2023明治安田生命J1リーグ第29節

2023明治安田生命J1リーグ

2023.9.30

セレッソ大阪

0

HOME

FULL TIME

2

0-0

0-2

湘南ベルマーレ

鈴木 章斗 (79')

大橋 祐紀 (87')

ヨドコウ桜スタジアム

18,255

パリッ!!としたおいしさ シャウエッセンサポーティングマッチ

HIGHLIGHTSハイライト

ギャラリー

MATCH REVIEW

チャンスは作るもゴールが遠く、今季初の3連敗。中断期間で課題の修正を図る


鹿島アントラーズ、ヴィッセル神戸と敵地で続いた上位対決で連敗。苦しい状況の中、セレッソ大阪は3試合ぶりにホームに戻り、湘南ベルマーレとの明治安田生命J1リーグ第29節に臨んだ。先発は前節から3人変更。GKキム ジンヒョンが13試合ぶり、奥埜博亮が12試合ぶり、西尾隆矢は第2節・アビスパ福岡戦以来、27試合ぶりのスタメンとなった。

互いに序盤から前への意識が強く、スリリングな展開に。セレッソは1分、舩木翔のサイドチェンジからジョルディ クルークス、毎熊晟矢と右サイドでチャンスを伺う。4分には、湘南にロングボールからチャンスを作られたが、ここはキム ジンヒョンが好セーブでしのぐ。8分、セレッソは左サイドでつないでゴールに迫ると、12分にもレオ セアラがペナルティーエリアの外から巻いたシュートでゴールを狙う。積極性が光る背番号9は、22分にも、相手CKのこぼれ球を拾って独走。ゴール前まで運び、シュートに持ち込んだ。直後には毎熊が起点となり、カピシャーバがシュート。35分にも、キム ジンヒョンが高精度のキックをカピシャーバに届け、レオ セアラの落としを受けた喜田陽がミドルシュート。両チーム、攻め合った前半はセレッソもチャンスを作った一方、守備での連動性に欠けて湘南にロングカウンターを許す場面や、低い位置でのビルドアップに詰まり、ボールを奪われてショートカウンターを浴びる場面など、失点につながってもおかしくないピンチも招いた。そのあたりは試合後に小菊昭雄監督も、「前からプレスをかけたい選手と、ブロックを組みたい選手で温度差があった。前後左右をコンパクトに、全員でボールを奪う共通認識が今日は悪かった」と振り返った。

後半も立ち上がりはいくつか危ない場面もあったセレッソだが、長いボールで背後への意識も高めつつ押し込むと、次第に攻撃もスピードアップ。より湘南ゴールに迫る形を作り出していく。58分には、自陣でのスローインから喜田、奥埜、レオ セアラ、毎熊とつなぎ、最後はジョルディ クルークスがカットインから強烈なシュートを放つ。61分にも、CKからニアで毎熊が頭で合わせてゴールに迫る。この時間帯はセレッソが敵陣に入る回数を増やしていく。72分、小菊監督は2枚替え。上門知樹、柴山昌也をピッチに送ると、75分、この試合、最大の決定機が訪れる。中盤で喜田がボールを奪い、香川、カピシャーバとつないで左サイドからクロス。ファーに流れたところを拾った柴山のクロスに中でレオ セアラが合わせたが、ヘディングシュートはわずかにクロスバーを越えた。自分たちの時間帯で得点を取り切れずにいると、79分、CKから失点。さらに87分にもCKからの2次攻撃で追加点を決められ、苦しい展開になる。その後は最後まで上門らがゴールを目指して攻めたが、反撃の1点は遠く、0-2でタイムアップ。悔しい3連敗を喫してしまった。

ここからリーグ戦はしばらく中断期間に入り、次節は10月21日(土)、アウェイでのサンフレッチェ広島戦になる。「反省すべき内容と、改善すべき部分をしっかり考えて、ラスト5試合に臨みたい」と香川。復帰戦でブランクを感じさせないプレーを見せたキム ジンヒョンも、「流れを変えるのは選手たち。ここからの中断期間をメリットにして、次節まで3週間、いい時間にして、次の試合を迎えたい」と顔を上げた。今季の締めくくりが問われるラスト5試合。直近の3連敗で噴出した課題に取り組み、次節こそ流れを変える1勝を掴む。

