2021明治安田生命J1リーグ
第11節第1日

2021.3.3

川崎フロンターレ

レアンドロ ダミアン (07')

レアンドロ ダミアン (47')

三笘 薫 (62')

3

AWAY

FULL TIME

2

1-2

2-0

セレッソ大阪

大久保 嘉人 (05')

大久保 嘉人 (22')

等々力陸上競技場

4,756

監督コメント

■レヴィー クルピ監督
「この結果は試合内容にふさわしくない、と言うつもりはありません。フロンターレさんは時間をかけて作り上げてきたベースがあります。その中で、我々の選手たちのパフォーマンスも決して悪くなかったと思います。勝利を目指して、負けることを恐れず、勇敢に戦ってくれたと思います」

Q:攻撃で2点を取った一方、守備ではピンチの数も多く3失点。昨季のリーグ王者と対峙して、攻守をどう総括しますか?

「負けてはしまいましたが、攻守において、いいゲームができたと思います。昨季のチャンピオンを相手に、我々は難しいところもありました。というのも、開幕戦のスタメン2人が、ケガの関係で遠征に来ていません。あるいは、フロンターレさんは、攻守において、長い間、積み重ねられた土台があること。そういうことを考えると、攻守において、今のセレッソの現状の中で、本当によく戦ってくれたと思います」

Q:試合の前日会見では、大久保嘉人選手のコンディションについて、「見極める必要がある」と話していたが、先発で起用した意図は?

「これまでにも話したことはありますが、彼はJ1で一番多く得点を取っています。そういった実績だけではなく、試合のパフォーマンスでも自らの力を証明しています。開幕戦におけるケガに関しては、今日、出られるかどうかについては、最終的に本人との話し合いの中で『全く問題ない』ということだったので、彼の先発を決めました」

Q:結果的に3失点したが、コンパクトな守備も見せていた。守備全体の評価は?

「守備に関しては、昨年からの土台があるので、それを生かしながら、我々のやり方も含めて今日の試合に臨みました。残念ながら3失点につながったということでは、修正点もありました。修正するという意味では、攻撃に関しても、2点は取りましたが、まだまだ噛み合っていないところもあるので、次の試合に向けて、できる限り、修正したいと思います。ただし、現チャンピオンのフロンターレさんに対して全く恐れることなく勝利を目指して攻める姿勢は存分に出たと思います。2ゴールを奪えたことも、選手たちを称えたいと思います」

選手コメント

■大久保嘉人
Q:等々力で2点を取った結果に関して振り返ると?

「チームとして得点が欲しかったので、前半から体力を残さず、行ってやろうという気持ちでやっていました。前半は2点を取れて終わったので、そこまでは良かったと思います」

Q:アップも含めてシュートのフィーリングが良かったのかなと思うが、それぞれのゴールについては?

「1点目は、時間が早かったので、とりあえず枠内に打とうという気持ちで打ったら、ブレたので、良かったです。2点目については、クロスはいいボールが入ってくるので、ディフェンスの間に立ちながら狙っていたら、ボールが伸びたので、その瞬間、GKとジェジエウが被ってくれたので、その一瞬を突きました」

Q:途中からはかなり相手にボールを握られる展開になりました。そこから、どう局面を変えられたら良かった?

「最初のプランとしては、自分たちもボールを持ちながら、相手のディフェンスラインは高いので、その裏や間で受けて、そこからゴール前まで行くプランでした。リードしたので、向こうも前がかりになる。そうなるとボールを持たれることは分かっていましたけど、ボールを持たれても、間を締めながら取りにいく形を途中までは見せられました。ただ、やっぱり川崎が一つうまかったかなと。3人目が出てくるので」

Q:試合前日の時点で、レヴィー クルピ監督は「コンディションを見たい」と話していたが、実際、今日の状態については?

「開幕戦で削られて、多少は痛かったんですけど、今日の朝になると痛みは全くなかったので、全然、問題なかったです」

Q:今後、タイトルを狙うために、川崎フロンターレは勝たないといけない相手になるが、今日を踏まえて、今後への課題は?

「川崎はずっと同じ形でやってきています。その中で、自分たちは、今年からレヴィーになって、攻撃の姿勢は出ていて、面白い試合はできていると思うので、そこは自信を持って、やり続けることが大事です。まだ2試合目。やり続ければ、もっと怖いチームになっていくと思います。マイナスに考えることはないですし、自信を持って、これから先、やっていけると思います」

Q:開幕2試合で3得点は素晴らしく、今日のシュートはほとんど枠に飛んでいます。調子がいいと感じるが、現在の得点感覚をどう感じている?

「やっぱりボールが集まるのが一番、大きいですね。今まで点を取れていなかったんですけど、最後のところで、(点が取れる場所に)いるけど、ボールが来ない。見てもらえない。今は、いれば、来る。そこが自分にとって一番大きいです。『チームのために決めてやろう』という気持ちでやれているので、いい感じだと思います」

Q:迷いなくプレーできている感じですか?

「今はディフェンスとの駆け引きだけで済んでいるので。そうなると、自分に自信もありますし。まだ2試合目でこの感覚まで来ていることは、この先につながると思います」

Q:J1通算200点もいく予感が漂ってきたが?

「そこは焦らず。まだまだ試合はありますし、そんなことは言っていられません。1試合1試合、勝負の気持ちでやっていきます」

Q:今日は、ご家族は試合を見に来ていた?

「はい、見に来ていました。家族の前で取ることができて良かったです(笑)」

■西尾隆矢
Q:自身J1リーグ2試合目で、川崎フロンターレとのアウェイゲーム。これ以上ない舞台だったと思うが、試合を終えた率直な感想は?

「1試合目より、アウェイということもあって、緊張感はあったけど、1試合目よりいい入りができて、チームとしてもいい入りができて、得点を取ることができました。ただ、そこから自分たちでリズムを崩してしまった。得点後、すぐに失点したことは課題だし、試合全体を通して、もっと自分自身がリーダーシップを取ってできることはあったと思う。こういう舞台でこそ、自分がどれだけできるか試されている部分もあるので、もっと色んなことにチャレンジできれば、もっと良かったと思います。この試合は課題がすごく出ました。前の選手が得点を取ってくれたのに、失点して負けてしまったので、自分も反省しないといけない。次の試合に向けて課題も出てきているので、直していきたいです」

Q:レアンドロ ダミアン選手に喫した2失点は、サイドを深くまでえぐられてのクロス対応で難しさもあったと思うが、彼と対峙して、どのような実感を持ちましたか?

「試合前から、『注意しろ』と言われていた選手。試合前は、こういう舞台で戦えることに、いい経験になると思ったけど、戦ってみて、自分の個人技量よりレアンドロ ダミアン選手の方が全然、上でした。ああいう難しいクロス対応も今後、多々あると思うので、あのような場面でも、自分がどれだけ守れるかが大事になってくると思います」

Q:「課題が出た」と話していたが、どのあたりに感じた?

「試合を通して川崎フロンターレは前線からの守備が強くて、僕自身、そのプレッシャーに少し押された。ビルドアップでのミスもあった。そういうところも、まだまだ技量が足りない。ディフェンスラインでのリーダーシップも、もっと取らないといけない。もっと周りの選手にコーチングして、自分が守りやすいようにやっていかないといけない。球際も、駆け引きや判断力も、もっと上げていかないといけないと思っています。僕自身も含め、苦しい時間帯でもしっかり守ることもチーム全体で高めていきたいです」