2022明治安田生命J1リーグ
第26節第4日

2022.9.14

浦和レッズ

0

AWAY

FULL TIME

1

0-1

0-0

セレッソ大阪

加藤 陸次樹 (24')

埼玉スタジアム2002

17,390

監督コメント

「リーグを折り返してからACLも含めて、これまでの浦和の戦いを見た時に、『今日は難しいゲームになる』という中で、特に選手たちとは守備の共有と、奪ってからの攻撃、ゲームコントロールを最重要視して、このゲームに臨みました。連戦が続く厳しい日程の中、これだけの素晴らしい選手たちが勝利のために走り、戦い、最後までファイトする。そのような姿に私自身も心を打たれました。素晴らしいゲーム、感動的なゲームができたと思います。ただ、中2日ですぐにリーグ戦もありますし、強敵の浦和とまたルヴァンカップ準決勝で2連戦が控えていますので、今日の喜びは今日だけにして、またいい準備をしていきたいと思います」

Q:浦和相手に決定機を作らせなかった守備が素晴らしかったと思います。終盤も間延びすることなく、前半と同様のコンパクトなブロックを作れていたと思うが、そのあたりは最近の試合の反省も生かせたように思います。試合終盤も含めた守備のイメージについて

「まず、浦和はポジションや立ち位置を変えながら、可変して前進してくる。そこはストロングポイントだと思っていたので、相手(の後ろ)が4枚なのか、3枚なのか、ボランチがどこにドロップするのか。そこを見ながら、守備のスイッチの入れどころは全員で共有してきました。ボールは握られる時間も長かったですが、守備でゲームをコントロールできたと思います。そして、ここ数試合、内容がいい中でも、終盤に同点、逆転されて負ける試合もありました。そういった意味で、ここ2試合は、全員で、特に攻撃のボールの動かし方ですね。リスク管理をしながら、どう安全に、安定して前進していくか。そこは全員で共有しながらやってきました。その成果が今日出たことも嬉しく思います」

Q:為田大貴選手の「ここしかない」というクロスから生まれた、加藤陸次樹選手の先制点について

「もちろん、フィニッシュの決定力、タメ(為田選手)のボールの質も素晴らしかったですが、ファウルで止まった後に、誰一人、集中力を切らすことなく、速いリスタートからのカウンターでした。キャンプから『相手の隙を見逃さない』ことに対し、選手たちは意識高く取り組んでくれていますので、そういった日々の積み重ねが、あの素晴らしいゴールにつながったと思います。私自身、非常に嬉しく思っています」

Q:重ねての質問になるが、鈴木徳真選手の素早いリスタートからゴールが生まれた。「相手の隙を見逃さない」意識付けは、どう普段から高めている?

「練習の中での集中力、強度を高くやる中で、常に我々のトレーニングは、勝敗にこだわって、相手の隙を見逃さないことを強調しています。ミーティングでも、リスタートも含め、細部にこだわって、そういったプレーの映像も確認しています。そうした日々の積み重ねが、今日の大一番で得点につながりました。常々、言っていますが、『勝敗は細部で決まる』と。今日、選手たちが改めて実行してくれたことを嬉しく思いますし、こういった成功体験が彼らの成長スピードを上げてくれると思います」

選手コメント

■加藤陸次樹 選手
Q:得点シーンについて

「為田選手がいいボールをくれたので、為田選手に感謝しています。信じて走り込めたのが良かったと思います」

Q:アウトサイド(のパス)で来ると思っていた?

「それは予想外でしたが(笑)信じて走って、『うわ、こんなにいいボールきた』と。ふかさないことだけを意識して、ゴールにしっかり叩き込むことを意識して打ちました」

Q:故郷で決めた想いについては?

「本当に嬉しいですね(笑)今日は両親も来ていたので、その前で決めることができて、なおかつ自分のゴールで勝てたことが本当に嬉しかったです」

Q:試合運びとしても、「しっかり守備をして、チャンスを逃さない」という試合前のプラン通りだったのでは?

「そうですね。昨日、オンライン会見で話した通り、守備からしっかり入って、チャンスを逃さず決めて、勝利に導けたことは良かったです」

Q:守備のイメージについては、あまり前から行き過ぎないことも意識した?

「浦和がうまいことは分かっていたので、無理に取りにいって体力を消耗したり、攻められるよりは、狙いを持った守備ができたと思います。スイッチの入れどころなど、全員で共通意識を持って守れたと思います」

Q:浦和とは、来週もルヴァンカップ準決勝で対戦するが?