監督コメント

■小菊 昭雄監督

「大一番に2連敗して、選手たちは精神的に難しい状況だったとは思いますが、この湘南戦に向けて、もう一度、目標を共有して、素晴らしい準備をしてくれました。この試合に懸ける選手たちの熱い思いは伝わりました。その中で、今日、勝たせてあげられなかったのは残念に思います。久しぶりに出場した選手、長くケガで苦しんでいた選手がプレーした中で、そうした選手たちと喜びを分かち合いたかったのですが、残念に思います。ただ、まだ5試合あります。昨年もルヴァンカップのファイナルで負けて、失速しました。同じ失敗をしないように、ここからもう一度、自分たちで5連勝して目標の勝点60に向かっていけるかどうか。そのあたりは自分たちにかかっています。少しリフレッシュした後、全員でそこに向かっていきたいと思います」

Q:8月後半は複数得点も続きましたが、直近は3試合連続で無得点。チームは生き物な部分もあると思いますが、現状の攻撃と、点を取るために必要なことはどう考えますか?

「ゾーン3まで行った時の崩しでは、今日も際どい場面がありました。その回数とクオリティーを上げていくことに尽きると思います。ただ、ゾーン3に行くまでの作りのところで、まだまだ連係ミス、個人のミスも含めてボールの失い方が悪く、カウンターを食らうシーンがあります。ゾーン3のクオリティーや回数よりも、ビルドアップのところをもっと改善することで、ゾーン3の回数も増えます。この3週間、もちろん両方を高めることは大事ですが、特にゾーン1や2、そこにもう一度フォーカスして、個人としてもチームとしてもやっていきたいと思います」

Q:そうしたビルドアップの課題を克服することも含め、今節はGKにキム ジンヒョン選手を起用されたと思いますが、久しぶりに公式戦で先発した彼のプレーについて

「(前節)神戸戦の課題としては、神戸のハイプレスにボールを失って、なかなかリズムが作れない反省がありました。もちろん、(ヤン)ハンビンもよくやってくれていたのですが、攻撃を考えた時に、チームとして前進していく回数を増やしたい、かいくぐる回数を増やしたいという意図で、ジンヒョンを起用しました。彼も奥埜と同様、長いリハビリ生活から一生懸命努力して、復帰してくれました。彼ら2人は久しぶりのゲームでしたが、素晴らしいパフォーマンスを発揮してくれたと思います。ここからまた3週間、しっかり練習を重ねてコンビネーションを重ねることで、彼らのパフォーマンスもさらに上がっていくと思います。連係も含めて、またチームで競争していきたいです」

Q:今節に関しては、前からのいい守備ができていない部分もあったと思います。相手に間で受けられて、ゴール前まで行かれたシーンも多かったが、今節の守備については?

「まさに、ハーフタイムに選手たちに伝えたことです。前からプレスをかけたい選手と、ブロックを組みたい選手で温度差がありました。そのために、私たちの一番のウリである、前後左右をコンパクトに、全員でボールを奪う共通認識が今日は悪かった。もう少し守備での距離感を良くして、ハードワークがつながるように、指示を出しました。連係のところで課題を残しました。あとは、メンタルのところ。勝ってリスタートしたい、そういう思いが一つの強固な線につながらなかったのは、今日の反省点です」

Q:試合後は、サポーターからブーイングも飛んでいたが、どのように受け止めましたか?

「サポーターの皆さんも、『もう一度、目標をともに達成するんだ』という熱い思いで、今日もたくさんのサポーターが駆け付けてくれたと思います。その声は私たちにも届いていました。その中で、勝ち切れなかったことは申し訳なく思います。ラスト5試合につなげないといけません。しっかりと受け止めて、次節に向かっていきたいと思います」

Q:西尾選手が第2節以来の先発を果たしたが、先ほど言われた負傷者も影響している?

「隆矢も常に、いい準備をしてくれていました。彼もこの試合に懸ける思いはあったと思います。勝利に結びつかなかったことは私自身も残念ですが、また鳥海やヨニッチといい競争をしながら、クオリティーの高いCB陣がいますので、この3週間、全員で競争して欲しいと思います」

選手コメント

■奥埜 博亮選手

Q:第17節・神戸戦以来の先発でした。チームは連敗中でしたが、どういう影響を与えたいと思って試合に入りましたか?

「チームがいい方向、いい循環、うまくいくような立ち位置や動きをしようと思って試合に入りました」

Q:2トップの一角、または、保持の際は少し下りて中盤の立ち位置を取る時間帯もありましたが、あのポジションに自身が入ることで、どう良さを出そうとされた?

