2019明治安田生命J1リーグ
第27節第1日

2019.9.28

セレッソ大阪

ブルーノ メンデス (08')

マテイ ヨニッチ (11')

水沼 宏太 (56')

3

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FULL TIME

1

2-0

1-1

ガンバ大阪

オウンゴール (90'+2)

ヤンマースタジアム長居

36,990

CRTMサポーティングマッチ

監督コメント

■ロティーナ監督
まず始めに言いたいのは、観客の皆さんに勝利を届けることができて、とても満足している、ということです。大阪ダービーでは、リーグ戦では長年、勝てていない状況が続いていた、と。そういう状況で勝てて、観客の皆さんの喜ぶ顔を見ることができて、とても嬉しく思います。我々にとって、満足する試合になりました。試合内容を振り返ると、まず、2点を早い時間帯に決めることができました。そこからいい守備はできていたのですが、攻撃の局面では、相手がいいプレッシャーをかけていたのか、我々は簡単にボールを失い過ぎていました。攻撃は満足できる内容ではありませんでした。その時間帯は彼らがゲームを支配したのですが、我々も良い守備ができて、チャンスを作らせなかった。後半は、攻撃の局面が良くなって、よりボールを持って、忍耐強くボールを回すことができました。序盤にチャンスを作り、その後にゴールも決めることができました。3-0になった後は、彼らが支配する時間帯も、我々が支配する時間帯もあったのですが、集中力を保って戦うことができました。順位としては、相手は下位に沈んでいますが、とても強敵だと感じていました。そういう相手に勝てたことに満足していますし、観客の皆さんを満足させることができたという意味でも、とても満足しています

Q:得点シーンも含め、柿谷曜一朗選手と丸橋祐介選手の左サイドから効果的に崩せていたシーンが多かったと思いますが、ある程度、狙いとして試合に臨まれた?

特にどちらかのサイドに偏って攻撃しよう、という意図はなく、中や外、空いているところから攻撃しよう、という意図で臨みました。その中で、曜一朗がいいプレーをしていたので、ゴールやチャンスが生まれたのだと思います。(前々節の)川崎フロンターレ戦の後にも言いましたが、彼はいま、サイドハーフ、ウィングというポジションに適応している段階です。我々の強い要求に適応しています。守備面でも、攻撃の局面でも、適応しつつあります。彼のフィジカルコンディションというのは、我々が要求するプレーに適応するのに十分な能力を持っていると思います。試合を重ねるごとに、より自信を持ってプレーしているように見えますし、それはチームにとって、良い知らせです

Q:レアンドロ デサバト選手がメンバーから外れ、ソウザ選手を起用されました。デサバト選手はアクシデントだったのか、それとも、戦術的な狙いだったのか

昨日、アクシデントがありました。またメディカルから報告があると思いますが、ここから何試合か、離脱することになると思います。代わりにソウザが出たのですが、彼もまた、誰もが認めるポテンシャルの持ち主です。チームのやり方にも、適応しつつあります。そういった選手が控えていて、代わりに出たときにチームに貢献できたということは、これもまた、チームにとっては良い知らせです

Q:「前半、2点を取った後、よく守れていた」というお話でしたが、ガンバの攻撃を外に追い出すような守備は、ガンバの攻撃を事前にスカウティングしていた成果でしょうか?ある程度、ガンバの攻撃も予想されていましたか?

特に相手がガンバだから、というわけではなく、常に相手をよく知ることは必要なことです。どのように攻撃をしてくるのか、どのように守備をしてくるのか、どこに強みがあるのか、どこに弱みがあるのか、いつもと同じように分析していました。ただ、分析することは簡単なことなのですが、難しいのは、それを実践すること。実践した選手たちは素晴らしいと思います。

■宮本恒靖監督
Q:立ち上がりの2失点が響いたが、あの2失点について、チームの油断など監督が感じた部分はありましたか?

「油断は感じないですけど、われわれが良い形でスタートした試合で十数分足らずで0-2にされてしまうところ、しかも少ないチャンスで、というところは今季、勝ち切れないところにつながっている。簡単な失点が最近は少なかったですけど、シーズンの早い段階ではありましたし、何か少し、こちらもこの試合に勝ちにいく中で前がかりになったのかも知れません。そういう意味でいうと、3点目の、1-2にしていれば試合は少し動かせることはできたと思いますし、そこでやはり3失点にされたというところも、しっかりと見直していきたいと思います」

Q:2点リードされたあとの前半の攻撃ですが、サイドでボールを持っていくというよりは、相手に持たされている場面も多いように見えました。前半、2点を奪われてからの攻撃と後半、どう追いついていこうというプランがあったのでしょうか?

