2019明治安田生命J1リーグ
第19節第1日

2019.7.13

セレッソ大阪

丸橋 祐介 (22')

高木 俊幸 (78')

ブルーノ メンデス (90'+6)

3

HOME

FULL TIME

0

1-0

2-0

名古屋グランパス

ヤンマースタジアム長居

16,382

監督コメント

■ロティーナ監督
「強敵を相手に重要な勝利を挙げることができたという印象です。名古屋は、素晴らしいサッカーをして、強力なアタッカーを擁しているチームです。そういった相手に、いいスタートを切れて、ボールを持って、チャンスも作ることができました。ただ、そのチャンスを決めることに苦しみました。そこからは、相手はよりボールを持つようになって、我々はディフェンスをする時間が長くなりました。その中でも、いいディフェンスをすることができて、前半に先制点を取ることもできました。後半も同じような展開が続いて、相手がボールを持っていましたが、チャンスを作らせることなく、ディフェンス面でいい仕事ができました。そこから2点が入り、最終的には3-0で勝つことができました。結果だけを見たら勘違いされるかも知れませんが、我々にとっては難しい試合だったという印象です。名古屋は偉大なチームで、攻撃的な、偉大なライバルという印象です」

Q:攻撃力のある名古屋を相手に、最後を割らせず、無失点で終えた守備面の評価について

「我々が、一番、重要視しているのは、11人で守備をして、11人で攻撃すること。全員で守備をして、全員で攻撃すること。その後で、守備のエラーをしないということが重要になります。やはり、まず重要なのは、11人がそれぞれの役割を果たすこと。それが今日はよくできていた。その上で、守備のエラーを犯すこともなく、90分を終わらせることができたと思っています」

Q:先制点のアシストを決めた水沼宏太選手のクロスについて。技術が高いと思うが?

「宏太は素晴らしいシーズンを送っていると思います。得点もアシストも多いし、仕事量も多い。クロスだけではなく、素晴らしい仕事をしています。素晴らしいシーズンを送っていると思います」

■風間八宏監督(名古屋グランパス)
「前半はシステムにこだわってしまった。それによって少し自分たちのピンチがいつもより多かった。後半は相手と同じような形にして、しっかりと押し込もうとしました。実際、押し込みましたけど、最終的には自らのボールをなんでもないミスでロストしてしまって、そこから、正直、あまり見たくない失点をしてしまったというところです。米本(拓司)のように、最後まで走り切って戦う姿勢、これをもっともっと強調してやっていかないといけない。そうしないと、チームというのは回っていきません。そこのところをもう一度見直す機会になったんじゃないかと思います」

Q:なかなか結果が出ません。今節を前に、監督は「自信やリラックスが大事」だと話されていました。今後、選手たちにどうアプローチしますか?

「アプローチは、いつもどおりですね。小学生ではないので。今日のように、見て誰でも分かった米本の戦う姿勢。彼が自信のない選手に見えましたか?見えないですよね。そういうところだと思います。ピッチに立ってどれくらい強い気持ちで戦うか。そこのところは誰がどう立て直すというものではなく、持っていて当たり前のものなので、そこは選手にはしっかり強調して伝えていきたいと思います」

Q:得点を取れなかったですが、現状は、産みの苦しみなどを感じていますか?

「今日は最初からいつものように攻められていなかった。それは何かと言うと、自分たちがシステムをやってしまったこと。それからボールロストが多かったこと。本当はもっとボールをしっかり持って、自分たちが攻め込む機会を多くすればと思っていました。今日のテーマは、ペナルティーエリアではなく、ゴールエリアをどう奪うかでしたが、今日はそこまでいきませんでした。ですから、普通の尺で計れる試合ではないと思います」

選手コメント

■高木俊幸
Q:天皇杯2回戦に続く、公式戦2試合連続ゴールになったが?

「天皇杯でのゴールで気持ち的に楽になり、今日のリーグ戦でも得点できたことは、自分自身、とても大きかったと思います」

Q:今季はFWとして出ることが多く、ゴール、シュートと向き合う機会も増えたと思うが?

「やっぱり、改めてFWは得点を取ることが仕事だなとすごく感じます。サイドにいる時より、圧倒的に決定的なチャンスの回数は多い。でも、その1本を決め切る難しさもあって、シーズンの前半戦は、なかなか決め切れずに苦しみました。今日のゴールも、正直、危なっかしいゴールになってしまった。イヴァンコーチから言われているのは、『しっかりとグラウンダーを意識しろ』と。そういう練習もやっている。3点目のブルーノのゴールは、まさにその形。僕のシュートは、最初はGKの届くところに浮かせて蹴ってしまったので、もう少し冷静に、転がせるようにならないといけないと思います」

Q:途中出場の選手が決めることは、チームにとっても大きいと思います。

「そうですね。やっぱり、(スタメンの)11人だけで勝てるものではないし、底上げは必要。それは、僕らベンチにいる選手だけではなく、普段からトレーニングを一緒にやっている、ベンチに入っていない選手も含めて。今回、移籍することになった2人(福満隆貴と秋山大地)の練習に対する姿勢は、試合に出ている僕ら以上というか、僕らが『もっとやらないといけない』と思わせる質と量でトレーニングに臨んでいた。途中から出る僕のような選手は、そういった選手たちの気持ちも分かるし、彼らの気持ちも背負って戦っているつもり。そういった選手たちのためにも、という気持ちがあるからこそ、今日のゴールも取れたのかなと思います」

■マテイ ヨニッチ
Q:攻撃力の高い名古屋を相手に、ボールこそ持たれたが、決定機は作らせなかったと思います。今日の試合を振り返ると?

