天皇杯JFA全日本サッカー選手権大会
3回戦

2022.6.22

ベガルタ仙台

5' 加藤 62' 鎌田

2

AWAY

FULL TIME

3

1-2

1-1

セレッソ大阪

30' ブルーノ メンデス 41' ヨニッチ 50' ジェアン パトリッキ

ユアテックスタジアム仙台

監督コメント

「公式戦6連勝の後の敗戦を受けて、今日は絶対に勝ちたい試合でした。それともう一つ、今季、スタートする時に、『ユニフォームに3つ目の星を刻む』『アジアに再び向かう』という目標を掲げました。そういった意味でも勝たないといけない試合でした。選手たちとも共有したのですが、17年度に優勝した時も、3回戦は非常に厳しい試合でした。延長で新潟に3-2で勝ったのですが、そうした過去の試合も踏まえ、『今日は必ず困難な試合になる』という中でスタートしました。先制されて、厳しい時間帯もあったのですが、選手たちがしっかりとゲームをコントロールして、攻守に規律を守り、乱れることなくプレーし続けたことで、逆転勝利につながったと思っています。選手たちの頑張りに感謝しています」

Q:立ち上がり、仙台に先制された後、攻守に立て直して前半で逆転したことが大きかったと思うが、前半15分ごろからの時間帯について

「相手のビルドアップに対し、立ち上がりは我々の守備がハマらなかった。準備してきたことと違う立ち位置を取ってきたこともあり、いい守備からいい攻撃に移れなかったことで、最初の15分、ゲームを支配されて、チャンスも作られたと思います。その中で、相手のフォギーニョ選手がドロップして(後ろが)3枚になるところを、どのように捕まえにいくか。守備の仕方を整理しました。いい守備からいい攻撃につなげるシーンが増えたことが、前半でひっくり返せた要因だと思います」

Q:来日初ゴールを決めたジェアン パトリッキ選手について

「練習から攻守に高いパフォーマンスを発揮している選手です。私のサッカーを理解しようと、本当に勤勉な選手です。今までもたくさんのチャンスを作り、アシストもありました。もう一歩でゴール、というシーンもありました。今日は試合前、2人でゴールを誓って決めてくれたゴールなので、私自身も嬉しく思いますし、彼の努力が報われたと思います」

Q:同点ゴールの場面は、FKからアシストした清武選手のキック精度が高かったが、キャプテンとしての役割も含め、彼の存在の大きさについて

「我々は、攻守、リスタート、3つの柱で常にいい準備をしているつもりです。やはり、リスタートは現代サッカーでは大きな要素を占めます。清武を始め、いいキッカーが揃っていますし、ヘディングが得意な選手もいます。練習の成果が結果に出たことを嬉しく思います。これからも、リスタートはゲームの流れを変える、勝利に近づく大切な要素だと思うので、チームとしてもクオリティーを上げていきたいです。清武については、連戦の中、今日の出場時間は予定より引っ張ってしまったのですが、攻守における存在の大きさを考えると、拮抗した試合で代えるのは難しいと悩むくらい、彼の存在は大きいです。ただ、ケガのリスクも管理しないといけないので、あの時間帯での交代になりました。先ほども申したように、今日は連勝がストップした後の試合でした。清武キャプテンを中心に、『今日のゲームを再スタートの場として勝っていくぞ』という雰囲気を作ってくれたことに感謝しています」

Q:この試合では、清武選手、奥埜選手とともに岡澤選手が中盤を組んだが、岡澤選手のプレーについて。良さと課題、両方あったと思うが?

「昂星は1年目で経験が浅い選手ですが、将来のセレッソを担って立つ素晴らしい選手です。今日も期待通り、攻守のつなぎ役として、運動量も多く、チームのためにバランスを取りながら、いいパフォーマンスを発揮してくれました。もちろん、課題も出ましたので、彼とともに課題もしっかりと克服して、さらに成長していけるようにチームとしてもサポートしていきたいです。鈴木徳真も今日は久しぶりの試合でした。最近は試合に絡めない中でも、日々、素晴らしい準備をしてくれています。今日、しっかりゲームを締めることができたのは、彼の存在も大きかったと思います。そのことも、合わせてお伝えしたいと思います」

選手コメント

■ブルーノメンデス 選手
「難しい試合になることは分かっていました。先制されましたが、ゴールを決めて追いつくことができて良かったですし、勝てて嬉しいです」

Q:直近のリーグ戦、広島戦に続きニアでヘディングを決めた形だが?

