2022明治安田生命J1リーグ
第28節第1日

2022.9.2

北海道コンサドーレ札幌

キム ゴンヒ (86')

青木 亮太 (90'+4)

2

AWAY

FULL TIME

1

0-0

2-1

セレッソ大阪

中原 輝 (78')

札幌ドーム

10,778

監督コメント

「残念ながら敗戦という結果になりましたが、両チームとも最後まで勝利を目指してアグレッシブに戦った好ゲームだったと思っています。2失点ともカウンターから失点してしまったことはしっかり反省したい。先制し、相手が前がかりになったところを仕留めること、そこは遂行してくれたと思いますが、最後の質、決め切るところ、バランス、リスク管理、そういったところの課題は出たと思います」

Q:試合の経過としては、前節とも近いかなと思います。前半は素晴らしく、スペースをうまく突いて随所に決定機も作りました。そこで決め切れない問題がありました。ただ、それでも先制できたので、締め方にも課題が残った。1失点目につながったブルーノ メンデス選手のロストも含め、交代で入った選手のインテンシティが足りなかったようにも映ったが?

「まさにおっしゃる通りだと思います。前節の広島戦と同様、入りから素晴らしいパフォーマンスをチームとしても個人としても発揮してくれました。その中で、なかなかゴールを割ることができず、イヤな流れになりかけたのですが、そこでしっかりと先制点を決めたことは成長を感じました。そこからは、しっかり守ってカウンターを狙って、そこで決め切れれば最高なゲームでした。ただ、おっしゃる通り、途中から入ったブルーノや山田(寛人)が少しゲームの流れに入り切れず、攻守にバランスを欠いてしまったことは、私の責任です。コンディションの見極め、役割の与え方も含め、このゲームから私自身も学びたいと思います。この2連敗を、我々が天皇杯を獲りにいくにあたって、非常に大きな学びにしたい。次の天皇杯準々決勝に向けて、もう一度、全員で前を向いてやっていきたいと思います」

Q:惜しくも決勝点にはならなかったが、J1初ゴールを取った中原選手について

「ヒカルはですね、最近はメンバー外の試合もあり、苦しい思いをしていたのですが、彼自身、自分と向き合って取り組んだ努力の成果だと思います。今日のようなゴールは、練習でも再三決めていますので、素晴らしいシュートだったと思います。大阪に残って苦しんでいる選手もいるのですが、彼らにも勇気を与える素晴らしいゴールだったと思います」

Q:次の天皇杯準々決勝へ向けて、決定力、リスク管理、攻守のバランスなど、この2試合で課題も出たが、どうマネジメントしていく?

「まず一つは、連戦ですので、しっかりと心身の安定を図ってリフレッシュさせること。そして、この2連敗の中でも素晴らしい内容の時間帯はたくさん作れていると思いますので、最後のリスク管理、バランスのところ、そこはチームとして共有すれば改善できる点だと思っていますので、そのあたりをしっかりと全員で共有したいと思います」

選手コメント

■中原輝 選手
Q:ゴールシーンについて

「ボールが転がってきて、45度の角度は僕自身、自信を持っているので、しっかり練習通りに決めることができました」

Q:山形時代のJ2初ゴールも、角度的には近いのでは?

「そうですね。近かったと思います」

Q:J1初ゴールについて

「ずっと取れていなくて、ここ最近はメンバー外やサブも多くなってきた中で、ここで結果を残すことは、僕のサッカー人生の中で大事になってくると思っていたので、取れたことはホッしていますが、試合には負けているので、そこは反省したいです」

Q:2失点ともカウンター。どう受け止めていますか?

「あの時間帯で先制して、守り切るのか、2点目を取りにいくのか、少しあやふやになった。守り切れなかったことが、上位との差でもあると思います。この負けは大きいですが、まだ上位にいける可能性はある。次の試合から、またチーム全員でしっかりやっていきたいです」

Q:1点を取ってからのゲーム運びについて

「僕たちのサッカーをやる中で、守りに入るよりも、次の得点を狙うこと。今日も、もう1点取れそうな感じだったので。ただ、前がかりになってしまい、カウンターから2失点を喫した。リスク管理はやっていかないといけない。攻撃の選手から守備のスイッチを入れるところなど、最後は全体として足りなかったから、負けてしまったと思います」

Q:中4日で迎える天皇杯準々決勝に向けて

「タイトルが懸かった1発勝負ですし、特に広島にはリーグ戦で2回負けています。3回負けることがないように。『タイトルを獲ろう』という話も出ています。この2連敗を受けて、次の試合は本当に大事になってきます」

■アダム タガート 選手
Q:前半は随所にチャンスを作ったが、準備してきたことをしっかり出せた?

