2022JリーグYBCルヴァンカップ プレーオフステージ
第1戦

2022.6.4

セレッソ大阪

鳥海 晃司 (81')

1

HOME

FULL TIME

0

0-0

1-0

湘南ベルマーレ

ヨドコウ桜スタジアム

6,246

レポート

監督コメント

■小菊昭雄監督
「第1戦ということで、湘南はアウェイゴールをアグレッシブに取りに来ることは想定内でした。その強い矢印を、いかに我慢強く耐えるか、かいくぐっていけるか。そこがキーになると思っていました。前半から、相手は予想通りアグレッシブに来たところ、何とか耐えて、後半にカウンターで仕留めようと。その中で、相手の前へのパワーを逆手にとってカウンターのシーンも作れましたし、高橋(大輔)コーチを中心に、『リスタートが勝負になる』」というところで、しっかりセットプレーの準備もしてきました。その準備してきたことが得点につながったことを嬉しく思います。グループステージから6試合、全員で積み重ねて今日の権利を勝ち取りました。けが人、代表(で離脱した選手)、今日の午前中に一生懸命トレーニングしてくれたメンバー外の選手たちの思いも背負って、全員で勝ち取った勝利だと思います。ただ、1週間後にまた厳しい戦いがありますので、いい準備をして、第2戦に臨みたいと思います」

Q:アウェイゴールを与えず、それでいて後ろに重くなり過ぎないバランスを徹底した選手ちについて

「ゲーム展開は、ある程度、ブロックを落として、もちろん前からの守備もトライしながら、逆に相手がバランスを崩してきた時が勝負だと、全員で共有していました。ただ、後ろに重心が重くなり過ぎて、自分たちのサッカーを見失うことも怖かった。そのあたりは、選手たちがバランス良く戦ってくれました。今日だけではなく、ゲーム展開を読む力、全員のイメージの共有。そういったところが非常にスムーズにできるようになってきた。大人のチームになってきたという印象を受けています」

Q:今季、なかなか取れなかったセットプレーですが、このタイミングで取れたことは大きかった?

「先日の天皇杯での舩木(翔)もそうですが、やはり現代サッカーにおいて、セットプレーは、攻守と同様に大きな柱です。高橋コーチを中心に、毎晩遅くまで色んな映像を見ながら知恵を共有して、たくさん練習もしてきました。その中で、スタッフの努力、選手のトレーニングの成果が出たことを嬉しく思います。今後、リスタートでも取れるようになれば、さらに我々の武器は増えるので、そういった武器を増やせるように、積み重ねていきたいです」

Q:西尾選手がケガで不在の中、鳥海選手がCBに入り、無失点に加え、セットプレーから決勝点。チームの底上げが進み、日々の競争意識が結果に出ている?

「おっしゃる通り、どのポジションでも、日常から激しい競争が行われています。そうしたチームの雰囲気、練習に懸ける思い。そうした時間を常に大切にしながら、日々、成長していきたいと思います」

Q:公式戦5連勝という結果について。力を付けていることを感じるが?

「連戦を5連勝で締め括ることは、全員で強い目標としてやっていました。この連戦では、色んな選手が精一杯、戦ってくれました。そのおかげで5連勝という素晴らしい締め括りができたことを嬉しく思います。先ほども話しましたが、この連戦ではチーム、選手の成長を強く感じることができたので、そこは嬉しく思いますが、課題もありますので、1日1日を大切に、ブレずにやっていきたいと思います」

選手コメント

■清武弘嗣選手
「セットプレーで取れていなかったので、取れて良かったなと思います」

Q:試合展開としては、試合後に小菊監督も話していたが、「アウェイゴールを与えたくない。だからと言って、後ろも重くなりたくない」と。その意味でも、試合前のプランを遂行できたのでは?

「そうですね。監督からも、『アウェイゴールは与えたくないけど、後ろが重くなるのはナシにしよう』ということは試合前から話していました。そこまで重くならずやれたと思います。相手に握られるシーンも前半は結構ありましたが、我慢してやれていたので、いいゲームだったと思います」

Q:試合の入りでは、6日前のリーグ戦に比べ、相手も前から来ていたが?

「来るな、とは思っていたので、そこをどうやって剥がすかを考えていました。前半はこういう展開になると思っていたので、後半が勝負だと考えていました」

Q:0-0でも悪くはない中で、1点取れたことはチームとしても大きいですね。

「0-0は考えていなかったので、早く1点欲しかったです。後半はチャンスもあって、最後を仕留めるだけだったので。ホント、セットプレーが最近は全然入っていなくて。トレーニングでもやっていたのですが、(試合で)なかなか合わなくて。苦労していたのですが、今回、こうしてセットプレーから取れて勝てて、僕自身もホッとしています。セットプレーの担当が高橋大(輔コーチ)さんなので、大さんも多分、ホッとしていると思うので、そこは良かったなと思います」

Q:今日の試合も含め、ここ数試合、素晴らしいプレーが続いています。かなりコンディションは良さそうだが?

「コンディションは、ここ数年を見ても一番いいですね。自分のゾーンに入っている感じなので、継続していければと思います。これに満足せず、もっともっとゴールに絡めるように、自分のプレーをしていきたいと思います」

Q:7連戦を5連勝で締め括ったが、チームを代表して一言お願いします。

「まとまっている感はあります。その中心には監督がいて、今日も、メンバーに入れなかった選手、ケガしている選手のために、という話もありましたし、常にそういう言葉が聞かれます。出ている選手たちは、そうした選手たちのためにも戦わないといけない。モチベーションを上げてくれる存在が一番中心にいることは、チームとしていい状態にあると思うので、継続して続けていきたい。セレッソと言えばこうした雰囲気が当たり前、というチームになれるように、日々、頑張っていきたいと思います」

■鳥海晃司選手
Q:大きな1点になりましたね

「苦しいゲームだったので、その中で点が取れて良かったです。アウェイゴールを与えないことは意識しつつ、得点は欲しいなと思っていました」

Q:あの瞬間だけ、フリーというか、空いていたが、何か工夫したことも?

