天皇杯 JFA 第103回 全日本サッカー選手権大会ラウンド16(4回戦)

天皇杯 JFA 第103回 全日本サッカー選手権大会

2023.8.2

セレッソ大阪

レオ セアラ (90+4')

1

HOME

FULL TIME

1

0-1

1-0

0-0

0-0

PK

4-5

湘南ベルマーレ

大橋 祐紀 (12')

ヨドコウ桜スタジアム

NaN

  • 放送

    スカパー!スカチャン6

ギャラリー

MATCH REVIEW

天皇杯ラウンド16は120分の激闘の末、PK戦で敗退。タイトルへの道が閉ざされる

ヨドコウ桜スタジアムに湘南ベルマーレを迎えた天皇杯ラウンド16。「天皇杯に懸ける思いは強く、深い。タイトルを獲って、アジア(ACL)に進出する。その大きな目標を達成するためにも、明日は大事な試合」(小菊昭雄監督)と強い意気込みで臨んだセレッソは、直近のパリ・サン=ジェルマンFC戦から先発を1人変更。山中亮輔に代わり、舩木翔が左サイドバックに入った。

立ち上がり、セレッソの入りは悪くなかったが、11分、自陣右サイドにパスを通されると、対応したマテイ ヨニッチが足をかけてPKを献上。これを決められ、早い時間に先制を許す展開に。直後、今度はレオ セアラが相手ペナルティーエリア内で倒されたかに見えたが、ここは笛が鳴らず。その後も攻め立てるセレッソは、23分に決定機。左サイドを抜け出した上門知樹のクロスに松田陸がワントラップからシュート。枠内に飛んだが、戻ってきた相手DFにクリアされ、ゴールならず。45分にも決定機。FKからヨニッチと松田が連続してシュートを放ったが、いずれも相手GKに止められ、同点とはならない。前半は1点ビハインドで折り返した。

後半開始から、セレッソは鈴木徳真に代わり香川真司がピッチに入る。開始早々、セレッソに決定機。カピシャーバの突破からのクロスに上門が詰めたが、DFのブロックに遭い、ゴールにつなげることはできない。55分にも、今度は右サイドの松田のクロスに逆サイドでカピシャーバが合わせたが、シュートはクロスバーを越えた。固められた相手の守備を崩せない展開が続くと、後半の中盤は湘南に決定機も作られたが、相手のシュートがポストに当たるなど、2失点目は防ぐ。79分、ジョルディ クルークスが縦に突破し、ペナルティーエリア内で相手に倒されたかに見えたが、ここでも笛は鳴らない。残り時間も少なくなってきた82分、小菊監督は勝負に出る。ボランチの喜田陽に代えて渡邉りょうを投入し、攻撃的な布陣に変更。61分に上門との交代で2トップに入っていた北野颯太が下がり、香川と中盤を形成した。すると、後半アディショナルタイム、カピシャーバがPKを獲得。これをセアラが決めて、セレッソが土壇場で同点に追いついた。

延長に入り、前半は湘南のサイド攻撃に苦しめられたセレッソだが、ここを失点ゼロで防ぐと、延長の後半は渡邉のポストプレーからセアラに決定機。ただし、シュートはGKに防がれ、勝ち越しゴールとはならず。試合はこのまま1-1で120分が終了。決着はPK戦に委ねられた。後攻のセレッソは、1本目から毎熊晟矢、舩木翔、セアラ、渡邉が成功。湘南の5本目をGKヤン ハンビンがストップし、セレッソは“決めれば勝ち”の状況を作ったが、香川が失敗。続く湘南の6人目もヤン ハンビンが止めたが、セレッソの6人目、北野のシュートはクロスバーを直撃した。すると、7人目が決めた湘南に対し、セレッソは新井晴樹のシュートがGKに止められ、試合終了。最後まで諦めずに戦い抜いたセレッソだったが、PK戦の末、湘南に敗退。タイトルの道が閉ざされてしまった。「残りリーグ戦13試合、目標を達成するために気持ちを切り替えて向かっていきたい」と小菊監督。今季、残された最後の大会、明治安田生命J1リーグへ気持ちを集中させ、“トップ3”を目指す。

監督コメント

■小菊 昭雄監督

「タイトルへ向けて、選手たちはモチベーション高く、この試合に臨んでくれました。最後まで諦めずに同点に追いついて、延長戦でも勝利を目指して戦ってくれました。残念ながらPK戦で敗退になりましたが、残りリーグ戦13試合、自分たちの目標を達成するために、気持ちを切り替えて向かっていきたいと思います」

Q:120分の内容について。先制されて守備を固められる苦しい展開の中、選手を替えて、配置も変えながら、同点に追い付いた。勝ち越せなかったことも含め、成果と課題は?

