2019JリーグYBCルヴァンカップ プレーオフステージ
第2戦

2019.6.26

セレッソ大阪

ブルーノ メンデス (62')

1

HOME

FULL TIME

1

0-0

1-1

FC東京

矢島 輝一 (75')

ヤンマースタジアム長居

6,116

監督コメント

■ロティーナ監督
「前半はリズムの出ない展開になりました。相手は後ろで待つ戦い方をしてきて、我々はボールを持ってはいましたが、ほとんどチャンスを作ることができませんでした。後半は、ハーフタイムの修正もあり、より深さ、よりスピードを持って、攻めることができ、1点を取ることができました。あの時点では、我々の方が勝ち上がる可能性は高かったと思います。ただ、相手は唯一と言ってよいチャンスを生かして、それが勝ち抜けを決める得点になりました。我々としては、第1戦でチャンスを作りながら1点も取れなかったことが最後に響いた形になりました。トータル2試合のカギは、第1戦で点を取れなかったことだと思います。ただ、プレーの全体的な内容には満足しています」

■長谷川健太監督
「今日は、『ベンチメンバーを含めた18人みんなで戦おう』という話をして、もちろん、難しい戦いになる覚悟はできていましたけど、最後まで全員でよく戦ってくれたと思っています。次のラウンドに行けたので、またしっかりと準備して、戦いたいと思います。中2日でJリーグもあるので、切り替えて、しっかり準備していきたいと思います」

Q:基本的に、相手にボールを持たれる時間は長かったですが、それは織り込み済みで、どこかで1点を取れれば、という形だったでしょうか?

「はい、戦術的に今日は戦っていました。1stレグ、2ndレグがある大会で、1stレグはホームで1-0で勝っている状況なので、今日は戦術的に戦わせないと、セレッソには自由にやられてしまうと思っていました。しっかり、全員が共通理解を持って、90分間を戦ってくれたと思っています」

Q:矢島輝一選手にはかなり発破をかけたようですが、結果を出したことについて

「代えようかと思っていた矢先(のゴール)でした。最後のプレーで結果を出して、チームが次へ進むゴールにつながったのは、彼の大きな自信になると思いますし、チームにとっても大きな結果だったと思っています」

Q:「戦術的に」ということで、4-4-2の下がりながらの守備でしたが、かなり整備されていました。どのあたりに気を付けていましたか?

「『コンパクトに戦おう』という話をしていました。どうしても前線から行くと、間延びしてしまう。今日は非常に暑い中で戦う条件で、『GKからつながせてもいいから』という話もして、引かせて、という形で守りました。点を取らないといけない状況だと、ああいう戦い方だと難しくなりますが、先ほど言ったように、アウェイゴールを1発取れれば、という試合でしたので。延長も覚悟で戦った中、今日は選手たちも、こちらの意図を汲んで、しっかり戦ってくれたと思います」

選手コメント

■清武弘嗣
「大会は終わってしまったので、切り替えるしかないですし、今は残念な気持ちもありますけど、また前に進んでいくしかないと思います」

Q:後半、ブルーノ メンデス選手、清武選手が立て続けに入り、すぐに得点も生まれ、一度は流れも掴んだが?

「相手が引いていたので、ボックスで受けながら、あまり僕は下がらず、裏に抜けたり、動きを出そうかなと思って試合に入った中でのゴールだったので、勢いは出ましたけど、あの後、全員で戻り切れずに、失点をしてしまった。チーム全員で受けとめないといけない失点だと思います。絶対に失点はしてはいけなかったので、あの失点は痛かったです」

Q:失点により、(勝ち抜くためには)2点が必要になりました。やはり、あの失点が試合を厳しくしてしまいましたか?

「1-1になった時点で、点を取りにいかないといけなかったですし、もう一回、気持ちも入れて、チームを盛り上げようとしましたけど、なかなかうまくいきませんでした。やっぱり、あの1失点は、自分たちにとっては重くのしかかったかなと思います」

Q:中3日でリーグ戦もやってきます。

「前節もしっかり勝っているので、アウェイでも勝ちを重ねていきたいですし、次の試合でシーズン前半戦も終わるので、勝って、終わりたいと思います」

■藤田直之
「今日はアウェイゴールを取られると、かなり厳しいというのはもちろん分かっていましたし、そういう中で相手が守備を固めてきて、先制点を取る所までは良かったと思います。
相手にチャンスもあまり与えてなかったと思う。ピンチはあのワンシーンだけかなと思います。あのシーンにしても、人数はウチが揃っていたと思うのですが、1回カットしたボールが相手の足下に転がり、そのまま出されてという、ちょっと不運といえば不運な形でしたが、あれだけ人数がいたので、あの人数で行かずに逆サイドを見るべきだったのかなとも思います。本当にあの一つのプレーでやられてしまった。そういうアウェイゴールのルールの難しさを痛感したゲームになりました」

Q:前半、相手が引いてきた中で、なかなかブロックの中に入っていけなかったですが、前半について振り返ると?