「やることはハッキリしています。次もまた、少ないチャンスになると思いますが、そこを逃さず先に決めたい。そのためには前の選手が大事になります。少ないチャンスでも、決め切りたいと思います」

■為田大貴 選手
Q:右足のアウトサイドで決めたアシストについて

「カウンターから仕留めたかったですし、取られるリスクはありましたが、ゴール前だったので、思い切ってチャレンジしてみました。ムツキに向かうボールを蹴ることができて良かったです」

Q:昨季、このスタジアムでは、浦和相手に天皇杯準決勝で負けています。そういった悔しい思いを晴らしたい気持ちもありましたか?

「そう…ですね。まぁでも、今日はそこまで深いことは考えず、自分のプレーをしっかりして、チームの勝利に貢献したいという気持ちでした。いつも通りでした」

Q:守備での集中力が最後まで切れなかったことが勝利につながりましたね。

「そうですね。今日に関しては、前からプレスをかけるというよりも、少し引く形になりましたが、それが前半にうまくハマった。あまり相手にスペースを与えることなく、特長を消す守り方ができたと思います。最後まで全員で継続してプレーできたことが良かったです」

■マテイ ヨニッチ 選手
Q:豊富なタレントを擁する浦和に対して無失点で勝てたことについて

「今日は先制できて、相手にチャンスも与えなかった。枠内シュートもほぼなかったと思います。こちらは2点目のチャンスもありましたし、攻守にいい試合ができたと思います」

Q:今日は終盤の失点もなく、最後までコンパクトな守備が継続できたのでは?

「そうですね。今日は相手に隙を与えなかったですね。チーム一丸、全員でハードワークできたことが良かったですし、その結果、最後まで失点せずに守れたと思います」

■キム ジンヒョン 選手
Q:チームとして、今日の守備が素晴らしかったが、後ろからどう見ていましたか?

「焦らず、しっかりブロックを作りながら最後までやれました。あまり前からは(プレスに)行けなかったのですが、やることを徹底してできたと思います。相手に持たせる時間は長かったのですが、ピンチらしいピンチはなかった。セカンドボールも拾えていたし、最後まで、みんなで、いい距離感で守り切れたと思います」

Q:セットプレーも多かったが、そこをしのげたことも大きかったのでは?

「セットプレーでやられるのが一番もったいないので。確かに(相手の)CKは多かったですが、そこでやらせなかったことが一番良かったと思います」

Q:前節、J1通算350試合を達成したが、やはり通過点ですか?

「そうですね。あまり気にしていないです。もっともっと選手として成長したい気持ちしかないので。これからもっと成長できれば嬉しいです。色んな人に支えてもらっているので、そういった人たちの気持ちに応えられる選手になりたいです」

■清武弘嗣 選手
Q:途中出場でしたが、意識して入ったことは?

「途中で入った選手もコンパクトにプレーして、ゲームコントロールできました。もう少し前に出ていけたら良かったですが、スタメンから出ている選手の疲労もありますし、途中から入った選手もコンパクトな守備をすることは大前提でした。そこは心掛けました」

Q:もう少し攻撃に厚みを出せたら良かった?

「いや、でも、勝っているときの展開は、あのような展開になると思っていました」

Q:ここ数試合を考えても、終盤の試合運びはポイントだったと思います。攻め急ぎ過ぎないことも意識されていた?

「ゲームコントロールは課題だったので、試合の運び方、締め方は考えながら入りました。
前節も勝てましたが、失点はしているので、今日はより考えながら入りました。本当は、僕やジェアン(パトリッキ)が入った段階で、もっとボールを握れたら良かったですが、チームの状況を見て、押し上げるなら全体で押し上げるし、行かないなら、裏に蹴って、割り切ってブロックを作ることを意識しました。そこのゲームコントロールの部分は、スタメンの選手と途中で入った選手で合わせないといけない。今日はうまくできたと思います」

Q:リーグ戦の札幌戦の修正ができたことを感じました。こうして短期間で修正できることも、今のチームの力?

「(ゲームコントロールは)難しいですけどね。でも、チームがまとまっているからこそ、できたと思います。満足せず、続けていきたいです」

Q:浦和とは、またすぐルヴァンカップ準決勝で対戦するが?

「同じ相手と3試合続けてやることは、今季は湘南とやった時もそうでした。難しい感じもありますが、一つ勝てばそのままいける可能性もあるので。まずは次のジュビロ戦に集中して、勝って、いい流れで臨みたいと思います」

Q:途中出場が続くが、自身の現状について

「まだ痛みはあるし、90分できる状態ではないので。途中からでも自分の役割を果たせたらいいと思います」