「先制点を与えてしまったことが、このゲームを難しくしたと思います。PKにつながったところも含め、修正していかないといけないと感じました。あの失点で、かなりゲームが難しくなりました。その中で、途中から選手を入れ、配置も変えながら、新しいことにトライしたのですが、圧力、重心を前にかけました。ギリギリでも追い付けたことは、チームの成長を感じました。延長戦も一進一退の過酷な状況の中、両チーム、最後までファイトして勝利を目指したところは良かったと思います。ただ、勝ち切れなかったところは大きな反省点です。相手は最後まで体を張ってギリギリでボールをかき出すシーンも何度かありましたが、最後のクオリティーは引き続き高めていかないといけません。決め切るか否か。そこが大きなポイントになります。普段から我慢強くトレーニングしていくしかないと思うので、継続してやっていきたいです」

Q:レオ セアラ選手を最後まで起用した意図について

「ウチのエースであるレオに、このゲームを託したかった。それが一番大きな理由です。最後、足をつることも想定していましたが、延長後半にビッグチャンスもありました。彼に、この試合を懸けたいと思い、最後まで起用しました。次のリーグ戦が出場停止ということもあり、彼自身、この天皇杯に懸ける思いを練習で表現してくれていました。その彼と最後まで戦いたい、という決断でした」

Q:結果的にPK戦での敗戦になったが、PKを蹴る順番は監督が決められた?

「はい。PKも試合の前日にしっかりと練習しました。その中で、私が蹴る順番、蹴る選手を決めました。私の決断の下で選手たちは勇気をもって蹴ってくれました」

選手コメント

■ヤン ハンビン選手

Q:PK戦では、相手のシュートを2本止めるシーンもあったが?

「自分としては、いい感じでPK戦に入れました。2本止めることができましたが、結果的に負けてしまったので、惜しい気持ちが残ります」

Q:PK戦はいつ以来でしょうか?

「一昨年も昨年も、韓国のチームに在籍していたとき、PK戦は経験がありました。過去のPK戦では負けたことがなかったので、今回も大丈夫だと奮い立たせて臨みましたが、結果として負けてしまい残念です」

 

■レオ セアラ選手

Q:自身の公式戦4試合連続ゴールもあったが、PK戦で負けた悔しさの方が大きいと思います。どう試合を振り返りますか?

「いまは何も言えないですね。最後に追いつくことができてPK戦までいったのですが、運が悪く、勝つことができませんでした。そのような言葉で総括するしかないですね。あとはリーグ戦しかないので、自分たちの目標であるトップ3に向けて、頑張りたいと思います」

Q:PK戦も含め、1試合でPKを2本決めるのは簡単ではないと思うが、キックについて

「自分たちだけではなく、相手もこの試合に向けてPKの練習をしてきたと思います。僕が2本決めたことも練習の成果ですが、相手のGKが止めたのも、練習の成果だと思います。今回は僕たちに運がなかったと思います」

■香川 真司選手

Q:今年の天皇杯はラウンド16で敗退となってしまったが?

「最後、(PK戦で)俺が決めれば良かっただけの話なので、自分の責任です」

Q:PKに関しては、最後までGKの動きを見ていた?

「練習でよくやっていたので。今回は外してしまいましたが、結果論なので。自分の責任として、しっかりと次、挽回していきたいです。切り替えてやっていきます」

Q:PK戦に至るまでの120分としては、攻めどもゴールが遠かった?

「チャンスは多く作ったので、決め切るところの質の問題でした。ただ、何を言っても言い訳になりますし、最後、自分自身がPKを決めていれば勝てたので。しっかり責任をもって、次の試合に向けて準備していきたいです」

 

■毎熊 晟矢選手

Q:PK戦までもつれ込んだ試合を振り返ると?

「自分自身、後半の残り30分くらいで試合に出て、そのまま延長、PK戦まで戦ったことはあまり経験がなかったので、意外と疲労感はありました。この経験を無駄にせず、今後につなげていきたいです」

Q:120分を出た選手もいますが、中3日の次の試合に与える影響はありそうか?

「昨年はルヴァンカップですが、国立決勝で負けてしまった。今年も国立決勝を目指してやってきたので、メンタル的には、そこがなくなったことに対する悔しさはあります。ただ、(コンディション的には)3日あるので、疲労は関係なく、しっかり切り替えて準備しないといけない。そこまで影響はないと思います」

Q:PK戦については、1番手で蹴ることは決まっていた?

「はい。監督が順番を決めて、ボードを見たら1番手でした。(自信はあった?)そうですね。自分のキックをしっかり蹴ろうとしか思っていなかったです」

 

■渡邉 りょう選手

Q:試合を終え率直な感想は?

「天皇杯でタイトルを獲って3つ目の星を付けることは、シーズン当初からクラブが掲げていた目標だったので。最後、ハンビンがあれだけ止めてくれて負けてしまったことは悔しいです」

Q:ボール支配をしながら1点に留まった攻撃について

「僕自身、今日はシュートを打つシーンを作れなかった。前の選手の交代で入ったからには、最低限、シュートは打たないといけない。ただ、ゴールに迫っていく迫力はチームとして作れていたと思います。その回数や質はもっと増やしていかないといけない。みんな分かっていると思うので、足りないところは見つめて準備していきたいです」

Q:中3日で迎える次節のリーグ戦は、レオ セアラ選手が出場停止。先発か途中出場か、いずれにしても、J1デビューが期待されるが?

「先発でも途中出場でも、やるべきことをしっかり整理して試合に臨むことは変わりません。その準備を怠らず、次の試合まで時間は短いですが、チームとしても個人としても、いい準備をしたいです」

Q:ヨドコウ桜スタジアムでプレーした思いについて

「いいスタジアムだと感じました。サポーターとの距離も近いですし、応援がダイレクトに伝わってきます。だからこそ、勝ちたかった。ただ、今日、勝てなかったこともチームの現在地だと思うので、もう一度、みんなでやるべきことを再確認して、残りリーグ戦13試合、一つでも多く勝点を取って、3位以内、優勝を勝ち取れるようにやっていきたいです」