2022明治安田生命J1リーグ
第23節第1日

2022.7.30

セレッソ大阪

マテイ ヨニッチ (05')

上門 知樹 (71')

2

HOME

FULL TIME

0

1-0

1-0

アビスパ福岡

ヨドコウ桜スタジアム

8,346

ダイヘンサポーティングマッチ

監督コメント

■小菊昭雄監督
「前回の5連戦が終わってから2週間、チームとして、個のクオリティーを上げる、フィジカルコンディションを上げる。そのような2週間にしました。そして、J1で最少失点を誇る福岡に対し、攻撃のトレーニングを数多くした中で、2点を取れて、複数得点で勝てたこと、久しぶりにクリーンシートで勝てたことを嬉しく思います。相手の堅守を打ち破る大切なポイントとして、リスタートもこの2週間では時間を割いてやってきたので、その成果が出たことも嬉しく思います。スタッフが色んなアイデアを出し合いながら、選手が一生懸命取り組んだ結果がこの試合で出たことを誇らしく思います」

Q:加藤陸次樹選手と山田寛人選手について。前で収め、守備でも貢献し、素晴らしかったが、その一方で決定機も外してしまった。監督はどう評価しますか?

「ムツキと山田に関しては、私は非常に満足しています。チームの守備のスイッチ役として、役割を全うしてくれました。今日、クリーシートで勝てた大きな要因に、彼らの守備の強度、連続性は大きかったと思います。攻撃でも、再三、2人でのコンビネーション、または裏へのランニング、攻撃の基準にもなってくれました。あとはゴールを決めてくれたら最高の、100点満点の出来でした。ただ、あのようなポジションにいることも大事ですし、決め切るところは、さらにトレーニングを積んでいきたいです」

Q:試合を決定付ける2点目を決めた上門知樹選手について

「少し強度が落ちてきたところで、またパワーを与えてくれました。プラスαで、ゴールも決めてくれました。(第4節の)清水戦以来のゴールでしたが、練習から、そのような匂いはかなりありました。今日、久しぶりに結果が出たことで、彼の成長は加速すると思います」

Q:第16節以来、リーグ戦では7試合ぶりのクリーンシートについて

「常に我々はクリーンシートを目指して戦っています。その中で、いい守備をしている手応えはあったのですが、無失点で抑える試合は、最近はなかった。その中で、今節に向けて、守備陣も自分をもう一度成長させるため、チームが強くなるために、一人一人が日々のトレーニングに100%で取り組んでくれたことが、今日のクリーンシートにつながったと思います。何よりも、今日は試合前に選手たちとも共有したのですが、福岡を相手に、前回のアウェイもそうでしたが、球際の攻防、セカンドボールのバトル、1対1のバトル、そこが一番、キーになると思っていました。その中で怯まず戦えるか。そういう彼らの思い、ハードワークの結晶が、今日の無失点につながったと思います」

Q:マテイ ヨニッチ選手について。ここ数試合、失点の責任を感じていた部分もあったと思います。それだけに、今日の無失点は彼にとっても大きいのでは?

「勝った試合でも、失点ゼロで終れなかった時は、悔しさを露わにしています。それくらい、失点ゼロにこだわる強い気持ちを持った選手です。私自身も嬉しいですし、彼自身、今日の無失点を嬉しく思っていると思います」

Q:今日の勝利で、暫定ですが4位に浮上しました。試合数に違いはありますが、3位とは勝点1差、2位とも勝点2差に来ました。このことに関しては?

「今日のミーティングで、『この5連戦、リーグ戦は3試合あるが、この3試合で絶対に3位以内に入ると。そのために、今日は大事な初戦。絶対に勝点3を取って、その目標に前進していく』と共有しました。その中で、今日、勝てたこと、3位以内へもう少しまで来たことは嬉しく思います。ただ、私は毎試合のことで精一杯ですので、次のルヴァンカップ準々決勝の川崎戦に向けて、明日からやっていきたいです」

選手コメント

■マテイ ヨニッチ選手
Q:攻守に大活躍だったが?

「攻守ともにいいプレーができました。100%に近いプレーができました。アップから今日は調子が良かった。チームメートも頑張ってくれましたし、勝てたことが嬉しいです」

Q:リーグ戦では今季初ゴールだが、勝利につながったことが嬉しい?

「当然、点を入れたことは嬉しいですが、それ以上に、チームが勝てたことが嬉しいです。最近の試合では負けていないので、チームとしても、いい状態だと思います」

Q:相手はロングボールも多かったが、ことごとくヨニッチ選手が跳ね返していました。あのような攻撃は想定内でしたか?

「そうですね。ロングボールを多用してくることは想定していました。その対応は、色んな準備をしていました。今日はそれがうまくできました」

Q:久しぶりに無失点で終えたことについて

「無失点で終えたことは最近なかったので、自信にもなりました」

Q:2位、3位との差も縮まったが?

「特に気にしていません。目の前の1試合1試合をしっかり戦うことが大事です。ここで天狗になってはいけないですし、緩めてはいけません。1試合1試合を大事に戦い、勝っていけば、必然的に順位は上がっていくと思います」

■上門知樹選手
Q:ホーム初ゴール、おめでとうございます。

「はい(笑)ようやく取れたので、ここからです」

Q:加入後、「ホームのゴール裏の前で取りたい」と話していたが、実際に決めた感じはいかがでしたか?