「そうですね。前半はいいプレーができていたと思います。ジョー(上門)とのコンビもうまくいっていました。ただ、自分的にはもっとうまくコンビネーションを出せるところもあったので、そこはもっと良くしていきたいです。試合としても、逆転負けをしてしまい、悔しいです」

Q:第24節・ヴィッセル神戸戦も上門選手との2トップでしたが、プレスのかけ方など、スムーズに見えます。

「そうですね。練習からしっかりやっているので、コミュニケーションは取れていると思います。対戦相手が3バックか4バックかでプレスのかけ方も変わるので、そこも話し合いっています」

Q:結果論にはなるが、立ち上がりのチャンスで決めていれば、試合の流れも作れた?

「当然、どの場面でもチャンスは決めたいですが、あのシーンが入っていれば勝てていたのか、それは誰にも分かりません。どのような展開になっても、一つのチャンスでゲームの流れは変わったりするモノなので」

Q:中4日で迎える天皇杯準々決勝に向けて

「1発勝負のカップ戦という意味でも大事な試合ですし、前回、対戦して敗戦しています。当然、リベンジしたいですし、集中して、勝ちにいきます」

■毎熊晟矢 選手
Q:立ち上がりからチャンスも多く作り、先制しながら逆転負け。この結果をどう受け止めていますか?

「個人的に、前節、ホームでああいう負け方をして、ただ、試合後はサポーターの皆さんも大きな拍手をしてもらい、『まだまだここからだぞ』というメッセージだと思ったので、この試合に懸ける思いは強かったのですが…。たくさんのチャンスがあった中で決め切れず、それでも先制したのですが、そこから耐え切れず、前節と同じアディショナルタイムにも失点して、チームとしても重く受け止めないといけない試合になったと感じています」

Q:先制した後のゲーム運びについて

「後ろは鼓舞し合って、いいプレーも出ていたので、『続けていこう』という気持ちでした。チャンスがあれば、もう1点を取りにいく中でしたが、リードしているチームの失い方ではなかったと思いますし、そこから、どれだけ全員がしっかり戻れたのか。細かい部分ですが、勝てていた時にできていたことができていない分、こういう失点につながったと思います。試合の進め方は課題になりました」

Q:2点目を取りにいくことは前提として、リスクマネジメントとの兼ね合いが問われる?

「そうですね。あの場面で、行くべきだったのか。映像を見て振り返らないと分からないですが、もし行くのであれば、全員が描いて、失った後のことも考えないといけない。今日の試合では、カウンターを受ける場面は失点のシーンだけではなかったので。そこはチームとして同じ絵を描いていかないといけないと思います」

Q:5月から8月の終わりまでは、終盤での強さが目立つ試合が多かっただけに、その強みが失われていることが気掛かりだが?

「交代で入る選手のクオリティーが高くて、90分を通してハードワークできていました。今も交代で入る選手は頑張ってくれています。前節、自分はスタートから出て、早い時間帯に交代しましたが、立てなくなるくらい、出し切ったかと言えばそうではない。スタートの選手のプレーが後ろにもつながる。90分、もう一回、全員でハードワークできるチームにしていかないといけないと思います」

Q:今節は、負ける内容ではなかったと思う。それだけに、この連敗はメンタル的にもキツイと思うが、どう奮い立たせて次の天皇杯に向かっていく?

「正直、終わった瞬間は、しんどかったです。今も切り替えられていない部分はあるのですが、同じ相手に3回、負けるわけにはいかない。ここで落ちてしまうチームなのか、もう一度、踏ん張れるチームなのか、次の試合が本当に大事。まずこの2試合をしっかりチームで振り返ることが大切ですし、それを踏まえて、次の試合でどうチーム全員で表現できるか。問われる試合かなと思います」