「サイドにボールを持って行ってからのアクションが、やはり、背後の動きというのが少なかったことが、前半途中から手詰まりになってしまったかなと思います。後半に関しては、そこのアクションの数と、もう少し右サイドを活性化させる必要があるというところで、高尾のポジショニングをもう少し早く前に取るということを意識させてスタートしました」

Q:マルケル スサエタ選手は初スタメンでしたが、どういうことに期待して起用したのか、そして評価について教えてください。

「スサエタに関しては、足元で受けることもできますし、スペースを見つけて早くアクションを起こすこともできるというところで、右サイドの相手のSBとCBの間へのランニングというところは意識するようにと話した中で、そういった動きはたくさん見られました。考えていた以上にコンディション面で90分間持つかなというところもありましたけど、なんとか最後まで持ってくれたなという印象があります。いろいろと経験値の高さであったり、選手個人の質の高さというのが見られるので、うまく彼の力をもっとチームに還元できるように、そんな攻撃を見つけていきたいと思います」

選手コメント

■ブルーノ メンデス
Q:大阪ダービーでゴールを決めた気持ちは?

「とても嬉しいですね(笑)長い間、ゴールを決めることができていなかったですが、チームのために貢献していたとは思います。今日に関して言えば、勝利もゴールも付いてきたので、良かったです。7年間、リーグ戦で大阪ダービーで勝てていなかったことは、チームとしても辛かったと思います。今日の勝利で、プレッシャーが抜けたような感じだと思います」

Q:得点以外にも起点になるなど、素晴らしい働きだったが?

「いい練習ができていることが、いいパフォーマンスにつながったと思います。それを続けてやることが大事です。今日はたまたまゴールを決めることができましたが、前でボールを奪うことや、チームのために、ということは常に意識しています。みんなの頑張りが今日の勝利、そして、5連勝につながったと思います。ここから、さらに上位に食い込んでいきたいです」

Q:得点から遠ざかっている間は、焦りや苦しい思いもありましたか?

「ノーノー(笑)焦りはなかったですね。もちろん、常に取りたい気持ちはありますが、練習をしっかりやっていれば、ゴールは自然と生まれるモノだと思っています。僕にゴールがない間も、チームメートのおかげで勝利できていましたしね」

Q:髪の毛はダービーに向けて切ったのですか?

「少し伸びていたので、気分転換にちょっと切っただけだよ(笑)」

Q:軽くなったことで、ヘディングも合わせることができたのでは?

「ハハハ(笑)軽くなって、うまく合わせることができたね」

Q:リーグ戦では、7年間、大阪ダービーで勝てていないことは、誰かから聞きましたか?

「みんなが言っていました。『今日は絶対に勝つ』という気持ちが全員にあったし、『自分たちが歴史を変えないといけない』という責任もありました」

Q:ロッカールームはどんな様子でしたか?

「みんな嬉しそうでしたね(笑)ミッションを達成できた、という気持ちがあります」

Q:ホームでの大阪ダービーは初めてでしたが、どういった雰囲気に感じましたか?

「観客も多かったですし、サポーターの作る雰囲気は素晴らしかったです。自分たちに力を与えてくれました。モチベーションも上がりましたし、『自分たちの仕事をしなきゃ』という気持ちになりました。それが結果につながったと思います」

Q:いつも以上にチャントも響いていましたね?

「そうですね(笑)」

■柿谷曜一朗
Q:いい勝ち方ができたのでは?

「3-0で勝ちたかったですね。最後は詰めが甘い部分と、『さすがガンバやな』という部分と。『得点ゼロでは終わらない』という気持ちを感じました。あれが例えば、2-1とかなら…。そう考えると、油断していた部分もあったと思うので、次の試合に向けて、反省しながらできればいいと思います」

Q:それでも、前半に先制して、すぐに追加点、後半も3点目と、理想的な展開だったのでは?

「ここ数年、ダービーで先制して、セットプレーで追加点を取る、という展開はなかったとは思います。ただ、タイミングとか、運とか、いろいろ重なって勝てたと僕は思っているので、本当に実力で圧倒して勝つ、という日が来るまで、胸を借りるつもりで戦わないといけないと思っています」

Q:柿谷選手自身、サイドをいい形でボールを受けて、スピードアップしたり、崩したり、という場面が多かったが?

