2022JリーグYBCルヴァンカップ プレーオフステージ
第2戦

2022.6.11

湘南ベルマーレ

町野 修斗 (83')

1

AWAY

FULL TIME

4

0-3

1-1

セレッソ大阪

マテイ ヨニッチ (10')

為田 大貴 (13')

清武 弘嗣 (45'+3)

奥埜 博亮 (48')

レモンガススタジアム平塚

4,301

監督コメント

「湘南とは3連戦になりましたが、まず2試合を戦って、湘南の強さを我々は強く感じました。リーグでは神戸、川崎に連勝し、ルヴァンカップもグループステージを1位で突破してきた素晴らしいチームです。今日の試合に関しては、湘南が、かなり強く、攻守とも前に矢印を向けてくることは想定していたので、最初の15分、20分をどう戦うかが大きなポイントになったと思います。その中で、いい守備からのカウンター、リスタートと、理想的な試合の入りができました。そこが今日のゲームの一番大きなポイントでした。強い湘南を相手に3連勝できたことは嬉しく思いますし、勝って、次のステージに進めたことを嬉しく思います。選手たちに感謝しています」

Q:どちらが先制点を取るかが、試合の流れを大きく左右した中で、為田大貴選手のいい守備からブルーノ メンデス選手がシュート。そこで獲得したCKから先制した。試合の入りとしては、チーム全体で意思統一できていた?

「『勝ち切って次のステージに進もう』ということは強く共有して臨みました。湘南が攻撃で人数を多くかけてくることも想定内で、ボールを持たれることも予想していました。その分、奪った後にはスペースが大きく空くこと、人数が同数で攻められることも想定していました。なので、特に最初の時間帯は、ブロックを作った中から、いい守備からカウンターを狙うことは全員で共有していました」

Q:先制点後、チームで背番号14のユニフォームを掲げていたが、丸橋選手に長期欠場するような負傷があったのでしょうか?

「近く公式で発表があると思いますが、膝の手術をしました。4ヶ月から半年くらい、長い離脱になります。ずっと痛みを抱えながらもギリギリの状態でプレーしていたのですが、その膝が悲鳴を上げた状態で、検査したところ、手術が必要だということで、今回、手術をしました」

Q:分かる範囲で、負傷交代した山中選手の状態は?

「少し内転筋の肉離れの可能性があると。大阪に戻って検査することになります」

Q:公式戦6連勝を果たしたチームについて

「日々、トレーニングで集中力高く、強度を高く、一体感を持ってプレーしています。それが6連勝を出来たことの全てだと思います。先ほど、選手にも伝えたのですが、そういった日々を引き続き大切にしながら、いい競争をしながら、コンディションを上げていく、チーム力を上げていきたいと思います」

選手コメント

■マテイ ヨニッチ 選手
Q:再加入後初ゴールが貴重な先制点になったが?

「今日の1点目は大きかったので、決めることができて嬉しく思います。前半で3点を取り、後半もすぐ取れたので、いい形で試合を運べました。個人で点を取ることも大事ですが、一番大事なことはチームの勝利なので、勝って次のステージに進めたことが一番嬉しく思います」

Q:第1戦に続き、セットプレーからゴールが生まれたことについて

「相手もセットプレーには対応してくるので、色んなことをやらないといけない。自分たちも色々と工夫している中で、第1戦を含めてセットプレーから3点取れたことは、チームとしても大きい」

■為田大貴 選手
Q:先制点を取れば、かなり優位になる試合で、為田選手のいい守備が、先制のCKにつながった。積極的に勝ちにいくことは試合前から狙っていた?

「そうですね。引き分けを狙ったり、プレーオフステージを勝ち上がるためだけにプレーするのではなく『勝ちにいこう』ということは、小菊監督やキヨくん(清武)を中心に精神を統一して臨みました。『やることは変えない』というチームの共通理解はありました。立ち上がりからアグレッシブに、前からプレーできたと思います」

Q:自身のゴールは冷静でしたね。

「余裕があったので、色んな選択肢はあったのですが、うまく決められて良かったです」

Q:カップ戦では得点を重ねているが?

「リーグ戦でも取りたいですが、タイトルを獲るチャンスがある中でプレーできることは有難いですし、カップ戦での好調をリーグ戦にもつなげていきたいです」

Q:今後、リーグ戦でもさらなる活躍が期待されるが?

「リーグもルヴァンカップも天皇杯も、誰が出ても役割を果たせているからこそ、結果を出せていると思います。みんながその気持ちを持ってできるチームが強いと思うし、今、そういうチームになってきていると思います。その中で、自分も与えられた役割を全うしていきたいですし、出場時間を伸ばしていけたらと思います」

■清武弘嗣 選手
「引き分けではなく勝とうという気持ちで試合に入りました。それが結果にも表れたと思います。みんな気持ちの入った、いいゲームができたと思います」

Q:先制点後、全員で丸橋選手のユニフォームを掲げていたが?