「正直、ゴールシーンは覚えていなくて、決めた後の歓声の方が覚えています(笑)気持ち良かったですね。結果で示せたのは良かったですが、まだまだここからかなと思います」

Q:為田選手のクロスをGKが弾き、収めて左足でのシュートでした。

「最初は右足で打とうと思ったのですが、右足で打ったら当たるところにDFがいたので。左で持ち替えて、強くというより、コースを狙う感じで打ちました。うまく入って良かったです」

Q:チームとしても、2点目が欲しい時間帯でしたね。

「そうですね。自分自身、1点では怖いと思っていました。相手には、セットプレーのいいキッカーもいたので。2点目を取れて、より勝ちにもつながったと思います。無失点で抑えた守備陣も凄いと思います」

Q:シーズン序盤は苦しんだ分、ここからどんどん試合に絡んでいきたい?

「そうですね。どのポジションにも、いい選手がいて、スタメンを確保されている選手はいません。監督も日々の競争を大事にされていますし、平等に見てくれる素晴らしい人なので。今日、期待に応えることができてホッとしていますが、まだまだ自分の実力は出し切れていないので。ここから残り試合、優勝に向けて一つも落とせないので、出た時にしっかり結果で示したいです。攻撃だけではなく、守備でも、チームの力になりたいです」

■山中亮輔選手
Q:先制点のクロスはピンポイントでしたね。

「そうですね。練習していた形が出たと思います。いいボールスピードでしたし、完璧なボールだったと思います」

Q:相手の守備は堅いだけに、早い時間で取れて楽になりましたか?

「そうですね。最少失点の相手だったので、先制点は大事になると思っていました。早い時間帯に取れて、だいぶ楽になりました。相手に与えず、先に取れたことが大きかったです」

Q:そこからの時間帯では、もう1本、山田選手へのアシストにつながりそうなクロスもありました。チーム全体としても、いい内容でしたか?

「相手に握られる時間帯もあったのですが、そこでバラバラにならず、我慢できたことが勝点3につながったと思います。クリーンシートも、後ろの選手だけではなく、前の選手のハードワークもあってのこと。チーム全員の勝ちたい気持ちが、いい方向に向いています。連戦になりますが、誰が出てもいいサッカーができていますし、自信を持ってやっていきたいです」

Q:中断期間に取り組んできたことを改めて確認できた?

「この2週間もバチバチに練習していたし、強度も凄く高かった。競争意識も高かった。誰一人、手を抜いている選手はいません。競争意識がいい方向に向かっていると思います。自分としても、ポジションを譲らないことを意識していますし、毎試合、勝負だと思っています。今日は1本、結果が出ましたが、続けていきたいです」

Q:上位が近づいているが、上への想いは?

「始動してから、チームの目標はハッキリしていますし、そこへ向けて、いい形で勝点は積めていると思います。上に離されず、食らい付いていけばチャンスはあると思う。残り11試合、いい形で終えられるようにしたいです」

■鈴木徳真選手
Q:削られる場面もありましたが、大丈夫ですか?

「大丈夫です!ありがとうございます」

Q:試合としては、先制して、追加点を取って無失点。理想的だったのでは?

「監督も試合前に『無失点が4試合続いている相手から複数得点を取れたら大きい』と話していました。1-0、2-0と試合を運べたことは良かったです」

Q:先制後、前半の途中からは相手に持たせる時間帯もあったと思うが、先制したことで、そのような展開になった?

「本当は持たせたくなかったのですが、持たれてしまった、というのが正しくて。僕たちもきつい時間帯でしたが、失点しないことだけは続けながら、反撃のタイミングを伺おうと。前半15分過ぎから20分間くらいは、探りの時間帯でしたね」

Q:ただ、相手に決定機は与えていなかったですね。ゴール前で全員、体を張れていた?

「そうですね。DFラインが本当に集中していて。クロスが多いという話はミーティングであったので、クロスに対して、CBの内側に入るSBのカバーリングや、ロングボールを蹴られた後のセカンドボールの回収は、意識的に言われていました。そういうことを、11人全員がやれたことで、相手のチャンスも少なく運べたと思います」

Q:ボランチとしても、こぼれ球を拾うことを意識されていた?

「そうですね。失点ゼロに、少しは関われたのかなと思います」

Q:2点目で気持ちも楽になったと思います。上門選手が決めたことで、チームとしても勢いが付きそうですね。

「ジョーは僕と同じようなタイミングでメンバー外になり、苦しい時間も過ごしていました。2人で1対1の練習とかもしていたので、そういう選手がピッチに戻ってきて、結果を出してくれて、僕は凄く嬉しいです。何より、みんなにチャンスがあるとジョーが証明してくれた。それはチームにとっても大きいです。ジョーに感謝したいです」

Q:定期的に試合に出続けることで、伸びていると感じることは?

「やっぱり、セカンドボールの回収は僕の武器ですし、味方がどう動くかを理解してきたので、どうこぼれるか、予測しやすくなってきました。あとは、試合運びですね。このシーンで負けたら失点する、このシーンで勝てたら得点につながるという、際(きわ)のところを経験によって積めているので、それを感じられるようになってきたことが、僕の伸びているところだと思います」

■加藤陸次樹選手
Q:エネルギッシュに攻守にプレーしていたが、決定機を外す場面もありました。自身のプレーをどう振り返りますか?

「ゴールできなかったこと、今日はそこにしかフォーカスしていません。決められなかった。そこはFWとして課題になる。そこだけですね」

Q:試合前も「決めるのがFWの役目」という言葉があっただけに、やはり得点にこだわることが大事?

「あそこは大事な場面だったので。決めていれば、チームは楽になっていた。もっともっと練習から集中して、高めていかないといけないと思います」

Q:入る、入らないはあると思うが、得点への動き出しや、フィーリングの部分は?

「今日に関しては、自分でも、そんなに悪くなかったと思います。ゴールを取っていれば、監督からもいい評価を得られたと思います。ただ、FWは結果が全てだと思っているので、そこにフォーカスして、これからもやっていきたいです」