、今節のようにチーム一丸で挑み、今季初の連勝を目指す。