「まだ正式なリリースはないのですが、マルがケガをして、長期離脱になります。今までセレッソを支えてくれた選手。これまで、マルが長期離脱することはないので、悔しい気持ちもあると思います。僕自身も二十歳の頃からマルとは付き合いがありますし、早く戻ってきて欲しいという気持ちもあって、あのようなパフォーマンスをしました」

■奥埜博亮 選手
Q:自身の得点について

「チャンスがあれば前に出ていい、とは監督にも言ってもらっているので。あの場面は、持ち運んでサイドに出した時に前が空いていることは見えた。しっかり中に入ることができた結果、いいところにボールがこぼれてきて、点が取れたと思います」

Q:湘南に連勝していることで、メンタル的には優位に臨めた?

「いや、展開としては、リーグ戦も第1戦も押される場面があり、今日もしんどい試合になると思っていました。湘南は運動量もあって、球際で戦えるチーム。簡単にはいかないと思っていたので、最初、セットプレーから先制点を取れたことが大きかったと思います」

Q:公式戦6連勝について

「練習からの競争もそうですし、試合の中で、一人一人がやるべきことをやった中で、個人の良さも出せていると思う。苦しい時間帯もありますが、チーム全体でまとまって戦えていることも大きいと思います」

Q:ルヴァンカップはプライムステージ進出となったが?

「グループステージからチーム全員で勝ち上がってきた大会。みんなの気持ち、チーム全員で戦っていることを意識して、今後も1試合1試合を戦っていきたいです」

Q:清武選手が交代した後は、キャプテンマークを巻くシーンも増えているが?

「ポジションも真ん中で年齢的にも上なので。声の部分もそうですが、プレーでしっかり見せていかないといけないという責任感はあります。まぁでも、あまりキャプテンマークは関係ないですが(笑)チーム一人一人が責任を持ってプレーできていると思います」

Q:清武選手、原川選手で組む中盤が成熟されている印象だが?

「キヨもリキもボールを持てる選手なので、預ければ何かをしてくれる。頭のいい選手で、どこに立てばいいのかも理解しているので、頼もしいですし、やり易さはあります」

Q:再開されるリーグ戦に向けて

「(次の対戦相手の)広島さんも、試合を見ていると、いいサッカーをしていますし、チームとしてやるべきことがやれている。攻守の切り替えが早くてタフなチーム。楽な試合には絶対にならないので、僕たちもいい1週間を過ごして、最高の準備をして、試合に出た選手がいいパフォーマンスをすることが大事になると思います」

■原川力 選手
Q:第1戦の試合後、「セットプレーは入る時は入るし、入らない時は入らない。一つ入るだけでメンタルも変わる」と話していたが、まさに今日は2点、セットプレーから決まりました。

「1点入ったら雰囲気も変わりますし、それだけでいい方向に進むと実感しました。セットプレーはキッカーがほぼ全てなので、そこは自分の役割として責任を持って蹴っていきたいです」

Q:大きな意味を持つ先制点を取れたことが大きかった?

「相手が前から勢いを持ってくることは分かっていたので、そこをどう逆手に取るかを考えながらやっていました。後半、カウンターから5点目、6点目を取るチャンスもあったので、カウンターの質は上げていきたいです」

Q:後半、前の4人が代わった状況で、惜しいシーンはかなりあったが、一つ合わせたかった?

「そうですね。前はフレッシュで、後ろは点差がある分、リスクを冒したくない気持ちもあり、少し分断したかも知れません。僕ら中盤も、もう少し押し上げることができたら良かったですが、点差もあって。前はどんどん行きたいでしょうし、個人、個人のやりたいことが(違う部分が)少し出たかなと思います。ただ、しっかり勝って次のステージに進めたことは良かったです」

■舩木翔 選手
Q:山中選手の負傷により急遽、出番が来る形になったが?

「今季、亮輔くんがケガをして自分が入ることは2回目でした。前回の入りは悪かったので、そこからは、ベンチにいても常に気持ちは試合に居続けるというか、アップしていなくても、心は常に試合に入っている状況を作っていました。今日、出番が来た時は『やってやろう』という気持でした」

Q:前回の経験をうまく生かせた?

「そうですね。あの時はファーストタッチからミスしたので、今回はファーストタッチを大事に入りました。ただ、少し考え過ぎた部分もあったので、もっとリラックスして入れば良かったとも思います」

Q:ルヴァンカップはグループステージから試合に出て貢献している。個人としても獲りたいタイトルなのでは?

「結果にこだわりたい1年という気持ちで今季に臨んでいる中で、天皇杯ではアシストやゴールできましたが、リーグ戦やカップ戦では、あまり何もしていない、という感覚です。亮輔くんと同じプレーをしろ、と言われてもできないと思うし、自分の持ち味もあるので、その色をもっと出せるようにならないといけない。周りの選手との連係ももっと深めていきたいです」

Q:リーグ戦に向けての抱負を

「亮輔くんが出続けて連勝している中で、自分が出て連勝を止めたとは言われたくないので。チームにとっては痛いケガですが、いい意味で自分が塗り替えていけたらと。ここで自分がポジションを掴むぐらいの気持ちでやらないといけないと思っています。亮輔くんのケガは早く治って欲しいですが、競争が生まれることでチームも強くなる。若手がどんどん突き上げていくチームにならないといけないと思うので、自分も100%で与えられた役割を果たそうと思います」