「いまはサイドで、自分の中でも考えながらプレーしています。『ダービーは気持ちと気持ちのぶつかり合い』だと、よく言われますけど、僕は、今日はそうではなくて。自分が求められている役割をどれだけこなせるか、その中で、ダービーを楽しもうと思っていました。まぁでも、ダービーなので、勝てて良かったと思います」
Q:ロティーナ監督からも、「試合を重ねるごとに良くなっている」という話もありましたが?

「そう思ってもらえると嬉しいですけど、まだまだ自分の中で納得できていない部分も多いので、もっと良くしていきたいです」

Q:試合前には、「娘にもいいところを見せたい」という話もあったが?

「ダービーで勝つところを見せることができて良かったです(笑)」

■奥埜博亮
Q:率直に、大阪ダービーで勝った気持ちは?

「すごく嬉しいです(笑)」

Q:内容的にも、満足できたのでは?

「もうちょっと自分たちでボールを握る展開もあって良かったと思いますが、前半のうちに2点を取れたので、そこからは、しっかり守って、チャンスがあればカウンターから3点目を取る、という試合運びができたのかなと思います」

Q:2点を取った後の試合運びは、ある程度、割り切っていましたか?

「そうですね。自分たちの前で持たれる分には怖くないと思っていましたし、縦パスを入れさせないことや、入れられた後の守備もよくできていたと思います」

Q:相手は個々で怖さがある選手は多かったですが、そこまで決定機を作られた感覚はなかったですか?

「そうですね。チームとしてもよく守れていましたし、局面でも、個人として守れていたと思います」

■藤田直之
「ダービーに関して言えば、リーグ戦では8試合連続で勝っていなかったということは聞いていました。でも、いまの力関係で言えば十分に勝機はあると思っていましたし、何より前回のアウェイでのダービーは良い応援をしてもらった中で負けてしまったので、その借りは返さないといけないと思っていました。今日もスタジアムに入る時にメチャクチャ良い雰囲気をサポーターが作ってくれたので、サポーターのためにも闘おうという気持ちになりました。僕はセレッソに来たばっかりですが、もちろんこのダービーの重みは解っているつもりです。ただ、既存の選手、アカデミー出身の選手の方が気持ちもあったと思いますし、何よりサポーターがダービーで勝つことを楽しみにしていたと思うので、そういう意味でも、サポーターのために勝ちたいという思いは強かったです」

Q:立ち上がりに2点を取り、その後は少し押し込まれたが、どういう心境で戦っていた?

「押し込まれましたが、危ないシーンはほぼ作られていないと思います。あまり食い付き過ぎず、ボランチが中を閉めて、というのがウチのやり方。もっとボールを回したかったですが、後半は回せる時間もありました。最後の失点はいらなかったですが、ダービーにしっかり勝てたことが、一番じゃないかなと思います」

Q:試合前、「ガンバは個で崩せる力を持った選手が多い」とも話されていましたが、しっかりと抑えることができたのでは?

「そうですね。今日はウチの守備の距離感がすごく良かったと思います。そんなに突破されるシーンはなかったと思います。もちろん相手も上手いので、狭い所を個人技で、というシーンはあっても、最後の最後は距離感が良い分、ドフリーでシュートを撃たれることはなかったと思います。距離感が良ければ、ファーストディフェンダーがもう一歩、半歩、寄せられますし、そこで半歩寄せることによって、相手の顔も少し下がります。距離感が悪くて広い範囲で1対1になると、その半歩が行けなくなり、顔を上げられて良いパスを出されてという。細かいところですが、その距離感をよくすることで、1対1かも知れませんが、相手にやりにくさを与えられたと思うので、今日はそれが出来たと思います」

■松田陸
Q:率直に、大阪ダービーに勝った気持ちは?

「最高でしょ(笑)気持ちよかったですね。欲を言えば無失点で勝ちたかったですが、相手の意地も感じたし、仕方ないですね」

Q:早めに2点を取れたことで、終始、自分たちのペースで試合を運べたのでは?

「そうですね。早い時間帯で2点を取れたので、いいペースで試合を進めることができました。後半も早い段階で3点目を取れたのは、いまのセレッソの力だと思います」

Q:2点を取った後の前半の戦い方については?

「(ボールを)持たれている、というよりは、持たせている、という感覚で全員やれていたと思います。決定機もほとんど作らせていなかったですし、全員が『今日は絶対勝つ』という気持ちで戦えていました。最後の部分でも体を張れていたので、良かったと思います」