2022明治安田生命J1リーグ
    第15節第1日

    2022.5.25

    セレッソ大阪

    セレッソ大阪

    2

    HOME

    FULL TIME

    0

    0-0

    2-0

    浦和レッズ

    浦和レッズ

    清武 弘嗣 (67')

    毎熊 晟矢 (89')

    ヨドコウ桜スタジアム

    7,436

    監督コメント

    ■小菊昭雄監督
    「前半は非常に厳しい時間帯も続いたのですが、後半は、少し守備の重心を前に、矢印を前にして、攻撃のビルドアップの立ち位置も全員で共有しました。選手たちは後半、素晴らしい内容で先制、そして追加点と、理想的な試合運びができました。こういう勝ち方ができるチームは、どんどん強く逞しく成長していくと思います。今日のゲームで大きな成長を感じました。まだまだこれから、大きな伸びシロを感じたゲームでした」

    Q:浦和の右サイド、セレッソの左サイドが一つのポイントになったと思います。今節は、浦和の関根選手が右サイドに入る形になりました。前半は少し劣勢でしたが、後半は山中選手が高い位置を取り、クロスからPKも獲得しました。そのサイドの攻防については?

    「浦和のスカウティングをして、(相手の)立ち位置への対策も準備してきました。ただ、(前半は)立ち位置のところでうまく取られて、なかなかボールにジャンプできない、アプローチできないシーンが続きました。ジェアンが、ベンチとは逆サイドということもあり、コミュニケーションの問題もありました。そのあたりは、ハーフタイムで少し映像も使いながら修正しました。ジェアンと(山中)亮輔、そして、ボランチの関係。もう少し前にジャンプすること、それに対して連動することを整理しました。ジェアンも戦術理解度の高い選手ですので、後半は駆け引きや守備の共有を、高い意識で取り組んでくれた結果、いい形につながりました。いい守備が、いい攻撃につながったと思っています」

    Q:前節、今節ともに、FWの交代の一番手が北野選手ですが、起用の意図について

    「北野は幅が広がっています。これまではトップ下を好む選手だったのですが、最前線でも、キープ力、動き出し、守備のスイッチ役と、チームの役割、タスクをしっかりとこなせるようになってきました。それが、ファーストチョイスにした要因です。ただ、今日、途中から出た加藤陸次樹も短時間で素晴らしいアシストをして、自己犠牲心が高く、チームをクローズしてくれました。素晴らしかったです。タガート、ブルーノもコンディションが戻ってきました。前線はケガ人が数人いたのですが、もう少しで戻って来ることもできます。高い競争、いい競争の中で、コンディションがいい選手、チームのタスクをこなせる選手を選んでいきたいと思っています」

    Q:ヨドコウ桜スタジアムで3連勝できたこと、今日の結果で上位との差が詰まったが?

    「ジュビロ戦で勝てたことが大きかったと思います。もちろん、私も選手たちも、ホームで勝ちたい思いでキャンプから取り組んできましたが、なかなか結果が出ないことで、少し力んでいたのかも知れません。その中で、一つ勝てたことが大きかった。毎試合、熱い後押しをしていただける雰囲気、サポーターの力の大きさを改めて感じていますし、感謝しています。これからもホームでの連勝を伸ばしていけるようにやっていきたいです。試合前に選手たちにも伝えたのですが、『今日、勝てば上位争いに加われる』と。そして、試合後には『次の湘南戦に勝てば、優勝争いに加わっていける』という話を全員で共有しました。一つ一つ、しっかり準備して、これから上位争い、そして、優勝争いしていけるチームに全員で成長していきたいと思います」

    選手コメント

    ■清武弘嗣選手
    Q:先制点のPKを振り返ると?

    「(浦和のGKが)周ちゃん(西川周作)だったので、やり辛かったです。大分でも代表でもずっと一緒にやっていましたし、今までで一番、やり辛かったPKでした」

    Q:蹴るコースは、GKの動きを見て蹴った?

    「自分の感覚と、自信のあるコースに蹴りました」

    Q:展開を考えると、大きな1点でしたね。

    「正直、難しい試合でした。苦しい試合でしたけど、この勝ちは、チームとしても大きい。これから僕たちのチームの上積みとして、凄く価値のある勝利でした」

    Q:本当に、このような展開の試合で勝つことは、チームとしての成長を感じます。

    「そうですね。こういうゲームで落とすことも多かったので、このようなゲームを勝てたことは自信になりました。これからも難しい試合は続くと思いますが、勝利に持っていけるゲームができればと思います」

    Q:ハーフタイムには坂元選手の挨拶もありました。完全移籍が決まったが、エールを送ると?

    「本当に良かったと思います。あいつはまだ帰ってくるべき選手ではない。海外でもっともっと活躍して、日本代表に入れる選手だと僕は思っています。ワールドカップまで残り少ないですが、食い込める選手だと思うので、頑張って欲しいです」

    ■毎熊 晟矢選手
    Q:前節に続き、終盤に大仕事ですね。

    「そうですね(笑)」

    Q:終盤は相手も前がかり、毎熊選手の推進力も生きた?

