2019明治安田生命J1リーグ
第17節第2日

2019.6.30

湘南ベルマーレ

0

AWAY

FULL TIME

2

0-0

0-2

セレッソ大阪

奥埜 博亮 (51')

清武 弘嗣 (83')

Shonan BMW スタジアム平塚

12,821

監督コメント

「前半はボールを快適に持つことができましたが、チャンスを作るまでは行けないという内容でした。それには2つの理由があって、一つは、湘南がいいディフェンスをしていた。もう一つは、我々が攻撃で深さを取ることが少なかった。ただ、守備の面ではほとんどチャンスを与えていなかったですし、悪い試合ではありませんでした。後半も同じような展開が続いたのですが、運もあって1点が入り、それによって、展開が変わりました。湘南がよりリスクをかけて前に来て、後ろにスペースできました。それにより、試合が壊れた状態になり、動き始めた状況になりました。湘南は魂と情熱を持って戦うチーム。そういったチームを相手に難しい試合でした」

Q:ここ数試合、清武弘嗣選手のボールを受ける位置、チームの中での機能性がより増しているように見受けられるが、どうご覧になっていますか?
「キヨは大きく貢献してくれています。我々のプレーの仕方によって、もしかしたら昨季よりプレーする回数、ボールを触る回数は減っているかも知れませんが、より効果的なポジションでプレーすることを要求していて、それを果たしてくれていると思います。今日のゴールは彼にとって自信になると思いますし、中盤の選手がゴールをすることは、我々にとってもとても重要なことです」

Q:試合全体を見ると、いつもなら相手より圧倒的に走る湘南が、今日はセレッソに走り負けていたように思います。そういう意味では、妥当な勝利だったとも思いますが、いかがでしょうか。
「我々も仕事量の多いプレーを求めていますし、走る量も多いと思います。我々がいいポジションでボールを持つことによって、より湘南のプレスを難しくした、というのなら、それは選手の姿勢が良かったということだと思います。それに加えて、我々は常にボールを持つことを目指していますが、持てない時は、走る、働く必要がある。そういう部分でも満足しています」

Q:前半は互いにチャンスが少なく重たい試合になったが、その展開になった原因をどう考えますか?
「それは分かりません。ただ、おっしゃる通り、前半はボールを持ってはいたけど、どこか引き分けで満足するような戦いにも見られました。その中で、ハーフタイムに『勝ちに行こう』『引き分けではなく試合を取りに行くんだ』と選手たちに話しました。1点目によって試合が変わったことは事実ですが、それ以上に、後半は、よりゴールに向かう選手たちの姿勢が出ていたと思います」

選手コメント

■奥埜博亮
Q:先制点の場面を振り返ると?
「いいところに跳ね返ってくれて良かったです。ボールが来た瞬間はフリーだったので、ちょっと緊張しましたけど、空いているところにしっかり蹴れば入るかなと思って、落ち着いて蹴りました」

Q:FWでプレーするようになってからは、より得点に対するこだわりも話していただけに、結果を出したことは、また次にもつながるのでは?
「FWで出るようになってから初めて得点が取れたので良かったですが、裏に出たところでもう少し仕掛けて自分で行っても良かったと思うシーンもあったので、ゴールに向かう姿勢は、より出していきたいと思います」

Q:今節の結果、リーグ前半戦を勝ち越しで終えました。手応えを持った中で後半戦に向かえるのでは?
「そうですね。チームとしてやろうとしていることが段々とできるようになって、勝点も付いてきていると思います。ただ、まだまだ良くなる部分も多いので、そこをもっと良くしていければ、もっと強いチームになれると思います」

■清武弘嗣
Q:試合を決定付けた自身の得点場面を振り返ると?
「1点を取ってから、なかなかゴールが生まれなかったので、あの時間帯で追加点を取ることができたことはすごく良かったと思います」

Q:ここ数試合、ボールを受ける位置、周りとの連係が向上しているように見受けられるが?
「あの位置では、僕と(水沼)宏太が浮きますし、あそこで前を向けたら、シュートやラストパスまで行けます。最近の試合でもよく受けることができていましたし、今日も前半から間、間で受けて、前を向くシーンが多かったので、それが結果にもつながって良かったです」

Q:今季初ゴールですが、やはり得点は欲しかった部分もあるのでは?
「そうですね。ホッとしました(笑)嬉し過ぎて、あまりよく覚えていないのですが、気付いたらみんながそばにいてくれて、それが一番、嬉しかったです」

Q:今節の結果、リーグ前半戦を勝ち越して終え、順位も上がりました。後半戦に向けて、楽しみなチーム状況で迎えることができたのでは?
「そうですね。今年はまだ3連勝していないので、次も勝てば、チームとしても大きな成長だと思います。いい雰囲気の中でやれている実感があるので、みんなでハードワークして、もっともっと戦える集団になっていけたらと思います」

■松田陸
Q:先制点が試合の流れを大きく左右したが?
「ですね。めっちゃうまかったでしょ!今、持ってるね(笑)入ったら、もっと持っていましたけど、先制点につながって良かったです」

Q:前半はボールを握れてはいましたが、得点には至らなかっただけに、後半の早い時間帯での先制点は大きかったですね。
「そうですね。前々節の鹿島戦は、前半が良くて、後半の立ち上がりに失点しました。今日も、前半、良い流れでも点が取れない状況だったので、ハーフタイムに、『後半の立ち上がりから、もう一回、自分たちで行くぞ』と話していました。それが結果に結びついたので、次の試合以降も、自信を持って戦えます」

Q:先制すると、強いですね。
「相手も前に出て来ないといけなくなりますしね。それでスペースも生まれます。それに、僕たちも今はサッカーをやっていて楽しいです。相手の嫌なところを突いたり、嫌なところにポジションを取ったり、監督やコーチが目指すサッカーを体現できている実感があります。11人だけではなく、全員でそういうサッカーができているので、次節以降も、もっと良くしていきたいですね」

■木本恭生
Q:ボランチでの先発になりましたが、自身のプレーを振り返ると?
「最低限の仕事はできたかなと思いますが、ボランチとして、まだまだ慣れの部分で課題もありました。シュートのタイミングとかも、打てる場面もあったので、そういうところは修正していきたいと思います」

Q:前半はボールを握りつつも、決定機までは行かない状態でしたが、どう感じながらプレーしていましたか?
「やり続ければ点も取れると思っていたので、前半は無失点で終わることを心掛けていました。前半を我慢して無失点で終われれば、後半に勝負できるなと思っていました。その中でも、前半にもいい形はありましたし、後半はより集中してやり続けよう、という話はしていました」

■瀬古歩夢
Q:J1の舞台で、鈴木冬一選手と対戦した感想は?
「ずっと小学生の頃から切磋琢磨してきた選手なので、強い気持ちで試合に挑みました。結果につながって良かったです。そんなにマッチアップする機会はなかったですが、プロの舞台で同じピッチに立てたことを、嬉しく思います」

Q:チームとしても無失点で終えることができました。
「失点ゼロで抑えたことはポジティブに捉えることができますし、継続していきたいと思います。この流れを途切らせないようにしたいと思います」

Q:途中からはボランチでもプレーしましたが?
「CBとボランチ、両方プレーできる選手になれば、選手としての幅も広がりますし、いいことです。主にCBでプレーしていますが、ボランチでもプレーできれば、監督の選択肢も広がると思うので。ボランチでプレーすれば、365度、プレッシャーが来ます。そこでプレーできれば、またCBに戻った時、さらにプレーに余裕も生まれると思います。ボランチのオプションは、これからも持っていたいと思います」