天皇杯JFA全日本サッカー選手権大会
準々決勝

2022.9.7

セレッソ大阪

40' アダム タガート

1

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FULL TIME

2

1-0

0-2

サンフレッチェ広島

86' 柏 90+1' 川村

ヨドコウ桜スタジアム

監督コメント

■小菊昭雄監督
「ここ数日、チームはいろんなアクシデントがあったのですが、選手たちは素晴らしい準備で、素晴らしい戦いをしてくれました。85分までは、今季のベストパフォーマンスと言えるぐらいの内容だったと思います。これを勝たせられなかったのは私の責任だと思っています。交代選手の役割、チームのバランス、そういったところを含めて、全体でのゲームコントロールは引き続き課題が出ました。全員に落とし込んでいくことは自分の役割ですので、この敗戦を生かしていけるように、全員でまた取り組んでいきたいと思います」

Q:今季3度目の広島との対戦で、内容的には一番素晴らしかったが、それでも勝てずに3連敗したことについて

「選手たちは、非常に高いモチベーションで、攻守に準備してきたことを100%全うしてくれました。2試合で負けて、広島の強さは感じていましたが、今日はサポーターの熱いサポートも受けて、何とか勝って次に進みたかったのですが…。改めて、広島の強さ、したたかさを感じました。我々に足りなかったことをしっかりと分析して、フィードバックして、チーム力として高めていきたいと思います」

Q:「チームのバランス、ゲームコントロールの課題」について。1点リードで迎えた後半も、追加点を狙って試合を進めていたと思うが、最後は1点を守る方に重きを置いたのか。締め方のイメージについて

「失点シーンまでは、追加点を奪いに、アグレッシブに、やっているサッカーを続けることが大事でした。内容も素晴らしかったので、続けていこうと。ただ、交代選手の投入とともに、しっかり守って、このまま試合をクローズする狙いもありました。その中で、守備というか、攻撃のところで(課題が出た)。サイドバックとボランチを基準に相手を動かしながら、前進して運んでいくところと、山田とブルーノのところでロングボールが増えた部分と、攻撃でのイメージの共有が、少しチームのバランスを崩した要因だと思っています。もちろん、使い分けは大事ですが、ロングボールを使えば前は起点にならないといけない。それができない時は、やってきたように、サイドバック、ボランチ、(キム)ジンヒョンを基準に前進していく。その使い分けのところ、攻撃の課題が出たと思っています」

Q:これまでも、後半に選手交代をして得点を重ねてきたが、同じ交代でも、うまくいく時といかない時がある。そのあたりはどう見ていますか?

「交代で出てくる選手のキャラクターもある中で、高さ、速さ、スペースに走れる選手、収められる選手、特長に違いがある中で、キャラクターに応じてチームの締め方を共有しています。そういったところで、今日は山田とブルーノの高さを使って、収めて前進していくのか、それとも、ビルドアップして前進していくのか。そのイメージの違いが、ラスト5分に起きてしまったと思います」

選手コメント

■アダム タガート選手
「とても残念な結果になりました。試合を支配していたのは僕らだと思いますが、最後の10分で逆転され、勝ち切れなかったことが本当に残念です」

Q:攻守に準備してきたことを出せていた時間も長かっただけに、残念ですね。

「そうですね。特に前半はウチが支配していましたし、プレッシャーもうまくかけられていた。その中で得点できたことは必然だったと思うし、嬉しかったです。後半もそういうプレスのかけ方を続けていたのですが、最後に2失点したことだけが悔やまれます」

Q:2失点した時間帯はピッチに立っていなかったが、何が原因だったと思うか。

「これ、というモノはないですが、広島もいいチームなので、相手を褒める部分もあります。と言っても、広島も後半は2つほどしかチャンスがなかったと思うのですが、その2つをモノにして決めてくるのはさすがだなと。あとは、最近は負けが続いていたので、最後の時間帯は体が緊張してしまう部分もあったと思います。ただ、繰り返しになりますが、勝ち切れなかったことだけが残念な試合でした」

■為田大貴選手
Q:結果をどのように受け止めていますか?

