2022明治安田生命J1リーグ
第18節第2日

2022.6.26

セレッソ大阪

舩木 翔 (76')

1

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FULL TIME

1

0-1

1-0

清水エスパルス

オウンゴール (35')

ヨドコウ桜スタジアム

10,026

ヨドコウサポーティングマッチ

監督コメント

■小菊昭雄監督
「非常にいい入りができて、ボールを保持しながら積極的にゴールへ向かうことができていました。その中で、キャプテンの清武にアクシデントがあって、その後、ヨニッチの一生懸命、頑張ったプレーが不運な形でオウンゴールになり、一転して難しい展開になりました。そういう時こそチームの総合力が問われるゲームになると思っていました。前半、何とか持ち堪えて、後半、今まで大事にしてきた、全員で積極的にボールを奪いにいく、ゴールへ向かう。そのサッカーを最後まで全力でやってくれて、同点、もう少しのところで逆転まで攻め続けたこと。私は選手たちを誇らしく思います。先ほど選手たちにも伝えたのですが、『私たちが目指している方向性は間違っていない』と。そういうゲームができたと思っています。主力に数人、けが人が出ているのですが、こういう時こそ、全員で一丸となって、次の川崎戦に向かっていきたいと思います」

Q:「総合力」という言葉がありましたが、鈴木徳真選手と舩木翔選手が関わって同点ゴールが生まれた。そうした選手の活躍も含め、チームの一体感を感じた試合だったが?

「普段、なかなか先発で出ていない選手たちが素晴らしいパフォーマンスでチームに大きく貢献してくれたことを嬉しく思います。今日の朝、メンバー外の選手たちのトレーニングも、非常に強度の高い、素晴らしい雰囲気でトレーニングしてくれました。日々、自分の成長のため、チームの勝利のため、いい準備をしてくれている成果が今日、出たことを本当に嬉しく思います。これから夏の連戦に入っていきますが、いい準備は私が一番大切にしていることでもありますし、継続してやっていきたいです」

Q:同点ゴールを決めた舩木選手について

「アカデミー時代から、クラブが期待して、育ててきた選手です。色んな経験をして、挫折もありながら、攻撃、守備、この半年、成長著しく感じています。プレー面だけではなく、人間性の部分でも、レンタル移籍をして、様々な経験をしたことをプレーにも発揮してくれています。彼のポテンシャルは、まだまだ可能性がたくさんあると思っていますので、さらなる成長を期待したいです」

Q:天皇杯3回戦に続いて欠場した原川力選手。今節、負傷交代した清武弘嗣選手。2人の状態について

「キヨに関しては、今、病院に向かって、検査をしている状況です。私の方にも、詳しい結果は分かりません。原川に関しては、少し腰痛で、全体練習に合流できていない状態です。元々、少し腰痛を抱えている選手ですので、メディカルも色んな方向性でサポートしてくれています。次の川崎戦に向けて、スタッフもサポートしてくれていますので、早く回復してくれることを願っています」

選手コメント

■鈴木徳真選手
Q:同点ゴールとなったCKを振り返ると?

「自分のキックの良さは、ああいうところで生かせると思います。本数がたくさんあったことも、ありがたかった。そこでしっかり(舩木)翔が決めてくれたことが結果につながった。チームを少しでも救えたことが嬉しかったです」

Q:リーグ戦での先発は、第13節の名古屋戦以来でした。そこから今日まで、練習で高めてきたことや考えてきたこともあったと思います。それがピッチで表現できた?

「今日、先発のチャンスが巡ってきて、そこで勝利という結果が欲しかったですが、(先発から離れている間に)何が自分の良さで、何が足りないのか、見つめ直す期間にもなったので、自分を見つけられたことが今日に生きたと思います」

Q:改めて、自身の良さと課題を言葉にすると?

「良さは、キックだったり、真ん中で縦パスを入れたり、セカンドボールの回収もやっていきたいと思っています。強度や守備での運動量は、奥埜さんや原川さんを見ていると、劣っていると思います。そこはコーチからもアプローチされているところですし、自分でも真摯に受け止めて、もっと伸ばしていきたいです。同時に、自分の武器も磨いていきたいです」

Q:ここから連戦で総力戦になるが、意気込みを

「前回の連戦の時、力になれなかった責任を感じています。次の連戦は上位とも当たります。今、(ボランチで)出続けている2人はいますが、何かあった時に、『こいつがいるから、使える』というところまで信頼を持っていきたい。そこでチームを救う結果やプレーができれば、今季のチームが目指しているリーグ戦3位以上、タイトルというところにつなげていけると思います。自分に何ができるかに集中して、チームを助けたいと思います」

■舩木翔選手
Q:自身のJ1初ゴールが同点弾になりました。決まった瞬間の気持ちは?