    「前半は相手の強度も高かったのですが、後半はだいぶ相手も落ちてきて、スペースも空いてきたので、狙っていましたね」

    Q:加藤選手にボールが入った瞬間、得点のイメージもあった?

    「入る前に、ムツなら前を向いてくれると思っていました。いいパスが来たので良かったです(笑)」

    Q:抜け出した後、シュートまでの時間は冷静でしたか?

    「GKの位置を見て、ファーだと。コースは見えていたので、後はそこに蹴り込もうと思って蹴りました」

    Q:途中から苦しい展開が続いた前半は、ピッチでどのようなことを考えていましたか?

    「『今は耐えるしかない』と話していました。相手も回し方がうまく、強度も高かった。前半を耐えたら後半はチャンスがあると思っていました。前半を耐えられたのが、勝てた要因だと思います」

    Q:うまくメンタルでコントロールできた?

    「試合前から、特に前半は苦しい時間が増えるだろうなと思っていたので、そこは予想の範囲内でした。ただ、個人として、ボールを失う回数やパスミスも多かったので、『ヤバいな』とハーフタイムには思っていました。ただ、前節もそうでしたが、後半、うまく切り替えられた。あの試合があったから、今日も切り替えることができました」

    Q:昨季の得点数に並んだが、J1で得点を取れていることについて

    「あまり昨季の得点数や、今季何点取った、というのは意識していなくて、1試合1試合、(先発の)11人の中に生き残るためにプレーしている感じです」

    Q:ゴール裏に向かって決めた気持ちはまた違いますか?

    「全然違いますね(笑)磐田戦は2点ともアウェイ側だったので、こっちで決めたいと思っていました。思わずゴール裏に行ってしまいました(笑)」

    ■山中亮輔選手
    Q:移籍後初の古巣戦だったが?

    「たくさん移籍しているので、正直、古巣とかはあまり考えていなかったです。個人的には必死でやっているだけなので。ただ、やってみると、やり辛かったです。特長も消してきて、嫌なことをやってきた。特に前半は苦しかった。そこで失点ゼロで耐えたことが勝てた要因。運もあったと思いますが、前半、しっかり耐えたことが大きかったと思います」

    Q:途中から、前半は割り切っていた?

    「35分くらいから、ピッチの中の感じでは、『前半は失点ゼロで耐えよう』と声を出して、意思統一していました」

    Q:浦和は右サイドに関根選手を置いてきて、サイドの攻防がカギになったと思うが、後半はこちらが高い位置を取れた?

    「前半、相手も人数をかけてきていた。プレスのかけ方も難しくて、押し込まれた中で、ボールを取った後もすぐ相手ボールになった。プレスのかけ方を後半は変えてうまくいったこともあるし、相手も少し落ちた部分もあったと思います」

    Q:フリーでシュートを打った場面は決めたかった?

    「そうですね。あれはビッグチャンスだったし、決め切らないといけなかった。だいぶ時間もあったので、少し力が入り過ぎました」

    Q:山中選手のクロスからハンドで獲得したPKは大きかったですね。

    「そうですね。キヨくんにボールが入った瞬間にスピードアップすることはチームとしてもあるし、僕もスプリントは必ずやろうと思っていること。VARを含めてこっちに転んだのはありがたかったです」

    Q:左足はやはり脅威ですね。

    「そこで生きている部分もあるので(笑)タカ(関根)がだいぶ僕に付いてきていることは感じていたので、その攻防はやっていて面白かったです」

    Q:連勝で上位にも加わっていけそうだが?

    「連勝ができていなかったので、そこを一つ達成できたことは大きかった。ホームでも勝てるようになってきたので、そこは自信になっています。次、湘南も難しい相手ですが、しっかり勝って、上に絡んでいけるように頑張りたいです」

    ■西尾隆矢選手
    「(前節の)ガンバ戦は家で見ていたのですが、『出たいなー』と思って見ていました。ドキドキもしましたし、試合に出たくてウズウズしていました(笑)チームが勝ったので良かったです」

    Q:前半は押し込まれる展開だったが、難しさも感じていた?

    「浦和はボールを持てるチームで、昨年も何度も試合をしていたので、そこは想定の範囲内でもありました。いくつかピンチも招いたのですが、しっかり耐えられたことはチームの収穫です。前半、厳しい時間が続いた中で粘り強く守って、後半、裏返して点を取れたことは、チームの成長につながったのかなと思います」

    Q:ハーフタイムには坂元選手の挨拶もあったが?

    「仲良くさせてもらっていたので、試合後に話して、『お互い、頑張りましょう』と。昨年、お世話になりましたし、海外での活躍に僕自身もいい刺激を受けています。今日の試合でタツくんにも少しでもいい刺激を与えることができたと思います。タツくんもそう話していました。お互い、頑張っていけたらなと思います」

    Q:連勝で上位も見えてきました。次節の湘南戦へ向けて

    「ガツガツくるチーム。球際で勝ち切ることは大事になる。そういう相手に勝つことは、チームも自分の成長にも大事なこと。その後は(U-21日本)代表もある。チームはチーム、代表は代表、とメリハリは付けていますが、しっかり勝って、3連勝して代表にも行きたいと思います」