「自分としては、もっと何回もやり直して、相手を走らせれば良いかな、という感覚だったのですが、前の選手にちょっと無理をして長い距離のクサビを前半は入れすぎたかなと思います。もちろんクサビを入れるのは悪いことではないのですが、可能性の高いパスを増やしていくことも大事。相手のフォワードをはがして、サイドハーフをはがすところまでは行けたと思いますが、相手のディフェンス4枚とボランチを動かすことが出来ていなかった。そこまで行ってもう一回やり直すとか、そうすれば相手のサイドハーフがしんどいと思うので、それをもう少し繰り返しても良かった。結局ゴール前には行けてないのかも知れないですが、それを繰り返す中で、薄くなった時に行くとかをやった方が良かったと思います。もう少し相手の体力を削るという意味でも、しつこいくらいにやり直して、そうする中でスライド出来なくなって、より高い可能性のクサビが打ち込めるようになると思ったのですが、そこのコントロールが僕を含めて出来てなかったかなと思います。もっとやり直させるべきシーンはあったかなと。もちろんクサビを入れるのは悪くないので、その時の質も大事です。3人目のところが今日はなかなか上手く行かなかった。後ろからのビルドアップはかなり安定してきたと思うので、アタッキングサードでの質と、いつ仕掛けるかのタイミングも、今日は課題になったと思います」

■舩木翔
「相手がブロックを敷いた中で、自分たちは本当にやりにくかった。もう少し自分が相手を一枚はがすというシーンがあった方が、もう少しサイドからの攻撃が増えたかなと思います。自分としては課題の残る試合でした。前半は後ろ向きのプレーが多かったので、後半は切り替えて試合に入り、それがうまくいったシーンもありました。前半から前向きにプレーできていれば、もう少し左サイドからも攻撃できていたのかなと思います」

Q:先制した時のチーム状況や心理状態はいかがでしたか?

「特に大きく変わったわけではなかったけど、結果的に、相手の1発のカウンターでやられてしまった。自分たちは少し前がかりになっていたのかなと思うし、相手としては、ああいうシーンを一つ作って、得点を取れば良かったので。あの場面は、ドリブルしてきた選手をファウル覚悟で止められるシーンもあったので、自分の判断ミスだと思います」

Q:相手も粘っていましたが、あの場面は数的優位でもあっただけに、悔いが残りますか?

「そうですね。28番の選手がドリブルしてきた時に、自分の前を通って。自分としては、そこでファウル覚悟で止めるかどうか、ということは迷ったのですが、状況を見た時に、僕と山下選手がいたので、まず2対1にして、時間も作れば、(松田)陸くんも帰る時間があるかなと思い、ファウルはせずに止めようと思ったのですが、結果として振り返ると、あそこで止めるべきでした。FC東京はああいう場面を狙っていたと思うので、結果を見ると、自分の判断ミスだと思います。今日の試合を糧に、これからのプレーに生かしていきたいと思います」

■圍謙太朗
「向こうは2失点しなければ良いわけで、明らかにそういう戦い方をしてきた中で、こっちはホームという有利な点もありながら、どちらかというと僕らが相手の雰囲気に流されたというか、合わせてしまった。そこを合わせないようにずっとみんなで話をしていたのですが、ブロックを敷かれてどう崩すかということで、前半は攻めあぐねて。後半は交代でメンバーが入ってきた時に流れが変わり、行けるかな、という時に、相手の形であるカウンターでやられました。それは負けに値する内容だし、そうさせてしまった自分の責任かなと思います。今日は、引き分けは負けなので。自分たちの甘さが出た試合だと思います」

Q:この試合を迎えるにあたって、チームとしても、圍選手自身としても、無失点で終わることを目指して臨んだ中、ピンチらしいピンチはなく、唯一のピンチを決められました。ただ、あの場面にしても、こちらの方が人数は揃っていたと思いますが、あの場面を振り返ると?

「(失点まで)無失点で進めていましたけど、『そこまで持っていかれてはダメ』という場面もあったので、『絶対、ああいう形(失点シーン)は1回あるな』と思っていたので、そうならないように、ずっと確認しながらやっていたのですが、そこで1回、やられてしまった。誰かが止めておけば良かったし、逆に、行かずに引いて、ペナルティーエリア内で勝負でも良かった。言い出したらキリがないですけど、あそこで取れていれば2次攻撃にもつなげることができたので。点を取りに行っている中で、みんなの選択や自分のコーチングは結果論なので次の糧にすればいいとは思いますが、プロなので、(機会は)一回しかない。そういうところで選択ミスや判断ミスをすると、こういう結果になると、改めて思いました。ああいう状況になっても、共通意識を持って、どう守るのかということは、もっともっと練習からやっていかないと、こういう緊迫した試合だと、出てしまうのかなと思いました。結果は結果で受け入れて、また次に向くしかない。でも、次、進めなかった責任は出ていた選手にあるので、そこは噛みしめて、やっていきます」