「ビルドアップの助けになったり、自分のポジショニングによって相手が出ていけないような、味方が空くようなプレーを心掛けていましたが、今日に関しては、あまり効果的なプレーができなかった。下がって受けるか、背後で受けるか、その使い分けは自分の中でも考えてプレーしていたのですが、そこが今日はうまくいかなかったです」

Q:下からつなぐこと、背後へ抜けて起点を作ること、その判断は、試合の流れを見ながら、という感じでしょうか?

「そうですね。下からつないで崩していくか、一回、背後を取って、ひっくり返して前向きにプレーしていくのか。そこはチームのバランスにもよります。後ろに人数が多い中で前にロングボールを入れても、そこで跳ね返された時に、相手にとって優位な形になる。自分たちが分断されるような感じになってしまう。前半、少し下りてボールを受けようとしましたが、そこから背後に出ることは難しい。レオと2枚で、出入りのプレーは試みましたが、1人の動きではなく、2人、3人の動きで相手をズラして背後を取れれば効果的だと思います。背後を取るにしても単発になると、そこで引っかかって、相手にセカンドボールを拾われることにもつながるので」

Q:3連敗で、点が取れていない現状をどう考えますか?

「自分がケガする前の立ち位置と、今のボールを動かす立ち位置は、見ていてもそうですし、実際、中に入っても変わっている部分があります。そこに自分が適応していくことも大事ですし、逆に声をかけて、相手を悩ませるポジションを取ることも必要。人数をかけて崩すのか、敢えてスペースを作って、相手が出られないようなポジションを取って、後ろの選手にプレーするスペースを与えてあげるのか。そこを使い分けていけば、相手も嫌だと思います」

Q:ケガをする前と、ボールを動かす立ち位置が違う、という部分に関しては、奥埜選手が不在の間に、カピシャーバ選手を生かすサッカーが確立されたことも影響していますか?

「そこをおとりにすることもアリだと思いますし、逆にそこを空けるために誰かがスペースに走ったり、優位な状態で仕掛けさせる関わりも必要です。今は個で突破する場面も多いので、2人、3人でお互いをうまく生かすことも必要。もちろん、最後は個で突破することで相手を崩せますし、個の能力は大事なので、そこをどううまく使うかだと思います」

Q:守備について、今節は後ろとの連動が少し欠けた部分もあったと思うが、ピッチで感じたことは?

「行くところ、行かないところは、前半は少しバラバラだった部分はあったと思いますが、ハーフタイムに修正して、後半は取りにいく部分も良くなったと思います。そこは前の選手と後ろの選手で合わせること、声で解決できる部分もある。相手がいい立ち位置を取ってきたら、前から行っても難しいところはありますが、コンパクトにした状態で、そこから前向きに奪いに行くことは大事。みんなで声を掛け合いながら全員で動かないと、取れるモノも取れない。試合の中で声を掛け合いながらやっていければいいと思います」


■キム ジンヒョン選手

Q:第16節・名古屋戦以来の先発でした。どのような思いで試合に臨みましたか?

「チームも連敗中だったので、セレッソで長くプレーしてきた選手としては、この雰囲気をひっくり返したい気持ちもありました。ただ、久しぶりの試合だったので、まず自分ができることをやって、自分の持ち味をしっかり出そうという思いで試合に入りました。経験上、気持ちが先にいくと、うまくいかないことは分かっていたので、なるべく落ち着いてプレーしようと思っていました」

Q:そうした中で、セーブはもちろん、パスの見えている場所や通す精度など、ブランクを感じさせないプレーだったと思うが、自身のパフォーマンスを振り返ると?

「僕がいない間に、みんなの立ち位置もだいぶ変わっています。チームの強みを生かすために、そこに合わせないといけないところもあります。ケガする前と今は少し違う環境になっているので、そこにもう少しうまく関わっていければ、チャンスも増えると思います」

Q:「立ち位置が変わっている」という部分に関しては、為田選手とカピシャーバ選手のキャラクターの違いもありますか?

「そうですね。(カピシャーバは)1対1は強いので、丁寧に、いい形でボールを足元に入れてあげれば、自分の力で前に行ける選手。復帰した立場の選手としては、もっとうまくチームに合わせてやっていきたいと思います」

Q:3連敗という結果は、堪える部分もありますか?

「流れを変えるのは選手たち。勝てずに色んな思いはあると思いますが、落ち込む雰囲気にならないようにしたい。痛い3連敗ですが、顔を下げても仕方ないので。ここから中断期間に入りますが、そこをメリットにして、次節まで3週間あるので、いい時間にして、次の試合を迎えたいです。この状況を変えるには、セレッソにずっと関わっている選手たち、経験ある選手たちが声を出していかないといけない。切り替えて、やっていきたいと思います」

Q:近年、これだけ長い期間、試合から遠ざかったのは久しぶりだと思うが、この間、どのような思いで過ごしていましたか?

