2020明治安田生命J1リーグ
第14節第1日

2020.9.5

セレッソ大阪

都倉 賢 (48')

オウンゴール (74')

藤尾 翔太 (90'+3)

3

HOME

FULL TIME

0

0-0

3-0

浦和レッズ

ヤンマースタジアム長居

4,793

ニッポンハムグループサポーティングマッチ

監督コメント

■ロティーナ監督
「前半はどの時間帯も、我々が思っていたようなプレーをすることができなくて、浦和が上回っていたと思います。後半に入るにあたり、ハーフタイムに、より自分たちがやるべきアイディアを明確にして、入っていくことができました。ゴールが早く生まれたこともあったのですが、より明確に自分たちがやるべきことを、ボールを持った時に出来るようになったと思います。勝ったことに関しても満足していますし、後半の出来にも満足しています。リーグ戦は続くので、これからも戦い続けていきたいと思います」

Q:「やるべきことを明確にして」という言葉もありましたが、前半から、どういったことを変えて後半に臨みましたか?

「後半は、より賢くプレーすることができました。前半と後半でアイディアが変わったわけではないのですが、前半あったミスから学んで、より賢くプレーできました。早くゴールが生まれたことも、我々にとって助けになりましたが、よりプレー内容も良かったと思います」

Q:都倉賢選手が今季初ゴール、藤尾翔太選手がJ1デビューでJ1初ゴールを決めました。二人の評価は?

「トクのゴールは、彼自身にとっても、チームにとっても、大きなゴールになりました。彼自身にとっては、大きなケガから帰ってきて、復帰する以上にフォームを取り戻すことが難しい中で、このゴールが自信になると思います。よりチームに貢献してくれると思います。翔太のゴールは、喜びという表現が当てはまると思います。1部でデビューして、デビュー戦でゴールを決めることは、とても美しいこと。彼にとって、とても良い思い出になると思います。トップチームでプレーできる実力はあると思っていますし、これからも続けて欲しいと思います」

Q:藤尾選手のどういうところを評価して、今日の試合に帯同させた?

「昨季から、何回かトレーニングも一緒にして、評価していました。常にU-23の試合もチェックしています。今年はあまりスタジアムには行けていないのですが、映像で確認しています。彼に関しては、ポテンシャルがあり、将来が楽しみな選手です。若い選手が出てくることは、クラブにとって良いことだと思います」

Q:今節は喜田陽選手もベンチに入れていましたが、過密日程では、若い選手もオプションに入れたい?

「レアンドロ(デサバト)もケガをしていますし、ブルーノ(メンデス)も、重傷ではないのですが、離脱しました。今週はトヨ(豊川雄太)も帰ってくるのですが、若い選手はチームにとって重要ですし、常に希望を持ってプレーするという意味でも、チームの後押しになります。彼らには期待しています」

選手コメント

■都倉賢
Q:スタジアムのインタビューで「サッカー人生を懸けて臨んだ」という言葉もありましたが、改めて、この試合にどういう気持ちで臨んだのか、教えて下さい。

「ここまでなかなか結果が出せていない中、メンバーにも入れない時期が約1ヶ月くらい続いて、自分と向き合う時間、悔しさ、この時間が続けば続くほど、僕のサッカー人生の寿命を消化してしまう。そういった、いろいろな思いがあった1ヶ月でした。周りと比較することなく、常に自分にベクトルを向けて、最高の準備を続けていた自信はあったので、そういった部分で、今回はいきなりのスタメンでしたけど、自分の仕事はできたと思います。もしここで結果を出すことができなかったら、またチャンスはなかなか巡ってこないのかな、という思いもあった中で、試合に臨みました。結果が出たので、こういった話ができますが、出なかったら、またそういった未来もあったと思います。いつも自分が臨んだ通りの結果が得られるとは限らないですが、今日はチームと自分自身のパフォーマンスが噛み合った結果、自分のサッカー人生に望みというか。これからまた成長していける手応えもあるので、引き続き、この1ヶ月、悔しかった思いを、これからのサッカー人生にぶつけていきたいと思います」

Q:坂元選手のクロスを、ファーサイドで、ヘディングで合わせたゴールの形については?

「あの形に関しては、タツは1対1の勝負だったら、何かしらの仕事をしてくれる。あの角度では、恐らくクロスが来るな、というのが僕の中ではあって。ハーフタイムでも、僕がいるので『シンプルにセンタリングを上げよう』という話があった中での1発目のプレーだったので、タツも割り切って、自分の得意な左足で上げてくれました。僕自身、タツの特長は分かっていたので、あの瞬間は、ファーサイドにクロスを上げる体の向きだったので、その特長をあの瞬間に感じ取れたので、いい準備をしながら、自分のストロングを生かすことができました。ヘディングも、自分自身のコンディションが上がっている中で、自分の強さ、滞空時間、体幹の強さ、その全てをあのヘディングに凝縮できたかなと思います」

Q:J1では久しぶりのゴールでしたが、ケガは治って、コンディションは戻っても、ゴールの嗅覚のようなモノは、取り戻す難しさはありましたか?

「いえ、長いキャリアの中で、嗅覚自体は、どこで点が取れるのか、というポイントは分かっていました。いつ取れるか、時間の問題かなとは思っていた中で、軽いケガが重なり、その後のコンディション不良でメンバーに絡むことができず。自分の中で、少し思いとは違いましたけど、自分自身は、コンディションが上がれば取れると思っていました。ケガの前より、個人的には、スペックは上がっていると思います。そういった部分では、得点は時間の問題だなと思っていた中で、今日、久々ですけど、一つの答えを出すことができて、また次に進めるのかなと思います」


■藤尾翔太
Q:J1デビュー戦で、J1初ゴールを決めた気持ちは?

「ベンチにいた時から、『試合に出たら、絶対に決める』と思っていました。チャンスは転がってくると、ずっと思っていました。一つのチャンスを決めることができて、良かったです」

Q:J1で、ヤンマースタジアム長居のピッチに立つことは、一つの大きな目標だったと思うが、ピッチに立った瞬間の気持ちは?

「小さい時から夢見ていた、憧れていた舞台でした。そこでデビューできて、デビュー戦という舞台で点も取れたことは、自分の中でも大きいですし、これからにもつながると思います」

Q:試合に入る前に、監督から指示はありましたか?

「具体的な指示というより、『得点を取って来い』と伝えていただいたんですけど、言われたことに対して応えることができたことは、嬉しかったです」

Q:同期入団では、西川選手も先にJ1で得点を取りました。他クラブも含めて、同じ年で、J1でプレーしている選手の姿は刺激になっていますか?

「そうですね。同期でゴールを取っている選手もたくさんいました。僕はJ1の舞台でまだ取れていなかったので、劣っていた、という言い方は違いますけど、やっと、みんなと一緒のスタートラインに立てたと思います」

Q:連戦が続くが、ここからのJ1での目標はありますか?

「最初は立てていなかったんですけど、ここから、今シーズン、5得点以上、J1で取りたいと思います」