2022明治安田生命J1リーグ
第16節第2日

2022.5.29

湘南ベルマーレ

0

AWAY

FULL TIME

2

0-1

0-1

セレッソ大阪

アダム タガート (18')

加藤 陸次樹 (90'+4)

レモンガススタジアム平塚

8,231

監督コメント

「いい守備から先制点を取れて、理想的な立ち上がりでした。そこから相手に少し流れを持っていかれた中で、ハーフタイムでもう一度、守備のところを確認しました。全体で我慢強くプレーすること、相手が前から攻守に矢印を向けてくることは予想できましたので、浦和戦と同様、耐える時間帯は耐える、前からハイプレスをかけるときは全員で連動して奪いにいく。そこを徹底しようと。選手たちは、この連戦の中、この暑さの中、タフなゲームだったのですが、全員が想いを一つに戦った結果、追加点、勝利につながったと思います」

Q:後半の終盤は特に耐える時間帯が続いたが、後半のプランについて

「当然、試合の中では、我々の流れ、湘南の流れと、波があるわけですが、この試合だけではなく、この3連戦、自分たちがキャンプでやってきた攻守の引き出しの中で、どの引き出しを全員で共有して使うのか、全員が同じデザインを共有できています。だからこその3連勝だったと思います。今日の試合も、後半、相手は前に人数をかけてくること、高さのあるウェリントン選手を入れてくることも想定していました。その時にしっかりはね返すことを徹底できれば、(攻撃では)同数で、広大なスペースができることも想定済みでした。浦和戦と同様、このような勝ち方ができたのは、選手が自信を持って、全員で(プランを)表現できている、ゲームをコントロールできているからだと思います」

Q:クロスをはね返し続けたマテイ ヨニッチ選手について

「ヨニッチは、色んな意味で、リーダーシップも含めてキーマンです。日々のトレーニングから素晴らしい準備、姿勢を表現してくれています。攻守に大切な選手だと思いますし、これからも、リスタートの攻撃も含めて、結果を出してくれると思っています」

Q:今日の結果、首位との勝点差も詰まったが、中断明けのリーグ戦への抱負について

「選手たちには、『上位争いをしていこう』と伝えてきたのですが、前節の浦和戦に勝って、『優勝争いに絡んでいこう』と。そのためには、今日の湘南に必ず勝たないといけない中で、粘り強く戦い、選手たちの頑張りで優勝争いの権利を勝ち取れたことを嬉しく思います。日々のトレーニングを精一杯やることを大切に、これからもやっていきたいと思います。次の天皇杯は、リーグ戦の連戦で蓄積疲労もありますので、大阪に残って一生懸命トレーニングしているフレッシュな選手たちにチャンスを与えたいと思っています。試合後に選手たちに話したのは、『そういう選手たちがこれまでサポートしてくれていることを、今度は君たちがしっかりやって欲しい』と伝えました」

Q:今節の勝利は、クラブのJ1通算300勝という節目の勝利になったが?

「この数字は、今まで歴史を刻んできた中で、セレッソのOB、現役選手、関係者、スタッフ、セレッソファミリーの皆様の一つ一つの積み上げで、ここまで来ることができました。今日、その歴史的な勝利をこのメンバーで勝ち取れたこと、そして、この瞬間を私自身も味わえたことを嬉しく思います。これからまた、セレッソは歴史を刻んでいく中で、400勝、500勝と一つ一つ積み上げていけるように、私自身も取り組んでいきたいと思います」

Q:ピッチ内での整理された迷いのないプレーが印象的でした。選手一人一人の責任感やチームの一体感も感じられたが、現在のチームの雰囲気について、どう感じていますか?

「試合を見て、そのような感想を仰っていただいたことは、私自身も嬉しく思います。清武キャプテンを中心に、非常にいい雰囲気で日々のトレーニングができています。そうしたトレーニングの内容が、試合や結果に反映してくると思います。キャンプから、日々の積み重ね、日常が全てということで、全員で取り組んできました。3連勝はできましたが、これからもその姿勢はブレずにやっていくことが大事です。私自身も、これからもセレッソの明るい未来、強いセレッソを作っていけるように、選手たちとやっていきたいと思います」

Q:湘南とは、すぐにルヴァンカップのプレーオフステージでも対戦するが?

「まず、今日の試合に向けて色んな準備をしてきた中で、湘南の強さは私たちも理解していました。グループステージも首位で通過し、直近のリーグ戦2試合も連勝と、チームの勢いも素晴らしい。その中で対戦してみて、非常に手強い相手だと感じました。今日、出た課題、良かったところをもう一度、整理して、ルヴァンカップにも臨みたいと思います。まずは、先ほど申し上げたとおり、天皇杯に向けてしっかりと準備していきたいと思います」

選手コメント

■アダム タガート 選手
Q:前々節の“大阪ダービー”に続く今季2点目を奪ったが?