「FWなので、常に集中しています。そこにボールが来る、という感覚もありました。飛び込んだら、キヨ(清武弘嗣)がいいボールをくれたので、合わせるだけでした」

Q:ジェアン パトリッキ選手の日本での公式戦初ゴールをアシストしたが?

「ジェアンの日本での初ゴールをアシストできたことは嬉しいです(笑)練習からいつも決めていますし、今日はカウンターから決めてくれました。記念になりますし、ジェアンの初ゴールに関わることができて嬉しいです」

■ジェアン パトリッキ 選手
Q:来日初ゴールが決勝点になったが?

「こうやって初ゴールを決めることができたのは嬉しいです(笑)自分も待ちわびていました。チームのみんなも待ち遠しかったと思います。決めた時にみんなが喜んでくれる姿を見ることができて、自分も嬉しいです。これからも、チームメイトやサポーターなど、喜んでくれる人たちのためにも、もっと決めたいです」

Q:監督とは、試合前にゴールを約束し合ったそうだが?

「そうですね(笑)監督に呼ばれて2人で話したのですが、『今日はゴールできるね』と言っていただきました。そのおかげで僕も自信を持ってプレーできました。いつも点は決めたいと思っているのですが、決めて楽になりました(笑)監督の信頼に応えることができて嬉しいですし、勝利できたことが良かったです」

■清武弘嗣 選手
Q:公式戦6連勝から、久しぶりに負けた後の試合。何より勝利が大きかった?

「そうですね。リーグとカップで違いはありますが、連敗しないことはいいチーム、強いチームの条件だと思っています。普段、出る機会が少ない選手たちが頑張ってくれたおかげで勝つことができました。チームの底上げにつながったと思います」

Q:入りは仙台のペースだったが?

「入りは温かったですし、修正が必要になったのですが、1点決められても、僕自身もチーム全体もそこまで慌てる様子はなかったです。徐々に連動したプレスもうまくいき、ボールを触り、散らしながら長短(のパス)を使い分けて、いいゲームに戻せたと思います」

Q:前半の途中で持ち返して逆転できたことが大きかったですね

「相手が(ビルドアップで)可変してきたので、守備をどうするか(が問題だった)。プレスのかけ方を自分たちも可変しながら、うまくハマるようになったので、そこはチームの成長を感じます。一人一人が頭を使いながら、ゲームの展開を読みながらプレーすることは必要なことで、今日はそれができたと思います。スコアを見たら拮抗した試合になりましたが、しっかりと勝ち進むことができて良かったです」

Q:セットプレーから決まった同点ゴールについて

「FKを蹴る前に、ブルーノが指で(蹴る場所を)示してくれました。広島戦と同様、ニアに走り込んで合わせることはブルーノのストロングポイント。ピンポイントで合わせることができて良かったです。セットプレーは一つのキーですし、最近はセットプレーで点も取れているので、チャンスにはなると思っていました」

Q:やはりキッカーとしての精度が高いですね

「いつもはリキ(原川)がいるのですが、今日はいなかったので、僕が蹴りましたが、『自分も蹴れますよ』ということをちょっとは見せたい気持ちもあるので(笑)でも合わせてくれた選手のおかげですし、ブルーノの強さはこのチームの武器になると思います。それと、今日はジェアンが決めたことがめちゃめちゃ嬉しかったです。チーム全員が待っていたので、本当に嬉しかったです」

■岡澤昂星 選手
Q:清武選手、奥埜選手と組んで中盤でプレーしたが、心掛けていたことは?

「普段、リキくんが入っているポジションに入ったのですが、リキくんの役割をやろうとは思っていなくて、しっかり自分のプレーを出すことができればチームの勝利に貢献できると思ってプレーしました。常に奥埜選手と清武選手との距離感は意識してやっていました」

Q:入りは仙台のペースだったが、前半の途中から持ち直せたが大きなポイントだったと思うが?

「僕自身、序盤はミスも目立ち、チームとしても前半すぐに決められたのですが、最初から『やることは変わらずやろう』と言っていたので。焦れずに、いつも通りの自分たちのサッカーをできたことが、いいゲーム展開にしていけた要因だと思います」