「まだ整理はできていませんが、明日からも、いつも通りリカバリーして、次に備えるだけです」

Q:球際でも戦い、攻守で相手を上回っていた時間も長かったと思うが、どのような気持ちでこの試合に臨んだ?

「シーズンダブルを食らっていますし、タイトルを獲るために重要なゲームだったので、もちろん、気合いは入っていました。2敗した試合も、内容的にはウチがやれていた部分も多かったので、悲観的になることなく、試合に臨めました。その中で、今回は内容で圧倒して、気持ちの部分でも、勝ちたい気持ちは相手を上回っていたと思います。(結果を受け止めるのは)難しいですが、リーグも続きますし、ルヴァンカップもあるので、切り替えるしかないという感じです」

■加藤陸次樹選手
Q:スタジアムの雰囲気、ピッチでの内容も含め、今回は広島に勝てそうな感じもあったが、この結果をどう受け止めますか?

「正直、体力を含めて出し切ったので、ここまでやっても勝てなかったかと。終わった瞬間は脱力する感じでした」

Q:守備でプレスもかかり、攻撃でもうまくつないでフィニッシュまでいけた。狙いを出せた実感もあるのでは?

「そうですね。小菊さんが求めるサッカーをできていたと思うし、ハーフタイムでも『このまま行けば勝てる』と話していました。モチベーションも高く戦えていましたし、その中での最後の2失点だったので、チームとしても落ち込む気持ちは大きいです」

Q:前半から2度追い、3度追いが素晴らしく、ハマっていた。後半、2点を取りにいきたい気持ちと、守備の部分と、体力のバランスも含めて、どうプレーしていた?

「2点目を取れば勝てるという意識は全体でもあったので、そこで取れなかったことは申し訳ないですが、ボールを奪いにいく、チームとしてやるべきこと、ハードワークに関しては、やり切れたと思います。最後はもう走れなかったので…。あとは点を取れれば完璧だったので、そこは申し訳なく思います」

■奥埜博亮選手
Q:受け止めるのが難しい結果になったが、いまの気持ちについて

「2試合連続で、先制して最後に逆転される試合は続いているので、なかなか整理が付かない部分はありますが、終わってしまったことなので、次に向けてやっていけたらなと思います」

Q:後半、ビハインドのチームが押し気味になることは当然だと思うが、その中でも相手に大きなチャンスは作らせていなかったと思う。攻守のバランスも含め、ピッチ内ではどう試合を運ぼうとされていた?

「2点目を取るチャンスがあるなら、取ろうと話していました。ゲームコントロールとしては、速く行くところと、遅攻というか、相手を押し下げる攻撃もやっていこうと話していたので、札幌戦よりは、速い攻撃を我慢して押し込む場面を作ったことで、相手のカウンターのリスクを管理することもできたと思う。途中からプレッシャーにいけなくなって、サイドを起点に押し込まれる時間もあったのですが、その中でも、選手同士でしっかり話して、もう一度プレッシャーにいこうという話はできていたので、無失点で終わりたかったです」

Q:札幌戦のように間延びすることなく、失点する気配もあまりなかったように見えたが?

「(1失点目は)セットプレーの流れからなので。セットプレーは、どれだけいいゲームをしていても、どうなるか分からない部分がある。そこに至るまでに防げたのか、ということもあると思います。振り返ってみないと分からないですが」

Q:広島との3度目の対戦で、内容としては素晴らしいサッカーも展開したと思うが?

「前回のリーグ戦でも、内容に関しては、自分たちが準備してきたことを出せていた部分もありました。リーグ戦の前節も、自分たちの狙いとしている形は出せていたので、そういう試合でどう勝ち切るかが大事になります」

Q:守り切れなかったことよりも、2点目を取れなかったことにフォーカスする?

「2点目を取れたらベストですが、相手にチャンスを作らせないような攻撃というか、攻撃でのリスク管理も必要だと思います。疲労もあり、選手は変わっていくので、その中で、チーム全体で同じ絵を合わせていくことは大事だと思います」