天皇杯JFA全日本サッカー選手権大会
2回戦

2019.7.10

セレッソ大阪

高木(38') 山下(98') 安藤(120')

3

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FULL TIME

1

1-0

0-1

1-0

1-0

アルテリーヴォ和歌山

林(52')

ヤンマースタジアム長居

レポート

監督コメント

セレッソ大阪
■ロティーナ監督
「前半、試合を支配して、チャンスを作って、相手にもチャンスを与えず、ディフェンス面でも問題なく、1点リードで折り返すことができました。後半も同じような展開だったのですが、彼らはチャンスを生かして、同点に追いつきました。90分の中で終わらせるためのチャンスは作ったのですが、それを決め切れずに、延長戦に入りました。延長戦も同じような展開だったのですが、ヤマ(山下達也)が決めて、落ち着いて試合を進めることができました。2回戦を突破できたことに満足しています。というのも、やはり、下のカテゴリーのチームとやる時は難しい。魂を持って戦ってくる、そこでサプライズも起こりやすい。その中で、突破できたことは満足しています。ただし、土曜日のリーグ戦に向けて、木本、奥埜、瀬古といった選手たちが回復できるか、そこは少し心配です」

Q:試合前、「若手が公式戦でどういったプレーができるか見たい」という話もありましたが、山田選手、安藤選手、西本選手の今日のプレーぶりはどう映りましたか?

「今日、出た選手たちは、基本的にいいプレーをしたと思います。彼らのことは、よく知っています。というのは、U-23の試合も見ていますし、彼らを何回かトップチームの練習にも呼んでいるからです。彼らが試合に出ることは、彼らにとってもいいことですし、U-23の選手たちにとっても、モチベーションになると思います」

Q:なかなかネットを揺らすことができなかったのは、フィニッシュ自体の問題だったのか、チャンスの作り方の問題だったのか。

「両方だと思います。サッカーで一番重要なのはゴールであって、そのゴールの可能性を高める方法は二つあります。一つは、よりチャンスを作る、より得点機会を得られるようにチャンスの数を増やすこと。もう一つは、ゴールを決める選手が必要だということ。例えば、あまりいいプレーができていなくても、ゴールを決める選手は必要だと思います」

アルテリーヴォ和歌山
■坂元要介監督
「やはり、押し込まれる時間帯が多いという予測の中、守備のところを中心に取り組んできたのですが、1失点目は、やられたくない形でした。センターから斜めのボールはかなりケアしていたのですが、やられてしまった。『さすがだな』という感触です。後半、1点を取れた部分は、ワンチャンスでしたけど、『粘り強く守りながら、まずは追いつこう』ということを成し遂げてくれたことは誇りに思います。延長になると、どうしても『選手層の厚さを含めたところで差は出るだろうな』という予測もあったので、何とか90分の中でもう1点を取って、勝ちたかった思いはあります」

Q:延長戦に入る前の指示について

「ワンチャンス狙いたかったというところと、サイドの選手を飛び出させて、センターから長いボールを通してから、中で勝負したかったのですが、なかなかうまくいかなかったです」

Q:今日の試合で関西リーグにつなげられそうなところは?

「関西リーグでは、もう少し前からの守備が得意で、引いて守ることは苦手だったのですが、この試合に向けてトレーニングした部分で、リトリートした状態で守ることへの自信は付きました」

Q:「できるだけ長い時間0点で抑えて、一発を狙いたい」と試合前に話されていました。思ったような展開にはならなかったかも知れませんが、取り返した選手たちについて

「『何点取られようが、1点を取ろう』ということで後半に入りました。そのままのメンバーで開始15分は我慢して、という形で臨んで、その中で取ってくれました。そこから勝ち切るために、もう1点取るために、リトリートの守備から攻撃のところは課題になりましたが、1点を取れたことは誇りに思います」

選手コメント

■奥埜博亮
Q:1点目のパスについて。高木選手の動きが見えたから出した?

「そうですね。あそこはトシ(高木俊幸)がいいタイミングで動き出してくれました。ボールを受けて体を開いた時にトシが動くのが見えた。滑ったことで、ちょっとイメージとは違うボールでしたが、よりいいボールが出せたのかなと思います(笑)」

Q:久々のボランチでしたが?

「結構、押し込める時間が多かったですけど、もうちょっと工夫して、崩すこともできたかなと思うので、もうちょっと考えてプレーできたら良かったかなと思います」

Q:チームとしては、チャンスの数も多かったですし、悲観する内容ではないですか?

「もちろん決め切ることは大事ですが、カップ戦なので、まずは次に進めたことが良かったかなと思います」

■高木俊幸
「チームとしても、前半に試合を決めたいということで、まず先制点が前半の内に欲しかったので、先に点を取ることができたことは良かったです。ただ、後半の失点はプランとは違いましたし、あの失点によって、試合を長引かせてしまったと思います」

Q:トーナメントとしては、勝ち切れたことは良かったのでは?

「内容的にも、この試合を落とすわけにはいかなかった。延長に入っても、『大丈夫だろう』という気持ちでは外から見ていました。でも、チームとしては、しっかり90分で終わらせないといけない試合だったと思います」

Q:サイドから斜めに走って奪った得点の形について

「チームとしてボールを握れている中で、サイドチェンジからのクロスという形だけだと、なかなか難しいとも思うので。相手の視野を変えるような、飛ばしたスルーパスも出てくると、ああいうゴールにもつながります。リーグ戦にも生かしていけたらと思います」

■安藤瑞季
Q:有言実行のゴールとなったが?

「このゴールを有言実行と言っていいのか…(苦笑)それまでにも点を取るチャンスはありましたし、そこで決め切るのがFW。最後、(柿谷)曜一朗くんのゴールみたいなものですが、ありがたかったです。でも、今は悔しいですね。1点を取った気がしないというか、チームとしても、3-1で勝ったのですが、僕としては悔しい気持ちの方が強く残ったので、この悔しさを次につなげていけるように、練習からしっかりやっていきたいと思います」

Q:短い時間で何度も決定機に絡んだことは、動きの質は良かったのでは?

「ボールを引き出す動きまでは良かったのですが、ゴール前の精度と落ち着きは、さらに磨いていきたいと思います」

Q:久しぶりのトップチームでの試合となったが?

「練習も試合前日だけだったのですが、懐かしい感覚というか、この動き出しでパスが出てくるんだな、と改めて分かりました。タイミングやプレーの内容は、短いなりには、理解をして試合に臨めました。ただ、守備の部分はU-23と違うところもあって、合わせるのが少し難しい部分もありました。そこは、これからも(トップチームで出る時の)課題として取り組んでいきたいと思います」