「試合を通してタイトにマークにつかれていて、ホールディングみたいなこともされていたので、一つ前のセットプレーで倒れて審判にアピールしました。その分、次のCKでマークが少し緩くなりました。そこを仕留めることができて良かったです。

Q:小菊監督も清武主将も、セットプレーで取れた大きさを話していたが?

「今季はなかなかセットプレーで取れていなかったので、取れて良かったです」

Q:アウェイゴールを与えたくない分、攻守のバランスが難しい試合だったもと思うが、後ろが重くなり過ぎずに戦えていたのでは?

「そうですね。『後ろが重くなって、カウンターを受けるような引っかけ方はしないように』ということは話していました。ハッキリ裏にパスを出して、そこから守備でハメるということは統一してできたと思います」

Q:昨年のヨドコウ桜スタジアムのこけら落としでの劇的なゴールもそうですが、印象的なゴールが続いていますね。

「そうですね(笑)ホーム側のゴールが続いていますね。これからも節目、節目で決めていきたいです」

Q:第2戦に向けて

「次、負けたら今日の試合の意味もなくなるので、次も全員で、攻守に一体感を持って戦っていきたいです」

■原川力選手
Q:点は与えなくない中で勝ちにも行く、難しいバランスだったと思うが、崩れることなく主導権は握れていた試合でしたか?

「あまりペースを握れていた感じもしないですが。配置的にミスマッチが起こるフォーメーションだったので、押し込まれる時間帯もありましたが、最近はそこで耐えられている。それが勝てている要因だと思います」

Q:拮抗した展開が続いた中で、無失点で試合を進めたことが大きかった?

「そこが大きかったですね。リーグ戦では、前半の飲水タイム明けからどんどん前から来た。今回はそんな感じで試合開始から来るだろうなと思っていたので、ある程度、そこは想定内でした。もう少しビルドアップできたら良かったですが、できない中でも耐えて。後半は徐々に(相手が)落ちてくることも分かっていたので、流れもこっちに来ながら、セットプレーでうまく仕留めることができました」

Q:相手は序盤から球際に激しく来ていたが、後半はカウンターでチャンスも増えてきた。0-0で終わるのではなく、やはり勝ちを目指した?

「やり続けて、一つ剥がせばチャンスですし、中盤で一つ前を向くだけで状況は変わる。そこはリスクも考えながら、中盤の選手はやっていました。後半はカウンターがうまくハマる回数が増えてきた。全員がスプリントして抜けていく回数も増えた。2-0,3-0で勝てたら良かったですが、勝てたことは良かったです」

Q:セットプレーから取れたことは、先ほど清武選手も「ホッとした」と話していたが、キッカーとして、同じ思いですか?

「そうですね。ホッとしました(笑)チームの中でもそこを課題としていたので。セットプレーは入る時は入るし、入らない時は入らない。一つ入るだけでメンタルも変わると思います」

Q:5連勝で7連戦を締め括ったが、今のチームをどう見ていますか?

「やることが統一できていることが大きいと思います。90分の中で、耐えるところと、自分たちの流れになれば前に出て行くところ。そこがチーム全員で理解し合えている感じはします。そこが今のチームのいいところだと思います」

Q:第2戦に向けて

「アウェイゴールを一つ取るだけで、相手はダメージも大きい。向こうは勝たないといけないし、点も取らないといけないので、どんどん前から来ると思う。そこを逆手に取りながら、90分間しっかり戦って、うまく仕留められたらいいかなと思います」

■進藤亮佑選手
Q:左サイドバックでのプレーについて

「多分、初めてです。公式戦でも練習でも、やったことはなかったです。出る直前に、監督に呼ばれて、『左サイドバック、行けるか?』と聞かれて。『行けないです』と言うか迷ったのですが、さすがに(言えない)。やったことなかったので、『行けます』と(強く)言える要素はなかったのですが、無事に終われて良かったです」

Q:リードしていた状況だったので、やるべきプレーは明確だった?

「そうですね。監督にも『シンプルでいいよ』とは言われていました。ボールを持った時は、前にスピードのある選手や頑張れる選手がいたので、シンプルにやることは心掛けていました。結果、ボールは来なかったので、良かったです」

Q:山中選手に何かあったわけではない?

「連戦で疲れもあると思います。ケガではないと思います」

Q:また任される可能性もありますね。

「ディフェンスラインは(控えに)一人しかいないので。もしものことがあった時は、これからも対応しないといけないです」

Q:アウェイゴールを与えなかったことも大きいですね。

「ルヴァンカップは個人としても思うことの多い大会なので、タイトルを獲りたいです」

Q:ケガは完全に癒えた?

「大丈夫です。何回か、リリースには出ていないケガもあって、自分の思った道筋は歩めなかったのですが、天皇杯、今回と無事にケガなく終われた。ケガがなければ、ベンチ外やベンチにいる選手ではないと自分では思っているので、一歩ずつやれることをやっていきたいです」

Q:今日は、誕生日が同じ瀬古歩夢選手が来場したが、何か話はした?

「あまり時間がなかったので。ああいう選手が自信を持って大きな背中を見せてくれたら、僕も頑張らないといけないと思います」