「勝ちたかったので、点を決めても喜ぶというより、早く戻ってもう1点狙いにいこうという気持ちでしたが、みんながお祝いしてくれたことは嬉しかったです。自分のゴールが勝利につながらなかったことが悔しいですし、セットプレーだけではなく、得点に関われたら良かったですが、ゴールを決めて、引き分けに持ち込めたことは良かったです」

Q:後半から投入されて、チームとしても攻撃の姿勢を強めたい交代だったと思うが、どういう意識でピッチに入った?

「前半は(西尾)隆矢が出て、ポジションが低い中からビルドアップしていたのですが、外から見ている感じでは、相手のプレスが僕たちのセンターバックにかかっているとは思わなかったので、自分は高い位置からスタートした方がいいと思っていました。自分が高い位置を取ることで、トリくん(鳥海晃司)のパスコースが消えてしまう時もあったかも知れないですが、その分、自分は前でボールを受けて、前進していければいいなと。思い切って高い位置を取ろうと思って試合に入りました」

Q:前節は、対面に攻撃的な選手がいることもあったと思うが、左サイドバックに西尾選手が選ばれた。そこから今節に向けて、もう一度、どうアピールしてきた?

「広島戦の後、天皇杯では、先発で左サイドバックで出ることができて勝利で終われたのですが、隆矢は守備でいいところがある。自分がもう少し攻撃の面でもミスをなくしていかないと、ファーストチョイスにはなっていかない。課題が色々出てくる中で、それに毎日向き合って、練習に取り組んでいくことが、スタメンにつながる一番の方法。試合で結果を残すことも大事ですが、練習から課題に向き合うことに重きを置いてやっていければ、自ずとスタメンも近づいてくると思います」

Q:J1での先発は、様々な要素が求められる。総合力の中で、西尾選手が左サイドバックの先発に選ばれたことはしっかり受け止めて、練習に取り組んでいる感じですね。

「そうですね。悔しい部分もありますが、そこはチームなので認めないといけないですし、その分、負けていられない気持ちも出てきました。やるしかないと思っています」

Q:左サイドバックで結果を出すことに、自分の中ではどのような価値を置いていますか?

「今年はセンターバックもやらせてもらっている中で、サイドバックとしても失点ゼロにはこだわっていますし、サイドバックで出る時はアシストにもこだわっています。今年はセットプレーで中に入る機会も多いので、引き続きゴールも狙っていきたいです」

Q:ゴールについて、松田選手が「あいつ以上に俺が嬉しい」と話していたが、先輩として頼りにしている?

「『おめでとう』と言ってもらいました。すごく頭を叩かれて、お祝いしてくれました(笑)右サイドですけど、ずっと試合に出続けている選手。戦術面でも自分より優れているモノがありますし、日頃から話をして、吸収していこうという感じでやれています。ただ、陸くんとも違うプレーヤーだと思うので、学ぶと同時に自分らしさも求めていかないといけないと思います」

■松田陸選手
Q:アクシデントがあった中での勝点1。どう振り返りますか?

「アクシデントはありましたが、チームは同じ方向を向いていました。『ブレずにやろう』ということは、監督含め、スタッフとも全員で話していました。失点はしましたが、自分たちの時間帯でずっとゲームを進められたので。翔が出て初ゴールもありましたし、チームとしてもプラスは多いと思います」

Q:勝点3を取れればベストでしたが、今後につながる勝点1でしたね。

「そうですね。チームとしても、どんどん成長していきたいです」

Q:弟分でもある舩木選手のゴールは嬉しかったのでは?

「めっちゃ嬉しかったですよ。ずっと頭を叩いていました(笑)本職の左サイドバックなのに、センターバックの選手が出て悔しい部分もあると思うし、その思いも分かっていたので。今日、出て結果を残せたことは、あいつ以上に俺の方が嬉しかったです(笑)」

Q:次は陸選手のゴールも期待しています。

「はい、頑張ります(笑)」

■アダム タガート選手
Q:オーストラリア代表での活動から復帰後、初のリーグ戦になったが?

「復帰できて良かったです。ピッチに立てて、試合ができたことは嬉しかったです。
今後、またリズムを戻してゴールを決めたいです。これからが楽しみです」

Q:オーストラリア代表としてW杯出場を決めたことで、今季の残りのシーズン、個人的なモチベーションも高まったのでは?

「そうですね。W杯が控えていることは、いいモチベーションになります。ただ、今はまた、セレッソに専念しています。毎週、大事に戦いたい。まず、次の川崎戦に向けて、いい準備をしていきたい。モチベーションを保ちつつ、いい結果を残したい。Jリーグで活躍していけば、必然的に代表でも活躍できると思うので、セレッソでのプレーに集中していきたいです」