「1日でも早く戻りたい気持ちは強かったですが、自分が戻っても、チームの事情もありますし、まずは自分と向き合って、自分ができることをしっかりやろうと思っていました。そうすれば、自分にとっても、チームにとっても、プラスになる。自分との戦いでした。その間の思いは、ピッチで表現するしかない。次、また出られるかは監督が決めることですが、自分に向き合って、一つずつ進んでいきたいと思います」


■香川 真司選手

Q:ここ2試合、ビルドアップで引っかかってカウンターを受ける試合も続いたが?

「プレスは湘南もいいので。特にここ数試合、試合をやりながら、研究されていることは感じます。それに対して、自分たちも違う手を打つことも必要なのかな、という感じはします」

Q:チャンスがなかったわけではないので、決め切る部分を高めること。そして、チャンスを増やす意味では、「ビルドアップを高めていく」と監督は仰っていたが?

「最後のクオリティーは間違いなく上げないといけないですが、もっとビッグチャンスを生み出さないといけない。惜しいチャンスはあっても、大きなチャンスは生まれていない。実際、(3試合連続無得点という)結果は出ているので。自分たちが反省すべき内容と、改善すべき部分をしっかり考えて、ラスト5試合に臨みたい。試される位置にいると思います。ここから3週間空きますが、ここでの取り組みは重要。次節はアウェイでの広島戦なのでタフな戦いになると思いますが、3連敗という現実を受け入れて、前に進むしかないです」

Q:この流れを断ち切るために、大事なことはどう考えますか?

「やはり日々の積み重ねなので、終盤になって勝てないことも、自分たちの力不足。それをしっかり受け入れて、次に進むしかない。いきなりうまくなることはないですが、日々、積み重ねてきたことが必然的に起こると思うので、足元を見て積み上げていきたいです」


■毎熊 晟矢選手

Q:ビルドアップからカウンターを受ける場面も今節は多かったが、相手の対策も感じますか?

「そうですね。前半はチームのプラン通りにやっていたのですが、足元に入った時に(パスの)出し所がなく、奪われてしまうシーンもありました。ハーフタイムに話して、後半は少し立ち位置も変えましたが、まだ整理が付いていないので、映像で見直したいです」

Q:自分たちの強みが確立されるにつれて、相手もそこを止めに来ます。それでも相手の対策を打ち破っていくためには、どういうことが大事になりそうか?

「もちろん、対策を立ててくる相手をはがしていかないといけないですが、前節もなかなかうまくいかず、今節に向けてしっかりフォーカスして臨んだのですが、今節もあまりうまくいなかった。またしっかり振り返って、次につなげていきたいです」

Q:全てが悪かったわけではなく、後半はいい形でフィニッシュに行く時間帯も長かったと思います。あのような流れで一つ決めれば、問題ないような気もするが?

「相手は残留争いで必死な状態であることも分かっていましたが、なかなか右サイドからもチャンスは作れませんでした。決め切れないこともそうですが、もっとチャンスを作る、という部分に目を向けたいです」

Q:自身としては、日本代表での活動から戻ってきて、ハードなスケジュールもあった中で、チームとして3連敗。もどかしい部分もあるのでは?

「鹿島、神戸に2連敗して、正直、個人的に凄く堪えました。なかなか切り替えるのも難しかったですが、しっかり自分に目を向けて、切り替えて今節に向けてやってきた中で、また結果が出なかった。代表に選ばれているとかは関係なく、セレッソの一員としてスタメンで出させてもらっている中で、勝てないことは、責任を感じています」


■進藤 亮佑選手

Q:0-0という時間が長く続いた試合でしたが、チャンスは作れてそうで、決定機は少ない?

「さっき、(チーム間で)その話もしました。やっぱりシュートを決めるのは難しいので、回数を増やすことは大事。ワンチャンスを決めて勝つことも大事ですが、あと1つ2つ、ビッグチャンスを作っていかないといけないと思います」

Q:今節は西尾選手とCBでコンビを組みました。久しぶりだったと思うが?

「実績も能力もある選手なので、改めてコミュニケーションを取り直さなくてもいい選手。もちろん久しぶりなので、意識して連係は取りましたが、特に心配することなく、試合に臨みました。大きな問題はなくやれたと思います」