「点を決めたことも嬉しく思いますし、チームが上位に浮上したことも嬉しいです。このままさらに上位を目指していきたいです。これから僕は(オーストラリア)代表に行きますが、代表でも頑張らないといけないと思っています」

Q:ショートカウンターから、毎熊 晟矢選手のクロスにヘディングで合わせたが、あのような形は得意なのでは?

「そうですね。クロスからのヘディングは得意な方です(笑)それは別としても、マイク(毎熊選手)のクロスが凄く良かった。空いているスペースに走り込んだら、いいボールが来ました。セレッソの得意な形でもあると思うので、いい形で決まったと思います」

■清武弘嗣 選手
Q:今節の勝利は、クラブのJ1通算300勝となったが?

「あまり意識はしていなかったですが、ここにいるメンバーと、セレッソの歴史を少しずつ塗り替えていることは光栄なことですし、その場に自分自身がいることも光栄です。これからもっともっと、新しいことにチャレンジしながら、チームとしてもクラブとしても成長していけたらいいなと思います」

Q:今日の勝利で上位との差も縮まったが?

「まだまだ色々改善すべき点はありますが、勝ちながら、一つ一つ修正していけたらいいなと思います。勝ちながら、いい雰囲気の中、修正していくことが一番。今はその状況なので、この雰囲気を継続していきながら、天皇杯、ルヴァンカップと、また勝利を目指して頑張っていきたいと思います」

■奥埜博亮 選手
Q:入りは良かったが、前半の飲水タイムあたりから相手に主導権を握られた部分も?

「相手が修正してきて、僕らが対応できない時間帯もありましたし、先に得点できたので、若干、受け身になった部分もあったと思います。今日は暑さもあって、結構みんなしんどかったとも思います。それでも、苦しい時間帯で耐えられたことが今日は良かったと思います」

Q:座っているだけでも体力が消耗するような暑さだったが、かなり体にきた?

「そうですね。これだけしんどいのは久しぶりでした(苦笑)試合をやっていても、前半から結構しんどいなとは思っていました。その中で、チームで声を掛け合って勝てたのは良かったです」

Q:終盤は、クリアして、という割り切った戦いでしたか?

「時間も時間なので、チームとして割り切って、リスクをかけないように。つなぐことも選択肢にはありましたが、チーム全体で耐えるという共通意識を持ってやれました」

Q:前節の前半もそうだったが、試合展開における意思統一は、だいぶできてきた?

「自分たちが準備してきたことをやるのが一番ですが、それが出来ない時間帯は、割り切って耐える時間もあると思う。最近はその時間で耐えることができていると思います」

■マテイ ヨニッチ 選手
Q:終盤は守備に回る時間も長かった中で、相手のクロスや攻撃をはね返し続けていたが?

「後半は攻められる場面が多く、特に最後の20分あたりはヘディングが強いウェリントン選手も入ってきたので、常にクロス対応は気を付けていました。何回か危ないシーンもありましたが、最終的には、いいディフェンスができたと思います」

Q:まさに湘南のクロス地点に何度もいたが、読みを利かせていた?

「そうですね。クロスやロングボールの対応は、読みながらプレーしていました。ボールがどこに来ようと、チャレンジに行ける準備はしていました」

Q:リーグ戦は3連勝。上位との勝点差も詰まったが?

「3連勝できたことはチームの大きな成果です。ここから天皇杯、ルヴァンカップと試合が続きますが、そういった大会へ向けても、集中できます。ここからは、あまり試合に絡めていない選手も関わって来ると思うので、チームにもいい刺激になると思います。チーム全体で戦っていきたいと思います」

■加藤陸次樹 選手
Q:試合を決める貴重なゴールを決めたが?

「最近は、少ない時間でどれだけ結果を残して、生き残れるか、試合に出続けられか。そこは日々の練習からもそうですが、思っていること。とにかく生き残るために得点が欲しかったので、点を取れて勝てたのは大きいなと思います」

Q:前節はアシスト、今節はゴール。短時間で結果を残すことが、現時点でやるべきこと?

「それしかないと思います。結果が全てだと思っています。結果を残すために、日々の練習から何をすればいいかを考えています。それだけを考えて、日々を生活しています」

Q:中原選手が追いかけた時点で、クリアがそこに来る予測もしていた?

「(相手GKが)蹴るなと思って、感覚もあって、走りました。ちょうどそこへ来たのは運もあったと思いますし、自分のゴールへの匂いもあったと思います」

Q:ここからタガート選手は代表で離れますが、天皇杯、ルヴァンカップがあります。FWも総合力が問われてくるが、「次は自分で勝つ」という思い?

「そうですね。タガート選手がいないから勝てない、FW不足だと言われないように、層が厚いから強いセレッソ、を見せたいと思います」