2021明治安田生命J1リーグ
第7節第1日

2021.4.2

セレッソ大阪

奥埜 博亮 (46')

1

HOME

FULL TIME

0

0-0

1-0

サガン鳥栖

ヤンマースタジアム長居

7,014

監督コメント

■レヴィー クルピ
「内容としては互角の試合だったと思います。鳥栖さんはここまで6試合を無失点で、非常にオーガナイズされているチーム。さらに、我々にはケガ人がいる中での勝利という意味では、最高の結果を選手たちは勝ち取ってくれました。選手、サポーターの皆さんとともに喜びたいと思います。また、ケガ人の回復に向けて、一生懸命サポートしてくれているメディカルスタッフの皆さんとも、この勝利の喜びを分かち合いたいと思います」

Q:開幕前のキャンプ以降、「攻守のバランスを高めないといけない」という言葉をよく用いてきた。その意味では、直近の3試合は無失点で、今日もオーガナイズされた守備が見られたが、現在のチームの成熟度については?

「守備の安定感は出てきたと思います。ただ、逆に攻撃の部分でまだまだ積極的なプレーが足りません。選手の持っている力を考えると、もっと攻撃的な姿勢が出せるのではないかと思います。もちろん、シーズンが始まってそれほど多くの試合を重ねたわけではないので、バランスを模索しながら、今後も戦っていきたいと思います」

Q:今季初先発となった西川潤選手について。どういったプレーを期待して送り出したのか。今日の評価は?

「今シーズン初先発であり、さらに鳥栖さんのようなクオリティーの高いチームを相手に、いきなり完璧なプレーを求めるのは難しい。ただ、その中でも、彼は本当によく走ったし、ボールを持ったときのプレーは彼らしさがよく出ていたと思います。戦術的な役割もしっかり果たしてくれました。パフォーマンスに対する手応えはありました。掴んだチャンスをモノにする、という気持ちを存分に出してくれたと思います」

Q:決勝点を挙げた奥埜博亮選手について。昨季はFWでもプレーしていたが、彼のシュート力や決定力について

「中盤で、攻守に渡ってどちらもクオリティーの高い選手です。私がいつも言っているのですが、サッカーにおいてやるべきことは二つ。しっかり守る、しっかり攻める。奥埜選手は、その両方ができる、中盤のスペシャリストだと思っています。代表に選ばれてもおかしくないですし、セレッソで優勝を勝ち取って、タイトルを獲って欧州へ行く。それくらいの実力を彼は持っていると思います。あとは選手次第。アスリートは、自分がイメージしている通りにキャリアを描いていくモノだと選手には常に言っていますし、彼も、これからのイメージ次第でもっともっと伸びるのではないかと思います」

選手コメント

■奥埜博亮
Q:ゴールシーンについて。後半、キックオフして最初のロングボールのこぼれ球を拾って決めた形だが、最初から狙っていたのか、ボールを受けて、シュートコースがあったのか。

「チームとして、前から勢いを持っていこうと入ったキックオフでした。その中で、セカンドボールを拾うことを意識していたんですけど、そのセカンドボールをうまく拾えました。あとは、ファーストタッチがきれいに決まった。右に選手はいたと思うんですけど、シュートを打てそうな間合いがあったので、思い切って打ったら、いいコースに飛んで、入って良かったです」

Q:会心の一撃だったが、自身としても、打った瞬間、手応えはありましたか?

「そうですね。なかなかああいうシュートは、僕は打てないので。1年に1回あるかないか、というゴールだったので、気持ち良かったです(笑)」

Q:ボールを握られる展開はある程度、想定して入ったと思うが、チーム全体で意識していた今日の守備は?

「チームとして、前からボールを取りに行って、奪い切ってショートカウンターすることが一番ですけど、今日は相手が後ろに人数をかけて、ボールを握ってきていたので、試合中にみんなで声を掛け合って、『ある程度、後ろの選手には持たせていい』という判断を選手たちでしていたので、そこが良かったと思います」

Q:先ほどレヴィー クルピ監督は奥埜選手について、「攻守にクオリティーの高い、中盤のスペシャリスト。日本代表も狙える」と話していたが、その言葉を聞いて、率直にどう思いますか?

「すごく嬉しいですし、先日もチームから原川選手や坂元選手が日本代表に入ったので、いい刺激にもなります。サッカー選手をやっている以上、自分もそういう場所を目指してやっていければと思います」

■西川潤
Q:今季初先発となったが、今日の試合に臨むにあたって、どういう攻守を表現しようとピッチに入った?

「この試合に向けて、というだけに限らず、これまでもずっと自分を高めてアピールするために必死で努力してきました。今日の試合では、守備の意識も高めながら攻撃で結果を出したかったのですが、数字という結果は残せなかったので、そこはもっとやっていかないといけないと思います」

Q:守備のタスクもやりながら、ボールが入ったときは前への推進力を出す場面もあったが、今日の自身のプレーについては?

「前半の立ち上がりは、うまくボールを受けて前を向いて仕掛けたりもできました。そこは良かったですが、後半、なかなかボールを受けられず、消えているシーンがあることは自分でも感じていたので、もっとチームとして連動して、自分もボールを受けて、機動力を出してやっていけたら良かったと思います」

Q:ここまでなかなか先発の機会はなかったが、どういうことを意識してここまで練習に取り組んでいた?

「出場機会が少ないのは自分のせいなので。常に自分に矢印を向けて、周りのせいにせず、取り組んでいました」

Q:この試合に懸ける思いは強かったですか?

「そうですね。昨季もヴィッセル(神戸)戦で先発のチャンスをもらったとき、味方の退場もありましたけど、なかなか自分の良さを出せず、途中で交代してしまったので。今日の試合に懸ける思いは強かったです」

Q:今季からレヴィー クルピ監督の下で新しいサッカーが始まりました。メンバー争いに入っていくために、自分の良さをどう発揮していきたい?

「ポジションによっても変わりますけど、自分の武器は、左足を使ったチャンスメイクや、ドリブルで運んでシュートなど、幅があるプレーができることだと思うので、そういうプレーを出していきたいです。時間帯に応じたプレーや、チームでの役割も果たしつつ、そういったプレーを、もっともっとチームメートと協力しながらやっていきたいです」