「すごくいい試合ができました。全員がいい仕事をしました。チーム一丸で戦えましたし、ディフェンスも良かったと思います。そのご褒美が、この勝利だと思います。完璧に近い試合でした」

Q:名古屋には、第2節では0-2で敗れたが、今日は3-0での勝利。内容も含めて、チームが取り組んできた成果が表れたのでは?

「そうですね。前回の試合とは違う内容になりました。前回より、かなりいい試合でできました。前回の試合はもう4ヶ月前なので、その間にチームプレーが上達する時間もありました。確実に良くなっています」

Q:リーグ戦での無失点が10試合になりました。

「ありがとう(笑)でも、ここで止まるつもりはありません」

■藤田直之
Q:会心の勝利だったのではないですか?

「そうですね。やっていて、手応えを感じました。最初、相手のボランチが僕らのボランチに来た時、僕が潰し切れなくて、いいボールを入れさせはしなかったけど、アバウトなボールをジョー選手に収められて、というシーンがあったので、持たせるところは持たせようかなと。その結果、そこまで危ないシーンは作らせなかったのかなと思います」

Q:相手は前節からシステムと選手を変えて、シミッチ選手と米本拓司選手が高めに、セレッソのボランチにプレスに来ていましたか?

「そうですね。ウチがボールを持った時はかなり来るなと。ボランチがボランチに来るという形だったと思うけど、その分、(松田)陸や(マテイ)ヨニッチから、相手の3バック脇のスペースにうまくウチのFWが流れて、受けられるシーンがありました。それを何本か見せることで、相手も来られなくなるので、そこは良かったのかなと思います」

Q:3バックの脇を狙う形は、試合前から準備していたのか、臨機応変に戦ったのか。

「『狙えるな』という話はしていました。もちろん、ボランチを使いながらつなぐ練習もしていましたけど、『相手がこう来たら、ここが空くよ』という練習もしていました。そこは、ウチのスタッフが分析して、落とし込んでくれたので、そういう形がうまく作れたのだと思います」

Q:守備が堅く、攻撃も機能していた。狙い通りの試合でしたか?

「そうですね。相手はかなり前がかりに来ていたので、後ろが空いていました。そういった中で、ブルーノ(メンデス)はしっかり前でキープできる選手ですし、走れる選手だったので、そこでのアドバンテージは大きかったと思います」

Q:先制点の後、2点目を取れずに前半を終えて、後半は相手も選手や形を変えてきて、多少、嫌な雰囲気というか、後半の立ち上がりは難しい時間帯もあったのかなと思いますが、そこで崩れなかったことも大きかったですね。

「そうですね。(攻めていて)2点目が入らない時は、多少、嫌な感じにもなりますけど、それでも、後ろが崩れることはなかった。『取ってくれ』と思いながらやっていました(笑)2点目が入って、気持ちも楽になりましたし、相手は焦って、より前がかりになった。2点目が入ったからこそ、3点目の形も生まれた。2点目、3点目は理想的でした」

■木本恭生
Q:天皇杯2回戦から中2日でしたが、体力的には大丈夫でしたか?

「いつもバテて交代していたのですが、今日はなんとか90分出られて良かったです(笑)」

Q:攻撃参加も積極的でしたね。

「そうですね。でも取られてしまったので、最後に良いパスを出さないと。そこは反省ですけど、攻撃は嫌いではないので、もっと質を高めていきたいです」

Q:攻撃参加にトライする回数も増えてきましたが、ボランチが面白くなってきたのでは?

「楽しいですけど、難しいです。段々と面白さは解ってきているのですが、難しさもあるので(苦笑)」

Q:先制後は我慢の時間も長かったですが、しのいでいる時の気持ちは?

「名古屋さんはボールをつなぐのがうまいので、ああいう展開も予想していました。我慢して、つながれても、つながせているイメージでやりました」

Q:それにしても、攻守に狙い通りの試合になりましたね。

「そうですね。奪った後の裏は狙っていました。少し裏を狙い過ぎて、マイボールを簡単に相手に渡してしまった部分もあったので、そこは、つなぐところはつないだ方が良かったかなと思います。ここで満足したらダメだし、順位的にはまだまだ自分たちが目標としているところではないので。こういう試合をもっと続けていきたいと思います」

■瀬古歩夢
「ゲーム自体、相手にチャンスをあまり作らせなかったとは思いますが、もっともっと相手のチャンスシーンを消せることもできたと思いますし、突き詰めていきたいと思います」

Q:ジョー選手とマッチアップしてみて、いかがでしたか?

「やっぱり、懐は深いですし、体が大きいので。どうやって前を向かせずに対応しようかなと思っていたのですが、前を向かれるシーンもありました。そこはもっともっと勉強して、頑張っていきたいと思います」

Q:先制後、チャンスがありながら2点目を取れずに前半が終わりました。守備陣としては難しい展開にもなったのかなと思ったのですが、後半の立ち上がりなどは、どういった気持ちでプレーしていましたか?

「そうですね。天皇杯2回戦も前半を1点で終わって、後半の立ち上がりに失点してしまった。それを自分は経験していたので、今日は後半の立ち上がりから『全員でもう一回、頑張っていこう』という話はしていました。前節の広島戦のように、ボールを持たれるシーンもありましたけど、その反省を生かすというか、耐えることができたのは、収穫かなと思っています」

Q:その天皇杯2回戦では、120分を戦って、そこから中2日でしたが?

「そこは特に何も。試合を経験できるのはいいことですし、もっともっとうまくなりたいので。特に気にすることはありませんでした」

Q:試合に向けた準備もいつもどおりでしたか?

「はい、いつもどおりです(笑)」